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大切な妹達
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+フィオネ視点
私とマーリットは、昔はとても仲が悪い姉妹だった。
大雑把な私と几帳面な彼女は性格が合わず、事ある毎に喧嘩を繰り返していたのである。
加えて、私からすればマーリットは羨ましい立場であった。王位を継がねばならないプレッシャーも無く、ただただ幸せな結婚を夢見る彼女が酷く能天気に見えたのである。
両親は私達二人を平等に愛してくれたけれども、重責を担う分自分はもっと大切に扱われても良いんじゃないか、と思うこともあった。今考えればとんでもない我儘だが、子供心にそういう感情を抱いていたのは紛れも無い事実である。
妹なんて、全然可愛くない。優しいお兄様かお姉様が欲しかった。
口には出さずとも、そんなことを日々考えていた。
そんな折、母上がルイーセを妊娠する。妹が生まれることを心待ちにするマーリットとは対照的に、正直私はあまり興味が無かった。
皆に合わせて妹が生まれるのを楽しみな風を装うものの、どうせ生まれたら喧嘩ばかりだろうと冷ややかに考えていたのである。
しかし、その予想は見事に裏切られたのだった。
年の離れた妹というのは、自分とは全く違う生き物であった。ぷくぷくのほっぺたも、小さい手や口も、おむつをしてがに股に開いた足も、何もかもが可愛くて仕方無かったのである。
私もマーリットも、暇を見つけては何度も子供部屋を訪れて、ルイーセの様子を見に行くのが日課となっていた。
そして今まで喧嘩ばかりしていたのに、妹が可愛いという点で意気投合したことにより、姉妹喧嘩も無くなった。喧嘩をしなくなったことにより、両親が私達を叱ったり苛苛することも殆ど無くなった。我が家に平和が訪れたのは、間違いなくルイーセのお陰である。
ルイーセが居るだけで、家族皆が笑顔になった。そんな日々が続くのを、私は信じて疑わなかった。
+
「女のくせに」
夜会に参加する年齢になった頃、私はその一言に傷付けられることが増えていた。
リクスハーゲン王室は、性別を問わず長子が王位を継ぐルールである。しかし、男系継承の国も多数存在する。王室の男子が王位を継ぐのが常識である国の人々からは、女で王位を継ぐ予定の私は生意気に思われていたのである。
当然、面と向かってそんな失礼なことを言う者はいない。あくまで私が居ないところで皆陰口を叩くのである。
「華やかなドレス、とってもお似合いですわ」
そう言って褒めてくれた某国の王太子妃は、裏で私のことを「けばけばしい格好の見た目だけの小娘」と言っていた。それから私は、華美な装いをしないよう心掛けるようになった。そして、教養を身につける努力をし始めた。
「落ち着いた装いは、聡明な王女殿下の雰囲気によくお似合いだ」
そう言って褒めてくれた某国の王太子は、裏で私のことを「頭が悪い癖に格好だけ地味にしても無駄」と言っていた。服装を元に戻せば、また「派手だ」と陰口を叩かれた。毎日がそれの繰り返しであった。
どう振舞っても、どんな格好をしても、必ず誰かから悪口を言われるのである。
人間の悪意に触れる度に、壊れそうだった。何時しか私は、心から笑えなくなっていたのである。
やがて私は、人と会うのを避けるようになっていった。公務にも参加せず、宮殿に引き篭ることが増えていたのである。
子供部屋に行って、ルイーセと遊んで過ごす日々が続いた。茶会などにすすんで参加するマーリットと比べられて、どっちが次期女王か分からないなどと裏で言われたりもしたが、私が行動を改めることは無かった。
しかし、そんな自分に転機が訪れる。
その日も、私はルイーセのいる子供部屋を訪れた。当時彼女は喋り始めたばかりであり、一層可愛らしさが増していたのだった。
ルイーセは私によく懐いていたので、私がカーペットに座ると直ぐに膝の上に乗ってきたのである。
膝の上の重さは、日々増えていく。話す言葉も段々と増えていく。生まれたばかりの時は薄かった髪も、伸びて美しい巻き髪になっていた。それは、すくすくと成長している証なのだから、喜ばしいことだろう。
しかし。妹が大きくなって、今の自分のように悪意に晒されるのを考えると、悲しくて仕方が無かった。
