短編まとめ

あるのーる

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新人スパイ君

4(完)

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「ん゛お゛~~~~~~~♡♡♡」

 翌日の吹き抜けホールでは、早朝から801号の喘ぎ声が響いていた。用意された椅子に825号が座り、向き合うようにしてその上に801号が座る。そうして前方に突き出された801号の尻を825号が広げてやってくる候補生をもてなしていた。
 今日801号がやらされているのはアナルパール強制排泄。例のアナルパールを中に入れた801号は、候補生たちにそれを引き抜かれていたのだ。
 抜かれてしまったら乳首イキもさせられてしまうため、奪われないよう必死に801号はアナルを締める。しかし思いっきり引っ張る力にアナルだけで勝てる訳もなく、キュっと締め付けた縁を勢いよくアナルパールが通過する、という途轍もない快感を叩きこまれるだけの催しとなっていた。
 自分の目のまでアヘ顔を晒し情けなくイく801号の姿に825号のペニスも勃ち上がり、801号の出したあれそれによってぐちゅぐちゅになったズボンに擦り付けるように腰を動かす。すると前にいる801号のペニスとズボン越しに擦りつけ合うことになり、801号は前と後ろと乳首の快感で気絶もできないほどイキ続けることになってしまった。
 そんな苛烈な責めにも耐えた801号は、訓練が始まる時間になるとようやく825号から解放されると安堵する。

「ああそうだ、今日の夜、俺の屋へに来いよ? 今日までは何でも言うことを聞く、そうだろ?」

 しかしそんな思いも空しく呼び出されてしまった801号は、何をされるのだろうと不安と期待で訓練中も妄想イキをしていた。
 そして夜。

「お゛♡やめ♡お゛♡やめて♡そんな♡お゛♡腕♡揺らさな、お゛っ♡♡」

 四つん這いにさせられた801号は、アナルにずっぷりと825号の腕を入れられていた。
 床にはいきんで産まされたアナルパールが落ちており、散らばった服の上に潮を吐き出して801号は乱れる。腕を出し入れするのではなく奥まで入れたまま指で行き止まりを嬲り、二の腕を叩いて奥まで振動させるようにする825号に801号は翻弄されっぱなしだ。ぎちぎちに伸びた縁をバイブで震わされるといつもより皮膚が薄くなっているせいか快感を鋭敏に感じてしまい、収縮するアナルがさらに腕に絡みついて存在感を受け取ってしまう。
 ぐ、と腹に向かって腕を動かされるとそれだけで勢いよく潮をジョバジョバと漏らしてしまい、乳首だけでなくアナルすらも825号のいいように支配されている事実に801号は被虐心を煽られ更にイく。そうして中ばかりを執拗に弄られた801号のアナルは、825号が腕を抜いた後どろぉ♡と粘度の濃い腸液で壮絶な快感を得ていたことを示してしまっていた。

「ぉ…………ぉぁ…………」
「白目剥いて、もう限界って感じだな。まぁ床ひたひたになるくらい潮垂れ流してるくらいだからそうもなるか」
「おぉ…………」
「ところで、開発してるとは思ってたけど本当に腕が入るとは思ってなかったなぁ。凄い凄い。……これならすぐにでも機密情報の保持訓練も受けられそうだなぁ」
「っ!」

 薄らいでいく意識の中聞こえた単語に801号がハッと振り向くと、825号がにやけた顔で801号を見ていた。その手にはあのアナルパール。思わず手を伸ばした801号から距離を取るように移動した825号は、にやけたまま801号へと口を開いた。

「なぁ、これなんだろ? お前の渡された機密情報って。本来ならUSBとかそういった形だけど、それだと分かりやすすぎるから訓練の時は別物を”機密情報”ってことにしてるんだよな。まぁまさかアナルパールがそうなるとは思わなかったが」
「ちが……」
「はは、もう無理だって。俺はお前が今回のスパイ役だって確信してる。潜入訓練の失態を取り戻すためにありがたくお前がスパイだって報告と、このアナルパールが機密情報だって提出をさせてもらう。ああ、明日の確認発表が楽しみだな」
「……っ!」

 何を言っても825号はアナルパールを返してくれないだろう、そう察した801号は黙って床に座り込む。しかしそう簡単に諦められると、825号の方が面白くなかった。

「……返してやろうか?」
「……当たり前だ。それは、私の私物なんだから」
「は、そういう設定だったな。まぁいいや。そこに四つん這いになれ。ちょっとアナルで遊ばせてくれよ。腕が入るなんてなかなかないからな」
「……お前は……っお゛♡お゛っ♡お゛っ♡お゛う゛っ♡♡」

 拒否したくとも対価をちらつかされれば801号としても乗らざるを得ない。おとなしく四つん這いになり825号に尻を向ける801号、そのアナルに勢いよく拳が叩きこまれた。
 ブボッ♡ブボッ♡と浅い部分を何度も往復する825号の拳。縁を拡げることを目的としたその動きは狙い通りにアナルを捲り上げていき、拳が抜ける瞬間に合わせて垂れ下がったペニスから尿のように大量の潮が放出されていた。
 すでに限界の近かった801号は大きく体を痙攣させるとついに気絶してしまうが、体は反応し出し入れに合わせて潮を噴き続ける。しばらくそうして801号をイかせていた825号だが、潮すら出ないほどまで搾り取った後は801号の履いてきた靴をアナルに突っ込み、服などと一緒に玄関の前に放り投げた。

「さて、みんなも知っていたと思うが今日は機密情報保持訓練の成果発表を行う。始めてということで3日と短い期間ではあったが、スパイ役もその他もなかなかに頑張っていたな」

 801号が再び825号と接触することが出来ないまま訪れた結果発表の時間。候補生の前には教官と、今回スパイ役として選ばれていた5人が立たされている。
 見つける方も真剣だという言葉は正しかったようで、バレないようにしなければという気持ちが動きにおかしな点を作り上げていたらしく、5人中4人がスパイであると報告されていた。さらにその中で3人は機密情報も奪われ提出されており、不合格ということで脇へと押しのけられる。
 残った2人は服を脱いで台の上に上半身を倒した正座で座り、本当に機密情報を持ったままで入れたのかの確認が始まろうとしていた。少し遅れてやってきた825号は不合格になり悔しげな顔をする801号を見てやろうと前方を見て、そして疑問に眉を顰める。
 先ほど、確かに801号がスパイであると報告しアナルパールを提出した。だというのに脇に立つ3人の中に801号の姿はなく、801号は台の上で尻を丸出しにしている。

「まずは721号。お前はスパイだともバレていなかったため、当然……」
「んふぅ♡」
「ああ、持っているな」

 どうして、と混乱している825号に構わず、教官は右の尻へと近づきアナルを指でほじくり返す。ぽろん、と出てきたのは無線ローターであり、721号はそれが”機密情報”ということだった。
 次に左の尻へと手をかけた教官はくちゅくちゅと軽く入り口を指で弄ってみるが、何も出ない。指を引っ掛け801号のアナルを衆目に晒すが、パッと見たところでは何も入っているようには見えなかった。

「……失礼するぞ」
「はいっ♡っう゛あ゛♡あ゛♡あ゛~~~~~~♡♡♡」

 やはり自分が持っていったものが機密情報だったんじゃないか、と訝しむ825号、しかし教官は801号に一言声をかけてからずぶり、と腕を801号のアナルへと突き入れた。
 当たり前のように太い腕を咥え込み歓喜の声を発する801号に少し引き気味の候補生たちだったが、そんなことはお構いなしに教官はごちゅごちゅと801号のアナルをまさぐっていく。そうしてしばらく水音だけが響き、ハッとした教官は今度は勢いよく腕を引き抜いた。

「へう゛う゛う゛う゛♡♡♡けっちょ♡ガバガバにぃ♡♡っあ゛あ゛あ゛っ♡♡♡」

 台を掴んで卑猥な綱引きに応じる801号。教官の指先には小さな輪が摘ままれており、それは球体が連なった長いチェーンに繋がっている。ずるずると801号のアナルから引きずり出されるチェーンはどこに隠していたんだというほどに長く、昨晩アナルの中を腕で触った825号としてもこんなものはなかったと言いたくなる量だった。
 だが、825号は801号の喘ぎ混りの言葉を聞き取る。つまり、801号は結腸口のさらに奥にあれを隠していたのだろう。
 そんな弱点を責めるようなことをしていたのか、という驚きと801号の合格へと執念におののく825号。そうこうしているうちにボブン♡と絡まっているチェーンの球体が最後に抜き取られ、その瞬間ちょろろろろ、と801号は潮を噴いていた。

「801号も、スパイであるということはバレたが機密情報はしっかり守っていたな。それでは見ていてもらったように、今回の合格者は2名とする。さて、要領は掴めたな? 次回は5日間保持してもらう。どちらの立場になっても頑張るように!」

 教官の号令と共に解散する候補生たち。各々がどうすればスパイだとバレないだろうかと身の振り方に頭を悩ませる様子に教官は満足そうに頷く。その後ろでアナルをクパつかせている801号は、ようやく止まった潮で足元を濡らしながら満ち足りた顔で余韻を噛み締めている。
 ようやく立ち上がれるほどに体から熱が引いた801号が申し訳なさそうな825号にアナルパールを提出してしまったと聞き、急いで私物の回収に向かうのはその後すぐのことだった。
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