短編まとめ

あるのーる

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「あっ♡来たぁ♡♡ふっぅぅぅぅ♡♡♡んぅ♡……か、カイル? なんで動いてくれねぇんだ?」
「ヘルフがほしいっていったからくれてやったぞ」
「へ?…………! っあ♡~~~~っ♡♡」

 再度上半身を押さえつけられた体勢にされ、ヘルフはアナルへペニスを挿入される。しかし根元までハメたまま微動だにしないカイルを不思議に思い催促の為に口を開けば、帰ってきたのはそんな言葉だった。
 どういう意味だ、としばし考え、カイルの言わんとしていることに気付くと瞬時にアナルを締め付けるヘルフ。つまり、ペニスをアナルに入れてやったんだから動くのは自分でやれ、とカイルは言っているのだ。
 騎乗位というものをやったことはある。しかしそれも下からカイルが突き上げていたため、ヘルフが自分から動いたことは今までなかった。
 喘いで出して、恥ずかしい姿を散々見せてきたというのに自分から快楽を拾う行為は未だ羞恥を感じるヘルフは何とかカイルに動いてもらおうと内部を蠢かせペニスに刺激を与える。しかしカイルもカイルでセックスでくらい主導権を握りたくて突き上げと暴発を我慢した。

「んっ……ん、くぁっ!♡♡」

 ついにヘルフが耐えきれず、腰を微かに前に動かし始める。腸壁をぴっとりとペニスに絡みつかせていたせいで少しの移動だけで痺れるほどの快感が生まれ、ヘルフはすぐさまアナルをほじることの虜になった。
 始めは微かに、次第に大胆になっていく腰振りはカイルの腰にぶつかった尻がたわむほど勢いが付き、ぱちゅっ♡ぱちゅっ♡と拙いながらもそれなりの快感を得られる程度には早く動かせるようになっていく。

「はっ♡はっ♡ちんぽ♡はぁっ♡俺の中♡ずりずりこそいで広げるっ♡んあっ♡♡こんなっ♡こんなの♡オナニーみたいだ♡はあぁ♡♡」
「すっげぇ、縁が伸びてエロ……気持ちいい?」
「んっ♡気持ちいいっ♡カイルのちんぽ、気持ちいい♡♡んおっ!?♡いきなり太くっ♡♡ひあっ♡イく♡俺、カイルのちんぽ使って♡オナニーしてイくっ♡♡イくっ♡♡イっ……ああっ!!♡♡♡」

 ぐぅっ、とカイルに尻を押し付けて、最奥にカイルのペニスを感じながらヘルフはメスイキをした。舌をだらしなく垂れさせ、背中を反らして腰を跳ねさせるという誰が見ても壮絶な快感を得ている姿を見て、カイルはイタズラ心を膨らませてしまう。

「んおっ!?♡ な、なに、をおおおおおっ!?♡♡♡おおおっ♡♡奥っ♡やば♡奥来てるぅ♡♡」

 腰を掴んでいた手を放し、カイルはヘルフの肩に手をかける。一層深くなった繋がりに驚きの声を上げたヘルフをそのままに、ぐっと勢いをつけてカイルは後ろに倒れ込んだ。肩を掴まれているヘルフも当然その動きに従って四つん這いから体を持ち上げられ、寝ころんだカイルの上に座り込むような体勢にさせられる。
 重力にのっとり奥深くを突くカイルのペニス。イったばかりの体には強すぎる快感に奥を吸い付かせて再びイったヘルフは、弛緩した肉体をそのままカイルの上へと倒れさせてしまった。

「ぐおっ! お、重い……」
「すまん、でも、おっ♡これも、イイトコにちんぽ当たってイイ……♡おおおっ!?♡足♡持ち上げてっ♡カイル♡コレ、恥ずかしい♡俺のエロいとこ♡全然隠せてないっ♡おうっ♡前立腺集中攻撃♡おおっ♡♡ねっとりそこばっか♡中イキ終わんねぇ♡♡おお゛っ♡♡♡」

 カイルを下敷きにして仰向けに寝転ぶヘルフ、しかしそのアナルには未だカイルのペニスが入ったままであり、膝を後ろから持ち上げられて突かれると接合部もペニスも正面に丸見えな格好で乱れた。
 しかし重しのある状態ではカイルも満足に動けず、どうしてもゆったりと浅い抽挿になってしまう。ビクビクと中を震わせてイきまくるヘルフだが奥を突かれるのが好きなヘルフとしてはどうしても物足りなく、イっているのに奥が疼くという相反する感覚につい媚びた声を上げた。

