15 / 30
第一章 ユースとエリー
第十四話 エリーの実力
しおりを挟む
時は、エリーが氷塊で戦場を二分したところまでさかのぼる。
「さあ、あんたの相手は私よ!」エリーは自信満々に標的に銃を向けた。
「ふん、そんなおもちゃで俺様を倒せると思うなよ!」エリーと対峙しているのは、紫色の狼男のような姿をした怪物ウルフギート。
「この銃はさっき警察からパクったものだが……やっぱ役に立たなかったなぁ……」そういうとウルフギートは拳銃を放り投げた。
そして前のめりになったかと思うと、一気に加速してエリーに襲い掛かった!
エリーは即座に氷結銃の引き金を引いた。しかし、ウルフギートのすさまじいフットワークによって避けられてしまう。
「もう! なんで当たらないのよ!」エリーも半ばやけくそになって銃を乱射するが……
「ひゃっはあ! そんな豆鉄砲当たるかあああ!!」気づけばウルフギートの間合い。
ウルフギートの黒い爪が光る!
そしてそのままエリーを引き裂く……かと思われたが、
「はぁ!? なんで防げてんだよ!?」
エリーの腕は氷で覆われていた。
ウルフギートの爪が氷に深く食い込んで固まっている。
「まっ……爪が離れねえ……?」
「かかったわね!」エリーはゼロ距離で銃を乱射した。
機関銃のような速度で連射される弾が、無慈悲にウルフギートに大ダメージを与えた。
ウルフギートは衝撃で吹っ飛んで転げまわった。
「ぐおおおおおおお!! てめえよくもやってくれたなあぁぁぁぁ!!!」
ウルフギートの目が変わった。
「はああああああああああああああ……」ウルフギートが何やら力み始めた。
「何よ、変身でもするつもり?」エリーはそれを鼻で笑った。
突然、ウルフギートの両脚が肥大化した。
「ふんっ!!」ウルフギートは肥大した脚で地面を蹴った。
そしてそのままマンションの壁に着地したかと思うと、一瞬で反対側のマンションへ移動した。
マンションとマンションの幅は五メートルほどだが、その狭い空間をウルフギートはピンポン玉のように、目にもとまらぬ速さで跳び回っていた。
エリーの目では捉えきれず、エリーはあっちこっち跳び回るウルフギートに翻弄されていた。
途端に、エリーのわき腹に強烈な一撃が叩き込まれた。
「ぐふぁ! 何すんの痛っ!!」続いて右肩に、さらに背中、左足、脳天と、凄まじい勢いで攻撃されている。
いくら防御が得意であろうと、防御する隙も与えないほど攻撃されればなす術無し。
氷結戦士の装甲に亀裂が入った。エリーはすでにボロボロだった。
「ひゃっはあ!! これで止めだあああああ!!!」ウルフギートはマンションの壁に足をつけると、脚をバネのように縮ませた。
反動によってさらに強力な一撃を叩き込もうという意図だろうか。
……しかし、そこには、筋肉を収縮させようとしたその時には、一般人なら逃すようなたった一瞬の隙があった。
だが、かの氷結王から英才教育を叩き込まれたエリーにとっては、そのたった一瞬の隙が逆転のピースだった。
「『爪砲』!!!」ウルフギートの最強の攻撃が襲い掛かる! ……かと思われたが、
「うわうわわわわわ!! 壁が滑る! ふんばれねええぇぇぇ~~~~!」ウルフギートが蹴ろうとしたマンションの壁が、いつの間にか凍っていた。
壁だけではない。エリーの周りにある全ての「足場」が氷におおわれていたのだ。
ウルフギートは無様にも地面に落っこちた。
「クソ……あの一瞬で壁を凍らせるなんて……!」ウルフギートは体勢を立て直そうとしたが、当然地面も凍っているため、立とうとするたびにすってんころりん。もはや先ほどの威勢は欠片ほどもない。
エリーは自分の足にスケート靴にありそうなエッジを出現させた。
そしてそのまま地面を優雅に滑走し、トウを突かずに跳び上がった。
そして綺麗に空中で回転すると、慌てふためいているウルフギートの顔面にエッジを叩き込んだ。
