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優しさの束縛
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「うーん、どっちがいいと思う? レイチェル叔母様」
「そうねえ……今日はガーデンパーティーだから、こっちの方が良いんじゃないかしら?」
そう言って、私は鏡の前でナタリヤに小花柄のドレスを当ててみた。ちょうど、今の時期に庭園で咲いている花々と同じ色合いだったのである。
「ふふ、お花の妖精さんみたいでとっても可愛いわよ、ナタリヤ」
「本当? じゃあ、これにするわ!」
そこまで話していると、衣装部屋のドアがノックされたのだった。そして部屋へとやって来たのは、先に身支度を済ませた兄上であった。
「ドレスは決まったか? ナタリヤ」
「うん。ナタリヤね、今日は花の妖精さんになるの!」
「う、うん?」
「あ、私が言ったんです、妖精みたいだって。じゃあナタリヤ、奥の部屋でお着替えしてきなさい」
「はぁい、ちょっと待っててね!」
ナタリヤは元気に返事をして、メイドと共に奥の着替え用の部屋へと入って行ったのだった。
そして部屋に二人きりとなったタイミングで、兄上は口を開いたのだった。
「ナタリヤに付き合わせて、悪かったな。大変だっただろう。お前も自分の支度があるのに」
「いえ、私は身支度と言っても着替えて化粧するぐらいですから」
私が今日選んだのは、若草色のドレスであった。そして化粧はしたものの、髪は完全に下ろしている。
テルクスタへ帰ってきてから、私は一度も髪を結んでいない。ドレスもあえて赤を避けていた。無意識に、身体がそれらを拒絶してしまうのだ。
「やはり、お茶会なのに地味すぎましたか?」
「そんなことはない。それに、変なところで無理しなくていい」
「ふふ、ありがとうございます」
兄妹の和やかな会話。しかし、その穏やかな空気を破ったのは、以外にも兄上であった。
「やはり気になるか? ……ヴィルヘルムのことが」
「!!」
久々に耳にした、夫の名前。それを聞いた瞬間に、結婚指輪がはまった左薬指が締め付けられるように疼いたのだった。
「……はい」
「そうだよな。具体的な話も何もできてなくてすまなかった。ただ、その前に一つ聞きたい」
「?」
「レイチェル、お前はどうしたい?」
兄上の問いかけに、私は言葉を詰まらせた。
『今すぐにでも、ヴィルヘルム様に会いたい』
喉まで出かかった言葉。しかし、私はすぐに呑み込んだ。
ヴィルヘルムと夫婦でいたい。せめて、一目で良いから顔を見たい。それが私の願いである。
しかし、家族の彼に対する怒りを知ってしまった今、それを口にする勇気はなかった。
ヴィルヘルムは大切な家族だ。
けれども、だからといって兄上たちが家族でなくなった訳ではない。
私は悲しませたくないのだ。……家族‘‘みんな’’を。
「その……まだ頭の中の整理ができてないので、何とも言えません。……ごめんなさい」
「気にするな。そもそも、ひと月もせず今後のことを全部決めるだなんて無理な話だ。……ただな」
兄上は一度言葉を切った。いつしか彼の表情は、怒りを湛えたものとなっていた。
「お前を危険に晒しておいて、手紙一通でリュドミラに呼び戻すなんて真似は、絶対許さない」
「……っ」
「だからヴィルヘルムには……離婚するにしてもしないにしても、直接テルクスタに来るように言った。それくらいして当然だろう」
兄上の言葉を聞いて、私は足から崩れ落ちてしまいそうになっていた。なぜなら、その条件であれば夫婦関係の継続が絶望的だからだ。
離婚する場合は手続きを踏むだけだが、離婚しないならばそうはいかない。ヴィルヘルムに私を迎えに来させるということは、暗に謝罪を要求しているのだ。
対立する国の王族に国王自らが頭を下げるなんて、絶対ありえないことだ。それは個人のプライドだけの問題ではない。謝罪してしまえば、今後リュドミラはテルクスタに強く出れなくなってしまうからだ。
「残念だが、まだヴィルヘルムから連絡はない。だからしばらくは保留だ。お前は気分転換でもしながら、ゆっくり今後のことを考えていればいい」
「……はい、承知しました」
「ただ、奴が結婚を‘‘自然消滅’’とするならば、保留は無期限になることだってある。そこは覚悟してほしい」
「……」
