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第二十一章 うちの奴が世話になってます
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あくる日の、学園祭の二日目は、三年一組猫カフェにかかりきりとなった。
というのも、……
「ちょい、持ち場離れんといてえな。宮沢さんおらなぁ儲からんのやで」
「……しゃあないなあ。あとでパソコン部だけいかせてなー」
「オレやったらなんべんでも宮沢さんイカせられる」
「ばかあっ!」
と、紗優の鉄拳が坂田くんに下される。
――そんなことばっかり言ってるから恋愛の対象に見られないのよ。
このお二人がさりげに0.5人分の働きしかこなせていないので、やや忙しいこの店を離れるのを自粛した。
――紗優にしきりに話しかけ、甘えんぼの小学生みたくまとわりつく坂田くんと、邪険に扱い、あーうっさい! と追い払う恋人っていうか母子みたいなコンビを尻目に、黙々と隣のテーブルを和貴は片す。
――普段ならば。
『ったく働けよおまえも。アホの坂田はこれだから困んよ』
くらいの嫌味を言うのに。
……分からない。
どうしてしまったのだろう、和貴は。
訝しむ気持ちを抑えつつ、廊下のほうにお客さんが来るのが見えたため、私は出迎えに入った。――午後の紅茶の時間を過ぎてもたまにこうして来客があるから気が抜けない。「いらっしゃいませ」
「あ」
驚いた目と目が合った。
相手は、畑中高校のセーラー服。彼女はその胸元のスカーフに手をやり、
「あ。あ。あれ、……あんときの子やよねえ。あたしんこと覚えとる?」
――忘れるはずがない。
「覚えてます。あれだけ派手に転んだのは初めてでしたから……」
「やーっ敬語なんか使わんでいいて!」
手も顔も大きく横に振る、まさに善人の成せる仕草だった。……彼と合流する姿に、私がどんな視線を注いでいたのかを知らない。
あのときと同じく、すこし冷えた気持ちが私のなかを流れだす。
「……蒔田くんなら」
「おぉーい稜子ぉー」
私の低い声に男性の声が被さった。――彼女に釣られ、思わず教室から身を出すと、玄関のほうから手を振りながら、こちらにやってくる男性の姿が見えた。
――彼が周囲の注目を集めているのは、なにも大声を出しているのが原因ではなく。
――長身。Tシャツに細身のジーパン。全身が鋼のように鍛えぬかれた身体。その肢体に似合うスポーツマンチックな短髪。
より近くで見れば更にその整った容貌が明らかとなる。――面長の顔に奥二重、双子と見間違う、涼し気な眼差し。
弟とは違う、日に焼けた肌をしていても、
――どう見ても蒔田樹さんだった。
「きゅーにおらんなったら困るやんか。おっまえすぐ迷子になんのやから」稜子さんが彼に話し掛けるより先にこちらに気づいた。「あ。こんにちはっ」
私は小さく会釈で返した。
稜子さんはひとつ頷いて私の方を手で指し、
「――樹、前にゆうたやろ? あたしが緑高来て道分からんなったとき案内してくれたんよ。ほんでこちらはえぇーっと……」
「都倉真咲です」そういえば彼女にも名乗っていなかった。「初めまして」
樹さんに向けて言うと、
「いや、こちらこそ」頭の後ろに手をやり、そのまま大きく頭を下げた。――ひとのよさそうな感じだ。「うちの奴が世話になってます」
その様子を見て稜子さんが鼻を鳴らす。「なんっやら二人とも他人行儀やねえ……」
「坂田くん、こっちにいるんだっけ?」彼は、声のトーンもどことなく人懐っこい。「体育館のほう先に見てきたんだけど、すれ違っちゃったかな。あいつらのステージってトリだったよね」
――私がなにかを言う前に。
さかたぁああ! と絶叫が鼓膜に飛び込んだ。私が樹さんと向き合う間に、稜子さんの姿が忽然と消え、室内に目を戻せば窓際にいる坂田くんを発見。鬼ごっこみたく追い掛け回している。紗優なんてびっくりして腰が引けてる。更には、坂田くんは捕まってばしばし頭はたかれるままに……