「ヘルフ、これ嫌? ふっ、嫌なら、また自分で動くんだ」
「自分で……♡んっ……♡ふ♡あ♡ああ♡はぁっ!♡♡か、カイルぅ♡♡腰が止まんねぇ♡♡んおっ!?♡乳首♡そんなに弾かれたら♡俺わかんなくなっちゃう♡♡おっ♡おほっ♡♡」
「ヘルフ、ヘルフっ! はぐっ!……乳首こりこりで、そんなに感じて……重い……でもスゲェ絡みついて、気持ちいい……ちゅっ、んんぅ」
「はぁっ!!♡♡カイル♡首に噛みつくの、ダメだ♡♡見えるから♡おんっ♡♡吸い上げるのも♡だめだぁ♡♡あああっ♡♡」

 足を180度に開いたヘルフはカイルの指示通り膝を使って尻を上下させる。パチュ♡パチュ♡とアナルに太いものを出し入れするヘルフは、遮るものがないせいでその立派なペニスをブルンブルンと振り回しながらカイルのペニスを堪能していた。
 押し潰されたままのカイルはヘルフの体重を一身に受けながらも、その重さを預けられているということに興奮して空いていた手をヘルフの胸へと伸ばす。クリクリと乳首を指で虐めながら、目の前にある太い首に噛みつき舐め上げうっとりとキスを落としていった。
 にちゃにちゃベチベチ、恥ずかしい体勢でカイルのペニスを貪っていたヘルフだが、メスイキを重ねるにつれだんだんとある欲望が膨れ上がってくる。

(気持ちいい♡気持ちいい、けどっ♡カイルにガツガツ腰振られてぇ♡♡俺のこんな弱弱しい腰振りじゃなくて♡カイルの俺が欲しくてしょうがないっていう突き上げ♡必死に俺を閉じ込めようと伸し掛かって♡奥をゴンゴン突いてくるあのピストン♡♡あれが欲しい♡♡あれをされて、指先まで震えるほど深くイきてぇ♡♡♡)
「カイルっ♡♡ちょっと、止めてくれっ♡♡」

 騎士団長として過ごしている間には決して見せることの無い緩み切った淫蕩な表情になっているヘルフは、勝手に動く腰を振り続けながらそうカイルへと伝えた。それを聞いたカイルは乳首を弄っていた手を止め、肩に顔を埋めながら膝に手をかけヘルフのアナルから無理矢理ペニスを抜き取る。ブポン♡と音を立ててペニスの抜けたアナルはくっぱりと開き、奥からはローションとカイルの先走りが混じった汁をトロリと垂れ流していた。
 ペニスを抜かれたことで何とか腰振りを止められたヘルフは起き上がり、カイルを下からどかして自分の足元に立つように目で指示をする。一瞬恥ずかしがらせ過ぎたかと後悔したカイルだが、荒い息をしながら欲情で潤んだ目をしたままのヘルフにそうではないと素直に従った。

「それで、どうした? ヘルフ」
「~~~っ♡カイル♡見てくれ♡♡」
「っ! うわ、指が……あぁ、そんなに広げて……」

 まだ一度も解放していないカイルはペニスをビキリといきり勃たせた格好でヘルフの前に立つ。それを確認したヘルフは自ら膝を持ち上げて、カイルの目前に開いたアナルを晒してからそこへ指を這わせた。
 太く長い指が2本、カイルの見ている前でずぶずぶ抵抗なく埋められていく。指の付け根まで入れたらぐちゅぐちゅ音を立てて中をこするように指を曲げ伸ばしして、左右に広げながらカイルを煽るようにヘルフはゆっくりと抜いていった。
 汁でひたひたになったソコをにちにちと指で掻き回す卑猥な光景にカイルは喉を鳴らし、勃起したペニスは期待にピクン♡と跳ねて先走りを一筋垂らす。互いの興奮を高めるための誘惑オナニーは、欲しがりなヘルフによってすぐに終わりを告げた。

