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第一章 聖者降臨
〇二六 天皇と醤油
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昨夜は気付けば昼食も夕食も抜いてポーション飲んだだけなのに、今もあんまり空腹は感じていない。
もしかしてポーションて物凄くカロリー高いんじゃないのか?
誰かポーションのカロリー事情に詳しい奴いないのか?
何気にプリン体量も高そうだしさ。
異世界でポーション飲んだら痛風になったんだが、とか笑えないぞ。
あとエナジードリンクっぽさもあるから肝臓や腎臓を痛めそうだし。
そんな心配をしているのには理由があって、高価なものなのに、フリッツもルッツもエリアスもホイホイ出してくるから、実は昨日一日だけで俺はポーションを三本も飲んでいたからだ。
わがままボディになったらどうしてくれるんだよ。
万が一身体を壊しても俺は自分で治癒できてしまうんだが、肥満は俺の治癒能力でどうにかなるものじゃないっぽいからドーピングもほどほどにして欲しい。
陛下の使いに先導されて、エリアスと供に謁見の間を訪問すると、更に奥の部屋へ通され、そこも通り過ぎて最終的に中庭へ案内された。
色とりどりの花が幻想的に咲き乱れる中庭には、ラデュレカラーの房飾りが沢山ついた、サーカスのような天幕が張ってあり、四人掛けの円卓に朝食の用意が整っている。
盗み聞き用の仕掛けがあちこちにある城内では出来ない話をするとき、趣向を凝らした振りを装ってこういった天幕を使用するらしい。
フリッツことフリードリヒ陛下とルッツことルートヴィヒ殿下はすでに着席していたが、俺たちが到着すると立ち上がって出迎えてくれた。
「おお、来たな。エリアス昨日は大義であった。ナナセ、余が選んだその服、良く似合っておるのォ」
「お早うございます、陛下。痛み入ります」
「おは……え、これフリッツが自分で選んだの? ありがとう」
「よいよい。ここまで着こなしてくれると贈り甲斐がある」
一式贈っとけってざっくりした指示を出しただけだと思ってたからあんまり気にせず着てしまったが、フリードリヒ陛下が自ら選んだとなると下着まで入ってたのは問題だぞ。
フリードリヒ陛下は俺のリボンタイとエリアスのクラバットをチラリと一瞥したものの、それについてはまるっと無視した。強い。
平然と受け止めてしれっとしてるエリアスも強い。
「昨夜はよく寝られたか、エリアス。ナナセ、身体の調子はどうだ?」
「お早うございます、殿下。お陰様で。今朝もご機嫌麗しく何より」
「おはよう、ルッツ。一晩寝たらもうすっかり元通りだよ」
軽い挨拶の後、フリードリヒ陛下が着席するように促したので、俺は一番身分の高い陛下が先に座るのを待っていたら、三人がじっと俺を見ていた。
顔面偏差値が異常に高い。
待って♡
どういうパワーバランスだよって思ったが、これってつまり、俺はどうも女性扱いされてる気が、する。
無言の圧力に負けて俺が腰を下ろすと、三人も着席した。
やっぱり……!
しかもこれ、割と近代のマナーじゃなかったか?
時代考証どうなってるんだとこのときは思っていたのだが、これはこっちの世界の独自の作法で、ホモセックスの相手が同席している場合に限ったものだと後で知った……。
つまり、この中に全員と寝てる人が一人います。
そう、俺です。
王様とか王子様とか勇者様とか知らないけど、全員抱かれたよ。
み、身分よりホモセ優先かよ!
だったら身分制度いらなくない!?
逆ギレすんぞ!
しかし、このときはまだそんなことは知らなかったので、俺は別の理由でちょっと憤慨していた。
俺は歴とした男の子なんですが!
ちゃんと付いてるの、みんなも知ってるよな!?
見たし触ったし擦ったし、なんならしゃぶった人もいるよな!?
敢えて誰とは言わないが!