――意外とアクティブな稜子さんに私は面食らった。
小さく、笑う息を聞いた。
教室の枠に肘で軽く寄りかかり、こめかみに指先を添えて、二人の姿を、見守っている。
……オセロの白と黒で言えば黒のほう。顔が瓜二つであっても色が声が表情が違う。
マキはこんなふうに、険のない眼差しで誰かを見守ったりしない。――話すのはほぼ標準語。声の音程がもっと低い。口の中で貯めこむようにぼそぼそと喋る。
声を荒げる場面では大きく開くけども、――そんな激情は滅多に見せない。
陰と陽、表と裏、光と影。
マキも好むシンプルな濃色の上下を着ていても、蒔田樹さんは、存在自体が明るいという印象だった。
保護者のように見守っていた樹さんが、こちらの露骨な目線に気づいたようで、
一瞬白眼を広げ、口許だけで優雅に微笑んだ。
――この一連の所作にも、私はものすごく動揺した。
マキが微笑みかけてくれる幻想を目の当たりにしている。
私の動揺を見て取り、鼻から息を抜けさせすうと笑う。――余裕だった。二つ違いと聞いている。喋り方はむしろマキより幼いのに、なんだか、行動すべてに大人の余裕を感じる。
私は自分から話題を振った。「……蒔田くんにはもう会いましたか。彼、二階のパソコンルームに居ると思います」
緊張で自分の声が上ずっている。
「あいつ。さっき行ったらちょうど休憩入ったばっかでさー。昔っからタイミング悪いんだよね。久しぶりに稜子と会わせてやりたかったのに……」
「久しぶりってどういう……」
疑問が思わず口をついて出た。
「……あ。すみません」
「いいよ。そんな気を遣わないで? ……都倉さんは、坂田くんと、一臣とも親しくしてるんだよね。もしよかったらさ、稜子励ますの、協力してくんない? ああ見えて彼女落ち込んでるんだよ、部活のことで」
「私にできることがあればなんでも……」
そこで安田くんの言葉が思い出された。
――男なら何だってできることはするでしょう。
します、と私は頷き、「……その前に一つ、樹さんに訊いてもいいですか」
「僕に? なんでもどーぞ」と胸筋のかたちの分かる胸を拳で叩く。「ただし、どんくらい試合に出てるってのはナシでね。全然控えだから」
「そうじゃありません」
笑いを立ててこちらを見る樹さんに、
不自然な質問をするけれども、なるべく不自然な語調にならぬよう留意しながら、私は、核心に切り込んだ。
「稜子さんとお付き合いされてどのくらいになるのですか」
* * *
パソコンルームに駆け込む私の姿を認めるなり、顔色を変えた紗優が椅子から降りた。「無駄やよっ! あたし、絶対一組なんか戻らんからねっ! 坂田に言われて来てんろ。真咲がいっくらゆーても無駄やからっ」
「……マキは」
紗優は拍子抜けして腕組みを解いた。
「マキ、どこにいるか知らないっ!?」
私は彼女の肩を掴んでいた。
――自分でも冷静さを失っているのが分かった。
完全に頭に血が登った状態。――紗優がどうやらそれを察し、
「……部屋、出て話しよっか」
一般に、学祭は生徒玄関の近くに、そして一階に出す店が有利だ。二階三階と上がるごとに客の入りは減る。
それでも、二階はまだ人の姿が目立ったし、……マイナーな生物室の控える三階の階段をあがりきり、廊下に数えるほどしかひとがいないのを見計らい、私は、口を開いた。
「紗優は、知ってたの? マキが稜子さんと付き合ってないってこと……」
――紗優が驚きに見開いて振り返る。知らない、とその両の目が明白に語るも、私はこぼれ落ちる言葉を止められやしなかった。
「三月から付き合い始めたのは、稜子さんと、マキのお兄さんの樹さんなんだよ。……マキじゃない」演奏会の夜の、マキが稜子さんを抱きしめた映像を思い返しながら私は続けた。「彼は、相談に乗ってただけで、ヨリなんか戻してなかったの」
――発言者が樹さんだと明かす必要は無い。
何故か足元をややふらつかせたように見えた紗優は、窓のあるほうの壁に寄りかかった。
