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聖女就職編
第1話 聖女、魔王《びしょうじょ》と出会う
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シルバーブロンド髪を髑髏の髪飾りで束ね、ポニーテールにした美少女。宝石を嵌め込んだかのような美しい紅色と蒼色のオッドアイ。悪魔のような二本の角と尻尾が生えているが、容姿からして小悪魔、歳は十五歳前後に見える。私よりも年下だろうか?
「ほへーー、ほへほへほへ! グロリア様ーー!」
「私から逃げ出すなんて、いい度胸してるわね?」
彼女は両手を腰に据え、私の隣で怯えるスケルトンのブラックへと迫って来る。顎をカタカタさせながら、ブラックは尻持ちをついた状態で後退している。
この子、魔族の装いからして、魔物ランクがスケルトンより上なのかしら?
魔物の世界は強き者が上に立つ。そう聞いた事があった。スケルトンは魔物ランクの中でもEランクモンスター。魔族の女の子が上位に位置する事は頷けた。
「しょしょしょ小生はただ、散歩に行っていただけなのですよぉおおお! この骨に免じて許してたもれぇええええ!」
「あらそう? あなた、骨の癖に勤務中、職場を抜け出して散歩に行くような精神を持っているのね? じゃあ、その精神、私の炎で骨ごと焼き尽くしてあげるわ!」
グロリアと呼ばれた魔族の美少女が掌に火の球を創り出す。明らかに怯えているブラックを見て、私は自然と身体が動いていた。
「ちょっと待って下さい! こんなに怯えているじゃないですか? 業務中に無断で抜け出したブラックさんが悪いのは分かります。でも、骨ごと焼き尽くすって……そこまでしなくてもいいと思います!」
「ル……ルーシア殿……女神だ……」
私の背後に回り肩口からひょっこり頭蓋骨を出してガチガチ震えるブラック。耳元でガチガチされるとちょっと気になってしまうがこの際仕方がない。魔族の美少女は突然目の前に現れた私に目を細める。
「貴女……人間? どうして此処に人間が居る訳? もしかして、トロール達が子猫みたくごろごろしていたの……あんたの仕業?」
「だったらどうしますか? 私も好きで此処に来た訳ではありません。気づいたら此処へ飛ばされていただけです。邪魔ならお暇します。ですが、このスケルトンさんは許してあげて下さい」
両手を広げ、ブラックを庇う私。
「人間の貴女には関係ないでしょ?」
「関係あります! 困っている者が居たなら人間でも魔族でも助ける! それが私のポリシーです!」
魔族の美少女程度の相手ならなんとかなる……この時の私はそう思っていた。しかし……。
「ふふふ……あははははは! 何それ! あんたって極度のお人好しなのね! 人間でも魔族でも助ける? 正義の味方気取り? そういう口だけのお人好しはね、結局何も出来ずに誰かに裏切られ、そして一人寂しく死んでいくのよ!」
「そんな事……!」
勇者様(……いや、様付けはもう止めよう)、勇者イザナに裏切られた先程の光景を思い出し、魔族の美少女をキッと睨みつける私。ブラックはさっきからガタガタ顎を鳴らしつつ、私の背後で右から上から左からひょっこりはんしている訳だが、私は今それどころではない。
「あら、図星だった? まぁいいわ。ブラックを此処に置いていったなら、命だけは助けてあげるわ? 先代と違って私は寛大なのよ」
「じゃあブラックさんを許してくれるんですね?」
先代という言葉が少し気になったが、それ以上に寛大という言葉に希望を抱く私。
「ええ、火球百叩きの刑で許してあげる!」
「ちょっと待って下さい!」
突如、バックステップで距離を取ったグロリアが掌から巨大な火球を放つ! あの時、キャシーが私に放ったものと同じ。中級火属性魔法――豪火球だった。スケルトンのブラックを庇った私へ、火球が直撃する!
「やった! 当たった!」
私に火球が直撃した瞬間を見て、なぜか小悪魔姿のグロリアが小躍りしている。しかし、私は火球による攻撃には慣れていた。現に火球がぶつかる直前、私は既に聖属性の魔力で身体を覆っていたのだから。
「――聖魔装衣!」
「な、なんですって!?」
グロリアがなぜか慌てふためいている。私だって、勇者と共に旅をした端くれだ。この程度の魔法、すぐに発動出来る。
「なかなかやるわね! もう怒ったわよ!」
どうやらグロリアの闘志に火がついたらしい。豪火球を両手より連続で続け様に放ち始める。しかし、私は気づく。火球は四方八方へと飛んでいき、五発に一発しか当たらない。魔力のコントロールがなっていないのだ。しかも、せっかく当たった魔法も聖魔装衣によって防がれる。
「あ……あの……!」
「五月蠅いわね! ブラックもあんたも灰にしてあげるから待ってなさい!」
だんだんと肩で息を始めるグロリア。彼女の全身に汗が滲む。そして、百発目の火球が彼女の掌から放たれた時、スケルトンのブラックがあろう事か私の前へ出た。ブラックに火球が激突し、骨が燃え上がる!
「魔王様! もう、やめてください! ほへーー! 熱い熱いーー!」
「ちょっとブラック! 大変! 火を消さないと! ……って、え? 魔王様?」
魔王という言葉が気になったがそれどころではない。スケルトンは火が弱点だ。このままではブラックが死んでしまう。
「ブラックがいけないのよ……大人しくトロールに捕まっていればこんな事にならなかったのよ……」
「何やってるんですか、グロリアさん! このまま貴女の仲間が死んでもいいんですか!?」
「仲間? ブラックは私の部下よ!」
「そんな事はいいですから早く!」
私が彼女を一喝すると、彼女は観念したのか、スケルトンへ中球水属性魔法を放つ。
「わ、分かったわよ! ――水流撃!」
「ほへぇええええ! 骨まで染みるぅうううう!」
無事に炎が消火され、一命を取り留めるスケルトン。グロリアはどうやら本気でスケルトンを殺すつもりじゃなかったらしい。ブラックはそのまま私の横で気を失ってしまう。
「骨ごと焼き尽くすって、本気じゃなかったんですね……ごめんなさい、私貴女を誤解していました」
「べ、別に分かってくれたらいいのよ! あんた人間の癖になかなかやるわね? 名前は?」
「私は、ルーシア・プロミネンスと言います。人間の国では聖女と呼ばれて居ました。ひょんな事から此処に迷い込んでしまって……」
「いいわ。ルーシアね。あんたの事は気に入ったから殺さないでおいてあげる。私はグロリア・エリザベート・サタン・グレゴール。第百二十七代魔王をやってるわ、よろしくね!」
魔王を名乗ったグロリアが私に握手を求める。
(え? 今なんて……もしかして……この子……)
「ま、まおうーー!?」
これが聖女と呼ばれた私、ルーシアと現魔王、グロリアとの運命的な出会いである。
この出会いが後に、世界へ革命を起こす事へ繋がる訳だが、この時の私はまだ知る由もないのである。
「ほへーー、ほへほへほへ! グロリア様ーー!」
「私から逃げ出すなんて、いい度胸してるわね?」
彼女は両手を腰に据え、私の隣で怯えるスケルトンのブラックへと迫って来る。顎をカタカタさせながら、ブラックは尻持ちをついた状態で後退している。
この子、魔族の装いからして、魔物ランクがスケルトンより上なのかしら?
魔物の世界は強き者が上に立つ。そう聞いた事があった。スケルトンは魔物ランクの中でもEランクモンスター。魔族の女の子が上位に位置する事は頷けた。
「しょしょしょ小生はただ、散歩に行っていただけなのですよぉおおお! この骨に免じて許してたもれぇええええ!」
「あらそう? あなた、骨の癖に勤務中、職場を抜け出して散歩に行くような精神を持っているのね? じゃあ、その精神、私の炎で骨ごと焼き尽くしてあげるわ!」
グロリアと呼ばれた魔族の美少女が掌に火の球を創り出す。明らかに怯えているブラックを見て、私は自然と身体が動いていた。
「ちょっと待って下さい! こんなに怯えているじゃないですか? 業務中に無断で抜け出したブラックさんが悪いのは分かります。でも、骨ごと焼き尽くすって……そこまでしなくてもいいと思います!」
「ル……ルーシア殿……女神だ……」
私の背後に回り肩口からひょっこり頭蓋骨を出してガチガチ震えるブラック。耳元でガチガチされるとちょっと気になってしまうがこの際仕方がない。魔族の美少女は突然目の前に現れた私に目を細める。
「貴女……人間? どうして此処に人間が居る訳? もしかして、トロール達が子猫みたくごろごろしていたの……あんたの仕業?」
「だったらどうしますか? 私も好きで此処に来た訳ではありません。気づいたら此処へ飛ばされていただけです。邪魔ならお暇します。ですが、このスケルトンさんは許してあげて下さい」
両手を広げ、ブラックを庇う私。
「人間の貴女には関係ないでしょ?」
「関係あります! 困っている者が居たなら人間でも魔族でも助ける! それが私のポリシーです!」
魔族の美少女程度の相手ならなんとかなる……この時の私はそう思っていた。しかし……。
