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第1章 文永の役~悪鬼大軍団、対馬への侵攻~
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半島から未曾有の大軍(3万5千人)が約900艘の軍船に乗り津波のようにひたひたと島(対馬)へ近づいていた。
時は1274年10年5日 小茂田浜には海原一杯に埋め尽くされた軍船に対馬の住民達は恐れおののいていた。
対馬守護代の宗資国の前には鎧を着こんだ郎党達が80数騎ほど集まり資国からの指示を待っていた。
ん・・ん。高麗人からの知らせ(元軍の襲来)通りになったか…。
資国は武者の一人に通訳の郭(高麗国の商人)をつけ、元軍司令官の所へ来訪の意図を確認に行かせた。
「ヒンドウ総帥様、倭国(日ノ本国)の者2人が交渉役として浜辺へ来ましたが、いかがいたしましょうか。」
「この船(千料舟)へ連れてまいれ。くれぐれも丁重に(以前、倭国の棟梁が元(モンゴル帝国)の使者を二度にわたって殺した行為は分かってる)な。」
「ははぁ。」
半時(1時間)後に、倭国の者2人が腕に縄を打たれた状態で連れてこられ、ヒンドウの前に座らせられた。
周りにはモンゴル帝国の兵が20人程が、2人に張り付き殺気がにじみ出ていて、とてもこれから交渉をしようとするようには見えなかった。
「コレガ武士ニ対スル仕打チカ。縄ヲトケーイ。」交渉役の武士が怒りに任せて叫んだ。
「ヒンドウ総帥様でいらっしゃいますか。私は通訳の高麗国の郭と申します。早速ですが、これにおります日ノ本の交渉役の関宗近と言う者が、縄をといてください。と懇願してますが。」
ヒンドウはその願いは無視して、「名前は要らぬわい。どうせ、対馬の倭人は武人、民、問わず全て抹殺するのだから。」
郭は、わなわな震えながら、
「元軍ノ棟梁ハ、名前ヲ交換スルノハ無意味ダ。対馬ノ人々ハ、武士、タミ(民)全テ殺スノダカラ。ト言ッテマス。」と、関(武士)に伝えた。
「笑止。我ガ日ノ本ノ棟梁、(北条)時宗様ノオッシャッタ通リ、元(軍)ハ野蛮人ダナ。話シ合イモセズニ、一方的ニ、コレカラ民マデ殺戮スルト言ウトハ…許セナイ話。己(オノレ)ガ…。モノノフ(武士)ノ意地ヲ見セテクレルハ。」
関は身動きできない状態の中、自分の舌を歯でかみちぎり、「ぺっつ。」と首を横に振り、血まみれになった舌を口からヒンドウ目掛けて飛ばした。
なんと、椅子に座っていたヒンドウの首の喉仏へ舌が絡みつき離れなかった。
ヒンドウは無表情で右手で関の舌をはぎ取り海へ捨て、兵達に対し首を切る動作をして見せた。
周りにいた兵達は壮絶過ぎた光景に呆気にとられ見ていたが、ヒンドウが心から怒った時は無表情になることを知っていたので、慌てて関の身体を剣で次から次へと刺していった。関の身体は人間だとは思えぬような肉の塊になっていた。
その関の姿を呆けて見ていた郭は、自分に向かって来る殺気におののいた。じわじわと近づく足音。
「モンゴル帝国の皆様、私は単なる通訳です。倭人でもなく高麗人だー。モンゴル帝国様の僕(しもべ)です。お助けてください。」
兵達は皆、剣を振りかざし郭を襲ってきた。
「ひぇ~。」これが郭の最後の叫びだった。
高麗にいる俺の幼い息子に会いたかったな…。息子や子孫達には私のような商人や独裁権力下の兵員になってほしくないなぁ。世俗から離れたお坊さんがいい。それがいい…。
グサ・グサ・グサ…。郭の身体から飛び出す血潮に勢いが無くなってきた。
元軍の千料舟の帆柱には2体と見える塊が吊るしてあった。
「斥候(偵察)の者、敵(倭軍)の兵の数は如何ほどじゃ。」
「ハァ。ヒンドウ総帥様、兵員は100人位と観えまする。」
ヒンドウは思案し出した。
100(人)だと。我が軍は3万5千(人)もいると言うのに…。倭国の対馬の者達は我が軍900艘の数が観えぬのか。
350倍の敵に対し普通に考えて降参するか。撤退するするだろう。
倭軍には知恵者(軍師)がいないのか?
