10 / 41
もう一人の男友達
しおりを挟む
カルダニアでは、春夏秋冬と年に四回の祭りが行われる。その中でも春祭りは盛大なものであり、カルダニア国民や周辺国の人々など、皆が楽しみにしている行事であった。
「わあ……朝から凄い賑わいだわ」
馬車の中から外を覗くと、街には出店が立ち並び、祭りの準備に勤しむ人々の姿が見えた。沿道を歩く子供達も祭りが楽しみのようで、すっかり浮き足立っていた。
夜会でのエドヴァルドの提案により、今回の祭りで行われるバザーでブローチを販売することとなったのだ。私はハリースト側の責任者であるため、集合時間よりも少し早めにカルダニアへと向かったのだった。
祭りまで一週間しか無かったため、流石に準備が追いつかないだろうと私は思っていた。しかし、エドヴァルドがバザーの運営事務局との調整をしてくれたため、短期間にも関わらずトントン拍子で準備は進んでいったのである。
貴方だって公務で忙しいはずなのに、何故ここまでしてくれるの?
何度かエドヴァルドに言いかけたものの、余計なことを言って話しを拗らせたくなかったため、私はぐっと口を噤むばかりであった。
バザーの会場であるカルダニアの教会に着くと、準備を手伝うエドヴァルドの姿が遠くに見えたのだった。
まさか彼が、当日の会場準備まで手伝っているとは思ってもみなかった。私は慌ててエドヴァルドに駆け寄ったのである。
「おや、おはようございます、メイベル様。朝早くからお越しいただき、ありがとうございます」
重い荷物を運んでいたようで、エドヴァルドは腕まくりをして手で額の汗を拭っていた。大国の王太子が力仕事を手伝うなど、前代未聞である。
「おはようございます、殿下。まだ集合時間より大分お早いのでは……?」
「祭りの開催の式典ではスピーチをしなけれぱならないのですが、それまで時間があったので、早めに来てお手伝いさせていただいております」
「そんな……!! こういう大変な作業は、私でしますので……バザー参加の許可をいただけただけで十分ですわ」
「女性に力仕事はさせられませんよ。それに、ここで手伝うことは両親からも許可を得ておりますので、ご心配には及びません」
そう言ったエドヴァルドの表情は、どこか楽しげであった。
「それに……私もこの日を楽しみにしておりましたので、是非とも協力させてください」
不意に、こういった形で祭りに参加するのを彼は望んでいたのではないか、という考えが頭をよぎる。
王太子ともなれば、交友関係も行動も制限される。先日の話から察するに、私のようにクラブ活動への参加もできない。そんな暮らしをしているエドヴァルドとしては、身分に関係無く人々と交流する機会が貴重なのではなかろうか。
となると、手伝いを断るのはエドヴァルドの楽しみを奪うことになる。それは、あってはならないことだ。
「お邪魔であれば、直ぐ退きますので……メイベル様?」
「えっ、あっ……いえ、その……無理の無い範囲でお手伝いいただけると、とても有難いですわ」
この言い方ならば失礼に当たらないだろうか、と思いながら、私は言った。
するとエドヴァルドは、軽く目を見開いた後、今まで見たことが無いような満面の笑みを浮かべたのだった。
「ありがとうございます、メイベル様」
彼の嬉しそうな表情を見て、不思議と自分の胸が高鳴るのを感じたのだった。
+
「ネックレス一つ下さいな」
「ありがとうございます。お会計丁度いただきますね」
祭りが始まった後、バザーは大盛況であった。商品が飛ぶように売れて、皆すっかりてんてこ舞いとなっていた。
「わあ、殿下と同じペンダントだ!!」
「かっこいい!!」
ネックレスを買った幼い子達は、嬉しそうにそんなお喋りをしていた。
「すっかり人気者ですわね、殿下」
「ふふ、少し恥ずかしくもありますが、あんな風に純粋に喜んで貰えて嬉しいばかりです」
釣り銭の用意をしながら、エドヴァルドは困ったように笑った。スピーチを終えた後、彼はまたバザーの手伝いに戻ってきてくれたのだった。そんな彼の首元には、ガラス製のペンダントがぶら下がっている。