自然消滅とは、そのままの意味だろう。私と離婚の手続きをしないまま、側妃を娶って世継ぎをもうけることだ。そもそも、敵国を訪れるなど我が身を危険に晒すに等しいことだ。離婚せずとも、彼がこれを選ぶ可能性は十分にある。
「……まあ、そんなふざけた態度をとった暁には、相応の報いを受けることを覚悟してもらわねばならないがな」
「っ、お兄様」
「悪い、物騒な物言いになってしまったな」
「お父様、レイチェル叔母様、お待たせー!」
そこまで話したところで、ナタリヤが奥の部屋から戻って来た。会話は途切れ、私はそれ以上何も聞けなかったのだった。
+
宮殿の庭園で行われたガーデンパーティーは、大勢の招待客で賑わっていた。花の香りを感じながら、みな歓談を楽しんでいる。今回招待したのは国内の貴族のみということもあり、庭園には和気あいあいとした和やかな空気が漂っていた。
本来ならば、私は参加しないはずのパーティー。しかし、兄上たちの提案で私も参加することになったのである。
兄夫婦家族と姉上はすでに会場入りして、来客を出迎えていた。そして私と父上と義母上も、庭園へと向かっていたのだった。
「……その、やっぱり私は場違いなのでは?」
歩きながら、私はそんな言葉を口にした。リュドミラ王妃としてではなくテルクスタ第二王女という立場であるならば、こんな立派なパーティーに参加するべきではないと今更ながら思い始めていたのだ。
「何言ってんの。誘った時も言ったけど、今日は何も心配しなくて大丈夫よ」
「ああ、歓談の時も何かあったら助けるから安心しなさい」
歓談。それこそが、私が一番不安に感じていることであった。
母上は生前、周囲からとても慕われていた。それもあり、愛妾が禁じられてからもテルクスタの人々は私に変わらず接してくれていた。あくまで風当たりが強いのは、国外の人間に限ったことなのだ。
しかし、母上を知らない世代の人々からすれば私はただの「第二王妃の子」にすぎない。その世代が私を見てどう思うかと考えると、やはり不安になってくるのだった。
そんな暗い気持ちを抱えつつ庭園に足を踏み入れると、すぐさま一組の老夫婦が私たちの元へとやって来た。
「侯爵閣下、ワルレ様。お二人とも、お久しぶりです」
「こちらこそ、ドミトリー様もアンジェリカ様もお久しぶりでございます。……おや」
父上たちと軽く挨拶をしてから、侯爵夫婦は視線を私に向けた。その瞬間、緊張のあまり嫌という程に心臓が跳ねた。
……が、しかし。
「レイチェル王女殿下ではないですか、ご無沙汰しております」
「い、いえ、こちらこそ……」
「こんなにお美しくなられて……ルフィナ様にそっくりですこと」
「その、よくお分かりで」
「もちろんです、久しぶりにお会いできて光栄ですわ」
意外にも、侯爵夫婦は私をすんなり受け入れてくれた。そして歓談も、問題なく始まったのである。
この場にも、私の居場所は残っていた。そう思うと、言い表せない嬉しさが込み上げてくるのだった。
しかし歓談の終わりがけ、侯爵夫人は思わぬ言葉を口にしたのである。
「実は、私の甥がもうすぐ成人を迎えまして……大人しい子なのですがきっとレイチェル王女殿下ともお話が会うかと思います。機会があれば、ご紹介させていただいてもよろしいですか?」
「……え?」
「もちろんです。まだ帰ってきたばかりなので、もう少し落ち着いたらぜひお願いしますわ」
私が困惑していると、義母上が先にそう言ったのだった。
「ふふ、ありがとうございます。急ぐことではございませんので……この件は、また改めて」
「ええ、それではごきげんよう」
侯爵夫婦が立ち去ったタイミングで、私は慌てて義母上に声をかけた。
「待って、お義母様。さっきの紹介っていうのはおそらく……」
「まあ、結婚相手の候補としての紹介でしょうね」
「な……っ」
「離婚するとは決まってないけど、保留されてる間にも今後を考えてかなきゃダメよ。そうでしょう?」
義母上の言うとおりだ。それに、私は今リュドミラではなくテルクスタの王族という立場だ。つまりは自分一人の感情ではなく、国のためとなる選択をしていかねばならないのだ。
しかし、ヴィルヘルムの妻という立場である以上、他の男性との縁談を進めるのはやはり気が進まないものであった。
「私の世代だったら、再婚なんてざらよ。二人目の旦那様と上手くいくケースなんてよくあることだわ」
「……」
「だから、負い目に感じることはないわ」
兄上も義母上も、私のことを大切に思ってくれているのは事実だ。
