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『GW編・四日目 ミス露出狂遭遇レポート(1)』

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『GW編・四日目 ミス露出狂遭遇レポート(1)』

「なんだと!? 本当っ、かっ、んんっ!」
「ええ。先生たちと別れてからすぐの話です」

オレは先生のお尻をぺちんぺちんと叩きながら昨日の帰り道の事を話していた。

相変わらずセンスのいい家具の並ぶ先生の寝室。

ただし、今夜はベッドの下のブラックサンダーの出番はない。

すでに三回戦目。

時間は深夜の一時。

あと二、三回はお相手してもらうつもりだし、多分先生もそのあたりで轟沈するだろう。おチンチンだけに。

「顔は見たか?」
「いえ。マスクにサングラスでしたから。身長はボクよりだいぶ低くて150センチくらいかなと」
「ふーむ。通報によると不審者は大柄な女という事だったが……」

考え込む先生。

真剣な顔をしている美人の顔というのは、なんともカッコいい。

まぁ、その間もオレが後ろからワンワンしているわけだが。

「あと、多分、そうとうに若いと思います。少なくとも未成年」
「ほう? 顔も見ずになぜ判断できた?」
「肉付き、というか骨格が出来上がっていないという雰囲気でした」
「骨格、か。しかしよくそんなところまで気づく余裕があったな?」

余裕というか、観察していた結果というか。

「いや、お前の事だ。悲鳴も上げず、逃げ出すこともなく、不審者の裸をじっくり見ていたんじゃないのか?」
「……そ、そんなわけ、ないじゃないですか」

バレてるのか、カマかけなのか判断できないので、オレはすっとぼける事にする。

「どうだかな。だが、情報の一つして留意していおこう。不審者は若い女。もしくは複数名いる、と」

ああ、そうか。別人という可能性もあるか。

街中の駅の方が成人不審者で、オレが帰る途中で見た若い不審者が地元の女性の可能性もある、と。

「いいか、次に出くわすようなことがあれば、じっくりと観察なんてしているんじゃないぞ? 力では男の方が上かもしれんが、何を持っているかわかったもんじやないんだからな」
「露出しているのに凶器を隠し持つというのも難しいと思いますけどね」
「意識の問題だ。何かあってからでは遅い」

先生は純粋にオレの心配をしていくれているのだから、ここで茶化すのは失礼だな。

「ええ。気をつけます。ボクの体はボクのものだけじゃありませんから……ねっ」
「あふっ!」

言葉尻とともに、強く深く突き込む。

「そ、そうだぞ、お前の体はおまえだけのものじゃないぞ」

若干の照れが入りつつも、先生はオレの言葉に乗るようにして同意する。

ここで、オレも素直にそうですよ、先生のものですよ、と言ってあげればラブラブワンワンモードになる。

そうとわかっていながら。

「とはいえ、ボクは先生だけのものでもないんですけどね」
「……お前は! どうして、そう意地悪なんだ!」

バックで突かれつつも、上気した顔だけをこちらに向けて抗議してくる先生。

うむ、これくらいの関係がオレとしては都合がいい。

なんせオレが目指すべ高みはクソビッチだ。一人の女性だけに縛られる事はあってはならない。

「ううっ、うっ、ふっ……」

先生がにらみつけるような目でこちらを見ている。

しかし、そんな恨みがましい顔であろうと先生は体を逃がす事はない。

そう、例え こうして、オレが両手でがっしりとつかんでいる小さなお尻は叩いたとしても。

「いたっ!」

つねっても。

「いっ!」

やさしく撫でても。

「ん……」

文句もいわず、差し出されたままだ。

年上の美人、それも教師という立場の人がオレのなすがまま。

もちろん濡れに濡れそぼった先生に突き入れる肉体的な快感はある。

しかしそれ以上に支配感というか、本来は上の立場にある人を好き放題できるという快感がすさまじい。

なので、こうしてついつい意地悪をしてしまうのだ。

「……ど、どうした? もっと動いてくれ」
「ボク、少し疲れました」
「そ、そうか。そうだな、もう三回も……」

違う、そうじゃない。

「だから先生が動いてください」
「あいたっ!」

今までとは違い、バシっと音がするほどにお尻を強く叩くオレである。
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