レッドラムのため息

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レッドラムのため息

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とある街路時で銃声が鳴り響く。マフィアに追われている青年が銃弾を避けながら逃げる


レッド「ああーー!やめてってばぁ!」

レッド「やめてってばあーー!」


隠れながら説得する


レッド「いやさ、話を聞いてくれよ!」

レッド「確かに、君たちの所から」

レッド「三億円ほど盗んで使ったけどさぁ!」

レッド「あれは、恵まれない子供たちに全部渡したでしょ!」

レッド「もー!いけないことをして集めたお金なんだから!」

レッド「いい事に使わないとダメじゃないか!」

レッド「(銃弾をよけながら)僕は!うわぉ!お手伝いを!!っしただけなの!!に~!!」

レッド「もーーーーー!!やーめーてーよーー!(走り去りながら)」


 
とある倉庫内に追い詰められる
 

レッド「わ、分かったから!分かったからさ!拳銃(それ)しまってよ!」

レッド「僕だって死にたくないし!」

レッド「それに!ほら!」

レッド「血がさ、血がついちゃうじゃん!洗うの面倒だし落ちないしさー!」

レッド「いや、本当に、マジで!僕にそれを向けない方がいいって!」

レッド「君たちの為にさ!」


銃声が鳴り響き、レッドの頬をかすめる


レッド「わお…。」

レッド「本気、なのかぁ…。」

レッド「ハァ、分かった分かった。」

レッド「観念するよ(両手を上にあげる)」

レッド「でも、僕を殺してもお金は戻ってこないよ。」

レッド「ぜーんぶ、バラまいちゃったからね。」



レッド「うわぁ!」

頭を地面に押し付け銃を突きつけられる。

レッド「だ、だから、僕を殺したら!お金は戻ってこないけど!それ以上の利益はあるんだよ!」



レッド「(息切れしながら)最下層の貧困にいる子供たち、」

レッド「使えるだろう…?」

レッド「あの子達は…体を売って生きてくか、人を殺して生きてくか。それしか無い…!」

レッド「「教育」をすれば、とんでもない武力になる…。」

レッド「それが、たった三億で手に入る…!」

レッド「悪い話じゃ、ッ!無い、はずだ…!」

レッド「従順で…どんな命令も遂行する…!殺人マシーンを作りあげるのさ…!」

レッド「そう、だから、この手を、どけてくれないかなぁ…?」

レッド「そうしたら取引と行こうじゃないか…。」


 
レッドからマフィアが離れる
 


レッド「ああ、ありがとう…ナァ゛!!!!!!」


 
持っていたナイフで喉を掻っ切り、口調が変わる。

 

マーダー「(死体を踏みつけながら)【あーあ、アーアーアーアーアーア゛ァ!!!!】」

マーダー「【めんどくせぇことにしやがってよぉ!レッドの奴よぉ!】」

マーダー「【また俺が尻ぬぐいしなきゃならないのかよ…。】」

マーダー「【ハァーーーーーーーーッ】」

マーダー「【…………あ?】」

マーダー「【なーに見てんだよ】」

マーダー「【取引だぁ?】」

マーダー「【あー…、ハッ!んなもん嘘に決まってんだろうが!】」

マーダー「【俺はてめぇらの組織丸ごと奪いに来たんだよぉ!】」

マーダー「【この俺に殺されるんだ!!】」

マーダー「【光栄に思え!!】」

マーダー「【全員、、、死ね!!!】」


数十分後、血だまりの中にレッドが立っている
 

レッド「ふう!人数が多いから手こずったなー!」

レッド「あー…。お気に入りのスーツだったのにぃ。クリーニングで落ちるか?これ。」

レッド「ま、当初の目的は達成。」

レッド「目障りなゴミも掃除できたし、」

レッド「早く帰るか─。」


スマホを取り出して電話する。
 

レッド「あーあー、こちらレッドラム。目標クリア。後始末を頼む。」

レッド「ん?ああ、楽しめたよ。久々の運動だったからねー。」

レッド「さて、子どもの目星はついたのー?」

レッド「あ、そ。ま、僕は言われたことをやるだけだよー。」

レッド「歯車としてね。」

レッド「あー、心地いなぁ。やっぱり、ナイフはいいね。銃よりも安定して使える。」

レッド「ああ、十分で自動的にセフティーが掛かるように設定したからね。」

レッド「ちゃんとチクッとしたよ」


首輪をさする


レッド「前は針が深すぎて死んじゃった子も何人かいたけど、ちゃんと改良したんだねー。」

レッド「全く、商品は丁寧に扱ってよね。」

レッド「ハイハイ。分かってますよ。僕らは所詮売り物。飼い主の意向には逆らいませんよ。」

レッド「損な役割を引き受けるのは、慣れてますから。」


電話を切る


レッド「さて、着替えたら、駅前のチョコパフェでも食べに行くか─。マスターに奢ってもらおう。」

レッド「所詮僕達は消耗品。」

レッド「壊れないように自分でコントロールするしかないですからねぇ。」

レッド「…………うん?」


レッド、血塗れの中から一つのカードを見つける。
()は心の声です。



レッド「(ふむ…。おかしいな。このロゴは、会員制しか入れないはず。)」

レッド「(ましてや、こいつらが入れるようなモノでもないなぁ…?)」

レッド「こりゃ一杯食わされたな。」

レッド「あーあ。てことは、あのお金の出どころも違っていたって事だ。」

レッド「うぇー、まーた仕事が増えるじゃん。」

レッド「ちゃんと報酬は貰えるのかねぇ。」

レッド「ま、難しい事は後で考えよう。」

レッド「さ、行こ行こ!」



レッド倉庫から去る。



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