マーリットのような気の強さがあれば、きっと大丈夫だろう。でも、ルイーセがそういう性格であるかなんて今は分からない。安心できる材料なんてどこにも無いのが現状だ。
そこまで考えたところで、自然と涙が零れていたのだった。
「……っ、ルイーセ」
泣く私を、きょとんとした顔で見上げる可愛い妹。きっと彼女からすれば、何で泣いているのかと不思議で仕方が無いのだろう。理解出来なくても仕方の無いことだ。
しかし。ルイーセは私の頬にキスしたのだった。
「痛ったいの、飛んでけ」
「……っ、ルイーセ」
そう言って、ルイーセは私にぎゅっと抱きついてきたのである。
この子を、何としてでも守りたい。
自然と、そんな気持ちが心の中に湧き上がってきたのである。
しかし、妹を守るには弱い姉では駄目だ。強い姉でなくてはならない。そして私は、次の日から公務に復帰したのである。
+
「嫌われ役は、一人で十分じゃないの?」
王位を継いだ後、一度私はマーリットにそう言ったことがある。長く伸ばされていた彼女の髪は、トラウザーズに合わせたかのように短く切られていた。
どうやら彼女は、政界に進みたいと父上に言ったらしい。しかしそれが、政治に興味があるからだとか前向きな理由ではないのは明らかであった。
「幸せな花嫁になるのが夢だったんでしょう? それに、貴女まで辛い思いをする必要は無いわ」
政治家の世界は、言わば男だけの男性社会である。苦労するのは目に見えていた。
ルイーセを守りたいがために、私は強くなることを決めた。けれども、マーリットだって大切な私の妹だ。だから私は、彼女にも自らの幸せを選んで欲しかったのである。
「これはあくまで私が望んだことだから。悔いは無いわ」
「……マーリット」
「それに、一人よりも二人いた方が、心配無いでしょう? ルイーセ、割と危なっかしい子だから」
「ふふっ、それもそうね」
そこまで話したところで、部屋の扉をノックする音が聞こえた。夜会に参加する予定だったので、そろそろ会場に向かう時間となっていたのである。ちなみに、今宵の夜会はルイーセも参加するのだった。
「さて。ルイーセに変な男が寄って来ないようにしなきゃね」
「そうね。じゃあ、行きましょうか」
こうして、私達は席を立ったのである。
私とマーリットは、昔はとても仲が悪い姉妹だった。
大雑把な私と几帳面な彼女は性格が合わず、事ある毎に喧嘩を繰り返していたのである。
加えて、私からすればマーリットは羨ましい立場であった。王位を継がねばならないプレッシャーも無く、ただただ幸せな結婚を夢見る彼女が酷く能天気に見えたのである。
両親は私達二人を平等に愛してくれたけれども、重責を担う分自分はもっと大切に扱われても良いんじゃないか、と思うこともあった。今考えればとんでもない我儘だが、子供心にそういう感情を抱いていたのは紛れも無い事実である。
妹なんて、全然可愛くない。優しいお兄様かお姉様が欲しかった。
口には出さずとも、そんなことを日々考えていた。
そんな折、母上がルイーセを妊娠する。妹が生まれることを心待ちにするマーリットとは対照的に、正直私はあまり興味が無かった。
皆に合わせて妹が生まれるのを楽しみな風を装うものの、どうせ生まれたら喧嘩ばかりだろうと冷ややかに考えていたのである。
しかし、その予想は見事に裏切られたのだった。
年の離れた妹というのは、自分とは全く違う生き物であった。ぷくぷくのほっぺたも、小さい手や口も、おむつをしてがに股に開いた足も、何もかもが可愛くて仕方無かったのである。
私もマーリットも、暇を見つけては何度も子供部屋を訪れて、ルイーセの様子を見に行くのが日課となっていた。
そして今まで喧嘩ばかりしていたのに、妹が可愛いという点で意気投合したことにより、姉妹喧嘩も無くなった。喧嘩をしなくなったことにより、両親が私達を叱ったり苛苛することも殆ど無くなった。我が家に平和が訪れたのは、間違いなくルイーセのお陰である。
ルイーセが居るだけで、家族皆が笑顔になった。そんな日々が続くのを、私は信じて疑わなかった。
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「女のくせに」
夜会に参加する年齢になった頃、私はその一言に傷付けられることが増えていた。
リクスハーゲン王室は、性別を問わず長子が王位を継ぐルールである。しかし、男系継承の国も多数存在する。王室の男子が王位を継ぐのが常識である国の人々からは、女で王位を継ぐ予定の私は生意気に思われていたのである。