「ぐあああああああああああ!!!」ウルフギートはそのままの勢いで吹っ飛び、壁にぶつかり、地面が滑るので反射してもう一方の壁にぶつかるといった、ビリアードの球のような目に遭っていた。
エリーは右足で見事に着地していた。審査員が見ていたら十点満点のトリプルアクセルだっただろう。
エリーは満足げに笑っていた。「あらあら、ピンボールの球みたいに乱反射しちゃって。こう見えても私、相手をいたぶるような趣味はないの。ブリデラントの淑女として相応しくないでしょう?」
エリーは「変化~徹甲~」を氷結銃にセットすると、倒れているギートの頭に銃口を突き付けた。
「今楽にしてあげるからね。」エリーが引き金を引こうとしたその時だった。
「待てエリー! そいつを倒しちゃだめだ!!」ユースが氷の壁を飛び越えてやってきた。
「ユース!カメレオンのほうは……」「倒したよ。」「ていうか、なんでこいつ殺しちゃいけないわけ!?」
「ナーサが人質にされているんだ……ナーサの首輪に爆弾がついてるんだ、下手に触ったらナーサどころか、僕らだって巻き込まれかねない。」
「そんな……」「へへ……その通りだ。」ユースとエリーが声の飛んで来た方角を見ると、ウルフギートが何とか地面に立っていた。
「足ぷるっぷるじゃない。無理しなくてもいいのよ?」「エリー、これ以上相手を挑発したらまずいよ……」
「爆弾を解除する方法は俺だけが知っている……あの小娘の命が惜しければ、今すぐ変身を解除して武器を捨てるんだな。」
「はぁ!? そんな要求誰が認めるもんですか!!」エリーは呆れ、怒り、困惑していた。しかし、ユースは静かに笑って、
「分かった。要求を飲もう。」と言った。
「ちょっとユース!? 従ったってナーサさんが助かるわけ………」急にエリーは黙ってしまった。
そして何を思ったか、「私も要求を飲むわ。」といったのだった。
ユースとエリーはなにやらコマンドレシーバーを操作し始めた。
すると、二人の装甲がキラキラと光る粒子となって、コマンドレシーバーに吸収された。
「持っている武器と道具をすべて捨てろ!」ウルフギートは勝ち誇った顔でそう命令した。
二人は何のためらいもなくレシーバーを接続バングルから切り離し、レシーバーとバングルをウルフギートの前に投げ捨てた。
「フハハ……そうだ、それでいいんだ。」「で、爆弾はどのように解除するんだ?」ユースはできるだけ穏やかに、相手を挑発しないように尋ねた。
しかし、「は? お前らバッカじゃねーの? 誰が爆弾を解除してやるなんて言ったんだ!? 生身のテメーらなんかひき肉にしてやるわあああああ!!」ウルフギートが攻撃態勢に入った。だが、
ユースとエリーは静かに笑った。「「はい、終わり。」」
突如、ウルフギートの背後から百個の風船が破裂するような音が聞こえた。
そして次の瞬間、麻痺弾が横殴りの雨のようにウルフギートを襲ったのである。
「があああああああああ!!!」エリーをあれほど追い詰めたウルフギートは、数の暴力によってあっけなく無力化されたのである。
「ルーヴェ小隊長! お待たせして申し訳ありません!」麻痺弾と声の主はユースが率いる小隊の兵の一人だった。
「ま、結果オーライだから許す!」ユースは片手を振って部下を歓迎した。
ウルフギートが降伏を勧告してきたとき、ユースの無線に部下から通信が入っていた。
ユースはウルフギートの背後に兵を潜ませ、エリーもそれを察しまんまと相手を欺いたのだった。
ウルフギートとの戦いで大ダメージを負ったエリーは、ウルフギートが拘束される様子を見届けながら気を失ったのだった。
こうして、ウルフギートはナポレード拘置所に護送され、傷ついたエリーとナーサはナポレード市立病院に搬送された。
ユースには報奨金として、皇帝から八十万エウローが授与された。