それはカルダニアの慈善団体がバザーで販売しているもので、廃品となったガラス片を溶かして再利用されている。様々な色の破片が使われているため、見る角度で色が変わる面白い品だ。
当然ながら、エドヴァルドが着けているという宣伝効果は抜群だ。バザーでは断トツの人気商品であり、昼頃には品切れ間近となっていた。
「ブローチも素敵なお品なのに……どうしたものか」
私が胸元に着けたブローチに目をやりながら、エドヴァルドは呟いた。
ブローチも売れてはいるが、ペンダント程売れ行きは芳しくなかった。とはいえ、売れただけ有難いことである。私は慌てて首を横に振った。
「一つ購入して、私も着けてよろしいですか?」
「い、いえいえ!! 私達は参加させていただいただけで十分ですので、どうぞ殿下はお気遣いなく……!!」
ブンブンと首を振るものの、エドヴァルドは何処か納得していない様子であった。そして、思いも寄らぬ提案をしてきたのである。
「それでは、交換しませんか?」
「……え?」
「貴女のブローチと、私のペンダント。物々交換ならば問題ないのではないのでしょうか?」
「え、あ……じゃあ」
「ふふ、交渉成立ですね」
ブローチもペンダントも、値段としては同額だ。断る理由が見つからず、言われるがままに私はブローチをドレスから外した。
「首元、失礼しますね」
「……っ!!」
ペンダントを外し、エドヴァルドは私の背後に回った。
「少し、髪を避けさせていただいてよろしいですか?」
「……、は、はい」
髪とペンダントの紐が絡まないように、彼は丁寧な手つきでペンダントを着けてくれたのだった。
エドヴァルドは髪に触れただけで、直接的な肌の接触は無い。しかし、彼の存在を間近に感じるには十分なことであった。
「はい、出来ました」
「あ、ありがとうございます」
「どういたしまして。それでは、ブローチを……」
「あ、その……このブローチは、少し金具が特殊でして、私がお着けしてよろしいですか?」
「ええ、お願いします」
エドヴァルドと向かい合い、私は彼の上着にブローチを着け始めた。
「着ける時、金具をくるっと回すもので……」
「なるほど」
「あ、あら?」
何度も練習したはずなのに、ブローチの金具が中々取れない。見れば、私の指は微かに震えていた。
それが緊張からなのか何なのかは分からない。しかし、私は焦りを募らせるばかりであった。
「ゆっくりで、大丈夫ですので」
そんな私を見かねて、エドヴァルドは優しくそう言ったのだった。
「……っ、出来ましたわ」
「ありがとうございます。夜空みたいで、素敵なお品ですね」
ブローチは丸型なのは全商品統一だが、その上に描かれている絵にはいくつか種類がある。私が着けていたものは、夜空に瞬く星が描かれているものであった。
ちなみに、実はこれを作ったのは私自身である。
「お気に召したようで、何よりですわ」
恥ずかしさからなのか緊張からなのか、頭が全く回らない。私はただ一言返すのがやっとだったのである。
「それでは……」
「お二人とも、仲がよろしいようで」
「!?」
声のした方を振り向くと、黒髪の青年が立っていた。耳には、棒状の銀色のピアスが光っている。そして、彼の顔には見覚えがあった。
「誰かと思えばお前か……グロウ」
カルダニアの宰相令息、グロウ。彼もまた私の‘‘男友達’’である。
「わあ……朝から凄い賑わいだわ」
馬車の中から外を覗くと、街には出店が立ち並び、祭りの準備に勤しむ人々の姿が見えた。沿道を歩く子供達も祭りが楽しみのようで、すっかり浮き足立っていた。
夜会でのエドヴァルドの提案により、今回の祭りで行われるバザーでブローチを販売することとなったのだ。私はハリースト側の責任者であるため、集合時間よりも少し早めにカルダニアへと向かったのだった。
祭りまで一週間しか無かったため、流石に準備が追いつかないだろうと私は思っていた。しかし、エドヴァルドがバザーの運営事務局との調整をしてくれたため、短期間にも関わらずトントン拍子で準備は進んでいったのである。
貴方だって公務で忙しいはずなのに、何故ここまでしてくれるの?