そんな思いを込めてエリアスを軽く睨むと、にこりと本日一番の勇者スマイルを返されてしまい、今朝起きてからというもの意識し過ぎなくらいエリアスを意識しまくっている俺がそれを見て赤面しない訳がない。
すぐにルートヴィヒ殿下に「イチャつくのは後にしてくれ」と嗜められ、フリードリヒ陛下にはクソデカ溜息を吐かれ、俺のストレスがマッハだった。
そんな複雑な気持ちを抱え、俺としては遅いが、王侯貴族としては普通の時間の朝食を食べながらの会談となった。
俺もエリアスに訊きたいことがたくさんあったのに、昨夜は寝落ちしてほとんど何も訊けていないので丁度いい。
会談は、陛下と殿下の質問にエリアスが答えるスタイルで行われ、俺は気を取り直して、サクサクパリパリで噛むごとにバターが染み出してくるクロワッサンを頬張りながら専ら聞き手側に回っていた。
飲み物は何にするか聞かれたとき、テーブルの上を見た感じフレンチだったからカフェ・アロンジェにしたんだけど正解だな。
これはエスプレッソと同量の豆を倍の湯を使って薄めに淹れたコーヒーなんだが、俺、牛乳嫌いだからカフェ・クレームは飲めないし、エスプレッソは胃が荒れるからこれくらいが丁度いい。
気を利かせて添えられていたミルクピッチャーは、気付かれないようにエリアスの方へそぉっと押し遣っておく。
うちの親は俺以上に酷い中二病だが、テーブルマナーだけは煩くて、なんと俺はこういう席でも困らない程度の訓練を受けている。
中二病テーブルマナーの代名詞である「手掴み春巻き」にNGが出される中二病家庭は、うちくらいのものだろう。
親から叩きこまれたのは、カトラリーの使い方は勿論、王侯貴族の正餐に呼ばれたときの所作から会話に至るまで一切合切だ。
庶民にとって最高難易度である「天皇陛下に醤油を取って貰うにはどう頼むか」問題にも俺なら対応できるぜ。
「天皇と醤油」問題とは、もしも天皇陛下とお食事をする幸運に恵まれたとき、陛下の目の前に置かれた醤油はどうやって取って貰えばいいのかという庶民の頭を悩ませるあの由々しき問題のことだ。
この場合、極端に身分の高い人に向かって自分からお願いをするのは失礼に当たるから、会話中に「少しお味が薄いようですね」と言って察して貰うのが正解だ。
上流階級の人たちは大抵帝王学を修めているから、人心を察することに長けていて、それでまず気付いてくれるから大丈夫なはずだ。知らんけど。
だが、テーブルマナーで一番大事なのは食事を楽しむことなので、俺は大好きな海老の入ったテリーヌを真っ先に平らげ、大いに楽しんだ。
そうして、俺はついうっかり言ってしまった。
「海老旨い!」
最初に反応したのはルートヴィヒ殿下だった。
「俺のも食べるか?」
差し出されたフォークの先にはテリーヌの中に入っていた海老だ。
そうか。ルートヴィヒ殿下も一応、王子様だから帝王学を修めていたか。
そして俺の「海老旨い!」発言を違う方向へ察しちゃったか。
でも違うんだ。俺は殿下の海老が欲しかったわけじゃないんだ。
だがしかし、お行儀的にはナシだが、一国の王子様に差し出されたものを食べないのは言語道断だろう。
「あ、うん、ありがとルッツ……」
困惑しながらもフォークの先の海老にかぶりつくと、今度は逆側から海老の刺さったフォークが差し出される。
フォークの持ち主を辿れば、その先には、うっとりするような笑顔を浮かべているエリアスが。
エリアス、お前もか。
「私のもどうぞ、ナナセ」
「……ありがとう、ごさい、マス」
お行儀的にはナシだが、救世の英雄である勇者様に差し出されたものを食べないのは言語道断だろう。
また顔が熱くなるのを感じて、ええい、ままよと目を瞑って食べた。
「余のも! 余のも!」
「お、おう。フリッツもありがとな」
子供かあんた!
お行儀的にはナシだが、一国の王様に差し出されたものを食べないのは言語道断だろう。
フリードリヒ陛下は円形のテーブルの真向かいに座っていたので遠かったから、俺が腰を浮かせて身を乗り出した途端、三人が一斉に椅子から立ち上がったのがおかしかった。
あったなーこういうの。
プリティ・ウーマンとかダウントン・アビーとかで。
まさか「天皇と醤油」問題にこんなオチがつくなんて誰が予想できただろう。
もしもまた生きて両親に会うことが出来たら言いたい。「教えて貰ったテーブルマナー、全く役に立たなかったよ」と。そして手掴みで春巻きを食ってやる。
今度は「王族に『あ~ん』されたときの対処方」とか実用的なのを教えてくれ。
恐ろしいことに、それが今の俺のリアルなんだ。
もしかしてポーションて物凄くカロリー高いんじゃないのか?