倭国(日本)には、もののふ(武者)と言う者がいて勇敢だとは聞いているが、逃げぬとは只の馬鹿としか思えぬ…。
「ヒンドウ総帥様、兵を300(人)程お貸しください。あっという間に敵(倭軍)を葬り去ってみせます。」
「将(隊長)よ。兵を1000(人)与えるので、我が軍の恐ろしさを倭人達に見せてこい。二度と刃向かってこぬよう残虐にな。」
「ハハァ。」
元軍の船々から次から次へと矢が何千本と浜辺へ放たれた後、1000人ほどの兵隊が船を降りこちら(日ノ本軍)へ向かってきた。
資国は床几(しょうぎ)からすくっと立ち上がり老体とは思えぬ大声で叫んだ。
「皆の者、ようく聞け。ひのもと(日本)の為、いや、対馬の民のため炎(ほむらの怒り)の弓を引け~い。矢が無くなったら槍刀で戦え、武器が無くなったら、手足、歯でも戦え。対馬のもののふ(武士)の恐ろしさを見せるときぞ。」
「オーウ!」80人の雄たけびが響いた。
皆、弓を構え次から次へと矢が無くなるまで弾き続け、大音声で名乗り元軍の大軍の中に突っ込んで行った。
「さあ行こうか。」西国一の名馬、栗毛色の疾風(はやて)に呼び掛け、資国は降りそそぐ矢の中へ馬名の通り疾風(しっぷう)の如く突き進んで行った。
薙刀を頭上で素早く振るい相手の矢を落としたが、如何せん矢が際限なく降り注ぎ、資国と疾風の身体には十数本の矢が刺さっていた。
それでも持ちこたえ敵陣深く入り薙刀を振るった。
「我こそは、対馬守護代の宗資国なるぞ。かかってまいれ。」
資国と疾風の身体は血まみれで鬼の形相になっていた。
その時、相手の鉾3本が資国目掛けて飛んできた。
「ずぶ、ずぶ、ずぶ。」疾風が資国の身体を身を挺して守ったが、首に刺さった鉾が致命傷になってしまった。
「ひ・ひい…ん。」
疾風は、それでもゆっくりと膝を折り、資国にごめんなさいと言うように首を下げ目を閉じた。
資国は疾風のたてがみに頬ずりをした後、「友よ(現世で)さらばじゃ。先に(あの世で)少し待っておれ。」
と言い鞍から降り薙刀を振るった。
資国は4人を切り倒した後、「小太郎、兵衛次郎、おぬしら、直ぐに太宰府(九州の筑前の国)の少弐(鎮西奉行)様へ会いに行き、この状況をしっかりと伝えてほしい。よいな。」二人共、死に花を咲かせたかったが、資国の有無を言わさぬ雰囲気に、「ハッ。」としか言えなかった。
資国は二人に頷いた後、薙刀を構え皆の許へ続いた。
一人倒しても、また一人。資国の周りは元軍の兵ばかりになっていた。
「殿、お先に。」遠くから武者の声が聞こえて来た。観ると、武者が倒れ元軍の兵達に八つ裂きにされていた。
「殿、外道(元軍)共に(武士の恐ろしさを)見せつけました。これからもっと凄いところを(見せます)。」と言いながら、槍刀共に折れた重臣武者(追慕五郎丸)は、元軍の兵に抱きつき、右手親指で兵の左目を潰し、歯をもって兵の喉仏をかみちぎった。
追慕(重臣武者)は、元軍の兵達に青龍刀で、ズタズタにされ命が尽きた。
資国は元軍の将を探し回っていたが、毒矢を5本も身に受け朦朧としてきた時に、後ろから槍で刺され、穂先が資国の腹を破っていた。
対馬の民たちよ。すまぬ。悪しきもの(元軍)から逃げてくれ・・。
わしは怨霊(魂)になっても、この島を、いや日の本を守るぞよ。
これから先、5年、10年、いや数百年後でも怨霊となり、悪鬼(他国からの襲撃者)が来たら呪嵐(じゅらん)となって対峙(退治)するであろう・・。
「スパーン。」資国の首が飛ばされていた。
いっとき(二時間)程過ぎた頃、辺りには、80人の頭(首)の無い遺体が転がっていた。
「ドク・ドク…。」鼓動を打つ音が…。
よろめきながら立ち上がった疾風がいた。
主人(資国)を捜しながら。一歩…一歩と。
逢えた!ご主人様だ。首がないが間違いない。