何度かエドヴァルドに言いかけたものの、余計なことを言って話しを拗らせたくなかったため、私はぐっと口を噤むばかりであった。
バザーの会場であるカルダニアの教会に着くと、準備を手伝うエドヴァルドの姿が遠くに見えたのだった。
まさか彼が、当日の会場準備まで手伝っているとは思ってもみなかった。私は慌ててエドヴァルドに駆け寄ったのである。
「おや、おはようございます、メイベル様。朝早くからお越しいただき、ありがとうございます」
重い荷物を運んでいたようで、エドヴァルドは腕まくりをして手で額の汗を拭っていた。大国の王太子が力仕事を手伝うなど、前代未聞である。
「おはようございます、殿下。まだ集合時間より大分お早いのでは……?」
「祭りの開催の式典ではスピーチをしなけれぱならないのですが、それまで時間があったので、早めに来てお手伝いさせていただいております」
「そんな……!! こういう大変な作業は、私でしますので……バザー参加の許可をいただけただけで十分ですわ」
「女性に力仕事はさせられませんよ。それに、ここで手伝うことは両親からも許可を得ておりますので、ご心配には及びません」
そう言ったエドヴァルドの表情は、どこか楽しげであった。
「それに……私もこの日を楽しみにしておりましたので、是非とも協力させてください」
不意に、こういった形で祭りに参加するのを彼は望んでいたのではないか、という考えが頭をよぎる。
王太子ともなれば、交友関係も行動も制限される。先日の話から察するに、私のようにクラブ活動への参加もできない。そんな暮らしをしているエドヴァルドとしては、身分に関係無く人々と交流する機会が貴重なのではなかろうか。
となると、手伝いを断るのはエドヴァルドの楽しみを奪うことになる。それは、あってはならないことだ。
「お邪魔であれば、直ぐ退きますので……メイベル様?」
「えっ、あっ……いえ、その……無理の無い範囲でお手伝いいただけると、とても有難いですわ」
この言い方ならば失礼に当たらないだろうか、と思いながら、私は言った。
するとエドヴァルドは、軽く目を見開いた後、今まで見たことが無いような満面の笑みを浮かべたのだった。
「ありがとうございます、メイベル様」
彼の嬉しそうな表情を見て、不思議と自分の胸が高鳴るのを感じたのだった。
+
「ネックレス一つ下さいな」
「ありがとうございます。お会計丁度いただきますね」
祭りが始まった後、バザーは大盛況であった。商品が飛ぶように売れて、皆すっかりてんてこ舞いとなっていた。
「わあ、殿下と同じペンダントだ!!」
「かっこいい!!」
ネックレスを買った幼い子達は、嬉しそうにそんなお喋りをしていた。
「すっかり人気者ですわね、殿下」
「ふふ、少し恥ずかしくもありますが、あんな風に純粋に喜んで貰えて嬉しいばかりです」
釣り銭の用意をしながら、エドヴァルドは困ったように笑った。スピーチを終えた後、彼はまたバザーの手伝いに戻ってきてくれたのだった。そんな彼の首元には、ガラス製のペンダントがぶら下がっている。
それはカルダニアの慈善団体がバザーで販売しているもので、廃品となったガラス片を溶かして再利用されている。様々な色の破片が使われているため、見る角度で色が変わる面白い品だ。
当然ながら、エドヴァルドが着けているという宣伝効果は抜群だ。バザーでは断トツの人気商品であり、昼頃には品切れ間近となっていた。
「ブローチも素敵なお品なのに……どうしたものか」
私が胸元に着けたブローチに目をやりながら、エドヴァルドは呟いた。
ブローチも売れてはいるが、ペンダント程売れ行きは芳しくなかった。とはいえ、売れただけ有難いことである。私は慌てて首を横に振った。
「一つ購入して、私も着けてよろしいですか?」
「い、いえいえ!! 私達は参加させていただいただけで十分ですので、どうぞ殿下はお気遣いなく……!!」
ブンブンと首を振るものの、エドヴァルドは何処か納得していない様子であった。そして、思いも寄らぬ提案をしてきたのである。
「それでは、交換しませんか?」
