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【4】Crystal
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ふと、目を開ける。
いつの間に眠っていたのか? とまだはっきりしない意識のまま、ここはどこだろうと視界を動かす。
すると目の前に皇がいた。
翔は体を起こそうとして、自分が何も身に着けていないことに気付く。
「!!!」
「あ、起きた?」
皇が笑っている。しかも、自分の隣に横たわって。
ふにゃふにゃとした、何も考えていないような柔らかい笑顔。
でも、その皇も裸だから。
翔は瞠目して声を出そうとしたが。
「大丈夫。ちゃんと可愛がるから。愉しもうぜ」
言われてそのまま深く口づけられる。
喉の奥に違和感。と、同時に気付く。彬が前回使った薬に。
けれど、寝起きのせいか抵抗できないまま飲み込んでしまって。
ヤバいと思った時には、体は既に熱くなっていて。
「ごめんね。ダブルで薬使ったから結構効き目が強いかもって彬がゆってた。でも、そんなヤバいことにはなんないから、安心して俺と愉しんで、だって」
皇が笑いながら、言う。
何もかも、意味がわからない。
どういうこと、だ?
「あー、ダイジョブダイジョブ。あとでゆっくり説明してやっから。とりあえず、俺とイイコトしよーね」
完全に熱を持った体のせいで、頭が回らない。
けれど、自分を抱く皇の体はあったかくて。
首筋や、肩に吸い付いてくる唇が熱くて、そのぴちゅぴちゅとした音すら、翔の性欲を煽る。
皇は、けれど、こんな状況でも彬と同じで翔の扱いはとても優しくて。
触れられた場所が総て快感を覚えるよう丁寧に施す。
そんなことをされて、翔は堪らなくなってすでに硬くなっている自分のモノに手を伸ばした。
もう、それを絞りたくて仕方がない。
「ん? あー、熱いんだろ? いいよ、俺がやってやるから」
言いながら翔の手を外して皇がソレを扱く。
自分でするより他人の手が触る心地良さがより射精感を高めるから、すぐに吐き出してしまった。
「たまってたんだねー。いいよ、何回だって出して。俺もいっぱい翔ん中に出してやっから」
囁かれるように言われる。
皇の声は低くて、でも脳の奥を擽るような甘い響きを持っていて。
その吐息すら、耳の奥を撫でる。
体中が、何も考えられないくらいただただその逸楽を求めていて。
皇の手を待っているのだ。
触れてほしい。
揉んで欲しい。
そして……挿れて欲しいと、孔までが願っていることに、翔がもう発狂しそうなくらいの屈辱を感じて。
ぐらぐらと揺れる視界の中、翔は脚を拡げて自分でソコに指を持って行こうとしている自分の手がおぞましかった。
こんなの、自分じゃ、ない。
「翔、可愛いなー。孔もピンク色してっし。ほら、ヒクヒクして俺のこと待ってんの」
卑猥な皇の言葉さえもが、翔を煽る。
指をソコに挿れようとして、またその手を掴まれた。
「待てよ。俺が挿れるから。知ってる? 指も中掻き混ぜんの、きっもちいーんだぜー?」
ふにゃふにゃと笑いながら、皇が言う。
ローションでぬらぬらと光る指をつぷ、とソコに穿つ。
「んああっ……」
翔は腰を動かしてそれを受け入れた。
その求めていた場所へと皇の指が届いた瞬間、また翔のモノが反り返る。
………と。
「しょーさん……?」
視界の端に、信じられない姿が、入って来た。
「なる、おいで」
そして彬が、茫然としている成親の肩を、抱いていた。
いつの間に眠っていたのか? とまだはっきりしない意識のまま、ここはどこだろうと視界を動かす。
すると目の前に皇がいた。
翔は体を起こそうとして、自分が何も身に着けていないことに気付く。
「!!!」
「あ、起きた?」
皇が笑っている。しかも、自分の隣に横たわって。
ふにゃふにゃとした、何も考えていないような柔らかい笑顔。
でも、その皇も裸だから。
翔は瞠目して声を出そうとしたが。
「大丈夫。ちゃんと可愛がるから。愉しもうぜ」
言われてそのまま深く口づけられる。
喉の奥に違和感。と、同時に気付く。彬が前回使った薬に。
けれど、寝起きのせいか抵抗できないまま飲み込んでしまって。
ヤバいと思った時には、体は既に熱くなっていて。
「ごめんね。ダブルで薬使ったから結構効き目が強いかもって彬がゆってた。でも、そんなヤバいことにはなんないから、安心して俺と愉しんで、だって」
皇が笑いながら、言う。
何もかも、意味がわからない。
どういうこと、だ?
「あー、ダイジョブダイジョブ。あとでゆっくり説明してやっから。とりあえず、俺とイイコトしよーね」
完全に熱を持った体のせいで、頭が回らない。
けれど、自分を抱く皇の体はあったかくて。
首筋や、肩に吸い付いてくる唇が熱くて、そのぴちゅぴちゅとした音すら、翔の性欲を煽る。
皇は、けれど、こんな状況でも彬と同じで翔の扱いはとても優しくて。
触れられた場所が総て快感を覚えるよう丁寧に施す。
そんなことをされて、翔は堪らなくなってすでに硬くなっている自分のモノに手を伸ばした。
もう、それを絞りたくて仕方がない。
「ん? あー、熱いんだろ? いいよ、俺がやってやるから」
言いながら翔の手を外して皇がソレを扱く。
自分でするより他人の手が触る心地良さがより射精感を高めるから、すぐに吐き出してしまった。
「たまってたんだねー。いいよ、何回だって出して。俺もいっぱい翔ん中に出してやっから」
囁かれるように言われる。
皇の声は低くて、でも脳の奥を擽るような甘い響きを持っていて。
その吐息すら、耳の奥を撫でる。
体中が、何も考えられないくらいただただその逸楽を求めていて。
皇の手を待っているのだ。
触れてほしい。
揉んで欲しい。
そして……挿れて欲しいと、孔までが願っていることに、翔がもう発狂しそうなくらいの屈辱を感じて。
ぐらぐらと揺れる視界の中、翔は脚を拡げて自分でソコに指を持って行こうとしている自分の手がおぞましかった。
こんなの、自分じゃ、ない。
「翔、可愛いなー。孔もピンク色してっし。ほら、ヒクヒクして俺のこと待ってんの」
卑猥な皇の言葉さえもが、翔を煽る。
指をソコに挿れようとして、またその手を掴まれた。
「待てよ。俺が挿れるから。知ってる? 指も中掻き混ぜんの、きっもちいーんだぜー?」
ふにゃふにゃと笑いながら、皇が言う。
ローションでぬらぬらと光る指をつぷ、とソコに穿つ。
「んああっ……」
翔は腰を動かしてそれを受け入れた。
その求めていた場所へと皇の指が届いた瞬間、また翔のモノが反り返る。
………と。
「しょーさん……?」
視界の端に、信じられない姿が、入って来た。
「なる、おいで」
そして彬が、茫然としている成親の肩を、抱いていた。
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