しかしその‘‘優しさ’’で、自分ががんじがらめになっている。不意に、そんな気がしてしまったのである。
「そうねえ……今日はガーデンパーティーだから、こっちの方が良いんじゃないかしら?」
そう言って、私は鏡の前でナタリヤに小花柄のドレスを当ててみた。ちょうど、今の時期に庭園で咲いている花々と同じ色合いだったのである。
「ふふ、お花の妖精さんみたいでとっても可愛いわよ、ナタリヤ」
「本当? じゃあ、これにするわ!」
そこまで話していると、衣装部屋のドアがノックされたのだった。そして部屋へとやって来たのは、先に身支度を済ませた兄上であった。
「ドレスは決まったか? ナタリヤ」
「うん。ナタリヤね、今日は花の妖精さんになるの!」
「う、うん?」
「あ、私が言ったんです、妖精みたいだって。じゃあナタリヤ、奥の部屋でお着替えしてきなさい」
「はぁい、ちょっと待っててね!」
ナタリヤは元気に返事をして、メイドと共に奥の着替え用の部屋へと入って行ったのだった。
そして部屋に二人きりとなったタイミングで、兄上は口を開いたのだった。
「ナタリヤに付き合わせて、悪かったな。大変だっただろう。お前も自分の支度があるのに」
「いえ、私は身支度と言っても着替えて化粧するぐらいですから」
私が今日選んだのは、若草色のドレスであった。そして化粧はしたものの、髪は完全に下ろしている。
テルクスタへ帰ってきてから、私は一度も髪を結んでいない。ドレスもあえて赤を避けていた。無意識に、身体がそれらを拒絶してしまうのだ。
「やはり、お茶会なのに地味すぎましたか?」
「そんなことはない。それに、変なところで無理しなくていい」
「ふふ、ありがとうございます」
兄妹の和やかな会話。しかし、その穏やかな空気を破ったのは、以外にも兄上であった。
「やはり気になるか? ……ヴィルヘルムのことが」
「!!」
久々に耳にした、夫の名前。それを聞いた瞬間に、結婚指輪がはまった左薬指が締め付けられるように疼いたのだった。
「……はい」
「そうだよな。具体的な話も何もできてなくてすまなかった。ただ、その前に一つ聞きたい」
「?」
「レイチェル、お前はどうしたい?」
兄上の問いかけに、私は言葉を詰まらせた。
『今すぐにでも、ヴィルヘルム様に会いたい』
喉まで出かかった言葉。しかし、私はすぐに呑み込んだ。
ヴィルヘルムと夫婦でいたい。せめて、一目で良いから顔を見たい。それが私の願いである。
しかし、家族の彼に対する怒りを知ってしまった今、それを口にする勇気はなかった。
ヴィルヘルムは大切な家族だ。
けれども、だからといって兄上たちが家族でなくなった訳ではない。
私は悲しませたくないのだ。……家族‘‘みんな’’を。
「その……まだ頭の中の整理ができてないので、何とも言えません。……ごめんなさい」
「気にするな。そもそも、ひと月もせず今後のことを全部決めるだなんて無理な話だ。……ただな」
兄上は一度言葉を切った。いつしか彼の表情は、怒りを湛えたものとなっていた。
「お前を危険に晒しておいて、手紙一通でリュドミラに呼び戻すなんて真似は、絶対許さない」
「……っ」
「だからヴィルヘルムには……離婚するにしてもしないにしても、直接テルクスタに来るように言った。それくらいして当然だろう」
兄上の言葉を聞いて、私は足から崩れ落ちてしまいそうになっていた。なぜなら、その条件であれば夫婦関係の継続が絶望的だからだ。
離婚する場合は手続きを踏むだけだが、離婚しないならばそうはいかない。ヴィルヘルムに私を迎えに来させるということは、暗に謝罪を要求しているのだ。
対立する国の王族に国王自らが頭を下げるなんて、絶対ありえないことだ。それは個人のプライドだけの問題ではない。謝罪してしまえば、今後リュドミラはテルクスタに強く出れなくなってしまうからだ。
「残念だが、まだヴィルヘルムから連絡はない。だからしばらくは保留だ。お前は気分転換でもしながら、ゆっくり今後のことを考えていればいい」
「……はい、承知しました」
「ただ、奴が結婚を‘‘自然消滅’’とするならば、保留は無期限になることだってある。そこは覚悟してほしい」
「……」
自然消滅とは、そのままの意味だろう。私と離婚の手続きをしないまま、側妃を娶って世継ぎをもうけることだ。そもそも、敵国を訪れるなど我が身を危険に晒すに等しいことだ。離婚せずとも、彼がこれを選ぶ可能性は十分にある。
「……まあ、そんなふざけた態度をとった暁には、相応の報いを受けることを覚悟してもらわねばならないがな」
「っ、お兄様」
「悪い、物騒な物言いになってしまったな」
「お父様、レイチェル叔母様、お待たせー!」
そこまで話したところで、ナタリヤが奥の部屋から戻って来た。会話は途切れ、私はそれ以上何も聞けなかったのだった。
+
宮殿の庭園で行われたガーデンパーティーは、大勢の招待客で賑わっていた。花の香りを感じながら、みな歓談を楽しんでいる。今回招待したのは国内の貴族のみということもあり、庭園には和気あいあいとした和やかな空気が漂っていた。
本来ならば、私は参加しないはずのパーティー。しかし、兄上たちの提案で私も参加することになったのである。
兄夫婦家族と姉上はすでに会場入りして、来客を出迎えていた。そして私と父上と義母上も、庭園へと向かっていたのだった。
「……その、やっぱり私は場違いなのでは?」
歩きながら、私はそんな言葉を口にした。リュドミラ王妃としてではなくテルクスタ第二王女という立場であるならば、こんな立派なパーティーに参加するべきではないと今更ながら思い始めていたのだ。
「何言ってんの。誘った時も言ったけど、今日は何も心配しなくて大丈夫よ」
「ああ、歓談の時も何かあったら助けるから安心しなさい」
歓談。それこそが、私が一番不安に感じていることであった。
母上は生前、周囲からとても慕われていた。それもあり、愛妾が禁じられてからもテルクスタの人々は私に変わらず接してくれていた。あくまで風当たりが強いのは、国外の人間に限ったことなのだ。
しかし、母上を知らない世代の人々からすれば私はただの「第二王妃の子」にすぎない。その世代が私を見てどう思うかと考えると、やはり不安になってくるのだった。
そんな暗い気持ちを抱えつつ庭園に足を踏み入れると、すぐさま一組の老夫婦が私たちの元へとやって来た。
「侯爵閣下、ワルレ様。お二人とも、お久しぶりです」
「こちらこそ、ドミトリー様もアンジェリカ様もお久しぶりでございます。……おや」
父上たちと軽く挨拶をしてから、侯爵夫婦は視線を私に向けた。その瞬間、緊張のあまり嫌という程に心臓が跳ねた。
……が、しかし。
「レイチェル王女殿下ではないですか、ご無沙汰しております」
「い、いえ、こちらこそ……」
「こんなにお美しくなられて……ルフィナ様にそっくりですこと」
「その、よくお分かりで」
「もちろんです、久しぶりにお会いできて光栄ですわ」
意外にも、侯爵夫婦は私をすんなり受け入れてくれた。そして歓談も、問題なく始まったのである。
この場にも、私の居場所は残っていた。そう思うと、言い表せない嬉しさが込み上げてくるのだった。
しかし歓談の終わりがけ、侯爵夫人は思わぬ言葉を口にしたのである。
「実は、私の甥がもうすぐ成人を迎えまして……大人しい子なのですがきっとレイチェル王女殿下ともお話が会うかと思います。機会があれば、ご紹介させていただいてもよろしいですか?」
「……え?」
「もちろんです。まだ帰ってきたばかりなので、もう少し落ち着いたらぜひお願いしますわ」
私が困惑していると、義母上が先にそう言ったのだった。
「ふふ、ありがとうございます。急ぐことではございませんので……この件は、また改めて」
「ええ、それではごきげんよう」
侯爵夫婦が立ち去ったタイミングで、私は慌てて義母上に声をかけた。
「待って、お義母様。さっきの紹介っていうのはおそらく……」
「まあ、結婚相手の候補としての紹介でしょうね」
「な……っ」
「離婚するとは決まってないけど、保留されてる間にも今後を考えてかなきゃダメよ。そうでしょう?」
義母上の言うとおりだ。それに、私は今リュドミラではなくテルクスタの王族という立場だ。つまりは自分一人の感情ではなく、国のためとなる選択をしていかねばならないのだ。
しかし、ヴィルヘルムの妻という立場である以上、他の男性との縁談を進めるのはやはり気が進まないものであった。
「私の世代だったら、再婚なんてざらよ。二人目の旦那様と上手くいくケースなんてよくあることだわ」
「……」
「だから、負い目に感じることはないわ」
兄上も義母上も、私のことを大切に思ってくれているのは事実だ。
しかしその‘‘優しさ’’で、自分ががんじがらめになっている。不意に、そんな気がしてしまったのである。
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