上 下
1,249 / 1,474
第2章 翌日の出来事

食事当番

しおりを挟む
 その日の食事当番はアメリアだった。いつもの事ながら要領よく味噌汁などを配膳しているアメリアを見て誠は日常を取り戻した気がした。

「誠ちゃん!サービスでソーセージ二本!」 

 管理部の眼鏡の下士官からトンクを奪って誠のトレーに一本限定のはずのソーセージを載せる。

「良いんですか?」 

 思わず振り向いた先に嫉妬に狂う同僚達の冷たい視線が突き刺さる。

「良いんだって!」 

 そうアメリアに言われてそのまま味噌汁を受け取り、誠は自分のご飯を盛り付ける。

「おう、これが飯を食う場所か?」 

 ランの声が響くと隊員達は一斉に立ち上がり小さなランに敬礼する。司法局実働部隊の副長である彼女は悠然と敬礼を返してアメリアが食事の盛り付けをしているところにやってきた。

「ランちゃんも食べるの?」 

 アメリアに何度注意しようが『ちゃん』付けが直らないことでランはアメリアの指導を諦めていた。

「おー、朝飯なら食ってきたからな。それより今日はここの施設を見て回ろうと思ってな」 

 この一言に半数の隊員がびくりと震えた。寮の規則の多くは島田の温情で有名無実なものになっており、多くの隊員は寮則の存在を忘れていたところだった。当然同じように規律を重んじるところのあるランが動けばどうなるか。それを想像して食事をしていた隊員達の箸の勢いが鈍るのが誠にも見えた。

「私達は勤務だけど……菰田君?案内は」 

 アメリアの言葉にさらに数人の隊員が耳を済ませているのが分かる。技術部整備班班長の島田正人准尉と管理部経理課課長代理の菰田邦弘主計曹長の仲の悪さは有名である。島田の車好きにかこつけて寮則違反の物品を部屋に溜め込んでいる隊員には最悪の事態なのが誠にも見て取れた。

「案内なんていらねーよ。それに菰田に案内させると困る連中もいるんだろ?」 

 そう言ってランは子供の姿からは想像もできない意味深げな笑いを浮かべる。その姿に隊員達はほっと胸をなでおろした。

「アメリア!飯!」 

 ようやくかなめが革ジャンを着て現れる。その後ろからはいつもどおり司法局実働部隊の勤務服姿のカウラがついてきていた。

「私はいつからかなめちゃんの奥さんになったのかしら?」
 
 そのまま二人の喧嘩に巻き込まれるのもつまらないと思って誠はそのまま食堂の隅にトレーを運んで行った。

「それじゃあちょっと休むからここ座るぞ」 

 そう言ってかなめ達ににらみをきかせるように、小さなランがちょこんと誠の前の椅子に座る。それを見て菰田が彼女を見つめている技術部の禿頭にハンドサインで茶を出すように合図した。

「菰田、気を使いすぎると老けるぞ。なー」 

 ランの言葉はそう言うが、一見幼女の彼女が老獪なのは知れ渡っていて指示された隊員が厨房に走る。

「まったく、つまらねー気ばっかり使ってるなら書類の書式くれー覚えて欲しいもんだな」 

 そう言って足が届かないのでランは椅子から足を投げ出してぷらんぷらん揺らす。

「やはり器がでかいねえ、中佐殿は。じゃあ……」 

「図書館の件も許してくれるのよね!」 

 隣に座ろうとするかなめを押しのけてアメリアが顔を出した。

 図書館。本来は島田が部下に許してビデオやゲームなどを集めた一室を作っていたのが始まりだった。本来なら女性に見せたくないその部屋だが、アメリアが誠の護衛の名目でこの寮に居座ると彼女がさらに大量のエロゲーを持ち込んだ。その圧倒的な量でついには壁をぶちぬいて拡張工事を行い、現在図書館はちょっとした秘密基地と呼べるようになっていた。

「ああ、その件ならサラから聞いてるぜ。勝手にしろよ。ただし……」 

 ランはそのまま菰田に目を向けた。

「そこでアタシの写真を加工してみろ。どうなるか分かるだろ?」 

 遼南内戦末期の共和軍の切り札と呼ばれた彼女の鋭い眼光に、菰田が周りのシンパを見回す。

 ランの司法局実働部隊副長就任以来、菰田率いる貧乳女性『ぺったん娘』を信仰する秘密結社『ヒンヌー教』は以前からのネ申であるカウラ・ベルガーをあがめる主流派とロリータなクバルカ・ラン中佐を愛好する反主流派の派閥争いが続いていた。