三日後、ナポレード市立病院、エリーの病室にて。
「ナーサさんの首輪、無事に外れたのかしらねぇ?」
エリーはベッドの上で点滴を繋がれていたものの、話せる程度には回復していた。
「わからない。ウルフギートに自白剤を飲ませて、解除の方法を聞き出す手はずだそうだが。」
ユースはローマで買ってきた高級ぶどうジュースを持ってお見舞いに来ていた。
「ふーん……あなたナーサさんとどういう関係?」
「僕がミラニアに来てから初めてできた友達だよ。」
「そうなんだ……そういえば、ウルフギートのやつはどうなるの?」
「一応裁判になるけど、公務執行妨害に加えて、過去の殺人や、誘拐の共同正犯なんかの罪がかかっているから、まあ間違いなく死刑だな。」
「そう……ところで、孤児院の子供たちは……?」
「……皆には、サンドロ院長は道中ギートに誘拐されたって話したよ。孤児院の経営は、隣町から名乗り出てくれた人に任せることになった。」
「そう……子供たち、これから大丈夫かしらね?」
「きっと大丈夫だよ。」ユースが話し終わると同時に、誰かが扉をたたく音がした。
「入って。」エリーが答えると、中に老医者が入ってきた。
「ナーサ・ジャクソンさんの首輪は無事外されました。」「ほ、本当に!?」ユースはそれを聞くや否や、老医者を突き飛ばしてナーサの病室に走っていった。
「ユースさん、廊下は走らないでくだされ……」突き飛ばされながらもユースに注意する老医者を横目に、エリーはユースとナーサの関係性について深く考え込んでいた……
第十五話 ストレス、苦悩、甘い物 に続く
「さあ、あんたの相手は私よ!」エリーは自信満々に標的に銃を向けた。
「ふん、そんなおもちゃで俺様を倒せると思うなよ!」エリーと対峙しているのは、紫色の狼男のような姿をした怪物ウルフギート。
「この銃はさっき警察からパクったものだが……やっぱ役に立たなかったなぁ……」そういうとウルフギートは拳銃を放り投げた。
そして前のめりになったかと思うと、一気に加速してエリーに襲い掛かった!
エリーは即座に氷結銃の引き金を引いた。しかし、ウルフギートのすさまじいフットワークによって避けられてしまう。
「もう! なんで当たらないのよ!」エリーも半ばやけくそになって銃を乱射するが……
「ひゃっはあ! そんな豆鉄砲当たるかあああ!!」気づけばウルフギートの間合い。
ウルフギートの黒い爪が光る!
そしてそのままエリーを引き裂く……かと思われたが、
「はぁ!? なんで防げてんだよ!?」
エリーの腕は氷で覆われていた。
ウルフギートの爪が氷に深く食い込んで固まっている。
「まっ……爪が離れねえ……?」
「かかったわね!」エリーはゼロ距離で銃を乱射した。
機関銃のような速度で連射される弾が、無慈悲にウルフギートに大ダメージを与えた。
ウルフギートは衝撃で吹っ飛んで転げまわった。
「ぐおおおおおおお!! てめえよくもやってくれたなあぁぁぁぁ!!!」
ウルフギートの目が変わった。
「はああああああああああああああ……」ウルフギートが何やら力み始めた。
「何よ、変身でもするつもり?」エリーはそれを鼻で笑った。
突然、ウルフギートの両脚が肥大化した。
「ふんっ!!」ウルフギートは肥大した脚で地面を蹴った。
そしてそのままマンションの壁に着地したかと思うと、一瞬で反対側のマンションへ移動した。
マンションとマンションの幅は五メートルほどだが、その狭い空間をウルフギートはピンポン玉のように、目にもとまらぬ速さで跳び回っていた。
エリーの目では捉えきれず、エリーはあっちこっち跳び回るウルフギートに翻弄されていた。
途端に、エリーのわき腹に強烈な一撃が叩き込まれた。
「ぐふぁ! 何すんの痛っ!!」続いて右肩に、さらに背中、左足、脳天と、凄まじい勢いで攻撃されている。