「……え?」
「貴女のブローチと、私のペンダント。物々交換ならば問題ないのではないのでしょうか?」
「え、あ……じゃあ」
「ふふ、交渉成立ですね」
ブローチもペンダントも、値段としては同額だ。断る理由が見つからず、言われるがままに私はブローチをドレスから外した。
「首元、失礼しますね」
「……っ!!」
ペンダントを外し、エドヴァルドは私の背後に回った。
「少し、髪を避けさせていただいてよろしいですか?」
「……、は、はい」
髪とペンダントの紐が絡まないように、彼は丁寧な手つきでペンダントを着けてくれたのだった。
エドヴァルドは髪に触れただけで、直接的な肌の接触は無い。しかし、彼の存在を間近に感じるには十分なことであった。
「はい、出来ました」
「あ、ありがとうございます」
「どういたしまして。それでは、ブローチを……」
「あ、その……このブローチは、少し金具が特殊でして、私がお着けしてよろしいですか?」
「ええ、お願いします」
エドヴァルドと向かい合い、私は彼の上着にブローチを着け始めた。
「着ける時、金具をくるっと回すもので……」
「なるほど」
「あ、あら?」
何度も練習したはずなのに、ブローチの金具が中々取れない。見れば、私の指は微かに震えていた。
それが緊張からなのか何なのかは分からない。しかし、私は焦りを募らせるばかりであった。
「ゆっくりで、大丈夫ですので」
そんな私を見かねて、エドヴァルドは優しくそう言ったのだった。
「……っ、出来ましたわ」
「ありがとうございます。夜空みたいで、素敵なお品ですね」
ブローチは丸型なのは全商品統一だが、その上に描かれている絵にはいくつか種類がある。私が着けていたものは、夜空に瞬く星が描かれているものであった。
ちなみに、実はこれを作ったのは私自身である。
「お気に召したようで、何よりですわ」
恥ずかしさからなのか緊張からなのか、頭が全く回らない。私はただ一言返すのがやっとだったのである。
「それでは……」
「お二人とも、仲がよろしいようで」
「!?」
声のした方を振り向くと、黒髪の青年が立っていた。耳には、棒状の銀色のピアスが光っている。そして、彼の顔には見覚えがあった。
「誰かと思えばお前か……グロウ」
カルダニアの宰相令息、グロウ。彼もまた私の‘‘男友達’’である。
2
お気に入りに追加
469
あなたにおすすめの小説
幼馴染の腹黒王太子、自分がテンプレ踏んでることに全然気付いてないので困る。
夏八木アオ
恋愛
◆毒舌で皮肉っぽい王太子のヴィクターと、転生者でめんどくさがりな令嬢ルリア。外面の良い幼馴染二人のラブストーリーです◆
モーズ公爵家の次女、ルリアは幼馴染の王太子ヴィクターに呼び出された。ヴィクターは、彼女が書いた小説のせいで、アメリア嬢との婚約を解消の話が出ているから責任を取れと言う。その上、ルリアは自身がヴィクターの新しい婚約者になったと聞き、婚約解消するために二人で奔走することに…。
※他サイトにも掲載中
男装の悪役令嬢は、女嫌いで有名な騎士団長から執着されて逃げられない
佐倉海斗
恋愛
アデラインは二度目の人生を好きに生きると決めていた。一度目の死の光景を、数え切れないほどに悪夢として見続けきた。それは、アデラインが同じ過ちを繰り返さない為の警告だろう。
アデラインは警告に従い、聖女に選ばれた義妹をかわいがり、義妹を狙う攻略対象者を義妹にふさわしい人間か見極め、不合格になった攻略対象者は徹底的に鍛え上げた。そうして、アデラインは一度目の享年を超えることができたのだ。
――そこまでは順風満帆だった。
十八歳の時、アデラインは、両親と王族の許可を得て、男装をすることを条件に騎士となった。そして、二十一歳になったアデラインは、女嫌いで有名な騎士団長の補佐役に抜擢されることになった。
それは名誉なことであり、順風満帆だったアデラインの騎士生活を脅かすものでもあった。
女嫌いで有名な騎士団長 × 男装の転生悪役令嬢
すれ違いの末に溺愛されることに――。
※Rシーンは「※」の目印がついています。
