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『夏木の忠告』
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『夏木の忠告』
などと、前世の世界との違いに関して、色々と考え込んでいると夏木さんが真面目な顔で忠告してきた。
「おい。マジで言っておくけどさ、そういう輩にはかかわるなよ? 売りをさせられたりとか、薬とかそういう危ないモノだって扱ってるんだし」
「あー。売春はともかく、薬関係は遠慮したいなぁ」
健康を害するものはダメだ。
この世界にいるだけで常時ヘブンな気分なのに、薬なんてくだらないもので心と体を壊したら勿体ない。
売春に関しては……視野に入れておこう。
生活費の為にバイトをしなきゃと思っていたけど、前世でいうパパ活も今のオレならできるわけだし。
エロい大人の女性相手に、お金をもらった上で色々できるとか、もうヤルっきゃない、と思う。
「……おい、聞いてんのか?」
「あ、うん。心配してくれてありがと。危ない事に首をつっこむつもりはないから」
「……マジでやめとけよ。あと……その、なんだ。アタシでよけりゃその……なんでもしてやるから」
もじもじとしつつ、ひざまずいて口をあーんとする夏木さん。
予想外過ぎて一瞬、オレの意識がとびかけた。
これはエロい。
――否。
くっっっっっっそエロいんですけど。
金髪不良娘がひざまづいて目を閉じたまま、イラマ待ちで口を開けてるなんて光景をナマで見られる日が来るなんて。
しかしさ、昨日と比べて変わりすぎてない?
素直を通り越して、構って欲しいムードすら感じる。
まだ口で一回無理やりしただけだってのに、これが『絶頂吐精』の効果なんだろうか。
確かに中毒性があるって話だったけど一発でクセになってしまったと?
ま、オレとしては一向に構わんのですが。
「……な、なんだよ」
一向に何もしてこないオレをいぶかしんだのか、夏木さんが目を開けて見上げてくる。
「な、なんでも言う事きく女が好みなんだろ?」
「うん。だから今日は少し……お散歩しようか?」
「散歩?」
「昨日、夏木さんも言ってたでしょ?」
首をかしげる夏木さん。
「こんな所で色々とやっていたら、いつか誰かに見つかっちゃうって」
「ああ、まぁ、そうだな」
周囲を見ても人の気配はないし、今日も通りかかる生徒はいない。
けれど、それがいつまでも続くわけじゃないし、もし見つかったら?
注意で済むのか、それても停学処分?
なったとして何日の停学?
それとも、最悪、退学なんてなってしまったら?
校舎裏で得られる刺激と学園生活が危ぶまれるリスク。
比べるとやっぱりワリに合わないと思うわけであって。
というわけで今日はこれから、校内でよさげな所を探しに行く事にしようと思う。
「い、いや、そはれ……ちょっとマズくないか?」
「なんで?」
言いたいことはわかる。
だがあえて聞くのがオレのやり方だ。
「いや。アタシなんかとさ、一緒にいる所を見られたら……放課後だって言っても、部活とかやってる連中いる
し、先公とかに見られら宮城が困るだろ」
先公とかマジで夏木さん、昭和センスなんですが。
どこでそんな言葉を覚えてくるのやら。
「ボクは困らないよ」
「……けどよぉ」
「もしかしたら、夏木さんとつきあっている、そんな噂が流れるかもしれないけどね。夏木さんはイヤかな?」
「……アタシは……別に、かまわねぇけど。そもそも恋人じゃないしな」
恋人じゃない、という部分を強調してオレを見る。
否定して欲しいのかな?
オレはニッコリと笑って。
「うん。セフレだからね」
「うぐ」
「さて。それじゃあ」
オレは手を差し出す。
「行こうか?」
「手、つなぐのかよ!? 学校だぞ!?」
オレはそれに答えず、ただ笑ってさらに手を突き出した。
夏木さん、いつものように顔を赤くしてはあきらめたようにオレの手をとった。
などと、前世の世界との違いに関して、色々と考え込んでいると夏木さんが真面目な顔で忠告してきた。
「おい。マジで言っておくけどさ、そういう輩にはかかわるなよ? 売りをさせられたりとか、薬とかそういう危ないモノだって扱ってるんだし」
「あー。売春はともかく、薬関係は遠慮したいなぁ」
健康を害するものはダメだ。
この世界にいるだけで常時ヘブンな気分なのに、薬なんてくだらないもので心と体を壊したら勿体ない。
売春に関しては……視野に入れておこう。
生活費の為にバイトをしなきゃと思っていたけど、前世でいうパパ活も今のオレならできるわけだし。
エロい大人の女性相手に、お金をもらった上で色々できるとか、もうヤルっきゃない、と思う。
「……おい、聞いてんのか?」
「あ、うん。心配してくれてありがと。危ない事に首をつっこむつもりはないから」
「……マジでやめとけよ。あと……その、なんだ。アタシでよけりゃその……なんでもしてやるから」
もじもじとしつつ、ひざまずいて口をあーんとする夏木さん。
予想外過ぎて一瞬、オレの意識がとびかけた。
これはエロい。
――否。
くっっっっっっそエロいんですけど。
金髪不良娘がひざまづいて目を閉じたまま、イラマ待ちで口を開けてるなんて光景をナマで見られる日が来るなんて。
しかしさ、昨日と比べて変わりすぎてない?
素直を通り越して、構って欲しいムードすら感じる。
まだ口で一回無理やりしただけだってのに、これが『絶頂吐精』の効果なんだろうか。
確かに中毒性があるって話だったけど一発でクセになってしまったと?
ま、オレとしては一向に構わんのですが。
「……な、なんだよ」
一向に何もしてこないオレをいぶかしんだのか、夏木さんが目を開けて見上げてくる。
「な、なんでも言う事きく女が好みなんだろ?」
「うん。だから今日は少し……お散歩しようか?」
「散歩?」
「昨日、夏木さんも言ってたでしょ?」
首をかしげる夏木さん。
「こんな所で色々とやっていたら、いつか誰かに見つかっちゃうって」
「ああ、まぁ、そうだな」
周囲を見ても人の気配はないし、今日も通りかかる生徒はいない。
けれど、それがいつまでも続くわけじゃないし、もし見つかったら?
注意で済むのか、それても停学処分?
なったとして何日の停学?
それとも、最悪、退学なんてなってしまったら?
校舎裏で得られる刺激と学園生活が危ぶまれるリスク。
比べるとやっぱりワリに合わないと思うわけであって。
というわけで今日はこれから、校内でよさげな所を探しに行く事にしようと思う。
「い、いや、そはれ……ちょっとマズくないか?」
「なんで?」
言いたいことはわかる。
だがあえて聞くのがオレのやり方だ。
「いや。アタシなんかとさ、一緒にいる所を見られたら……放課後だって言っても、部活とかやってる連中いる
し、先公とかに見られら宮城が困るだろ」
先公とかマジで夏木さん、昭和センスなんですが。
どこでそんな言葉を覚えてくるのやら。
「ボクは困らないよ」
「……けどよぉ」
「もしかしたら、夏木さんとつきあっている、そんな噂が流れるかもしれないけどね。夏木さんはイヤかな?」
「……アタシは……別に、かまわねぇけど。そもそも恋人じゃないしな」
恋人じゃない、という部分を強調してオレを見る。
否定して欲しいのかな?
オレはニッコリと笑って。
「うん。セフレだからね」
「うぐ」
「さて。それじゃあ」
オレは手を差し出す。
「行こうか?」
「手、つなぐのかよ!? 学校だぞ!?」
オレはそれに答えず、ただ笑ってさらに手を突き出した。
夏木さん、いつものように顔を赤くしてはあきらめたようにオレの手をとった。
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