いくら防御が得意であろうと、防御する隙も与えないほど攻撃されればなす術無し。
氷結戦士の装甲に亀裂が入った。エリーはすでにボロボロだった。
「ひゃっはあ!! これで止めだあああああ!!!」ウルフギートはマンションの壁に足をつけると、脚をバネのように縮ませた。
反動によってさらに強力な一撃を叩き込もうという意図だろうか。
……しかし、そこには、筋肉を収縮させようとしたその時には、一般人なら逃すようなたった一瞬の隙があった。
だが、かの氷結王から英才教育を叩き込まれたエリーにとっては、そのたった一瞬の隙が逆転のピースだった。
「『爪砲』!!!」ウルフギートの最強の攻撃が襲い掛かる! ……かと思われたが、
「うわうわわわわわ!! 壁が滑る! ふんばれねええぇぇぇ~~~~!」ウルフギートが蹴ろうとしたマンションの壁が、いつの間にか凍っていた。
壁だけではない。エリーの周りにある全ての「足場」が氷におおわれていたのだ。
ウルフギートは無様にも地面に落っこちた。
「クソ……あの一瞬で壁を凍らせるなんて……!」ウルフギートは体勢を立て直そうとしたが、当然地面も凍っているため、立とうとするたびにすってんころりん。もはや先ほどの威勢は欠片ほどもない。
エリーは自分の足にスケート靴にありそうなエッジを出現させた。
そしてそのまま地面を優雅に滑走し、トウを突かずに跳び上がった。
そして綺麗に空中で回転すると、慌てふためいているウルフギートの顔面にエッジを叩き込んだ。
「ぐあああああああああああ!!!」ウルフギートはそのままの勢いで吹っ飛び、壁にぶつかり、地面が滑るので反射してもう一方の壁にぶつかるといった、ビリアードの球のような目に遭っていた。
エリーは右足で見事に着地していた。審査員が見ていたら十点満点のトリプルアクセルだっただろう。
エリーは満足げに笑っていた。「あらあら、ピンボールの球みたいに乱反射しちゃって。こう見えても私、相手をいたぶるような趣味はないの。ブリデラントの淑女として相応しくないでしょう?」
エリーは「変化~徹甲~」を氷結銃にセットすると、倒れているギートの頭に銃口を突き付けた。
「今楽にしてあげるからね。」エリーが引き金を引こうとしたその時だった。
「待てエリー! そいつを倒しちゃだめだ!!」ユースが氷の壁を飛び越えてやってきた。
「ユース!カメレオンのほうは……」「倒したよ。」「ていうか、なんでこいつ殺しちゃいけないわけ!?」
「ナーサが人質にされているんだ……ナーサの首輪に爆弾がついてるんだ、下手に触ったらナーサどころか、僕らだって巻き込まれかねない。」
「そんな……」「へへ……その通りだ。」ユースとエリーが声の飛んで来た方角を見ると、ウルフギートが何とか地面に立っていた。
「足ぷるっぷるじゃない。無理しなくてもいいのよ?」「エリー、これ以上相手を挑発したらまずいよ……」
「爆弾を解除する方法は俺だけが知っている……あの小娘の命が惜しければ、今すぐ変身を解除して武器を捨てるんだな。」
「はぁ!? そんな要求誰が認めるもんですか!!」エリーは呆れ、怒り、困惑していた。しかし、ユースは静かに笑って、
「分かった。要求を飲もう。」と言った。
「ちょっとユース!? 従ったってナーサさんが助かるわけ………」急にエリーは黙ってしまった。
そして何を思ったか、「私も要求を飲むわ。」といったのだった。
ユースとエリーはなにやらコマンドレシーバーを操作し始めた。
すると、二人の装甲がキラキラと光る粒子となって、コマンドレシーバーに吸収された。
「持っている武器と道具をすべて捨てろ!」ウルフギートは勝ち誇った顔でそう命令した。
二人は何のためらいもなくレシーバーを接続バングルから切り離し、レシーバーとバングルをウルフギートの前に投げ捨てた。