疾風は資国の傍に行き、膝を折り乗るのを促しているようだった。
ご主人様、さあ、どうぞ、お乗りください。何処へでも…お連れします。
疾風の目の前には資国がいた。
疾風、一緒に参るぞ。黄泉の国へ。
時は1274年10年5日 小茂田浜には海原一杯に埋め尽くされた軍船に対馬の住民達は恐れおののいていた。
対馬守護代の宗資国の前には鎧を着こんだ郎党達が80数騎ほど集まり資国からの指示を待っていた。
ん・・ん。高麗人からの知らせ(元軍の襲来)通りになったか…。
資国は武者の一人に通訳の郭(高麗国の商人)をつけ、元軍司令官の所へ来訪の意図を確認に行かせた。
「ヒンドウ総帥様、倭国(日ノ本国)の者2人が交渉役として浜辺へ来ましたが、いかがいたしましょうか。」
「この船(千料舟)へ連れてまいれ。くれぐれも丁重に(以前、倭国の棟梁が元(モンゴル帝国)の使者を二度にわたって殺した行為は分かってる)な。」
「ははぁ。」
半時(1時間)後に、倭国の者2人が腕に縄を打たれた状態で連れてこられ、ヒンドウの前に座らせられた。
周りにはモンゴル帝国の兵が20人程が、2人に張り付き殺気がにじみ出ていて、とてもこれから交渉をしようとするようには見えなかった。
「コレガ武士ニ対スル仕打チカ。縄ヲトケーイ。」交渉役の武士が怒りに任せて叫んだ。
「ヒンドウ総帥様でいらっしゃいますか。私は通訳の高麗国の郭と申します。早速ですが、これにおります日ノ本の交渉役の関宗近と言う者が、縄をといてください。と懇願してますが。」
ヒンドウはその願いは無視して、「名前は要らぬわい。どうせ、対馬の倭人は武人、民、問わず全て抹殺するのだから。」
郭は、わなわな震えながら、
「元軍ノ棟梁ハ、名前ヲ交換スルノハ無意味ダ。対馬ノ人々ハ、武士、タミ(民)全テ殺スノダカラ。ト言ッテマス。」と、関(武士)に伝えた。
「笑止。我ガ日ノ本ノ棟梁、(北条)時宗様ノオッシャッタ通リ、元(軍)ハ野蛮人ダナ。話シ合イモセズニ、一方的ニ、コレカラ民マデ殺戮スルト言ウトハ…許セナイ話。己(オノレ)ガ…。モノノフ(武士)ノ意地ヲ見セテクレルハ。」
関は身動きできない状態の中、自分の舌を歯でかみちぎり、「ぺっつ。」と首を横に振り、血まみれになった舌を口からヒンドウ目掛けて飛ばした。
なんと、椅子に座っていたヒンドウの首の喉仏へ舌が絡みつき離れなかった。
ヒンドウは無表情で右手で関の舌をはぎ取り海へ捨て、兵達に対し首を切る動作をして見せた。
周りにいた兵達は壮絶過ぎた光景に呆気にとられ見ていたが、ヒンドウが心から怒った時は無表情になることを知っていたので、慌てて関の身体を剣で次から次へと刺していった。関の身体は人間だとは思えぬような肉の塊になっていた。
その関の姿を呆けて見ていた郭は、自分に向かって来る殺気におののいた。じわじわと近づく足音。
「モンゴル帝国の皆様、私は単なる通訳です。倭人でもなく高麗人だー。モンゴル帝国様の僕(しもべ)です。お助けてください。」
兵達は皆、剣を振りかざし郭を襲ってきた。
「ひぇ~。」これが郭の最後の叫びだった。
高麗にいる俺の幼い息子に会いたかったな…。息子や子孫達には私のような商人や独裁権力下の兵員になってほしくないなぁ。世俗から離れたお坊さんがいい。それがいい…。
グサ・グサ・グサ…。郭の身体から飛び出す血潮に勢いが無くなってきた。
元軍の千料舟の帆柱には2体と見える塊が吊るしてあった。
「斥候(偵察)の者、敵(倭軍)の兵の数は如何ほどじゃ。」
「ハァ。ヒンドウ総帥様、兵員は100人位と観えまする。」
ヒンドウは思案し出した。
100(人)だと。我が軍は3万5千(人)もいると言うのに…。倭国の対馬の者達は我が軍900艘の数が観えぬのか。
350倍の敵に対し普通に考えて降参するか。撤退するするだろう。
倭軍には知恵者(軍師)がいないのか?
