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巨大要塞攻略戦
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「トリアン、おいトリアン‼」
ヴィルゴの声だ。
まさか…
俺はヴィルゴの所へ走った。
「っ‼ ……」
ヴィルゴが泣きながらトリアンを抱えていた。
トリアンは心臓を刃物のようなもので貫かれていた。
トリアンは目を閉じ、もう息をしていなかった。
もう俺は竜の民を許すことは出来なくなっていた。
死体を運びだし、奪った塹壕を陣地にした。
グチャグチャに崩れた塹壕には血の痕が残っていた。
各隊点呼をとった。
第4飛行隊の犠牲者はトリアンだけだった。
しかし、戦闘経験の浅い部隊は結構痛い被害を出した。
この塹壕にいつまでもいたら敵に逆襲されるだろう。
俺たちは交代で見張りと休憩を行った。
司令は作戦を考えていた。
「敵の要塞、本当にでかいな。」
高い城壁の後ろで大砲がこちらを睨んでいる。
そして、さらに高い位置に大変大きな兵器がひとつ、上空を向いていた。
「あれは…この前の調査で見た古代の機械にそっくりだ。でかい塊に2つの筒が伸びている。あれは兵器だったのか…奴等はあれをいち早く発見して、再現したってとこかな…」
「何ブツブツいってるの?」
フォルナが聞いてきた。
「いや、なんでもないよ…」
「作戦を発表する。」
司令の声だ。
「飛行部隊と陸上部隊に別れる。まずは飛行隊で大砲を破壊し、陸上部隊の被害をおさえる。大砲の破壊がすんだら、陸上部隊の兵器によって城壁を破壊。要塞に侵入し敵を殲滅する。偵察の結果、南西のあたりが手薄のようだ。そこを集中攻撃する。」
「攻撃開始!」
俺たち飛行部隊は飛び立った。
陸上部隊は軍刀を構えて塹壕で待機した。
(やってやる…)
要塞が真近になっていった。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド‼
激しい連射音だ
味方の飛行隊がバサバサと落ちていく。
あれは!
あの巨大な古代兵器が上空へ向けて弾丸を連射した。
あれは超強力な対空砲だ。
状況を見る限り俺たちには成す術がないように思えた。
隊長の指示で全員がバラけた。
的を絞らせないと言うわけだ。
あの巨大な対空砲の弱点が見えてきた。
旋回速度が遅い。
バラけた部隊が一斉に対空砲へ向かっていった。
照準を向けられた部隊は次々に壊滅していったが、飛行隊の止めどない突撃は徐々に対空砲との距離をつめていった。
そして、対空砲の射程外、つまり対空砲の砲身の真下へ入り込んだのだ。
あの巨大な兵器を壊すにはアレの上から爆芯弾を食らわせるしかないのだろうが、上空へ上がれば一瞬で落とされる。一体どうすれば…
その時、全力で対空砲へ突撃する数人の兵士が見えたのだ。
まさか‼
ドォォォン‼
対空砲の砲身が崩れ落ちた。
数人の兵士が爆芯弾を吊ったまま鳥ごと砲身へ体当たりしたのだ。
俺はもう言葉にしようのない悲しみを覚えた。
対空砲を失った要塞は飛行隊を押さえきれなかった。
飛行隊の急行下爆撃は90パーセント以上の命中率を誇り、要塞の大砲はあっという間に壊れた。
「あとは頼んだぞ、陸上部隊…」
ヴィルゴの声だ。
まさか…
俺はヴィルゴの所へ走った。
「っ‼ ……」
ヴィルゴが泣きながらトリアンを抱えていた。
トリアンは心臓を刃物のようなもので貫かれていた。
トリアンは目を閉じ、もう息をしていなかった。
もう俺は竜の民を許すことは出来なくなっていた。
死体を運びだし、奪った塹壕を陣地にした。
グチャグチャに崩れた塹壕には血の痕が残っていた。
各隊点呼をとった。
第4飛行隊の犠牲者はトリアンだけだった。
しかし、戦闘経験の浅い部隊は結構痛い被害を出した。
この塹壕にいつまでもいたら敵に逆襲されるだろう。
俺たちは交代で見張りと休憩を行った。
司令は作戦を考えていた。
「敵の要塞、本当にでかいな。」
高い城壁の後ろで大砲がこちらを睨んでいる。
そして、さらに高い位置に大変大きな兵器がひとつ、上空を向いていた。
「あれは…この前の調査で見た古代の機械にそっくりだ。でかい塊に2つの筒が伸びている。あれは兵器だったのか…奴等はあれをいち早く発見して、再現したってとこかな…」
「何ブツブツいってるの?」
フォルナが聞いてきた。
「いや、なんでもないよ…」
「作戦を発表する。」
司令の声だ。
「飛行部隊と陸上部隊に別れる。まずは飛行隊で大砲を破壊し、陸上部隊の被害をおさえる。大砲の破壊がすんだら、陸上部隊の兵器によって城壁を破壊。要塞に侵入し敵を殲滅する。偵察の結果、南西のあたりが手薄のようだ。そこを集中攻撃する。」
「攻撃開始!」
俺たち飛行部隊は飛び立った。
陸上部隊は軍刀を構えて塹壕で待機した。
(やってやる…)
要塞が真近になっていった。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド‼
激しい連射音だ
味方の飛行隊がバサバサと落ちていく。
あれは!
あの巨大な古代兵器が上空へ向けて弾丸を連射した。
あれは超強力な対空砲だ。
状況を見る限り俺たちには成す術がないように思えた。
隊長の指示で全員がバラけた。
的を絞らせないと言うわけだ。
あの巨大な対空砲の弱点が見えてきた。
旋回速度が遅い。
バラけた部隊が一斉に対空砲へ向かっていった。
照準を向けられた部隊は次々に壊滅していったが、飛行隊の止めどない突撃は徐々に対空砲との距離をつめていった。
そして、対空砲の射程外、つまり対空砲の砲身の真下へ入り込んだのだ。
あの巨大な兵器を壊すにはアレの上から爆芯弾を食らわせるしかないのだろうが、上空へ上がれば一瞬で落とされる。一体どうすれば…
その時、全力で対空砲へ突撃する数人の兵士が見えたのだ。
まさか‼
ドォォォン‼
対空砲の砲身が崩れ落ちた。
数人の兵士が爆芯弾を吊ったまま鳥ごと砲身へ体当たりしたのだ。
俺はもう言葉にしようのない悲しみを覚えた。
対空砲を失った要塞は飛行隊を押さえきれなかった。
飛行隊の急行下爆撃は90パーセント以上の命中率を誇り、要塞の大砲はあっという間に壊れた。
「あとは頼んだぞ、陸上部隊…」
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