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「3」 ムスタカス家の子息
(14) やられました
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叫んだ気がする。でも、誰も気がつかない。マルグリットは、勝手に動いている自分の中から周りを見ていた。
(助けて、お願い。誰かー!)
自分の中に閉じ込められて怖くてたまらない。必死に救いを求める。
「プップクプクー(旨そう)」
パックンされました。目の前が真っ暗です。どうしたのか分からない。すると、何やら話声がしてくる。
「こら、駄目だよ。僕の大切な婚約者なんだから。ほら、出すの!」
「プッンブプンー(ご飯だから)」
「僕を怒らせる気だね。アイテム雷!」
ゴメス商会からミリエネッタ令嬢が買い求めた魔法アイテムは、コム使用も求めていました。頂いた魔法を実使。バリバリー!
「プッ・・・・!」
金魚は感電して口をマルグリットから離して床に落下。いきなり、明るくなった視界。だって、頭部が金魚の口の中に有りましたから。丁度、金魚型の袋を被せられていたように。
すると、目の前には輝くよな美少年の姿。心配する表情がホッとする。労わる視線に心が緩む。感情の波がブワーと。
「大丈夫ですか、マルグリット様。あ、泣かないで!」
安堵したせいか、涙が溢れて止まらない。だって、怖かったんだもの。魔紋の男は支配していた。その力から解放されたのが嬉しい。
「どこか、お悪いんですか?痛いの?」
オロオロして案じるコムは生身の人間味がある。勘で感じた。確かに頼りない。魔力も無いし奴隷だけど、安心できる。
コムは、誰かを呼びに行こうとして腕を掴まれてしまった。痛いくらいにギュッと。泣く女の子に引き留められる。
ドキドキドキドキー。
何だろう、心臓が早撃ちしてる。身体の奥底から湧いてくるのは妙な気持ち。強そうに見えたマルグリットお嬢様がか弱い小鳥に見えて来た。男なら守らないと。やらなきゃ、僕が!
(助けて、お願い。誰かー!)
自分の中に閉じ込められて怖くてたまらない。必死に救いを求める。
「プップクプクー(旨そう)」
パックンされました。目の前が真っ暗です。どうしたのか分からない。すると、何やら話声がしてくる。
「こら、駄目だよ。僕の大切な婚約者なんだから。ほら、出すの!」
「プッンブプンー(ご飯だから)」
「僕を怒らせる気だね。アイテム雷!」
ゴメス商会からミリエネッタ令嬢が買い求めた魔法アイテムは、コム使用も求めていました。頂いた魔法を実使。バリバリー!
「プッ・・・・!」
金魚は感電して口をマルグリットから離して床に落下。いきなり、明るくなった視界。だって、頭部が金魚の口の中に有りましたから。丁度、金魚型の袋を被せられていたように。
すると、目の前には輝くよな美少年の姿。心配する表情がホッとする。労わる視線に心が緩む。感情の波がブワーと。
「大丈夫ですか、マルグリット様。あ、泣かないで!」
安堵したせいか、涙が溢れて止まらない。だって、怖かったんだもの。魔紋の男は支配していた。その力から解放されたのが嬉しい。
「どこか、お悪いんですか?痛いの?」
オロオロして案じるコムは生身の人間味がある。勘で感じた。確かに頼りない。魔力も無いし奴隷だけど、安心できる。
コムは、誰かを呼びに行こうとして腕を掴まれてしまった。痛いくらいにギュッと。泣く女の子に引き留められる。
ドキドキドキドキー。
何だろう、心臓が早撃ちしてる。身体の奥底から湧いてくるのは妙な気持ち。強そうに見えたマルグリットお嬢様がか弱い小鳥に見えて来た。男なら守らないと。やらなきゃ、僕が!
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