北の王は黒猫！？

五つの大陸

 真っ白な世に、五人の神はあらゆるモノを生み出した。
 陸や海、花や草木、虫や動物、そして人間。
 永い年月をかけ、真っ白だった世は色付き、賑やかな世になった。
 しかし、平和な世は人間同士の「争い」により崩壊した。
 草花を枯らし、地には人間の死骸が転がっていた。
 その光景は、見るに堪えない酷いモノだった。    
 そんな多くの犠牲を生んだ長く辛い争いも、やがて終わりを迎えた。しかし、その代償に一つだった大陸は「五つ」に分かれてしまった。
 それを見ていた五人の神は、各々が分かれた大陸を守る「守護神」となり、各大陸で暮らす人間達を見守る様になった。
 これにより、争いは起こらなかったものの「自分達の大陸の守護神様こそが最強だ」と、人間達は他の大陸の神を愚弄し始めた。
 五つの大陸の仲は更に悪化し、互いに敵視するようになった。
 それは、今も尚、続いている……。