 菰田が周りを見回すと同意する主流派と目をそらす反主流派の隊員の様子が誠からも見て取れた。

「おう、分かれば良いんだ。なんだ、神前。食えよ。遠慮するな」 

 そのテーブルのメンバーを覚えたと言うように一瞥したランの一言で菰田達が乾いた笑顔を浮かべてるのを気にしながら誠はソーセージに食いつく。

「でも中佐殿が来てここの寮の名前がかなり看板に偽りありになってきちまったな。『男子下士官寮』って言うが男子でも下士官でもないのが増えすぎだろ」 

 アメリアが厨房に去るのを見送るとかなめはそう言ってすぐに味噌汁を啜り始めた。

「別に名前など問題じゃないだろ?」 

「そう言うわけにもなー」 

 カウラをさえぎってランが頭を掻く。

「この寮には隊の厚生費が使われてるからな。管理部の高梨参事からも西園寺と同じこと言われたよ。今度の予算の要求でここの費用をどう言う名目で乗せれば良いかってな。頭いてーや」 

 そう言うランの前に菰田のシンパの隊員がお茶を運んでくる。

「ご苦労だな」 

 ランはそれをのんびりと飲み始めた。

「将校だけこの辺のアパートの相場の費用を取れば良いんですよ」 

 経理を担当しているだけにそう言う時の菰田の頭の回りは速い。だが、厨房から顔を出してものすごい形相で威圧しているアメリアを見て、菰田はそのままテーブルの上の番茶に手を伸ばして目をそらした。

「それは高梨に言ったんだが……手続き上無理なんだと。それと……アメリア。少しは自重しろよ。オメーが一番階級が上なんだからな」 

 そう言って悠然とランはお茶を飲む。

「上は今度の同盟軍教導部隊のことで頭がいっぱいで、うちには余計な予算はつけたくないのが本音だろうからな」 

 そう言いながらかなめが白米を口に運ぶ。誠も言いたいことは理解できた。

 同盟機構の軍事機関の正式発足に伴い西モスレムで編成される部隊には次々と同盟加盟国のエースが引き抜かれていた。

 司法局実働部隊は問題児ばかりで引き抜きこそ無かったものの実働部隊の予算が削られることも当然想定できた。

「まーな。だからオメー等にはきっちり仕事をして……神前。食い終わったらすぐに出る支度をしろ!」 

 ランにそう言われて誠は我に返って立ち上がった。ランが何も考えずにここにいるわけではないことは誠も分かっていた。そのままトレーをカウンターに返すとそのまま食堂を出て階段に向かう。

「あら、神前さん。お食事は済ませましたの?」 

 階段では隣に従者のように西を引き連れて寮を案内させている様子の茜とラーナがいた。

「すいません、支度をしてきます」

 そう言って誠はそのまま廊下にでる。暖房の効かない廊下の寒さに転がるようにして階段を駆け上がり部屋に飛び込む。ひっかけてあったジャケットを羽織る。

「おい!行くぞ」 

 そんな誠とかなめの目があってびっくりして顔を上げ、彼女の額に頭をぶつける。

「なんだよ痛えじゃねえか」 

 かなめに怒鳴られ誠はまだ自分が寝ぼけていることに気づいた。

「行くぞ!」 

 カウラは素早く扉から身を翻す。誠は立ち上がってかなめ達に続いた。

「おう!それじゃあ行くぞ!」 

 ラーナに靴の準備をさせてランが待っていた。いつものようにその隣ではほんわかとした笑顔の茜が紫小紋の着物姿で待っていた。

「車はこれ以上乗れねえぞ!」 

 かなめはそう言うが、誠はたぶんラン達は茜の車で出勤するだろうと思って生暖かい視線で機嫌の悪いかなめを見つめていた。いつも隣の砂利の敷き詰められた駐車場に停められているカウラの黒いスポーツカーの隣に茜の白いセダンが停まっていた。

「どうした……乗れよ」 

 すでにランは茜のセダンの助手席から顔を出していた。

「ったく餓鬼が」 

 そう言いながらかなめもいつもどおり後部座席へ体を滑り込ませた。そしてそのまま伸びた力強い腕が誠を車の中に引き込んだ。

「はい!行きましょう」 

 助手席に乗り込んだアメリアの声で車が走り出す。狭い後部座席。かなめが密着してくるのを何とかごまかそうとするが、目の前のアメリアは時々痛い視線を送ってくる。

「そう言えば島田はどうした?それとサラも。いつの間にか消えやがって」 

 かなめの声にアメリアが振り返る。

「ああ、パーラが車買ってそれをいじるんですって。ニヤけてサラと島田君のバイクで出かけたわよ」 

「好きだねえ、あいつも」 

 島田から巨大な四輪駆動車を押し付けられたパーラだがさすがに東和では運転しにくいと常々こぼしていた。そんな彼女に島田は仕方なく小型車を探していた。

 特に彼は20世紀末の日本車。しかも小型で大出力エンジンを積んだタイプの車である。先日誠も借り出されてネットオークションに常駐してなんとか落札した車が近々隊に送られてくると言う話も聞いていた。

