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私のことは、どうか忘れて下さいませ恥ずかしくて死にそうです。

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夢見がちな、美少女が王子と出会い恋に落ちる、そんな童話に出てきそうな王子と会えるかしら?


私は、マリリン・モンタナ侯爵令嬢です、この国の宰相の娘で、父には内緒で夜会に来ました。


暇な夜の過ごし方の1つに夜会があります、私は踊ったり、シャンパン&ショートケーキ&フルーツ盛り合わせを呑んだり食べたり、するのが大好きなんです。

夜会が開催されてるのを知ると、お友達と参加していました。


一夜を共にする事は一度も有りません自慢ではありませんが、まだ処女です。


ですから朝起きたら殿方と一夜を共にするなんて、本当に信じられません!


ビックリで、それも私の隣で寝てる方は銀髪、エメラルドグリーンの瞳、色白で細マッチョ、お尻も程よく上がっていて、全裸で寝てるのです、かなり好きなタイプです。


寝ているのに、なぜ瞳の色が解るのかって、この方、目が半目開きで寝てるのです。


ただ、私は覚えていません、シャンパン3杯では酔いませんが思い出せません、私も全裸なのです、これは、多分ですがドレスは自分で脱いだと思います。


私が、やらかしたのです!?ただ、思い出せません仕方ないので逃げることにしました。

ドレスを着て(私は、コルセット着付け不要なんです)ヒール持って起こさないように一歩、二歩、音を立てずに歩いていたら。


ベッドの方向から聞こえてきます、声も好みです。

ヤバイ、逃げられる!
「俺を置いて逃げるの?やり逃げするんだ淑女が」


「や、やり逃げって」
 エエエエっやっぱり女の私が!?想像しましたが、キス以外、何するか解らないけど!?土下座で、ひたすら謝っていました。

イケメンだとこんな場面でも特よね。


 このまま両親に会ってもらい婚約できたら言う事なしだな。
「じゃあさ俺の屋敷まで来て、親と会ってくれる?」


「はい、私が仕出かしたことなんで、謝罪いたします」
 何か女の私が謝罪するの変よね?


 彼のお父様とお母様に、対面するため馬車に揺られてると。

あら、もう着いたみたいです。
 あれ、ここは見たこと有りますよ、お城ですね相変わらずピカピカで掃除大変ですよね。



渋い容姿端麗の男性が私を見ています。


「侍女を呼んできて入浴させて磨き上げろ、ドレスも新しい物を用意し準備しだい謁見の間に案内しろ」


「はい」


何だか命令口調ですね!
私は浴室に連れて行かれて裸に・・・・・・。

入浴が終わると、隣の部屋に行き壁1面鏡の部屋で私の体を測ったようにピッタリのドレスです。思わず、くるっとターンしていました。


御化粧も私に似合うピンク系のメーキャップをしてくれています。


渋い容姿端麗の男性が私を見てニッコリされ。
「お綺麗ですね」


社交辞令でしょうね、でも、嬉しかったです。


案内された部屋のドアに2人の男性が待っていました。すると語るような微笑みで見詰められていました。


「マリリン・モンタナ侯爵令嬢様」
 観音開きのドアが開かれます。


何故か私の名前をご存じです、どうして?


謁見の間ですね?調度品は壺のみですが、何だか上品な部屋ですね。


壁一面には海のポセイドンや鯨や海豚を描かれてあります、天井は天使や神様が描かれていて。
 下品じゃないのよね。


あれ?お父様が何故ここに?宰相だとは存じていますが?
王様と王妃様が目の前に座ってらっしゃる。


王様が口を開き話されました。
「面を上げよ、直答を赦す」

王様に王妃樣ですね御二人の隣りに居られるのわ、先程いなくなったイケメンですね。
「マリリン・モンタナです」

「よく、まいられた」

「父上やっと宰相の息女と一夜を共にする事ができました」

ちょっと待って一夜を共にしたって!お父様もいるのに恥ずかしい!

本当にキス以上したの?

それに、王様を父上と言ってた?

それに、わたしが宰相の娘って何で知ってるの?


思わず彼に質問していました。
「すいません、貴方は王太子殿下なのですか?」

本気で忘れていた!
「名乗るの忘れていましたね、スチュアート・スイッチ王太子です」



王太子様!一瞬、目眩で倒れ込みそうになりました。








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