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第26章 会戦
気まぐれな女神
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『一難去ってまた一難か……』
カウラはそう言って息をのんだ。数で押されたらひとたまりもない。そのことは誠にも分かった。
『大丈夫だよ……おい!シャム!』
そう言ってかなめはばらばらになった砲台の中にとどまっているシャムに声をかけた。
『なに?』
返ってきたのはいつも通りのとぼけたシャムの言葉だった。
『オメーはいつものシャムだな?』
ランはそう言うと大きくため息をついた。
『さっきちょっと怒ったから疲れた……寝て良い?』
『敵の目の前で寝る馬鹿がいるか!』
完全にマイペースになったシャムに誠は期待をすることをやめた。
『これは僕達の出番だね』
そう言ったのがかえでだった。
『第三小隊!出撃!』
ランは静かにそう言った。
『言われなくても出ますよ』
かえで機、渡辺機、アン機が出撃する。
「どうします……クバルカ中佐。敵が多すぎますよ」
誠は素直に不安を吐露した。
『確かに今のシャムじゃー普通のエースだからな。でも……まー見てな』
「?」
含み笑いを浮かべるランの表情を今一つ理解できずに誠は黙って近づいてくる敵を見つめていた。
カウラはそう言って息をのんだ。数で押されたらひとたまりもない。そのことは誠にも分かった。
『大丈夫だよ……おい!シャム!』
そう言ってかなめはばらばらになった砲台の中にとどまっているシャムに声をかけた。
『なに?』
返ってきたのはいつも通りのとぼけたシャムの言葉だった。
『オメーはいつものシャムだな?』
ランはそう言うと大きくため息をついた。
『さっきちょっと怒ったから疲れた……寝て良い?』
『敵の目の前で寝る馬鹿がいるか!』
完全にマイペースになったシャムに誠は期待をすることをやめた。
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