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24.船上にて
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ロンダ川は比較的流れが緩やかだったが、川面の追い風を受けて船は飛ぶように進む。
私は船尾の手摺にもたれて、今は影も形もないロンダ総督府方向を見ていた。マンドルガの出先機関である公館が手配してくれた船は、私達二十五人の他に漕ぎ手の人足を乗せてもビクともしない。船室は甲板上の個室が三つに階下に大部屋と倉庫、さらに漕ぎ場があった。想像したより艪の数が少ないのは、下りの船だからとか。これまでお世話になった騎獣と車は公館に預けて来た。帰りにまたロンダ総督府に寄らなくてはならないと思うと少し気が滅入る。
それにしても不思議な人達だった。寝支度をして、さあ寝ようという時に、吟遊詩人が歌いながらベランダから入って来そうになったり、屈強な剣闘士風の男(きわどいブーメランパンツしか穿いていなかった! )が訪ねて来たり、なかなかカオスな体験だった。
全てユズルバさんが手酷く撃退してくれて本当に助かった。私一人では処女を散らすどころでは無く、未知の世界にご案内されていたと思う(ガクガク)
結局、ロワさんが私の寝室の扉の前で剣を抱えたまま夜を明かすこととなった。
なんだったんだろう……。
客人はこうやって(全力で快楽を提供して)もてなさなければならない!という文化としか考えられない。
私達は朝を迎えるとすぐに荷造りして城を後にした。勿論総督夫婦は夢の中のため、家令に託けるだけにして素早く動いた。厚いもてなしに対して礼を欠いた行いだが、許して欲しい。
もう、半裸の男女は懲り懲りなのだ。
そういえば騎士さん達も厚いもてなしを受けたようで、皆疲れた表情だった。なんのしがらみもない若い騎士さんなら、若いお姉さんが訪ねて来たら据え膳喰わねば男の恥とやらで、むふふな事になりそうだが、全員致さなかったらしい。
後でこっそりユズルバさんに聞いたら、ロンダの娼妓は怪しげな薬も使うらしく、翌日は前後不覚に陥るのだそう。世間では娼妓の房中術によって骨抜きになると考えられているが、実際には依存性のある薬によるものらしい。大切な上洛の途中で主君に恥をかかせるわけにもいかず、お姉さん達にはお帰りいただいたとのこと。
騎士さん達には気の毒なことをしたもんだ。
いやはや、ロンダ総督府……恐るべし!
やれやれと向きを変えて手摺に背をつけた。前方から吹く風が船首にいるロワさん達の声を運んでくる。明日の旅程の確認をしているらしい。
それはそうと、私には最近気になっていることがある。
旅の途中から気付いていたのだが、ロワさんとの触れ合う時間が減っているのだ。婚約者として離れていて寂しい! とかそういうんじゃなくてね。
そもそもロワさんはノーグマタの血の呪いを身に受けている。これは放置すれば三十を待たずして発狂の後、全てを破壊する狂戦士となってしまう。その呪いを解呪できるのは、異世界から来た私との婚姻(私の予想では性交も必須)だ。ただ、総督であるロワさんの婚姻には皇帝の許可が必要なため、こうして婚約状態のまま帝国の首都とであるエスファジュルへ向かっているのだ。
婚姻中は手を握ったり、抱っこされるような皮膚の接触があれば血の呪いは進行しないようだ。でもロワさんの血の証がどんな形をして、どこにあるのかもわからない。私には言わないだけで少しずつ進行していたらどうしよう。これまで車での移動もあり、マンドルガの城にいた時より触れ合う時間がかなり減ってしまっている。これは、婚約者として見過ごしてはおけない。
奥手なロワさんのことだ、触れ合いたいとは言い出しにくいだろう。船旅になったし、こちらから配慮を見せた方がいいよね? それに、ロワさんは二人きりになることを酷く恐れている節もあるので、甲板上のひらけた場所で、衆人環視の中ならば問題はないはずだ。
ロワさんが騎士さん達に指示を出し終わったのを見計らってそっと近づいた。勿論私の気配など既にご承知のロワさんは、ゆっくり振り返って微笑んだ。慈愛に満ちた視線にお尻がもぞもぞする。
「どうした」
「いえ、少しお話をと思いまして」
なるべく自然に指先を握る。
どうかな、少し呪いを抑えられているかな。
どうすればこの効果が増すのかわからない。やっぱり性交渉しないと解呪できないのかな……。
ロワさんの呪いめ! 消え去れ!! と念を込めて人差し指を握りしめた。
それにしても、指まで長くて太い。中指なんて十五センチ以上はあるんじゃなかろうか。
などと考えていると、頭上からシュゥゥゥと音がした。振り仰げば、逆光で見えないがロワさんが口から煙を吐いている。何故か歯を食いしばり遠くを見ていた。
悔しい事でも思い出しちゃったのかな?
なんだかお邪魔そうなので、指を離してユズルバさんの元へ戻ることにした。船室に入る際、背後を振り返るとロワさんは同じ姿勢で川の彼方を眺めていた。鋼の筋肉に覆われた逞しい姿に胸が騒めく。こんなふとした瞬間に彼をますます好きになっていく。
この時、周りの騎士さんたちの何か言いたそうな表情に気がついていれば、あんなことにはならなかったのかもしれない。
それから船旅の間、船酔いをしなかった私は意欲的にロワさんにくっつきに行った。しかし、近頃は柔らかい表情を見せるようになっていたロワさんが、ここ数日硬い顔を崩さない。特に私が近づくと何かを堪える表情で動かなくなるのだ。
私、何か間違えたかな……。
ロワさんだって人の上に立つ身だ。それなのに、騎士さん達の前で立場もわきまえず手なんて握って困らせてしまったようだ。こんな私が婚約者では先が思いやられると、考えているのかもしれない。
西の空を夕陽が紅く染めていく。チンダル現象によって雲の隙間から放射線状に広がる光が砂漠を照らす。
船に乗って二日目に景色が渓谷から砂漠に変わっていた。川沿いの肥沃な土地には豊かな緑が繁り、地平線に目をやるとどこまでも続く砂丘が広がっていた。この世界は圧倒的に美しい。真力などの未知の力がそうさせるのかわからないが、こうして自然に向き合っていると胸が詰まる。元の世界に対する郷愁とは違う。自分の中の何かがざわめいて仕方がない。
こんな時は無性にロワさんに触れたくなる。
私は気づいた。ロワさんのためと言いながら、私こそがロワさんに触れたかったのだと。
彼に触れていると清らかな清流に包まれているかのように安心する。これは愛するという感情とは少し違う。こう何というか、魂の結びつきと言うべきか、感情の前に本能が反応する。
「ここは体が冷える。中に入れ」
背後から腕が伸び、手摺に掴まっていた私の両手を包み込んだ。剣だこのある厚い大きな手だ。ロワさんの温かな体温に触れ、ぼろぼろとダムが決壊したかのように涙が溢れる。
「ロワさん、私……お仕事の邪魔ばかりしていますよね。本当に浅慮だったと思います。ですが、あなたに嫌われたらどうしていいのかわかりません。少し触れただけで、ロワさんのこともっともっと知りたくて、欲しくなって、頭がぐちゃぐちゃになるんです」
「何を馬鹿なことを」
「すみません」
「そうではない、謝る必要など何もないのだ。お前が私を気遣って接触してくれていたのは知っている。おかげで血の呪いは鎮まったままだ」
「よかった……」
「私の至らなさから、お前を不安にさせてしまったと済まなく思っている。しかし、如何なる時も、私もお前と触れ合うことを心の底から望んでいると知ってほしい。ただ、乙女にこのような話を聞かせるのは心苦しいのだが、私も男だ。好いた娘に触れられれば雄としての本能が理性を超えそうになる」
「ロワさん……」
「心配いたすな。ノーグマタの戦士たるもの、無体な真似は絶対にせぬ。これからもお前が嫌でなければ、私に触れてほしい。未来の妻よ」
そうっと腕に抱き上げられて瞳を見つめると、自然に頬が緩んだ。
「……はい、喜んで」
二人で笑いあえば心にわだかまった塊が溶けていく。身長差百十センチのでこぼこコンビだが、私達は二人で一つの魂なのかもしれない。
地平線に微かに残る陽の名残が、秀麗な眉目を撫でていく。耳まで届く黄金色の髪に触れると、アイスブルーの瞳がゆるりと溶け出した。
日没までもう少し、どうかこのままで。
私は船尾の手摺にもたれて、今は影も形もないロンダ総督府方向を見ていた。マンドルガの出先機関である公館が手配してくれた船は、私達二十五人の他に漕ぎ手の人足を乗せてもビクともしない。船室は甲板上の個室が三つに階下に大部屋と倉庫、さらに漕ぎ場があった。想像したより艪の数が少ないのは、下りの船だからとか。これまでお世話になった騎獣と車は公館に預けて来た。帰りにまたロンダ総督府に寄らなくてはならないと思うと少し気が滅入る。
それにしても不思議な人達だった。寝支度をして、さあ寝ようという時に、吟遊詩人が歌いながらベランダから入って来そうになったり、屈強な剣闘士風の男(きわどいブーメランパンツしか穿いていなかった! )が訪ねて来たり、なかなかカオスな体験だった。
全てユズルバさんが手酷く撃退してくれて本当に助かった。私一人では処女を散らすどころでは無く、未知の世界にご案内されていたと思う(ガクガク)
結局、ロワさんが私の寝室の扉の前で剣を抱えたまま夜を明かすこととなった。
なんだったんだろう……。
客人はこうやって(全力で快楽を提供して)もてなさなければならない!という文化としか考えられない。
私達は朝を迎えるとすぐに荷造りして城を後にした。勿論総督夫婦は夢の中のため、家令に託けるだけにして素早く動いた。厚いもてなしに対して礼を欠いた行いだが、許して欲しい。
もう、半裸の男女は懲り懲りなのだ。
そういえば騎士さん達も厚いもてなしを受けたようで、皆疲れた表情だった。なんのしがらみもない若い騎士さんなら、若いお姉さんが訪ねて来たら据え膳喰わねば男の恥とやらで、むふふな事になりそうだが、全員致さなかったらしい。
後でこっそりユズルバさんに聞いたら、ロンダの娼妓は怪しげな薬も使うらしく、翌日は前後不覚に陥るのだそう。世間では娼妓の房中術によって骨抜きになると考えられているが、実際には依存性のある薬によるものらしい。大切な上洛の途中で主君に恥をかかせるわけにもいかず、お姉さん達にはお帰りいただいたとのこと。
騎士さん達には気の毒なことをしたもんだ。
いやはや、ロンダ総督府……恐るべし!
やれやれと向きを変えて手摺に背をつけた。前方から吹く風が船首にいるロワさん達の声を運んでくる。明日の旅程の確認をしているらしい。
それはそうと、私には最近気になっていることがある。
旅の途中から気付いていたのだが、ロワさんとの触れ合う時間が減っているのだ。婚約者として離れていて寂しい! とかそういうんじゃなくてね。
そもそもロワさんはノーグマタの血の呪いを身に受けている。これは放置すれば三十を待たずして発狂の後、全てを破壊する狂戦士となってしまう。その呪いを解呪できるのは、異世界から来た私との婚姻(私の予想では性交も必須)だ。ただ、総督であるロワさんの婚姻には皇帝の許可が必要なため、こうして婚約状態のまま帝国の首都とであるエスファジュルへ向かっているのだ。
婚姻中は手を握ったり、抱っこされるような皮膚の接触があれば血の呪いは進行しないようだ。でもロワさんの血の証がどんな形をして、どこにあるのかもわからない。私には言わないだけで少しずつ進行していたらどうしよう。これまで車での移動もあり、マンドルガの城にいた時より触れ合う時間がかなり減ってしまっている。これは、婚約者として見過ごしてはおけない。
奥手なロワさんのことだ、触れ合いたいとは言い出しにくいだろう。船旅になったし、こちらから配慮を見せた方がいいよね? それに、ロワさんは二人きりになることを酷く恐れている節もあるので、甲板上のひらけた場所で、衆人環視の中ならば問題はないはずだ。
ロワさんが騎士さん達に指示を出し終わったのを見計らってそっと近づいた。勿論私の気配など既にご承知のロワさんは、ゆっくり振り返って微笑んだ。慈愛に満ちた視線にお尻がもぞもぞする。
「どうした」
「いえ、少しお話をと思いまして」
なるべく自然に指先を握る。
どうかな、少し呪いを抑えられているかな。
どうすればこの効果が増すのかわからない。やっぱり性交渉しないと解呪できないのかな……。
ロワさんの呪いめ! 消え去れ!! と念を込めて人差し指を握りしめた。
それにしても、指まで長くて太い。中指なんて十五センチ以上はあるんじゃなかろうか。
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悔しい事でも思い出しちゃったのかな?
なんだかお邪魔そうなので、指を離してユズルバさんの元へ戻ることにした。船室に入る際、背後を振り返るとロワさんは同じ姿勢で川の彼方を眺めていた。鋼の筋肉に覆われた逞しい姿に胸が騒めく。こんなふとした瞬間に彼をますます好きになっていく。
この時、周りの騎士さんたちの何か言いたそうな表情に気がついていれば、あんなことにはならなかったのかもしれない。
それから船旅の間、船酔いをしなかった私は意欲的にロワさんにくっつきに行った。しかし、近頃は柔らかい表情を見せるようになっていたロワさんが、ここ数日硬い顔を崩さない。特に私が近づくと何かを堪える表情で動かなくなるのだ。
私、何か間違えたかな……。
ロワさんだって人の上に立つ身だ。それなのに、騎士さん達の前で立場もわきまえず手なんて握って困らせてしまったようだ。こんな私が婚約者では先が思いやられると、考えているのかもしれない。
西の空を夕陽が紅く染めていく。チンダル現象によって雲の隙間から放射線状に広がる光が砂漠を照らす。
船に乗って二日目に景色が渓谷から砂漠に変わっていた。川沿いの肥沃な土地には豊かな緑が繁り、地平線に目をやるとどこまでも続く砂丘が広がっていた。この世界は圧倒的に美しい。真力などの未知の力がそうさせるのかわからないが、こうして自然に向き合っていると胸が詰まる。元の世界に対する郷愁とは違う。自分の中の何かがざわめいて仕方がない。
こんな時は無性にロワさんに触れたくなる。
私は気づいた。ロワさんのためと言いながら、私こそがロワさんに触れたかったのだと。
彼に触れていると清らかな清流に包まれているかのように安心する。これは愛するという感情とは少し違う。こう何というか、魂の結びつきと言うべきか、感情の前に本能が反応する。
「ここは体が冷える。中に入れ」
背後から腕が伸び、手摺に掴まっていた私の両手を包み込んだ。剣だこのある厚い大きな手だ。ロワさんの温かな体温に触れ、ぼろぼろとダムが決壊したかのように涙が溢れる。
「ロワさん、私……お仕事の邪魔ばかりしていますよね。本当に浅慮だったと思います。ですが、あなたに嫌われたらどうしていいのかわかりません。少し触れただけで、ロワさんのこともっともっと知りたくて、欲しくなって、頭がぐちゃぐちゃになるんです」
「何を馬鹿なことを」
「すみません」
「そうではない、謝る必要など何もないのだ。お前が私を気遣って接触してくれていたのは知っている。おかげで血の呪いは鎮まったままだ」
「よかった……」
「私の至らなさから、お前を不安にさせてしまったと済まなく思っている。しかし、如何なる時も、私もお前と触れ合うことを心の底から望んでいると知ってほしい。ただ、乙女にこのような話を聞かせるのは心苦しいのだが、私も男だ。好いた娘に触れられれば雄としての本能が理性を超えそうになる」
「ロワさん……」
「心配いたすな。ノーグマタの戦士たるもの、無体な真似は絶対にせぬ。これからもお前が嫌でなければ、私に触れてほしい。未来の妻よ」
そうっと腕に抱き上げられて瞳を見つめると、自然に頬が緩んだ。
「……はい、喜んで」
二人で笑いあえば心にわだかまった塊が溶けていく。身長差百十センチのでこぼこコンビだが、私達は二人で一つの魂なのかもしれない。
地平線に微かに残る陽の名残が、秀麗な眉目を撫でていく。耳まで届く黄金色の髪に触れると、アイスブルーの瞳がゆるりと溶け出した。
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