当然、面と向かってそんな失礼なことを言う者はいない。あくまで私が居ないところで皆陰口を叩くのである。
「華やかなドレス、とってもお似合いですわ」
そう言って褒めてくれた某国の王太子妃は、裏で私のことを「けばけばしい格好の見た目だけの小娘」と言っていた。それから私は、華美な装いをしないよう心掛けるようになった。そして、教養を身につける努力をし始めた。
「落ち着いた装いは、聡明な王女殿下の雰囲気によくお似合いだ」
そう言って褒めてくれた某国の王太子は、裏で私のことを「頭が悪い癖に格好だけ地味にしても無駄」と言っていた。服装を元に戻せば、また「派手だ」と陰口を叩かれた。毎日がそれの繰り返しであった。
どう振舞っても、どんな格好をしても、必ず誰かから悪口を言われるのである。
人間の悪意に触れる度に、壊れそうだった。何時しか私は、心から笑えなくなっていたのである。
やがて私は、人と会うのを避けるようになっていった。公務にも参加せず、宮殿に引き篭ることが増えていたのである。
子供部屋に行って、ルイーセと遊んで過ごす日々が続いた。茶会などにすすんで参加するマーリットと比べられて、どっちが次期女王か分からないなどと裏で言われたりもしたが、私が行動を改めることは無かった。
しかし、そんな自分に転機が訪れる。
その日も、私はルイーセのいる子供部屋を訪れた。当時彼女は喋り始めたばかりであり、一層可愛らしさが増していたのだった。
ルイーセは私によく懐いていたので、私がカーペットに座ると直ぐに膝の上に乗ってきたのである。
膝の上の重さは、日々増えていく。話す言葉も段々と増えていく。生まれたばかりの時は薄かった髪も、伸びて美しい巻き髪になっていた。それは、すくすくと成長している証なのだから、喜ばしいことだろう。
しかし。妹が大きくなって、今の自分のように悪意に晒されるのを考えると、悲しくて仕方が無かった。
マーリットのような気の強さがあれば、きっと大丈夫だろう。でも、ルイーセがそういう性格であるかなんて今は分からない。安心できる材料なんてどこにも無いのが現状だ。
そこまで考えたところで、自然と涙が零れていたのだった。
「……っ、ルイーセ」
泣く私を、きょとんとした顔で見上げる可愛い妹。きっと彼女からすれば、何で泣いているのかと不思議で仕方が無いのだろう。理解出来なくても仕方の無いことだ。
しかし。ルイーセは私の頬にキスしたのだった。
「痛ったいの、飛んでけ」
「……っ、ルイーセ」
そう言って、ルイーセは私にぎゅっと抱きついてきたのである。
この子を、何としてでも守りたい。
自然と、そんな気持ちが心の中に湧き上がってきたのである。
しかし、妹を守るには弱い姉では駄目だ。強い姉でなくてはならない。そして私は、次の日から公務に復帰したのである。
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「嫌われ役は、一人で十分じゃないの?」
王位を継いだ後、一度私はマーリットにそう言ったことがある。長く伸ばされていた彼女の髪は、トラウザーズに合わせたかのように短く切られていた。
どうやら彼女は、政界に進みたいと父上に言ったらしい。しかしそれが、政治に興味があるからだとか前向きな理由ではないのは明らかであった。
「幸せな花嫁になるのが夢だったんでしょう? それに、貴女まで辛い思いをする必要は無いわ」
政治家の世界は、言わば男だけの男性社会である。苦労するのは目に見えていた。
ルイーセを守りたいがために、私は強くなることを決めた。けれども、マーリットだって大切な私の妹だ。だから私は、彼女にも自らの幸せを選んで欲しかったのである。
「これはあくまで私が望んだことだから。悔いは無いわ」
「……マーリット」
「それに、一人よりも二人いた方が、心配無いでしょう? ルイーセ、割と危なっかしい子だから」
「ふふっ、それもそうね」
そこまで話したところで、部屋の扉をノックする音が聞こえた。夜会に参加する予定だったので、そろそろ会場に向かう時間となっていたのである。ちなみに、今宵の夜会はルイーセも参加するのだった。
「さて。ルイーセに変な男が寄って来ないようにしなきゃね」
「そうね。じゃあ、行きましょうか」
こうして、私達は席を立ったのである。
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