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33・エリス様に 下
しおりを挟む「身体中舐めてあげるから」
そう言った、エリス様の言葉は本当だった。
私の腋を舌で辿って悲鳴をあげさせ、脇腹と臍にも舌を這わせた。そして腿に口づけ、膝を舌でくすぐり、足の甲にもちゅっと唇を寄せる。
それからエリス様は、私の足の指を咥えてしまった。
「ひあっ!? や、ダメ! そんな!? エリス様!」
エリス様はそんな私の言葉には耳を貸さない。足の指を一本一本、舌でちろちろと舐めあげる。
「あ、あぁ……、だめ……」
こんなところが、こんなに気持ちいいなんて知らない……。私は抵抗するけれど、いつの間にか弱々しくなり、エリス様の舌が与えてくれる快感に負けてしまっている。
「ミア、いい子だね……。ほら、後ろを向いてごらん?」
エリス様の声で、私はうつぶせにさせられた。
エリス様は私の首筋を何度もたどり、時にきつく吸い上げる。ちりっ、と走る小さな痛みと快感が混ざりあう。
「は……ぁん、あぁぁ……、ひぁっ!」
肩から背骨に沿って唇が触れ、時にはエリス様の手が脇腹をさわさわと撫で上げて、その度に吐息や嬌声が洩れる。まるで私はエリス様の奏でる楽器のようだ。
腰の窪みを舐められ、お尻のまるみにも口づけられる。お尻を撫でていた手が、私の腰を抱えた。
「ミア……、腰、上げて?」
言いながら、ぐいっと腰を持ち上げられる。私はうつぶせのまま、お尻だけ上げた格好になっていた。
「ああっ!? エリス様、こんな……」
焦ってもがいても、エリス様の手がしっかり腰を支えて、お尻の膨らみを撫で回している。
「ああ、ダメぇ、エリス様! 恥ずかし……っ」
「ああ、ミア……。君の大事なところが、こんなに蜜を垂らして……」
丸見えになった私の花びらを、エリス様の指が開く。
「ぃやあ! 見ちゃダメぇ、エリス様!?」
「綺麗だよ、ミア……?」
「やだぁ、ね、エリス様ぁ……あああぁ!」
恥ずかしさに悶える私の秘所を、エリス様の舌が這う。花びらの外側をちろちろと舐められ、蜜の溢れる割れ目を指がなぞって、くちゅくちゅと音をたてる。
「ああ、エリス様ぁ……はぁ……んっ」
恥ずかしいのに、エリス様の触れるところ全部が気持ちいい……。そして、そんな自分がいっそう恥ずかしくて、また私は感じてしまうのだ。
「え!? や、エリス様、そこは!?」
エリス様が舌を這わせたのは、私のお尻のすぼまりだった。
「ダメ、そこはいやぁ! 汚いです……、あぁ、お願い!」
もちろんエリス様がやめてくれることはなく、私は羞恥の涙をにじませて震える。
「んん、ミア可愛い……、こんなに震えて……。大丈夫、ミアに汚いとこなんてないよ……?」
そんなことを言われても無理……。私は泣きながら首をふる。
それなのに。お尻に舌を這わせながら、エリス様は私の蜜に濡れた指で、その下の花芯にそっと触れた。
「あああぁっっ!」
優しく転がすように触れられ、たちまち痺れるような快感が私を襲う。
そしてまたお尻、舌を尖らせてつつくように、そっと何度も舐められて……。
「あ、……ん、はあ……ぁ……」
いつの間にか、弱々しくも声をあげてしまう私。
「気持ちよくなってきた?」
「あぁ、わからな……い……、あぁ……」
「そんなこと言っても、腰が動いちゃってるよ?」
エリス様が笑い、私はまた羞恥に頬を染める。
「素直だね、ミア。……ご褒美あげる」
そしてエリス様は、蜜を溢れさせた秘所に指を入れて、一気に動かした。花芯もそのまま指で挟むように扱かれる。
「あああぁっ! あぁっ、やああ!」
一瞬で快感が高まり、身体中が朱に染まる。
「あぁん、はあぁ! や、エリス、さまぁ! あぁ、イっちゃう!」
「いいよ、イって? ミアのイくところ、見せて」
もう腰が震える。自分では膝を立てていられない。
「あぁ、イく! や、もう、イっちゃうぅ……! あ、あ、ああああぁ━━━っ!!」
うつぶせのまま、絶頂の余韻でひくひくと震える私に、エリス様が優しく触れる。
「っあぁ……」
私の身体はエリス様の手が触れる度に、さらに痙攣してしまう。それを喜んでエリス様がまた撫で回す。
「あん、また……、止ま、ない……、エリス様……触っちゃダメぇ……」
震えながら懇願すると、エリス様が生唾を呑んだ。
「ミア……、ああもう、なんでこんなに可愛いの? ……ごめん、限界!」
エリス様はまた私の腰を引き上げて、いきなり後ろから挿入ってきた。
「え? あぁ! エリス様っ!?」
「ごめん、我慢できなかった……ああ、ミアのなか、気持ちいいよ……」
一気に奥まで進めたエリス様は一旦止まり、私を助け起こして四つん這いにさせる。
こんな恥ずかしいかたちでなんて、絶対に無理だと思ったのに……。イったばかりだった私は、エリス様のものが入った瞬間から、もう、またイくことしか考えられなくなってしまっている。
エリス様が両手で私を掴んで、腰を打ち付ける。
「あ、あぁ、んっ! ぁんっ!」
奥まで突かれる度に、背中を快感が駆け上がり、新たな蜜を溢れさせる。溢れた蜜が腿を伝い、シーツに染みをつくっていた。
「ああ、ミア……、ミア……」
エリス様が譫言のように私の名を呼ぶ。叩きつけるような腰の動きに、意識が飛びそうになって腕が震えて……、ついに自分を支えきれずに崩れる。エリス様は一度引き抜くと、すごい早さで私をひっくり返して……また突き入れた。
「あああぁ!!」
その瞬間に私はまた軽く達してしまった。
「く、そんな締め付けて……ああ、ミア……!」
エリス様は眉を寄せ、堪えるようにさらに腰を振る。その一回毎に、私の下腹がきゅんと締まって……。
「あぁっ! や、止まらないの……! もう……またイっちゃう……エリス様! あぁ!」
「ああミア……、駄目だ、僕ももう……!」
エリス様が私を押さえつけるように抱いて、さらに深く、穿つ。
「ミア、イって……一緒に!」
「ぁ、ああぁ……、エリス、さまぁ……あ━━━っ!」
エリス様は果てた後、そのまま私の上に突っ伏し、私の胸に顔を埋めている。私も魔法が発動して身体は回復していたけれど、何も考えられないまま、エリス様の息遣いを感じていた。
エリス様が顔を上げる。
「ミア……すごく可愛かった……」
エリス様に見つめられ、私は顔を赤らめる。だって、今までにないくらい恥ずかしかったのに、あんなに感じてしまったから。
「……その顔は駄目だよ……」
エリス様がそっと口づける。すると、まだ入ったままだったものが、また大きくなるのを感じた。
「んん……っ! あの、エリス様……?」
「ミア、君がそんな顔で誘うから……」
エリス様はもう腰を動かしている。
「や、誘ってません……! あぁ、エリス様……だめぇ……」
「だめ、って顔じゃないよ?」
「あああ……」
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