「ふふふ……あははははは! 何それ! あんたって極度のお人好しなのね! 人間でも魔族でも助ける? 正義の味方気取り? そういう口だけのお人好しはね、結局何も出来ずに誰かに裏切られ、そして一人寂しく死んでいくのよ!」
「そんな事……!」
勇者様(……いや、様付けはもう止めよう)、勇者イザナに裏切られた先程の光景を思い出し、魔族の美少女をキッと睨みつける私。ブラックはさっきからガタガタ顎を鳴らしつつ、私の背後で右から上から左からひょっこりはんしている訳だが、私は今それどころではない。
「あら、図星だった? まぁいいわ。ブラックを此処に置いていったなら、命だけは助けてあげるわ? 先代と違って私は寛大なのよ」
「じゃあブラックさんを許してくれるんですね?」
先代という言葉が少し気になったが、それ以上に寛大という言葉に希望を抱く私。
「ええ、火球百叩きの刑で許してあげる!」
「ちょっと待って下さい!」
突如、バックステップで距離を取ったグロリアが掌から巨大な火球を放つ! あの時、キャシーが私に放ったものと同じ。中級火属性魔法――豪火球だった。スケルトンのブラックを庇った私へ、火球が直撃する!
「やった! 当たった!」
私に火球が直撃した瞬間を見て、なぜか小悪魔姿のグロリアが小躍りしている。しかし、私は火球による攻撃には慣れていた。現に火球がぶつかる直前、私は既に聖属性の魔力で身体を覆っていたのだから。
「――聖魔装衣!」
「な、なんですって!?」
グロリアがなぜか慌てふためいている。私だって、勇者と共に旅をした端くれだ。この程度の魔法、すぐに発動出来る。
「なかなかやるわね! もう怒ったわよ!」
どうやらグロリアの闘志に火がついたらしい。豪火球を両手より連続で続け様に放ち始める。しかし、私は気づく。火球は四方八方へと飛んでいき、五発に一発しか当たらない。魔力のコントロールがなっていないのだ。しかも、せっかく当たった魔法も聖魔装衣によって防がれる。
「あ……あの……!」
「五月蠅いわね! ブラックもあんたも灰にしてあげるから待ってなさい!」
だんだんと肩で息を始めるグロリア。彼女の全身に汗が滲む。そして、百発目の火球が彼女の掌から放たれた時、スケルトンのブラックがあろう事か私の前へ出た。ブラックに火球が激突し、骨が燃え上がる!
「魔王様! もう、やめてください! ほへーー! 熱い熱いーー!」
「ちょっとブラック! 大変! 火を消さないと! ……って、え? 魔王様?」
魔王という言葉が気になったがそれどころではない。スケルトンは火が弱点だ。このままではブラックが死んでしまう。
「ブラックがいけないのよ……大人しくトロールに捕まっていればこんな事にならなかったのよ……」
「何やってるんですか、グロリアさん! このまま貴女の仲間が死んでもいいんですか!?」
「仲間? ブラックは私の部下よ!」
「そんな事はいいですから早く!」
私が彼女を一喝すると、彼女は観念したのか、スケルトンへ中球水属性魔法を放つ。
「わ、分かったわよ! ――水流撃!」
「ほへぇええええ! 骨まで染みるぅうううう!」
無事に炎が消火され、一命を取り留めるスケルトン。グロリアはどうやら本気でスケルトンを殺すつもりじゃなかったらしい。ブラックはそのまま私の横で気を失ってしまう。
「骨ごと焼き尽くすって、本気じゃなかったんですね……ごめんなさい、私貴女を誤解していました」
「べ、別に分かってくれたらいいのよ! あんた人間の癖になかなかやるわね? 名前は?」
「私は、ルーシア・プロミネンスと言います。人間の国では聖女と呼ばれて居ました。ひょんな事から此処に迷い込んでしまって……」
「いいわ。ルーシアね。あんたの事は気に入ったから殺さないでおいてあげる。私はグロリア・エリザベート・サタン・グレゴール。第百二十七代魔王をやってるわ、よろしくね!」
魔王を名乗ったグロリアが私に握手を求める。
(え? 今なんて……もしかして……この子……)
「ま、まおうーー!?」
これが聖女と呼ばれた私、ルーシアと現魔王、グロリアとの運命的な出会いである。
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