誰かポーションのカロリー事情に詳しい奴いないのか?
何気にプリン体量も高そうだしさ。
異世界でポーション飲んだら痛風になったんだが、とか笑えないぞ。
あとエナジードリンクっぽさもあるから肝臓や腎臓を痛めそうだし。
そんな心配をしているのには理由があって、高価なものなのに、フリッツもルッツもエリアスもホイホイ出してくるから、実は昨日一日だけで俺はポーションを三本も飲んでいたからだ。
わがままボディになったらどうしてくれるんだよ。
万が一身体を壊しても俺は自分で治癒できてしまうんだが、肥満は俺の治癒能力でどうにかなるものじゃないっぽいからドーピングもほどほどにして欲しい。
陛下の使いに先導されて、エリアスと供に謁見の間を訪問すると、更に奥の部屋へ通され、そこも通り過ぎて最終的に中庭へ案内された。
色とりどりの花が幻想的に咲き乱れる中庭には、ラデュレカラーの房飾りが沢山ついた、サーカスのような天幕が張ってあり、四人掛けの円卓に朝食の用意が整っている。
盗み聞き用の仕掛けがあちこちにある城内では出来ない話をするとき、趣向を凝らした振りを装ってこういった天幕を使用するらしい。
フリッツことフリードリヒ陛下とルッツことルートヴィヒ殿下はすでに着席していたが、俺たちが到着すると立ち上がって出迎えてくれた。
「おお、来たな。エリアス昨日は大義であった。ナナセ、余が選んだその服、良く似合っておるのォ」
「お早うございます、陛下。痛み入ります」
「おは……え、これフリッツが自分で選んだの? ありがとう」
「よいよい。ここまで着こなしてくれると贈り甲斐がある」
一式贈っとけってざっくりした指示を出しただけだと思ってたからあんまり気にせず着てしまったが、フリードリヒ陛下が自ら選んだとなると下着まで入ってたのは問題だぞ。
フリードリヒ陛下は俺のリボンタイとエリアスのクラバットをチラリと一瞥したものの、それについてはまるっと無視した。強い。
平然と受け止めてしれっとしてるエリアスも強い。
「昨夜はよく寝られたか、エリアス。ナナセ、身体の調子はどうだ?」
「お早うございます、殿下。お陰様で。今朝もご機嫌麗しく何より」
「おはよう、ルッツ。一晩寝たらもうすっかり元通りだよ」
軽い挨拶の後、フリードリヒ陛下が着席するように促したので、俺は一番身分の高い陛下が先に座るのを待っていたら、三人がじっと俺を見ていた。
顔面偏差値が異常に高い。
待って♡
どういうパワーバランスだよって思ったが、これってつまり、俺はどうも女性扱いされてる気が、する。
無言の圧力に負けて俺が腰を下ろすと、三人も着席した。
やっぱり……!
しかもこれ、割と近代のマナーじゃなかったか?
時代考証どうなってるんだとこのときは思っていたのだが、これはこっちの世界の独自の作法で、ホモセックスの相手が同席している場合に限ったものだと後で知った……。
つまり、この中に全員と寝てる人が一人います。
そう、俺です。
王様とか王子様とか勇者様とか知らないけど、全員抱かれたよ。
み、身分よりホモセ優先かよ!
だったら身分制度いらなくない!?
逆ギレすんぞ!
しかし、このときはまだそんなことは知らなかったので、俺は別の理由でちょっと憤慨していた。
俺は歴とした男の子なんですが!
ちゃんと付いてるの、みんなも知ってるよな!?
見たし触ったし擦ったし、なんならしゃぶった人もいるよな!?
敢えて誰とは言わないが!