「んっ♡どうだ? 俺のケツ、お前とセックスしてこんなになったんだ♡♡ああ♡中がどうなってるか、お前は知ってるだろ?♡いいのか? イってギュウギュウ締め付けてるとこをちんぽでこじ開けて♡結腸口に吸われながら奥に射精♡その機会を逃しても、お前はいいのか……?♡」
「くっ……いいわけ、ないだろっ!」
「おおおおおっ♡♡♡きたぁ♡ちんぽ♡俺が逃げられないように覆いかぶさって♡♡んおっ♡真上から種付けピストンっ♡♡♡お゛お゛お゛っ♡♡いいっ♡ちんぽ好きっ♡カイルっ♡お゛お゛っ♡しゅき♡カイルぅ♡♡」

 ヘルフの言葉にすぐさま行動したカイルは、ヘルフの手首を掴んでアナルから指を抜くと同時に反り立ったペニスをヘルフの中へと突き入れた。膝の下に腕を入れ、アナルを上向きにしたところへバスバス容赦なく出し入れされるカイルのペニス。体を折りたたまれながら与えられる強烈な快感に口を縦に開いてヘルフは喘ぎ、甘ったるい声で「好き♡好き♡」とカイルに何度も訴える。
 そんなヘルフの様子に喜びで涙目になりながらカイルも全力で腰を振った。いくらでも抵抗できるのにそれをせず、こうして進んでカイルに身をゆだねてくれるヘルフが愛おしくてしょうがない。

「ヘルフっ! 俺も! 俺も好きだっ! ヘルフ、ああ、ちんぽ持ってかれる……っ! すげ、ぎゅんぎゅん吸い付いて、俺、もうっ!!」
「お゛っ♡イくのか?♡くれよ♡中に♡おお゛っ♡カイルの精液♡奥にたっぷり吐き出して♡♡お゛♡お゛♡お゛お゛お゛♡ぐお゛お゛っ♡♡♡」

 びゅるるるっ!♡と勢いよく腹の中に叩きつけられる熱い飛沫に、ヘルフもペニスからドロリ……と濃い精液を溢す。しかしそこに勢いはなく、すっかり後ろで快楽を得て情けない射精をするようになってしまった体に、カイルのものになってしまったような錯覚を覚えてヘルフはゾクゾクと背筋を震わせた。

「ほら、抜くぞ? ヘルフの大好きなちんぽ、抜いちゃうぞ? いいのか?」
「あっ♡やだ♡もっと俺の奥♡ガンガン突いてくれぇ♡♡」
「だったらしっかり締めないと。言ってたよな? 『大切なものはしっかり握りしめろ』って」
「っ♡お前♡そういう風に俺の話を……ああっ♡」
「ほぉら、抜けてっちゃうなぁ」
「あ、やぁ♡くぅ♡~~~~~~~~~~♡♡♡っはあっ♡♡♡」

 まだまだ性欲の収まらないヘルフは、抜けていくペニスを離すまいと必死にアナルを締め付ける。そのせいで抜けていく感覚を一層強く感じ、鼻の穴を拡げたスケベ顔で数度イってしまった。そんな顔も伸びてしまっている縁も目に焼き付けるように見ているカイルは、あまりのエロさに抜いている間にペニスを再度勃起させ、硬くしたものでさらにヘルフを追い詰めていた。
 抵抗むなしくぬぷっ♡とアナルからペニスが抜かれればそれを追うように奥から精液があふれ、きゅっ♡きゅっ♡と忙しなくヒクつくヘルフのアナルは卑猥の一言に尽きる。ここまでの責めでくったりと力なく寝ころぶヘルフを前にして、カイルはそっとその腹に触れた。

「はぁっ!♡」
「はは、こんなとこまで敏感になってんのか……」
「ん、そうだ♡イきすぎて、どこもかしくも気持ちよくてやべぇ……♡」
「へぇ……じゃあ、このままもう一回ちんぽ突っ込んだら、どうなるんだろうな……?」
「は……そ、そんなの、俺おかしくなって……せめて少し休憩を……」
「でもまだ満足してないんだろ? ヘルフ……」
「あ、ああ……カイ、ル……っ♡♡」

 ぴと♡と萎えたヘルフのペニスの上にギンギンに勃起したカイルのペニスが重ねられ、ヘルフの目はその光景に釘付けになる。柔らかくなっている自分のペニスとは比べ物にならない、どこまでも相手を犯しつくそうという気概のあるビキビキペニス。
 気が付けば勝手に尻が持ち上がり、開閉するアナルをカイルのペニスに擦りつけて挿入のおねだりをしていた。
 恥ずかしそうに顔を手で覆い、しかし指の隙間からぎらついた目で見つめてくるヘルフの視線に、カイルは一層興奮を募らせてヘルフへと覆いかぶさった。
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