「フハハ……そうだ、それでいいんだ。」「で、爆弾はどのように解除するんだ?」ユースはできるだけ穏やかに、相手を挑発しないように尋ねた。
しかし、「は? お前らバッカじゃねーの? 誰が爆弾を解除してやるなんて言ったんだ!? 生身のテメーらなんかひき肉にしてやるわあああああ!!」ウルフギートが攻撃態勢に入った。だが、
ユースとエリーは静かに笑った。「「はい、終わり。」」
突如、ウルフギートの背後から百個の風船が破裂するような音が聞こえた。
そして次の瞬間、麻痺弾が横殴りの雨のようにウルフギートを襲ったのである。
「があああああああああ!!!」エリーをあれほど追い詰めたウルフギートは、数の暴力によってあっけなく無力化されたのである。
「ルーヴェ小隊長! お待たせして申し訳ありません!」麻痺弾と声の主はユースが率いる小隊の兵の一人だった。
「ま、結果オーライだから許す!」ユースは片手を振って部下を歓迎した。
ウルフギートが降伏を勧告してきたとき、ユースの無線に部下から通信が入っていた。
ユースはウルフギートの背後に兵を潜ませ、エリーもそれを察しまんまと相手を欺いたのだった。
ウルフギートとの戦いで大ダメージを負ったエリーは、ウルフギートが拘束される様子を見届けながら気を失ったのだった。
こうして、ウルフギートはナポレード拘置所に護送され、傷ついたエリーとナーサはナポレード市立病院に搬送された。
ユースには報奨金として、皇帝から八十万エウローが授与された。
三日後、ナポレード市立病院、エリーの病室にて。
「ナーサさんの首輪、無事に外れたのかしらねぇ?」
エリーはベッドの上で点滴を繋がれていたものの、話せる程度には回復していた。
「わからない。ウルフギートに自白剤を飲ませて、解除の方法を聞き出す手はずだそうだが。」
ユースはローマで買ってきた高級ぶどうジュースを持ってお見舞いに来ていた。
「ふーん……あなたナーサさんとどういう関係?」
「僕がミラニアに来てから初めてできた友達だよ。」
「そうなんだ……そういえば、ウルフギートのやつはどうなるの?」
「一応裁判になるけど、公務執行妨害に加えて、過去の殺人や、誘拐の共同正犯なんかの罪がかかっているから、まあ間違いなく死刑だな。」
「そう……ところで、孤児院の子供たちは……?」
「……皆には、サンドロ院長は道中ギートに誘拐されたって話したよ。孤児院の経営は、隣町から名乗り出てくれた人に任せることになった。」
「そう……子供たち、これから大丈夫かしらね?」
「きっと大丈夫だよ。」ユースが話し終わると同時に、誰かが扉をたたく音がした。
「入って。」エリーが答えると、中に老医者が入ってきた。
「ナーサ・ジャクソンさんの首輪は無事外されました。」「ほ、本当に!?」ユースはそれを聞くや否や、老医者を突き飛ばしてナーサの病室に走っていった。
「ユースさん、廊下は走らないでくだされ……」突き飛ばされながらもユースに注意する老医者を横目に、エリーはユースとナーサの関係性について深く考え込んでいた……
第十五話 ストレス、苦悩、甘い物 に続く
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
【1/23取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
僕の2000回転生
yuu3232
ファンタジー
彼、高合樹 輝は、2000回転生した大規模な経験者だったが...
修学旅行中に不慮の事故で4クラスごと亡くなり、さらに転生!!
目が覚めたら彼は「ユナイト・ハーベルト」として生まれ更には「女子である」といわれた挙句
御令嬢として14経った今、野営中!!前世までの記憶生かして"フツー"を目指す!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる