47 / 151
あと2日
しおりを挟む
次の日の朝。
黒いジャケットを着た俺は、交渉現場に向かっていた。
昨日、ハカセの言ったように潜入する前に自分の目で下見しておこうと言うことである。
口には黒いマスクをつけ、ぱっと見どこにでもいる一般人だ。
(しかし……)
やはり慣れない。見渡すかぎり女、女、女である。
男どもがこぞっていきたいと言う場所ではあるが、いざ来てみると肩身が狭いものだ。
そんなくだらない事を思いながら、ついに交渉現場にたどりついた。
「ふむ……」
本当にただの四角い家だ。豆腐に似せたのかと思うほど真っ白で長方形。
1周してみたが、見える出入り口は正面の1つだけであり、ほこりひとつ中に入れないと言う姿勢を感じられる。
……これでもハカセは中を確認することができたのか。
本当にハカセには毎回驚かせられるばかりだ。やはりこの世で尊敬すべきは老人か。
「いやーすごいですよね!! この建物!」
「!?」
後ろから急に話しかけられ、少しびっくりした。
……いや、正直めちゃくちゃびびった。
話しかけてきたのは、肩にかけている大きなカメラをみるとマスコミだということがわかった。
「……ええ、まぁ」
「ですよね! いやー僕、この仕事が初仕事でして……こんな大きな仕事をもらえると思いませんでしたよ!! いやーがんばらないと!!」
「……失礼ですが、出身は?」
「もちろん神奈川ですよ! そうゆうあなたは?」
「……僕は東京でして」
「東京! いやー僕も遊びに行ったことありますよ!! あそこの料理は絶品ですよね!」
「……そうですね」
変な奴に絡まれた。それに出身は神奈川か……きっと、数少ない男だからと甘やかされたのだろう。綺麗な目をしている。まるでこの世の闇を知らないかの様な目だ。
こういう男はとっとと離れるに限る。
そう思い、俺は場を離れようとするが……ピタリと足を止めた。
(……待てよ)
相手はマスコミだ。俺たちより情報を持っているのは明確。さらにこの男、しっかりしたタイプではなく、どこかふわふわしている。
……何か聞き出せるかもしれない。
そうと決まれば、足を止めて男の方を振り返る。
「……あの、やっぱり凄いですよね。この建物、何に使われるのやら……」
「ふふふー実はですね……あなただけに特別ですよ? 実は……僕とあなたの出身地、東京と神奈川で何か会議があるようなんですよ……内緒! 内緒ですからね?」
「はぁ…」
なんだこいつ、女みたいな口調で喋ってくる。
喋り方は人それぞれだが、1人称を僕で女のような口調で喋られると嫌な記憶が蘇る。
胸の奥をえぐられるような感じをぐっとこらえ、さらなるアクションを起こしていく。
「……いやぁ、それにしても見れば見るほど気になる建物ですね……もしかしてあなた、中で起こることを知ってるって事は……他にも何かご存知で?」
「え? いやまぁ……確かにいろいろ知ってますけどね!!」
しまった。急に饒舌になりすぎたか、少し戸惑われてしまった。もう少し慎重にならなければ。
「……少し教えて欲しいなぁー……お兄さん……なんて……」
やばい。自分で言ったことだが気持ち悪すぎる。これを美少女が言ったのならばともかく、俺のような根暗一般男性が言うとただの変質者だ。
「いやーー! お兄さんなんて言われたら! 口がうまいですねぇ!」
「い、いや……どうも」
「それじゃあもう1つだけ! もう1つだけですよ?」
すごいぞこいつ。口が緩すぎる。男だからといってもう少し教育されなかったのか……だが、情報が知れるのは僥倖だ。もしかしたらハカセも知らない新情報かもしれない。
「実はですね……今回の取引は……」
早く、もったいぶらずに早く言ってくれ……
「チェス隊が全員、会場に来るんですよ!!」
「……は?」
――――
……うそだろ? チェス隊が全員?
