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36・グリフ様は 下
しおりを挟む一度達したあとは早かった。グリフ様の指で何度も何度もイかされて、私は何も考えられなくなってしまった。
ひくひくと痙攣する私の足を、グリフ様が開いた。
「ミア……」
その声には思い詰めたような響きがあり、目を開けるとグリフ様が私を見つめていた。
「入れるぞ……?」
とたんにさっきの恐怖を思いだす。
「まだ怖いか?」
それは怖い。……でも、今さらやめてほしいなんて言えないくらい、私の身体は蕩けきっていた。それに……私もグリフ様と……。
私は思いきって伝える。
「本当は、まだ怖い……。でも、グリフ様と……」
「ミア?」
「グリフ様、と……ひとつに……」
そこまで言うのが限界だった私を、グリフ様が抱きしめた。
「ミア!」
グリフ様は起き上がって、ベッドの脇から何かを取ったようだった。
と、私の秘所に、またグリフ様の指が入ってきた。でもなにか冷たい。
「……グリフ様……? これ……?」
グリフ様は何か、とろみのある液体を私のなかに塗っているらしい。
「心配すんな、オレのを受け入れやすくするために……蜜のようなものだ。何なら後で調べていい」
その指の動きまでもが刺激になって、私は小さく喘ぐ。グリフ様が息を飲み込んだ。
「行くぞ」
そして私の秘所に押し付けられた、圧倒的な存在感のそれ……。さっき見えたところでは、先端が私の拳くらい大きかった気がする。
グリフ様の塗った何かの効果なのか、思ったより滑らかに入ってくる、と思ったけれど……。
それは最初だけだった。
「か……、は……!」
ミシ、と音が聞こえないのが不思議なくらい、押し広げ、入ってくる。
「ひ……ん、……くぅ!」
「ミア、辛いか?」
グリフ様の声が聞こえるけれど、答えることは出来ない。痛くは、ない。でもこれ以上入ったら、どこかが裂けてしまいそうな気がするくらい、グリフ様のモノでいっぱいで動けない……。
「は……ぅ……」
見開いた目が、自然に溢れた涙で霞む。
「ううっ、……ミア、もう少しだ」
グリフ様も歯をくいしばって、少しずつゆっくり挿入(はい)ってくる。
ズン!
「んああぁ!!」
お腹の底に響いた気がしたほどの衝撃だった。
「ミア……! 大丈夫か?」
グリフ様が口づけようとするけれど、
「あぁ待っ……、て、も、少しだけ……」
グリフ様は、自分こそ脂汗をかいているのに、口許に笑みすら浮かべて待ってくれる。優しいグリフ様にも、ちゃんと気持ちよくなって欲しい……。
今まで快感を与えられるばかりだった私が、初めてそう思った。
「グリフ様……、もう、大丈夫です」
「大丈夫か? オレならまだ……待てるぜ?」
私は首をふって、グリフ様の肩に手を伸ばす。
「ミア……」
グリフ様が私を抱いて、額に口づけた。
「はっ……、はっ……」
グリフ様が私の肩を抱えて腰を動かしている。
「ひ……、んは……」
私はまだ、身体いっぱいの圧迫感が抜けてはいない。でも、奥を突かれるときの感覚は、だんだん快感に変わりつつある。そして引き抜かれるときの、空っぽになりそうな、焦燥感にも似た感覚……。
するとグリフ様が指で私の花びらを広げた。大きなモノが出入りするたびに、花芯を擦っていく。
「あぁ! はぁん! ……ああ!」
花芯を刺激された私の中もさらに潤いを増す。グリフ様の動きが早くなった。
「ひあ! あぁん! あ、あぁっ!」
ズン、ズンとグリフ様が私の最奥を突く。
花芯の刺激で再び感じはじめると、すぐにさっきまでの感覚が戻ってきた。
「ああ! あん、はぁんっ! グリフ様ぁ!」
「ミア、イイのか?」
「はぁっ! いい、あん、いいのぉ!」
身体の一番奥を突き上げられ、なかをえぐるように引き抜かれる。
「あん、ああ、んはあぁ……っ! ああ……!」
あんなにいっぱいで苦しいと思った、グリフ様の大きなモノが、いまは狂おしいほど私を感じさせる。突かれる度に、擦られる度に、高まってくる感覚。
「あ、あああ……! グリフ様……っ!」
「ミア、イけよ……オレので、イってくれ」
グリフ様の絞り出すような声がきこえ、腰を掴んで揺さぶられた。
「ああっ!? あ、あぁだめぇ! ひ、ああああぁーっ!」
私がイっても、グリフ様は止まらない。
「あ、あ、グリフ様ぁ、……お願い、待って……!」
「ダメだ、ミア……、もう止まれねえ……!」
「あん、まだぁ、イってるのぉ……! あああっ!」
「いいぜ、何度でもイかせてやる!」
グリフ様は私の腰をぐっと引き付けて密着させると、背中に手を入れて抱き起こした。気がつくと、私はグリフ様に向かい合って、跨がって膝に座ったかたちになっている。もちろん繋がったままで。
「やぁっ!? 深い……っ!」
グリフ様が私を抱えなおすと、グリフ様のモノがより深く私に穿たれた。
「ミア……」
グリフ様が私をきつく抱きしめて唇を奪う。私もグリフ様の首にしがみつくと、グリフ様がそのまま私の腰を持ち上げ、自身の上に下ろした。
「んんー!?」
私はグリフ様の手で揺られ、下から突き上げられ、グリフ様の上に落とされる。
「ああぁっ! だめぇ、これだめ! ふ、深すぎぃ……━━━っっ!」
私はあっけなく、また達してしまった。
「ああ、可愛いぜミア……んー……」
グリフ様は私を反らせて、胸に舌を這わせる。私のナカがまたきゅっと締まった。
「あん……」
すると中にあるモノがぴくっと動く。それを合図のように、グリフ様はまた私を突き上げた。
「あぁ! あ、あん、はあっ……!」
ズン、と突き上げられる度に、背中を駆け上がり、頭にまで響く快感。何度も何度も声をあげ、グリフ様にしがみつくだけでもう精いっぱいだった。
「ああんっ、もうだめぇ! あ、また……ぁ!!」
もう何度めかわからない。
私ばかりが何度、気が遠くなりそうなほど達しても、グリフ様は変わらず、休みもしない。このままじゃ、グリフ様がイくまで私がもたない気がする……。
「あ……ん! あ、あ……!」
早くもまたイきそうになってきた。既に意識が飛びそうで、私は焦ってグリフ様にすがりついた。
「お願い、グリフ様……!」
「……、ミア……?」
「もう、もう無理、なの……! あんっ、お願い、一緒に……!」
言いかけた言葉は唇で塞がれた。
「んん━━━━━っ!!」
塞がれたまま、私の腰を叩きつけるように揺さぶり、突き上げる。
唇が解放され、私も悲鳴をあげてのけ反る。もう腕に力は入らず、グリフ様の手で支えられて……。
「ああ、ミア! イくぞ、イくっ!!」
「お願い……! グリフ、さまぁ……!」
「うぅ……おおっ! ミア、ミア……!」
声も出せないほどきつく抱きしめられ、グリフ様に中からも外からもいっぱいにされて、私は意識を手放した。
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