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社内改革編
第25話 勇者、現状報告をする
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~勇者イザナの憂鬱③~
「おはよう、イザナ。ようやく顔色が戻って来たわね……」
「キャシーまだ気分がすぐれねーんだ。そっとしといてくれ……」
俺は宿屋にある食堂の椅子へ腰かける。最近碌なモノを食べてない。食べても気持ち悪さで上から下から出国してしまう日々。あの獣人族の村へ行ったのが全ての間違いだった。
あの日いつブリーズディアの街へ戻ったのか、誰も覚えていなかった。意識が戻った時、俺達は既に宿屋のベットだった。そして、そこから数日、ユフィを除く全員が体調を崩し、寝込んでしまっていた。
「イザナさん、温かい野菜のスープです。食べて下さい」
「野菜か……でもそれ以外受付ねーんだから仕方ねぇーな」
いつもなら文句の一つも言う俺だが、ここ数日でその威勢も萎えてしまった。俺の自慢の聖剣まで萎えてしまっている。
「なんか調子狂うぜ……」
「ねぇ、イザナ、元気ないなら私が慰めてあげるからね」
ちっ、グエルもキャシーも心配そうな顔で俺を見るなよ。キャシーを抱きたいところだが、こないだ接吻した瞬間、なぜか脳内に蜥蜴人の顔が浮かんで、更にあのゲロの香りが蘇って来やがったんだ。あの蜥蜴人は何なんだ?
「嗚呼、キャシー、そん時は頼む」
「イザナ……」
キャシーは壊れ物を見るような目で俺を見つめていた。
ようやく動けるようになった俺達はこの日、ブリーズディアの街にある冒険者ギルドのウエスティア支部へと訪れる予定だった。今回のクエストの依頼主が、此処ブリーズディアの街の領主であり、最高権威を誇る侯爵であったからだ。冒険者ギルドの応接室にて、魔物の討伐に関する調査について、中間報告をする目的だ。
街の中央へ位置する冒険者ギルド。煉瓦調の立派な建物が俺達を出迎える。応接室で侯爵を待っていると、お腹にたくさんの脂肪を溜め込んだ髭面が俺達の前へ姿を現した。侯爵じゃなければこの場から出て行って貰うところだ。
「おぉー。君があの有名な勇者イザナ殿かね。私がブリーズディアの領主であり、ヴォーグ家の侯爵、ウイングランドだ。以後、よろしく頼むよ」
「セントラリア国出身の勇者――イザナです。お会い出来て光栄です」
握手を交わす俺と侯爵。にしてもこのおっさん、口から加齢臭がするぜ。早く報告終えて、この場から立ち去りたいものだぜ。
「して、イザナ殿。この街を脅かす魔物の存在だが、もう討伐してくれたかね?」
早速侯爵が本題に入る。こちらとしてもありがたい。キャシーとユフィが一瞬心配そうな表情となるが、端的に俺は状況を報告した。
「先日魔物に襲われたという獣人族の村と魔物が棲むと言われるダークブリーズの森へ調査に向かいました。一度エビルジャッカルと交戦はしましたが、どうやら獣人族の村を襲った相手は森の魔物……ではないようでした」
「ほぅ……と言うと?」
おっさんが俺の報告に興味を示したのか、片眉を上げる様子が見て取れた。
「獣人族の村でも魔物が襲った訳ではない、との報告を受けています。ですから、現時点であの森に住む魔物がこの街を襲う可能性はないと考えます。もう少し調査はしてみますが、討伐対象の魔物が居ない場合、依頼も取り下げていただく事になるかもしれません」
「獣人族達が嘘をついている……という可能性はないかね?」
(は? 何言ってんだ? このおっさん)
「はい?」
「いやいや、獣人族が魔物に襲われた事を隠した、という可能性もあるかと思ってな。それか魔物を討伐出来なかった勇者殿が、獣人族と結託し、魔物は居なかったと結論づけた可能性も……」
「あ、イザナ!」
気づけば俺は、侯爵の胸倉を掴んでいた。
「おい、黙ってりゃあ調子に乗りやがって。魔物なんてな、俺の剣で一掃出来るんだ。たまたま討伐対象が居なかっただけだ。調査は続ける。あんたはそのお腹に毎日栄養分を溜めながら、黙って結果を待つんだな」
「貴様……! 私をヴォーグ家の侯爵、ウイングランドと知っての愚行か!?」
宙に浮いた侯爵を地面へ下ろすと、侯爵は咳き込んだまま俺を見上げ凄んだ。
「嗚呼、別にギルドに報告して貰ってもいいぜ。俺はセントラリア国王公認の勇者だぜ? あんたが俺と敵対するなら、国を敵に回す事になる。国同士の争いとなった時、侯爵一人の妄言と、国民の命を天秤にかけて、ウエスティア国はどちらを取るだろうな?」
「くっ……!」
「その辺にしときなよイザナ。侯爵も悪気があって言ったんじゃないんだろうし」
俺に両腕を絡めて胸を押しつけるキャシー。こいつはいつも耳元で囁いて、俺を鎮めてくれる。少し冷静になって、侯爵へ会釈をする。
「侯爵、御無礼を失礼致しました。しかし、村を魔物が襲っていない事は事実。依頼の結果は追って報告します。では、失礼します」
「もういい、分かった。下がれ……」
侯爵を応接室に置き去りにし、俺達はこの場を後にする。最近憂鬱な展開ばかりだったからな。少しは発散になったぜ。おっさんには感謝しなきゃな。
それにしても、『村を魔物が襲っていない』獣人族の村でそう報告を聞いた筈なんだが、誰に聞いたか覚えてないんだよなぁ。甘い声で囁かれた記憶はあるんだが……。まぁいいか。
「おはよう、イザナ。ようやく顔色が戻って来たわね……」
「キャシーまだ気分がすぐれねーんだ。そっとしといてくれ……」
俺は宿屋にある食堂の椅子へ腰かける。最近碌なモノを食べてない。食べても気持ち悪さで上から下から出国してしまう日々。あの獣人族の村へ行ったのが全ての間違いだった。
あの日いつブリーズディアの街へ戻ったのか、誰も覚えていなかった。意識が戻った時、俺達は既に宿屋のベットだった。そして、そこから数日、ユフィを除く全員が体調を崩し、寝込んでしまっていた。
「イザナさん、温かい野菜のスープです。食べて下さい」
「野菜か……でもそれ以外受付ねーんだから仕方ねぇーな」
いつもなら文句の一つも言う俺だが、ここ数日でその威勢も萎えてしまった。俺の自慢の聖剣まで萎えてしまっている。
「なんか調子狂うぜ……」
「ねぇ、イザナ、元気ないなら私が慰めてあげるからね」
ちっ、グエルもキャシーも心配そうな顔で俺を見るなよ。キャシーを抱きたいところだが、こないだ接吻した瞬間、なぜか脳内に蜥蜴人の顔が浮かんで、更にあのゲロの香りが蘇って来やがったんだ。あの蜥蜴人は何なんだ?
「嗚呼、キャシー、そん時は頼む」
「イザナ……」
キャシーは壊れ物を見るような目で俺を見つめていた。
ようやく動けるようになった俺達はこの日、ブリーズディアの街にある冒険者ギルドのウエスティア支部へと訪れる予定だった。今回のクエストの依頼主が、此処ブリーズディアの街の領主であり、最高権威を誇る侯爵であったからだ。冒険者ギルドの応接室にて、魔物の討伐に関する調査について、中間報告をする目的だ。
街の中央へ位置する冒険者ギルド。煉瓦調の立派な建物が俺達を出迎える。応接室で侯爵を待っていると、お腹にたくさんの脂肪を溜め込んだ髭面が俺達の前へ姿を現した。侯爵じゃなければこの場から出て行って貰うところだ。
「おぉー。君があの有名な勇者イザナ殿かね。私がブリーズディアの領主であり、ヴォーグ家の侯爵、ウイングランドだ。以後、よろしく頼むよ」
「セントラリア国出身の勇者――イザナです。お会い出来て光栄です」
握手を交わす俺と侯爵。にしてもこのおっさん、口から加齢臭がするぜ。早く報告終えて、この場から立ち去りたいものだぜ。
「して、イザナ殿。この街を脅かす魔物の存在だが、もう討伐してくれたかね?」
早速侯爵が本題に入る。こちらとしてもありがたい。キャシーとユフィが一瞬心配そうな表情となるが、端的に俺は状況を報告した。
「先日魔物に襲われたという獣人族の村と魔物が棲むと言われるダークブリーズの森へ調査に向かいました。一度エビルジャッカルと交戦はしましたが、どうやら獣人族の村を襲った相手は森の魔物……ではないようでした」
「ほぅ……と言うと?」
おっさんが俺の報告に興味を示したのか、片眉を上げる様子が見て取れた。
「獣人族の村でも魔物が襲った訳ではない、との報告を受けています。ですから、現時点であの森に住む魔物がこの街を襲う可能性はないと考えます。もう少し調査はしてみますが、討伐対象の魔物が居ない場合、依頼も取り下げていただく事になるかもしれません」
「獣人族達が嘘をついている……という可能性はないかね?」
(は? 何言ってんだ? このおっさん)
「はい?」
「いやいや、獣人族が魔物に襲われた事を隠した、という可能性もあるかと思ってな。それか魔物を討伐出来なかった勇者殿が、獣人族と結託し、魔物は居なかったと結論づけた可能性も……」
「あ、イザナ!」
気づけば俺は、侯爵の胸倉を掴んでいた。
「おい、黙ってりゃあ調子に乗りやがって。魔物なんてな、俺の剣で一掃出来るんだ。たまたま討伐対象が居なかっただけだ。調査は続ける。あんたはそのお腹に毎日栄養分を溜めながら、黙って結果を待つんだな」
「貴様……! 私をヴォーグ家の侯爵、ウイングランドと知っての愚行か!?」
宙に浮いた侯爵を地面へ下ろすと、侯爵は咳き込んだまま俺を見上げ凄んだ。
「嗚呼、別にギルドに報告して貰ってもいいぜ。俺はセントラリア国王公認の勇者だぜ? あんたが俺と敵対するなら、国を敵に回す事になる。国同士の争いとなった時、侯爵一人の妄言と、国民の命を天秤にかけて、ウエスティア国はどちらを取るだろうな?」
「くっ……!」
「その辺にしときなよイザナ。侯爵も悪気があって言ったんじゃないんだろうし」
俺に両腕を絡めて胸を押しつけるキャシー。こいつはいつも耳元で囁いて、俺を鎮めてくれる。少し冷静になって、侯爵へ会釈をする。
「侯爵、御無礼を失礼致しました。しかし、村を魔物が襲っていない事は事実。依頼の結果は追って報告します。では、失礼します」
「もういい、分かった。下がれ……」
侯爵を応接室に置き去りにし、俺達はこの場を後にする。最近憂鬱な展開ばかりだったからな。少しは発散になったぜ。おっさんには感謝しなきゃな。
それにしても、『村を魔物が襲っていない』獣人族の村でそう報告を聞いた筈なんだが、誰に聞いたか覚えてないんだよなぁ。甘い声で囁かれた記憶はあるんだが……。まぁいいか。
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