正直ありえない事だ。なぜならチェス隊は上位32名で構成されたグループである。そんなトップグループならば、いろんな戦場に引っ張りだこのはずだ。集められたとしても白のチェスと黒のチェスの片方はおろか、黒か白の半分ぐらいの人数が関の山だと思っていた。
「……え? チェス隊が全員?」
「はい! チェス隊が全員ですよ! これってすごいことなんですよ!!」
目の前の男は興奮気味に俺に顔を向けて話してくる。
一方、俺は現実を直視できないでいた。
「ま、待ってください。チェ、チェス隊が全員? なんでですか? ……いろんなところに引っ張りだこのはずでは?」
「ええ! そうなんですよ! 普通、1年前までこんなことあり得なかったんですが…… 最近、白のポーンになったお方の力で、全員を収集できるようになったらしいんですよ!」
「それに、その情報をマスコミ全員にお伝えしてもらって!! いやもうほんと!興奮しっぱなしですよ!!」
(……なんてこった)
「……ありがとうございました」
「いえいえ! こちらこそ、楽しい時間でした!」
そう言って男と別れ、離れたところで一休みすることにした。
「…………」
言葉が出ない。
チェス隊。神奈川派閥の中でも上位32名で構成された最強のスーパーチーム。一人一人がハイパーもしくはマスターの超実力派。
……はっきり言ってしまえば、俺とハカセが立ち向かったところで細胞1つ残らないだろう。
「はぁ……」
これからどうするか……ハカセと相談しないとな。
――――
その日の夜。俺はテントに戻りハカセといつものコンビニ弁当を食べていた。
男に話を聞いた後、いろんなところを見て回ったりしたが特にこれといった成果はなかった。
ハカセにはまだ喋っていない。手に入れた情報を言うだけなのに、変な緊張感が体を包み込んでいた。
「……なぁ、ハカセ」
「んん? なんじゃ?」
こちらの気持ちも知らずに、素頓狂な声で返答してくる。
「……新しい情報を入手したんだ」
「おお! 本当か!」
ハカセは本当に喜んでいるように思えた。
「……今回のチェス隊の人数の事なんだがな……」
「うむ……」
「……全員来るらしい」
「…………」
それを聞いた瞬間、ハカセは急に黙り込み、下を向く。
……見た感じ、何かを考えているように思えた。
「……その話、本当か?」
「とあるマスコミの男から聞いた……マスコミにしか配られない情報だったらしい……普通の俺たちのことを知らない奴らだったら、ウソを作る必要性もないし……間違いないと思う」
そう言うとハカセはさらに黙り込んで何かを考えているような仕草を見せ始めた。
……10分がたった。
ハカセがこんなに考え込んでいるのを、俺は今まで見たことがない。ハカセはかなりの真剣モードだった。
……そこからさらにしばらくすると、考えがまとまったのか俺に向かって発言した。
「……まぁ、いいんじゃないか? もともと無理難題だったんじゃ。今頃レベルが上がったところで、そこまで変わらんじゃろ。それともなんじゃ?怖じ気付いたか?」
「なっ……そんなわけねぇだろ!」
「クックックッ! ならその意気でがんばることじゃな!」
「……わかったよ」
そこからは、たわいもない時間が流れていった……
――――
弁当を食べ終わった後。
(まずいぞ、実にまずい)
ワシ、ドクトルは実に、大いに悩んでいた。
ただでさえ、あのデュアルハイパー桃鈴才華が来ると言うのに、さらにチェス隊全員だと?
……伸太にはああいったが、さすがに無理ゲーにも程があると言うやつだ。
いっその事、もう全て行ってしまうか?
いやしかし、そのせいで変に意識しすぎてしまっては……
…………もう、時間はない。
交渉開始まで、あと2日
黒いジャケットを着た俺は、交渉現場に向かっていた。
昨日、ハカセの言ったように潜入する前に自分の目で下見しておこうと言うことである。
口には黒いマスクをつけ、ぱっと見どこにでもいる一般人だ。
(しかし……)
やはり慣れない。見渡すかぎり女、女、女である。
男どもがこぞっていきたいと言う場所ではあるが、いざ来てみると肩身が狭いものだ。
そんなくだらない事を思いながら、ついに交渉現場にたどりついた。
「ふむ……」
本当にただの四角い家だ。豆腐に似せたのかと思うほど真っ白で長方形。
1周してみたが、見える出入り口は正面の1つだけであり、ほこりひとつ中に入れないと言う姿勢を感じられる。
……これでもハカセは中を確認することができたのか。
本当にハカセには毎回驚かせられるばかりだ。やはりこの世で尊敬すべきは老人か。
「いやーすごいですよね!! この建物!」
「!?」
後ろから急に話しかけられ、少しびっくりした。
……いや、正直めちゃくちゃびびった。
話しかけてきたのは、肩にかけている大きなカメラをみるとマスコミだということがわかった。
「……ええ、まぁ」
「ですよね! いやー僕、この仕事が初仕事でして……こんな大きな仕事をもらえると思いませんでしたよ!! いやーがんばらないと!!」
「……失礼ですが、出身は?」
「もちろん神奈川ですよ! そうゆうあなたは?」
「……僕は東京でして」
「東京! いやー僕も遊びに行ったことありますよ!! あそこの料理は絶品ですよね!」
「……そうですね」
変な奴に絡まれた。それに出身は神奈川か……きっと、数少ない男だからと甘やかされたのだろう。綺麗な目をしている。まるでこの世の闇を知らないかの様な目だ。
こういう男はとっとと離れるに限る。
そう思い、俺は場を離れようとするが……ピタリと足を止めた。
(……待てよ)
相手はマスコミだ。俺たちより情報を持っているのは明確。さらにこの男、しっかりしたタイプではなく、どこかふわふわしている。
……何か聞き出せるかもしれない。
そうと決まれば、足を止めて男の方を振り返る。
「……あの、やっぱり凄いですよね。この建物、何に使われるのやら……」
「ふふふー実はですね……あなただけに特別ですよ? 実は……僕とあなたの出身地、東京と神奈川で何か会議があるようなんですよ……内緒! 内緒ですからね?」
「はぁ…」
なんだこいつ、女みたいな口調で喋ってくる。
喋り方は人それぞれだが、1人称を僕で女のような口調で喋られると嫌な記憶が蘇る。
胸の奥をえぐられるような感じをぐっとこらえ、さらなるアクションを起こしていく。
「……いやぁ、それにしても見れば見るほど気になる建物ですね……もしかしてあなた、中で起こることを知ってるって事は……他にも何かご存知で?」
「え? いやまぁ……確かにいろいろ知ってますけどね!!」
しまった。急に饒舌になりすぎたか、少し戸惑われてしまった。もう少し慎重にならなければ。
「……少し教えて欲しいなぁー……お兄さん……なんて……」
やばい。自分で言ったことだが気持ち悪すぎる。これを美少女が言ったのならばともかく、俺のような根暗一般男性が言うとただの変質者だ。
「いやーー! お兄さんなんて言われたら! 口がうまいですねぇ!」
「い、いや……どうも」
「それじゃあもう1つだけ! もう1つだけですよ?」
すごいぞこいつ。口が緩すぎる。男だからといってもう少し教育されなかったのか……だが、情報が知れるのは僥倖だ。もしかしたらハカセも知らない新情報かもしれない。
「実はですね……今回の取引は……」
早く、もったいぶらずに早く言ってくれ……
「チェス隊が全員、会場に来るんですよ!!」
「……は?」
――――
……うそだろ? チェス隊が全員?
正直ありえない事だ。なぜならチェス隊は上位32名で構成されたグループである。そんなトップグループならば、いろんな戦場に引っ張りだこのはずだ。集められたとしても白のチェスと黒のチェスの片方はおろか、黒か白の半分ぐらいの人数が関の山だと思っていた。
「……え? チェス隊が全員?」
「はい! チェス隊が全員ですよ! これってすごいことなんですよ!!」
目の前の男は興奮気味に俺に顔を向けて話してくる。
一方、俺は現実を直視できないでいた。
「ま、待ってください。チェ、チェス隊が全員? なんでですか? ……いろんなところに引っ張りだこのはずでは?」
「ええ! そうなんですよ! 普通、1年前までこんなことあり得なかったんですが…… 最近、白のポーンになったお方の力で、全員を収集できるようになったらしいんですよ!」
「それに、その情報をマスコミ全員にお伝えしてもらって!! いやもうほんと!興奮しっぱなしですよ!!」
(……なんてこった)
「……ありがとうございました」
「いえいえ! こちらこそ、楽しい時間でした!」
そう言って男と別れ、離れたところで一休みすることにした。
「…………」
言葉が出ない。
チェス隊。神奈川派閥の中でも上位32名で構成された最強のスーパーチーム。一人一人がハイパーもしくはマスターの超実力派。
……はっきり言ってしまえば、俺とハカセが立ち向かったところで細胞1つ残らないだろう。
「はぁ……」
これからどうするか……ハカセと相談しないとな。
――――
その日の夜。俺はテントに戻りハカセといつものコンビニ弁当を食べていた。
男に話を聞いた後、いろんなところを見て回ったりしたが特にこれといった成果はなかった。
ハカセにはまだ喋っていない。手に入れた情報を言うだけなのに、変な緊張感が体を包み込んでいた。
「……なぁ、ハカセ」
「んん? なんじゃ?」
こちらの気持ちも知らずに、素頓狂な声で返答してくる。
「……新しい情報を入手したんだ」
「おお! 本当か!」
ハカセは本当に喜んでいるように思えた。
「……今回のチェス隊の人数の事なんだがな……」
「うむ……」
「……全員来るらしい」
「…………」
それを聞いた瞬間、ハカセは急に黙り込み、下を向く。
……見た感じ、何かを考えているように思えた。
「……その話、本当か?」
「とあるマスコミの男から聞いた……マスコミにしか配られない情報だったらしい……普通の俺たちのことを知らない奴らだったら、ウソを作る必要性もないし……間違いないと思う」
そう言うとハカセはさらに黙り込んで何かを考えているような仕草を見せ始めた。
……10分がたった。
ハカセがこんなに考え込んでいるのを、俺は今まで見たことがない。ハカセはかなりの真剣モードだった。
……そこからさらにしばらくすると、考えがまとまったのか俺に向かって発言した。
「……まぁ、いいんじゃないか? もともと無理難題だったんじゃ。今頃レベルが上がったところで、そこまで変わらんじゃろ。それともなんじゃ?怖じ気付いたか?」
「なっ……そんなわけねぇだろ!」
「クックックッ! ならその意気でがんばることじゃな!」
「……わかったよ」
そこからは、たわいもない時間が流れていった……
――――
弁当を食べ終わった後。
(まずいぞ、実にまずい)
ワシ、ドクトルは実に、大いに悩んでいた。
ただでさえ、あのデュアルハイパー桃鈴才華が来ると言うのに、さらにチェス隊全員だと?
……伸太にはああいったが、さすがに無理ゲーにも程があると言うやつだ。
いっその事、もう全て行ってしまうか?
いやしかし、そのせいで変に意識しすぎてしまっては……
…………もう、時間はない。
交渉開始まで、あと2日
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
辺境の契約魔法師~スキルと知識で異世界改革~
有雲相三
ファンタジー
前世の知識を保持したまま転生した主人公。彼はアルフォンス=テイルフィラーと名付けられ、辺境伯の孫として生まれる。彼の父フィリップは辺境伯家の長男ではあるものの、魔法の才に恵まれず、弟ガリウスに家督を奪われようとしていた。そんな時、アルフォンスに多彩なスキルが宿っていることが発覚し、事態が大きく揺れ動く。己の利権保守の為にガリウスを推す貴族達。逆境の中、果たして主人公は父を当主に押し上げることは出来るのか。
主人公、アルフォンス=テイルフィラー。この世界で唯一の契約魔法師として、後に世界に名を馳せる一人の男の物語である。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
親友に彼女を寝取られて死のうとしてたら、異世界の森に飛ばされました。~集団転移からはぐれたけど、最高のエルフ嫁が出来たので平気です~
くろの
ファンタジー
毎日更新!
葛西鷗外(かさい おうがい)20歳。
職業 : 引きこもりニート。
親友に彼女を寝取られ、絶賛死に場所探し中の彼は突然深い森の中で目覚める。
異常な状況過ぎて、なんだ夢かと意気揚々とサバイバルを満喫する主人公。
しかもそこは魔法のある異世界で、更に大興奮で魔法を使いまくる。
だが、段々と本当に異世界に来てしまった事を自覚し青ざめる。
そんな時、突然全裸エルフの美少女と出会い――
果たして死にたがりの彼は救われるのか。森に転移してしまったのは彼だけなのか。
サバイバル、魔法無双、復讐、甘々のヒロインと、要素だけはてんこ盛りの作品です。
タイムワープ艦隊2024
山本 双六
SF
太平洋を横断する日本機動部隊。この日本があるのは、大東亜(太平洋)戦争に勝利したことである。そんな日本が勝った理由は、ある機動部隊が来たことであるらしい。人呼んで「神の機動部隊」である。
この世界では、太平洋戦争で日本が勝った世界戦で書いています。(毎回、太平洋戦争系が日本ばかり勝っ世界線ですいません)逆ファイナルカウントダウンと考えてもらえればいいかと思います。只今、続編も同時並行で書いています!お楽しみに!
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる