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「3」 ムスタカス家の子息
(20) こんな人達
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そこへ、本日のメインキャストが登場致しました。王太子とジュリエッタ姫の面会している応接間へと現れる。
ゾロゾロゾロゾロー。
メイド達が主人を讃えて歌いながら入って来るのだ。
「♪イーグル様は、イケメン。この国で1番の美男子なのよー!」
歌で盛り上げて、金銀のアクセサリーを全身に散りばめたコーディネートの輝かしい男子。眩しくてジュリエッタは目を開けられない。王太子は、鼻で笑う。
「おや、イーグルよ。そのバックの照明隊が眩しくてかなわぬぞ。攻撃してるつもりか?」
「これは、王太子様。お招きした覚えは無いが?」
「私は、ミリエネッタ令嬢の婚約者だ。結婚する相手なのだぞ。彼女が後援者となっている者の大事な婚約披露。呼ばれなくても来るのが将来の夫の義務である。ふん!(悔しかったら婚約者になってみろ)」
「そうでございますか(それを言われると)」
結局は、「ミリエネッタ令嬢の婚約者」という金看板。ぐーの音も無い。今や、ミリエネッタ令嬢は商いの手を広げて国の内外の重要な事柄にまで食い込んでいる存在だ。彼女なくしては、国は成り立たぬ。
出来る事なら、王太子を亡き者にして婚約者になりたいイーグルなのであった。だが、何故、ミリエネッタ令嬢にこだわるかというと。
「この身が呪いを受けて、即座に悍(おぞ)ましい姿から戻せるのは彼女だけ。他は、1カ月以上はかかる無益な奴等ばかり。恩を感じておりますゆえ、例え、招待されてない、と、しても(嫌だけど)歓迎いたします。」
「その嫌味ったらしい物言い。ハッキリと嫌と言えば良いのに。」
「分かってるなら、お帰りを。」
「おや、耳が聞こえなくなったようだ。それより、ジョナサンを第2夫人だと?正気か、あれは化け物を超えてるぞ。」
「この間、海坊主から解体してくれたジョナサンが送り届けてくれたのですが。箱に入れて丁寧に梱包してくれていた仕事を父と母が気に入っただけの事。」
王太子は、思った。次は、梱包した箱をこの世の果てに宅配しておけとジョナサンに命じておこうと。ライバルは蹴落としておかねば。
ゾロゾロゾロゾロー。
メイド達が主人を讃えて歌いながら入って来るのだ。
「♪イーグル様は、イケメン。この国で1番の美男子なのよー!」
歌で盛り上げて、金銀のアクセサリーを全身に散りばめたコーディネートの輝かしい男子。眩しくてジュリエッタは目を開けられない。王太子は、鼻で笑う。
「おや、イーグルよ。そのバックの照明隊が眩しくてかなわぬぞ。攻撃してるつもりか?」
「これは、王太子様。お招きした覚えは無いが?」
「私は、ミリエネッタ令嬢の婚約者だ。結婚する相手なのだぞ。彼女が後援者となっている者の大事な婚約披露。呼ばれなくても来るのが将来の夫の義務である。ふん!(悔しかったら婚約者になってみろ)」
「そうでございますか(それを言われると)」
結局は、「ミリエネッタ令嬢の婚約者」という金看板。ぐーの音も無い。今や、ミリエネッタ令嬢は商いの手を広げて国の内外の重要な事柄にまで食い込んでいる存在だ。彼女なくしては、国は成り立たぬ。
出来る事なら、王太子を亡き者にして婚約者になりたいイーグルなのであった。だが、何故、ミリエネッタ令嬢にこだわるかというと。
「この身が呪いを受けて、即座に悍(おぞ)ましい姿から戻せるのは彼女だけ。他は、1カ月以上はかかる無益な奴等ばかり。恩を感じておりますゆえ、例え、招待されてない、と、しても(嫌だけど)歓迎いたします。」
「その嫌味ったらしい物言い。ハッキリと嫌と言えば良いのに。」
「分かってるなら、お帰りを。」
「おや、耳が聞こえなくなったようだ。それより、ジョナサンを第2夫人だと?正気か、あれは化け物を超えてるぞ。」
「この間、海坊主から解体してくれたジョナサンが送り届けてくれたのですが。箱に入れて丁寧に梱包してくれていた仕事を父と母が気に入っただけの事。」
王太子は、思った。次は、梱包した箱をこの世の果てに宅配しておけとジョナサンに命じておこうと。ライバルは蹴落としておかねば。
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