先輩とゲーム?

スナイパー

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部活動見学①

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(今日いろいろあったな~、あの先輩いい人だったな~)
 私は今日あったことを思い出していた。私は完全にあの人のことを好きになっていた。

「よし!昨日は少し具合が悪かったけど今日は大丈夫だ!」
(今日も先輩に、会えるかな?会いたいな~)
 そう思っていると後ろから声がした。
「結愛!昨日大丈夫?」
 そらが話しかけてきた。
「そら!大丈夫だよ!昨日はごめんね」
(ホントごめん!昨日は具合が悪かった!)
「私聞いたんだけど入学式やってる時誰かといたでしょ?」
(え?誰から聞いたの?恥ずかしい!)
「うん、いたよ?」
「結愛!その人のこと好きでしょ?」
 そらは目をキラキラさせて聞いてきた。
(そうだよ!先輩のこと好きだよ!一目惚れだよ!)
「…うん、好きだよ…」
 私は恥ずかしくて声が小さくなった。
「名前は?」
 そらはまた目を輝かせて聞いてきた。
(そら!その目お願いだからやめて!その目されてお願いされると断われないから!)
「神楽坂姫人…」
「名前スゴくカッコイイね!」
(うん!そうなんだよ!名前もカッコイイけど行動もクールなんだよ!)
「だよな、私もカッコイイと思った」
 私は自分の溢れ出そうな気持ちを必死で必死で抑えた。
(危ない危ない気持ちがもれるところだった…)
「あと…」
(え!まだあるの!?これ以上言われると気持ち抑えられないって!)
「結愛!そら!おはよう!」
 すると遼が挨拶してきた。
「遼だ!おはよう!」
 私は助かったと思い、大声で遼を呼んだ。
「お前どうした?俺を普通に呼んで?体調まだ悪いんじゃねぇのか?」
 私はさっきまで救世主だと、思っていたのが一瞬で邪魔者になった。
「素直になればいいのに~」
 私は遼にからかったみた。すると遼は顔色一つ変えずに
「誰がお前なんかにときめくかよ」
(言ってくれるやないですか!まぁ、私もあなたのことなんとも思ってへんけども)
 私はなぜか大阪のおばちゃんみたいな関西弁を心で、呟いていた。
「こっちもですよ~」
「まぁまぁ二人ともやめなって」
 そらはいつものように喧嘩を止めようとして真ん中に入った。
「そうだ!私、昨日学校途中で帰ったから教室わかんない!どうしよう!」
(ホントにどうしよう!!)
「なんだそのことか、安心しろや俺たち全員同じクラスやで」
(やったー!リアルに嬉しい!!)
「奇跡だ!」
「なんやそんなに俺と同じクラスになって嬉しいのかいな」
(なんだコイツ!とんだ自己中野郎じゃねぇか!)
「はいはい、そうですね…」
 私はわざとだるそうに答えた。
 そうして歩いているうちにどうやら私のクラスに着いたようだ。
(私のクラスは1年3組だ。クラスの人と馴染めるかな?)
「なんだよ、お前もしかして緊張とかしてんのか?」
(当たり前だろ!昨日私行ってねぇんだぞ!」
「べ、べ、別にそ、そんな、わけないだろ」
 私は豪快に噛んだ。
「緊張しまくりじゃねぇか!」
「うるさいです。」
(私はこれから一年やっていけるだろうか…)
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