倭国(日本)には、もののふ(武者)と言う者がいて勇敢だとは聞いているが、逃げぬとは只の馬鹿としか思えぬ…。
「ヒンドウ総帥様、兵を300(人)程お貸しください。あっという間に敵(倭軍)を葬り去ってみせます。」
「将(隊長)よ。兵を1000(人)与えるので、我が軍の恐ろしさを倭人達に見せてこい。二度と刃向かってこぬよう残虐にな。」
「ハハァ。」
元軍の船々から次から次へと矢が何千本と浜辺へ放たれた後、1000人ほどの兵隊が船を降りこちら(日ノ本軍)へ向かってきた。
資国は床几(しょうぎ)からすくっと立ち上がり老体とは思えぬ大声で叫んだ。
「皆の者、ようく聞け。ひのもと(日本)の為、いや、対馬の民のため炎(ほむらの怒り)の弓を引け~い。矢が無くなったら槍刀で戦え、武器が無くなったら、手足、歯でも戦え。対馬のもののふ(武士)の恐ろしさを見せるときぞ。」
「オーウ!」80人の雄たけびが響いた。
皆、弓を構え次から次へと矢が無くなるまで弾き続け、大音声で名乗り元軍の大軍の中に突っ込んで行った。
「さあ行こうか。」西国一の名馬、栗毛色の疾風(はやて)に呼び掛け、資国は降りそそぐ矢の中へ馬名の通り疾風(しっぷう)の如く突き進んで行った。
薙刀を頭上で素早く振るい相手の矢を落としたが、如何せん矢が際限なく降り注ぎ、資国と疾風の身体には十数本の矢が刺さっていた。
それでも持ちこたえ敵陣深く入り薙刀を振るった。
「我こそは、対馬守護代の宗資国なるぞ。かかってまいれ。」
資国と疾風の身体は血まみれで鬼の形相になっていた。
その時、相手の鉾3本が資国目掛けて飛んできた。
「ずぶ、ずぶ、ずぶ。」疾風が資国の身体を身を挺して守ったが、首に刺さった鉾が致命傷になってしまった。
「ひ・ひい…ん。」
疾風は、それでもゆっくりと膝を折り、資国にごめんなさいと言うように首を下げ目を閉じた。
資国は疾風のたてがみに頬ずりをした後、「友よ(現世で)さらばじゃ。先に(あの世で)少し待っておれ。」
と言い鞍から降り薙刀を振るった。
資国は4人を切り倒した後、「小太郎、兵衛次郎、おぬしら、直ぐに太宰府(九州の筑前の国)の少弐(鎮西奉行)様へ会いに行き、この状況をしっかりと伝えてほしい。よいな。」二人共、死に花を咲かせたかったが、資国の有無を言わさぬ雰囲気に、「ハッ。」としか言えなかった。
資国は二人に頷いた後、薙刀を構え皆の許へ続いた。
一人倒しても、また一人。資国の周りは元軍の兵ばかりになっていた。
「殿、お先に。」遠くから武者の声が聞こえて来た。観ると、武者が倒れ元軍の兵達に八つ裂きにされていた。
「殿、外道(元軍)共に(武士の恐ろしさを)見せつけました。これからもっと凄いところを(見せます)。」と言いながら、槍刀共に折れた重臣武者(追慕五郎丸)は、元軍の兵に抱きつき、右手親指で兵の左目を潰し、歯をもって兵の喉仏をかみちぎった。
追慕(重臣武者)は、元軍の兵達に青龍刀で、ズタズタにされ命が尽きた。
資国は元軍の将を探し回っていたが、毒矢を5本も身に受け朦朧としてきた時に、後ろから槍で刺され、穂先が資国の腹を破っていた。
対馬の民たちよ。すまぬ。悪しきもの(元軍)から逃げてくれ・・。
わしは怨霊(魂)になっても、この島を、いや日の本を守るぞよ。
これから先、5年、10年、いや数百年後でも怨霊となり、悪鬼(他国からの襲撃者)が来たら呪嵐(じゅらん)となって対峙(退治)するであろう・・。
「スパーン。」資国の首が飛ばされていた。
いっとき(二時間)程過ぎた頃、辺りには、80人の頭(首)の無い遺体が転がっていた。
「ドク・ドク…。」鼓動を打つ音が…。
よろめきながら立ち上がった疾風がいた。
主人(資国)を捜しながら。一歩…一歩と。
逢えた!ご主人様だ。首がないが間違いない。
疾風は資国の傍に行き、膝を折り乗るのを促しているようだった。
ご主人様、さあ、どうぞ、お乗りください。何処へでも…お連れします。
疾風の目の前には資国がいた。
疾風、一緒に参るぞ。黄泉の国へ。
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