「島田の奴、今日の仕事分かってるのか?」 

 かなめのその言葉に誠は不思議そうな顔を向けた。

「ああ、お前は知らないのか?今回の発見された死体と昨日の怪物の捜査は昨日の面子で追うことになったんだと」 

 その言葉にアメリアも振り向く。誠は一人車窓から流れていく豊川の町を見つめていた。

「なによそれ。初耳よ!」 

「だろうな。アイツが叔父貴に打ったメールをのぞいてさっきアタシも知ったところだ」 

 かなめは軍用のサイボーグの体を持っている。当然ネットへの接続や介入などはお手の物だった。

「でも、誠ちゃんは大丈夫なの?」 

 今度はアメリアは誠に向かって話す。

「いやあ、どうなんでしょうね」 

 頭を掻く誠に昨日その手にかけた、かつて人間だったものの姿が思いつく。

「今度の事件じゃ茜やラン、そしてコイツが切り札なんだからしっかりしてもらわねえとな」 

 かなめの言葉にうなづきながら、カウラはハンドルを切って司法局実働部隊の隊舎のある菱川重工豊川工場の敷地へと車を進めた。

「でも、あんなのと遭遇したらどうするわけ?茜さんの話では銃で撃っても死なないのよ」 

 アメリアの言うとおりだと誠もうなづいてかなめを見る。

「アタシに聞くなよ。なんでも技術部がいろいろ持っているらしいや。アタシも銃を叔父貴に渡してて今は丸腰なんだ」 

「貴様が丸腰とは……珍しいこともあるものだな」 

 皮肉めいた調子でカウラはそのまま司法局実働部隊の前の警備班のゲートに車を乗り入れた。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『修羅の国』での死闘

橋本 直
SF
その文明は出会うべきではなかった その人との出会いは歓迎すべきものではなかった これは悲しい『出会い』の物語 『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる 法術装甲隊ダグフェロン 第三部  遼州人の青年『神前誠(しんぜんまこと)』は法術の新たな可能性を追求する司法局の要請により『05式広域制圧砲』と言う新兵器の実験に駆り出される。その兵器は法術の特性を生かして敵を殺傷せずにその意識を奪うと言う兵器で、対ゲリラ戦等の『特殊な部隊』と呼ばれる司法局実働部隊に適した兵器だった。 一方、遼州系第二惑星の大国『甲武』では、国家の意思決定最高機関『殿上会』が開かれようとしていた。それに出席するために殿上貴族である『特殊な部隊』の部隊長、嵯峨惟基は甲武へと向かった。 その間隙を縫ったかのように『修羅の国』と呼ばれる紛争の巣窟、ベルルカン大陸のバルキスタン共和国で行われる予定だった選挙合意を反政府勢力が破棄し機動兵器を使った大規模攻勢に打って出て停戦合意が破綻したとの報が『特殊な部隊』に届く。 この停戦合意の破棄を理由に甲武とアメリカは合同で介入を企てようとしていた。その阻止のため、神前誠以下『特殊な部隊』の面々は輸送機でバルキスタン共和国へ向かった。切り札は『05式広域鎮圧砲』とそれを操る誠。『特殊な部隊』の制式シュツルム・パンツァー05式の機動性の無さが作戦を難しいものに変える。 そんな時間との戦いの中、『特殊な部隊』を見守る影があった。 『廃帝ハド』、『ビッグブラザー』、そしてネオナチ。 誠は反政府勢力の攻勢を『05式広域鎮圧砲』を使用して止めることが出来るのか?それとも……。 SFお仕事ギャグロマン小説。

お爺様の贈り物

豆狸
ファンタジー
お爺様、素晴らしい贈り物を本当にありがとうございました。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

忘却の艦隊

KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。 大型輸送艦は工作艦を兼ねた。 総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。 残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。 輸送任務の最先任士官は大佐。 新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。 本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。    他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。 公安に近い監査だった。 しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。 そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。 機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。 完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。 意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。 恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。 なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。 しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。 艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。 そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。 果たして彼らは帰還できるのか? 帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?

【完結】そして、誰もいなくなった

杜野秋人
ファンタジー
「そなたは私の妻として、侯爵夫人として相応しくない!よって婚約を破棄する!」 愛する令嬢を傍らに声高にそう叫ぶ婚約者イグナシオに伯爵家令嬢セリアは誤解だと訴えるが、イグナシオは聞く耳を持たない。それどころか明らかに犯してもいない罪を挙げられ糾弾され、彼女は思わず彼に手を伸ばして取り縋ろうとした。 「触るな!」 だがその手をイグナシオは大きく振り払った。振り払われよろめいたセリアは、受け身も取れないまま仰向けに倒れ、頭を打って昏倒した。 「突き飛ばしたぞ」 「彼が手を上げた」 「誰か衛兵を呼べ!」 騒然となるパーティー会場。すぐさま会場警護の騎士たちに取り囲まれ、彼は「違うんだ、話を聞いてくれ!」と叫びながら愛人の令嬢とともに連行されていった。 そして倒れたセリアもすぐさま人が集められ運び出されていった。 そして誰もいなくなった。 彼女と彼と愛人と、果たして誰が悪かったのか。 これはとある悲しい、婚約破棄の物語である。 ◆小説家になろう様でも公開しています。話数の関係上あちらの方が進みが早いです。 3/27、なろう版完結。あちらは全8話です。 3/30、小説家になろうヒューマンドラマランキング日間1位になりました! 4/1、完結しました。全14話。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

処理中です...