※他投稿サイトでも掲載しています。
黒の神官と夜のお世話役
苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました
洞窟ダンジョン体験ツアー案内人役のイケメン冒険者に、ラッキースケベを連発してしまった私が患う恋の病。
待鳥園子
恋愛
人気のダンジョン冒険ツアーに参加してきたけど、案内人のイケメン冒険者にラッキースケベを連発してしまった。けど、もう一度彼に会いたいと冒険者ギルド前で待ち伏せしたら、思いもよらぬことになった話。
金の騎士の蕩ける花嫁教育 - ティアの冒険は束縛求愛つき -
藤谷藍
恋愛
ソフィラティア・シアンは幼い頃亡命した元貴族の姫。祖国の戦火は収まらず、目立たないよう海を越えた王国の小さな村で元側近の二人と元気に暮らしている。水の精霊の加護持ちのティアは森での狩の日々に、すっかり板についた村娘の暮らし、が、ある日突然、騎士の案内人に、と頼まれた。最初の出会いが最悪で、失礼な奴だと思っていた男、レイを渋々魔の森に案内する事になったティア。彼はどうやら王国の騎士らしく、魔の森に万能薬草ルナドロップを取りに来たらしい。案内人が必要なレイを、ティアが案内する事になったのだけど、旅を続けるうちにレイの態度が変わってきて・・・・
ティアの恋と冒険の恋愛ファンタジーです。
完結*三年も付き合った恋人に、家柄を理由に騙されて捨てられたのに、名家の婚約者のいる御曹司から溺愛されました。
恩田璃星
恋愛
清永凛(きよなが りん)は平日はごく普通のOL、土日のいずれかは交通整理の副業に励む働き者。
副業先の上司である夏目仁希(なつめ にき)から、会う度に嫌味を言われたって気にしたことなどなかった。
なぜなら、凛には付き合って三年になる恋人がいるからだ。
しかし、そろそろプロポーズされるかも?と期待していたある日、彼から一方的に別れを告げられてしまいー!?
それを機に、凛の運命は思いも寄らない方向に引っ張られていく。
果たして凛は、両親のように、愛の溢れる家庭を築けるのか!?
*この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
*不定期更新になることがあります。
伯爵は年下の妻に振り回される 記憶喪失の奥様は今日も元気に旦那様の心を抉る
新高
恋愛
※第15回恋愛小説大賞で奨励賞をいただきました!ありがとうございます!
※※2023/10/16書籍化しますーー!!!!!応援してくださったみなさま、ありがとうございます!!
契約結婚三年目の若き伯爵夫人であるフェリシアはある日記憶喪失となってしまう。失った記憶はちょうどこの三年分。記憶は失ったものの、性格は逆に明るく快活ーーぶっちゃけ大雑把になり、軽率に契約結婚相手の伯爵の心を抉りつつ、流石に申し訳ないとお詫びの品を探し出せばそれがとんだ騒ぎとなり、結果的に契約が取れて仲睦まじい夫婦となるまでの、そんな二人のドタバタ劇。
※本編完結しました。コネタを随時更新していきます。
※R要素の話には「※」マークを付けています。
※勢いとテンション高めのコメディーなのでふわっとした感じで読んでいただけたら嬉しいです。
※他サイト様でも公開しています
婚約破棄寸前の悪役令嬢に転生したはずなのに!?
もふきゅな
恋愛
現代日本の普通一般人だった主人公は、突然異世界の豪華なベッドで目を覚ます。鏡に映るのは見たこともない美しい少女、アリシア・フォン・ルーベンス。悪役令嬢として知られるアリシアは、王子レオンハルトとの婚約破棄寸前にあるという。彼女は、王子の恋人に嫌がらせをしたとされていた。
王子との初対面で冷たく婚約破棄を告げられるが、美咲はアリシアとして無実を訴える。彼女の誠実な態度に次第に心を開くレオンハルト
悪役令嬢としてのレッテルを払拭し、彼と共に幸せな日々を歩もうと試みるアリシア。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる