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本編
Balalaika~恋はあせらず~
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Balalaika~恋はあせらず~
潤は朝から不機嫌だった。それは真央との甘い時間をぶち壊すように現れた妹・明日香の
せいだ。
「明日香ちゃんはミルクティだったっけ?」
「あ、お構いなく。すぐに帰りますんで……」
真央には殊勝な態度を取っているがそんな気など毛頭ないことは潤が一番よくわかっていた。
「そんなふうに睨まないでも良いでしょ?」
「お前がこんな時間に来なければこんな顔はしていない」
潤は突き放すように言ってのける。そこへ真央がお茶と菓子を持って現れる。明日香は差し出されたマグカップを手に取り、口を付ける。
「う~ん、やっぱり真央さんの入れたミルクティは最高!」
「おだてても何も出ないわよ」
「もう、真央さんったら」
女二人で和気藹々と交わされる会話に疎外感を覚え潤の眉間の皺はますます深くなる。さすがにそこまで来ると明日香も本題に入るべきだと感じたようで真剣な表情で二人に向き直る。
「今日は二人にお願いがあってきたの」
「改まってなんだ?」
「これから一之瀬の本家に来て欲しいのよ」
その言葉に潤も真央も驚き、顔を見合わせる。
明日香の話によると、佳織から事情を聞いた潤の両親が真央を連れてくるようにと言っているらしい。その上、雫からも大事な話があるということだった。
「予定がなければ今日の午後にも来るようにって言うんだけど……」
「大丈夫だ」
「わかった。父さんたちにそう言っておくね」
そのあと、ここ数日の二人の状況を確認する明日香。話したくなさそうな潤に変わって真央が答える。『何もそこまで……』と思ったのだが幸せそうに微笑む真央の顔を見ると悪くないと思えるのだから不思議だ。
数時間後、潤は真央を伴って一之瀬の本家へと戻ってきた。迎えてくれたのは潤の母親だった。
「漸くお会い出来たわね」
感無量と言ったその姿に真央は戸惑う。それに気づいたようで潤の母は誤魔化すように笑うと二人を応接間に案内する。
そこには祖父・源三郎、父・智、雫の父である伯父・翔が談笑していた。三人とも真央を歓迎していることはその表情が物語っている。
「これで、儂も心置きなく引退できるわ」
「あまり潤にプレッシャーを掛けないで下さい」
「智の言うとおりです。ただせさえここまで時間がかかったわけですし……」
息子二人に窘められて少しばかりシュンとなる源三郎。そんな祖父に決意を示すように潤は背筋を伸ばす。
「本当なら婚約発表とかするべきなのでしょうが、俺も真央も仕事がありますので」
「気にせんでもいい。儂はお前が幸せならそれでいい」
「お祖父様……」
「はは。そんな堅苦しい挨拶はするな。昔のように『じいちゃん』と呼んでくれ」
「じいちゃん、ありがとう」
源三郎の優しい笑みに潤は包み込まれるようだった。その様子を智も翔も見守っている。すると、智が真央に声を掛ける。
「真央さん。潤のことよろしく頼みます」
「はい。精一杯支えさせていただきます」
智に頭を下げられ戸惑うも真央はきっぱりとそう言い切ったのだった。
その後、二人は雫の実家になる離れに向かう。雫が話したいことがあると言っていたからだ。そして、二人は雫から驚きの事実を聞かされることになる。
「「「「えぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」」」
部屋に潤、真央、明日香、そして明日香の婚約者の相馬泰胤の驚きの声が響き渡る。その原因である雫は夫・敖炎に腰を抱かれながら優雅に紅茶を飲んでいる。
「そんなに驚かなくてもいいでしょ?」
「いや、普通驚くだろ……」
雫は妊娠したことを四人に告げたのだ。ここ最近体のだるさが抜けなかったのだとか。その上、毎月正確に来ていたはずの生理が来ていなかったこともあり、『もしかして』と思ったらしい。それで市販の検査薬で確かめようとしたのだが、敖炎が『病院へ行くべきだ』と主張して昨日連れていかれた結果判明したという訳である。
「それでこないだ途中退席したんだ」
「雫、お母さんになるのね」
一人納得する明日香と友人の嬉しい報告に涙を浮かべる真央。潤と泰胤は頭がついていかないのか、呆然としている。
「なんだかんだ言っても夏から同棲しているし。当然といえば当然なんだけど」
「で、折角ならその幸せを皆さんで分かち合おうと思って、ね」
「それで私たちも呼ばれたんだ」
「明日香、不服なの?」
「いや、不服っていうか。今日は家でゆっくりしてたかったというか」
「相馬さんも夜は激しい方なのかな?」
敖炎がサラリと爆弾を落とすものだから、再び場の空気が固まる。そんな中でも雫は平然としているわけで……。
「そんなことより、そっちはどうなのよ?」
「は?」
「真央をここに連れてきたってことは」
「察しが良くて助かる。俺は近々真央と籍を入れる」
「遂にお兄ちゃんもか」
「ただ、仕事の関係もあって式とかは先延ばしになると思う」
「それは仕方ないね。雅紀さんの話だとかなり面倒なことになりそうだって」
「雫も『中川』に絡んでるのか?」
「直接的には絡んでない。シニアマネージャーをやってるから情報は常につかんでおく必要があるだけよ。最近のクライアントはどこもシビアだからね」
「なるほど」
「大々的なものは後日だとしても『二人だけの思い出』になる式は挙げとけば?」
雫が取り出した雑誌には長崎の離島にある小さな教会を特集したものが載っていた。
「ここ、今すごい人気なんだよ」
「そうか」
「何でそう気のない返事をするかなぁ」
「うるさい。決めるのは俺と真央であってお前じゃない」
「それはそうだけど」
明日香は少し不貞腐れてしまう。そんなことなど、気にもせず潤はその雑誌を鞄にしまい込んだ。
「とりあえず、参考にはさせてもらう」
「ところで、父さんたちのはんのは?」
明日香は目をらんらんと輝かせている。その姿に潤はげんなりした。それには雫も苦笑して肩をすくめている。
「特に問題はなかった」
「それはそうでしょうね。雅紀さんから色々聞いてるみたいだし、佳織さんも太鼓判を押してたから」
「それでか……」
潤は合点がいった。父たちは真央のことを歓迎していてくれていた。だからこそ自分たちを後押ししてくれた佳織と雅紀に感謝をせずにはいられない。
「あたしも後で口添えしておいてあげるからね」
「お前のは別に要らない」
「ひどっ。それが実の妹に言うセリフ?!」
「酔ってお持ち帰りされたって聞いたぞ。おまけにそれを盾に婚約を迫ったとも」
「うげっ。何で知ってるのよ」
「佳織さんに聞いた」
「はは、明日香の負けだな」
「もう、泰胤さんまで!」
明日香が一人頬を膨らませていている。それを皆が笑いあう。その和やかな空気が真央の緊張をほぐしたのは言うまでもない。潤もそれを感じてホッとしたのだった。
「俺たちもそろそろおいとまするよ」
「気をつけてね」
急用が出来たと先に帰った明日香たちに通いて、潤と真央も本家をあとにする。見送るのは雫と敖炎だ。
「雫も体には気をつけて」
「真央もね」
雫は真央を抱きしめ、お互いを励まし合う。その後、潤に視線を向ける。先程とは打って変わって鋭いものだ。自然と緊張感が走る。
「潤、ここまできたんだから何も言わない」
「雫……」
「色々思うところはあるかもしれない。でも、これ以上焦る必要はないからね」
そう告げた雫の瞳は先程の鋭さはなくなっていた。そんな彼女を包み込むように敖炎が抱き寄せ言葉を続ける。
「潤さん、貴方にはバラライカを送るとしましょう」
「バラライカ?」
「カクテルですよ。意味は貴方の婚約者に聞かれると良いですよ」
敖炎は真央にウインクをしてみせる。それに対して肩をすくめて苦笑する真央だった。
「なぁ、敖炎さんが言っていた意味ってなんだ?」
「多分、バラライカのカクテル言葉の事だと思うわ」
潤はリビングでくつろぎながら敖炎の投げかけた言葉の意味を考えていた。そして、テーブルに置かれていたカクテルのメニュー表に目を走らせる。
バラライカ。そのカクテルに込められた言葉は『恋はあせらず』だった。それにはさすがに苦笑せずにはいられない。
「今更焦ったりしないけどな」
「その必要もないし?」
「そうだな」
潤は真央を抱き寄せ唇を重ねる。そして、そのまま寝室へと誘う。その夜、二人が熱く激しく愛を交わしたのは言うまでもない。
潤は朝から不機嫌だった。それは真央との甘い時間をぶち壊すように現れた妹・明日香の
せいだ。
「明日香ちゃんはミルクティだったっけ?」
「あ、お構いなく。すぐに帰りますんで……」
真央には殊勝な態度を取っているがそんな気など毛頭ないことは潤が一番よくわかっていた。
「そんなふうに睨まないでも良いでしょ?」
「お前がこんな時間に来なければこんな顔はしていない」
潤は突き放すように言ってのける。そこへ真央がお茶と菓子を持って現れる。明日香は差し出されたマグカップを手に取り、口を付ける。
「う~ん、やっぱり真央さんの入れたミルクティは最高!」
「おだてても何も出ないわよ」
「もう、真央さんったら」
女二人で和気藹々と交わされる会話に疎外感を覚え潤の眉間の皺はますます深くなる。さすがにそこまで来ると明日香も本題に入るべきだと感じたようで真剣な表情で二人に向き直る。
「今日は二人にお願いがあってきたの」
「改まってなんだ?」
「これから一之瀬の本家に来て欲しいのよ」
その言葉に潤も真央も驚き、顔を見合わせる。
明日香の話によると、佳織から事情を聞いた潤の両親が真央を連れてくるようにと言っているらしい。その上、雫からも大事な話があるということだった。
「予定がなければ今日の午後にも来るようにって言うんだけど……」
「大丈夫だ」
「わかった。父さんたちにそう言っておくね」
そのあと、ここ数日の二人の状況を確認する明日香。話したくなさそうな潤に変わって真央が答える。『何もそこまで……』と思ったのだが幸せそうに微笑む真央の顔を見ると悪くないと思えるのだから不思議だ。
数時間後、潤は真央を伴って一之瀬の本家へと戻ってきた。迎えてくれたのは潤の母親だった。
「漸くお会い出来たわね」
感無量と言ったその姿に真央は戸惑う。それに気づいたようで潤の母は誤魔化すように笑うと二人を応接間に案内する。
そこには祖父・源三郎、父・智、雫の父である伯父・翔が談笑していた。三人とも真央を歓迎していることはその表情が物語っている。
「これで、儂も心置きなく引退できるわ」
「あまり潤にプレッシャーを掛けないで下さい」
「智の言うとおりです。ただせさえここまで時間がかかったわけですし……」
息子二人に窘められて少しばかりシュンとなる源三郎。そんな祖父に決意を示すように潤は背筋を伸ばす。
「本当なら婚約発表とかするべきなのでしょうが、俺も真央も仕事がありますので」
「気にせんでもいい。儂はお前が幸せならそれでいい」
「お祖父様……」
「はは。そんな堅苦しい挨拶はするな。昔のように『じいちゃん』と呼んでくれ」
「じいちゃん、ありがとう」
源三郎の優しい笑みに潤は包み込まれるようだった。その様子を智も翔も見守っている。すると、智が真央に声を掛ける。
「真央さん。潤のことよろしく頼みます」
「はい。精一杯支えさせていただきます」
智に頭を下げられ戸惑うも真央はきっぱりとそう言い切ったのだった。
その後、二人は雫の実家になる離れに向かう。雫が話したいことがあると言っていたからだ。そして、二人は雫から驚きの事実を聞かされることになる。
「「「「えぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」」」
部屋に潤、真央、明日香、そして明日香の婚約者の相馬泰胤の驚きの声が響き渡る。その原因である雫は夫・敖炎に腰を抱かれながら優雅に紅茶を飲んでいる。
「そんなに驚かなくてもいいでしょ?」
「いや、普通驚くだろ……」
雫は妊娠したことを四人に告げたのだ。ここ最近体のだるさが抜けなかったのだとか。その上、毎月正確に来ていたはずの生理が来ていなかったこともあり、『もしかして』と思ったらしい。それで市販の検査薬で確かめようとしたのだが、敖炎が『病院へ行くべきだ』と主張して昨日連れていかれた結果判明したという訳である。
「それでこないだ途中退席したんだ」
「雫、お母さんになるのね」
一人納得する明日香と友人の嬉しい報告に涙を浮かべる真央。潤と泰胤は頭がついていかないのか、呆然としている。
「なんだかんだ言っても夏から同棲しているし。当然といえば当然なんだけど」
「で、折角ならその幸せを皆さんで分かち合おうと思って、ね」
「それで私たちも呼ばれたんだ」
「明日香、不服なの?」
「いや、不服っていうか。今日は家でゆっくりしてたかったというか」
「相馬さんも夜は激しい方なのかな?」
敖炎がサラリと爆弾を落とすものだから、再び場の空気が固まる。そんな中でも雫は平然としているわけで……。
「そんなことより、そっちはどうなのよ?」
「は?」
「真央をここに連れてきたってことは」
「察しが良くて助かる。俺は近々真央と籍を入れる」
「遂にお兄ちゃんもか」
「ただ、仕事の関係もあって式とかは先延ばしになると思う」
「それは仕方ないね。雅紀さんの話だとかなり面倒なことになりそうだって」
「雫も『中川』に絡んでるのか?」
「直接的には絡んでない。シニアマネージャーをやってるから情報は常につかんでおく必要があるだけよ。最近のクライアントはどこもシビアだからね」
「なるほど」
「大々的なものは後日だとしても『二人だけの思い出』になる式は挙げとけば?」
雫が取り出した雑誌には長崎の離島にある小さな教会を特集したものが載っていた。
「ここ、今すごい人気なんだよ」
「そうか」
「何でそう気のない返事をするかなぁ」
「うるさい。決めるのは俺と真央であってお前じゃない」
「それはそうだけど」
明日香は少し不貞腐れてしまう。そんなことなど、気にもせず潤はその雑誌を鞄にしまい込んだ。
「とりあえず、参考にはさせてもらう」
「ところで、父さんたちのはんのは?」
明日香は目をらんらんと輝かせている。その姿に潤はげんなりした。それには雫も苦笑して肩をすくめている。
「特に問題はなかった」
「それはそうでしょうね。雅紀さんから色々聞いてるみたいだし、佳織さんも太鼓判を押してたから」
「それでか……」
潤は合点がいった。父たちは真央のことを歓迎していてくれていた。だからこそ自分たちを後押ししてくれた佳織と雅紀に感謝をせずにはいられない。
「あたしも後で口添えしておいてあげるからね」
「お前のは別に要らない」
「ひどっ。それが実の妹に言うセリフ?!」
「酔ってお持ち帰りされたって聞いたぞ。おまけにそれを盾に婚約を迫ったとも」
「うげっ。何で知ってるのよ」
「佳織さんに聞いた」
「はは、明日香の負けだな」
「もう、泰胤さんまで!」
明日香が一人頬を膨らませていている。それを皆が笑いあう。その和やかな空気が真央の緊張をほぐしたのは言うまでもない。潤もそれを感じてホッとしたのだった。
「俺たちもそろそろおいとまするよ」
「気をつけてね」
急用が出来たと先に帰った明日香たちに通いて、潤と真央も本家をあとにする。見送るのは雫と敖炎だ。
「雫も体には気をつけて」
「真央もね」
雫は真央を抱きしめ、お互いを励まし合う。その後、潤に視線を向ける。先程とは打って変わって鋭いものだ。自然と緊張感が走る。
「潤、ここまできたんだから何も言わない」
「雫……」
「色々思うところはあるかもしれない。でも、これ以上焦る必要はないからね」
そう告げた雫の瞳は先程の鋭さはなくなっていた。そんな彼女を包み込むように敖炎が抱き寄せ言葉を続ける。
「潤さん、貴方にはバラライカを送るとしましょう」
「バラライカ?」
「カクテルですよ。意味は貴方の婚約者に聞かれると良いですよ」
敖炎は真央にウインクをしてみせる。それに対して肩をすくめて苦笑する真央だった。
「なぁ、敖炎さんが言っていた意味ってなんだ?」
「多分、バラライカのカクテル言葉の事だと思うわ」
潤はリビングでくつろぎながら敖炎の投げかけた言葉の意味を考えていた。そして、テーブルに置かれていたカクテルのメニュー表に目を走らせる。
バラライカ。そのカクテルに込められた言葉は『恋はあせらず』だった。それにはさすがに苦笑せずにはいられない。
「今更焦ったりしないけどな」
「その必要もないし?」
「そうだな」
潤は真央を抱き寄せ唇を重ねる。そして、そのまま寝室へと誘う。その夜、二人が熱く激しく愛を交わしたのは言うまでもない。
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