そんな思いを込めてエリアスを軽く睨むと、にこりと本日一番の勇者スマイルを返されてしまい、今朝起きてからというもの意識し過ぎなくらいエリアスを意識しまくっている俺がそれを見て赤面しない訳がない。
すぐにルートヴィヒ殿下に「イチャつくのは後にしてくれ」と嗜められ、フリードリヒ陛下にはクソデカ溜息を吐かれ、俺のストレスがマッハだった。
そんな複雑な気持ちを抱え、俺としては遅いが、王侯貴族としては普通の時間の朝食を食べながらの会談となった。
俺もエリアスに訊きたいことがたくさんあったのに、昨夜は寝落ちしてほとんど何も訊けていないので丁度いい。
会談は、陛下と殿下の質問にエリアスが答えるスタイルで行われ、俺は気を取り直して、サクサクパリパリで噛むごとにバターが染み出してくるクロワッサンを頬張りながら専ら聞き手側に回っていた。
飲み物は何にするか聞かれたとき、テーブルの上を見た感じフレンチだったからカフェ・アロンジェにしたんだけど正解だな。
これはエスプレッソと同量の豆を倍の湯を使って薄めに淹れたコーヒーなんだが、俺、牛乳嫌いだからカフェ・クレームは飲めないし、エスプレッソは胃が荒れるからこれくらいが丁度いい。
気を利かせて添えられていたミルクピッチャーは、気付かれないようにエリアスの方へそぉっと押し遣っておく。
うちの親は俺以上に酷い中二病だが、テーブルマナーだけは煩くて、なんと俺はこういう席でも困らない程度の訓練を受けている。
中二病テーブルマナーの代名詞である「手掴み春巻き」にNGが出される中二病家庭は、うちくらいのものだろう。
親から叩きこまれたのは、カトラリーの使い方は勿論、王侯貴族の正餐に呼ばれたときの所作から会話に至るまで一切合切だ。
庶民にとって最高難易度である「天皇陛下に醤油を取って貰うにはどう頼むか」問題にも俺なら対応できるぜ。
「天皇と醤油」問題とは、もしも天皇陛下とお食事をする幸運に恵まれたとき、陛下の目の前に置かれた醤油はどうやって取って貰えばいいのかという庶民の頭を悩ませるあの由々しき問題のことだ。
この場合、極端に身分の高い人に向かって自分からお願いをするのは失礼に当たるから、会話中に「少しお味が薄いようですね」と言って察して貰うのが正解だ。
上流階級の人たちは大抵帝王学を修めているから、人心を察することに長けていて、それでまず気付いてくれるから大丈夫なはずだ。知らんけど。
だが、テーブルマナーで一番大事なのは食事を楽しむことなので、俺は大好きな海老の入ったテリーヌを真っ先に平らげ、大いに楽しんだ。
そうして、俺はついうっかり言ってしまった。
「海老旨い!」
最初に反応したのはルートヴィヒ殿下だった。
「俺のも食べるか?」
差し出されたフォークの先にはテリーヌの中に入っていた海老だ。
そうか。ルートヴィヒ殿下も一応、王子様だから帝王学を修めていたか。
そして俺の「海老旨い!」発言を違う方向へ察しちゃったか。
でも違うんだ。俺は殿下の海老が欲しかったわけじゃないんだ。
だがしかし、お行儀的にはナシだが、一国の王子様に差し出されたものを食べないのは言語道断だろう。
「あ、うん、ありがとルッツ……」
困惑しながらもフォークの先の海老にかぶりつくと、今度は逆側から海老の刺さったフォークが差し出される。
フォークの持ち主を辿れば、その先には、うっとりするような笑顔を浮かべているエリアスが。
エリアス、お前もか。
「私のもどうぞ、ナナセ」
「……ありがとう、ごさい、マス」
お行儀的にはナシだが、救世の英雄である勇者様に差し出されたものを食べないのは言語道断だろう。
また顔が熱くなるのを感じて、ええい、ままよと目を瞑って食べた。
「余のも! 余のも!」
「お、おう。フリッツもありがとな」
子供かあんた!
お行儀的にはナシだが、一国の王様に差し出されたものを食べないのは言語道断だろう。
フリードリヒ陛下は円形のテーブルの真向かいに座っていたので遠かったから、俺が腰を浮かせて身を乗り出した途端、三人が一斉に椅子から立ち上がったのがおかしかった。
あったなーこういうの。
プリティ・ウーマンとかダウントン・アビーとかで。
まさか「天皇と醤油」問題にこんなオチがつくなんて誰が予想できただろう。
もしもまた生きて両親に会うことが出来たら言いたい。「教えて貰ったテーブルマナー、全く役に立たなかったよ」と。そして手掴みで春巻きを食ってやる。
今度は「王族に『あ~ん』されたときの対処方」とか実用的なのを教えてくれ。
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