私は、言葉に出したからか、すこし落ち着きを戻し、彼女に並んで寄りかかる。――背後からの初秋の日差しが生暖かい。「……にしても、なんでそんな噂広まったんだろうね。マキも、違うなら否定したって良かったのに……」確か――演奏会の夜に、わざわざ稜子さんをみんなの目につく場所へ見送りに行ったと聞いた。「なんだか、自分から広げる目的でもあったみたいな……紗優?」
――紗優に、同意を求めて隣を見たところ、
驚愕かなにかを露わにし、口元を押さえたままだ。
「どうしたの。気分悪いなら保健室に……」
「あんなあ真咲、……落ち着いて聞いてな」
紗優が私の手を取り、まっすぐに見つめてくる。
「混乱させるだけやと思って……あたし、ゆえんかってん。ごめん」
ただ頷いた。
――焦って急かしてはならない。
こんなに顔色を悪くさせ、震えるほど、苦しむなにかがあったのなら。
告白を待とうと思った。
「あたし、見てん。合宿の夜に――」
決意を秘める、黒い開いた瞳がためらいを見せ一瞬泳いだ。
かたちのいい唇がなにを告げるのかを私は凝視する。
「マキが真咲にキスしとったんを」
というのも、……
「ちょい、持ち場離れんといてえな。宮沢さんおらなぁ儲からんのやで」
「……しゃあないなあ。あとでパソコン部だけいかせてなー」
「オレやったらなんべんでも宮沢さんイカせられる」
「ばかあっ!」
と、紗優の鉄拳が坂田くんに下される。
――そんなことばっかり言ってるから恋愛の対象に見られないのよ。
このお二人がさりげに0.5人分の働きしかこなせていないので、やや忙しいこの店を離れるのを自粛した。
――紗優にしきりに話しかけ、甘えんぼの小学生みたくまとわりつく坂田くんと、邪険に扱い、あーうっさい! と追い払う恋人っていうか母子みたいなコンビを尻目に、黙々と隣のテーブルを和貴は片す。
――普段ならば。
『ったく働けよおまえも。アホの坂田はこれだから困んよ』
くらいの嫌味を言うのに。
……分からない。
どうしてしまったのだろう、和貴は。
訝しむ気持ちを抑えつつ、廊下のほうにお客さんが来るのが見えたため、私は出迎えに入った。――午後の紅茶の時間を過ぎてもたまにこうして来客があるから気が抜けない。「いらっしゃいませ」
「あ」
驚いた目と目が合った。
相手は、畑中高校のセーラー服。彼女はその胸元のスカーフに手をやり、
「あ。あ。あれ、……あんときの子やよねえ。あたしんこと覚えとる?」
――忘れるはずがない。
「覚えてます。あれだけ派手に転んだのは初めてでしたから……」
「やーっ敬語なんか使わんでいいて!」
手も顔も大きく横に振る、まさに善人の成せる仕草だった。……彼と合流する姿に、私がどんな視線を注いでいたのかを知らない。
あのときと同じく、すこし冷えた気持ちが私のなかを流れだす。
「……蒔田くんなら」
「おぉーい稜子ぉー」
私の低い声に男性の声が被さった。――彼女に釣られ、思わず教室から身を出すと、玄関のほうから手を振りながら、こちらにやってくる男性の姿が見えた。
――彼が周囲の注目を集めているのは、なにも大声を出しているのが原因ではなく。
――長身。Tシャツに細身のジーパン。全身が鋼のように鍛えぬかれた身体。その肢体に似合うスポーツマンチックな短髪。
より近くで見れば更にその整った容貌が明らかとなる。――面長の顔に奥二重、双子と見間違う、涼し気な眼差し。
弟とは違う、日に焼けた肌をしていても、
――どう見ても蒔田樹さんだった。
「きゅーにおらんなったら困るやんか。おっまえすぐ迷子になんのやから」稜子さんが彼に話し掛けるより先にこちらに気づいた。「あ。こんにちはっ」
私は小さく会釈で返した。
稜子さんはひとつ頷いて私の方を手で指し、
「――樹、前にゆうたやろ? あたしが緑高来て道分からんなったとき案内してくれたんよ。ほんでこちらはえぇーっと……」
「都倉真咲です」そういえば彼女にも名乗っていなかった。「初めまして」
樹さんに向けて言うと、
「いや、こちらこそ」頭の後ろに手をやり、そのまま大きく頭を下げた。――ひとのよさそうな感じだ。「うちの奴が世話になってます」
その様子を見て稜子さんが鼻を鳴らす。「なんっやら二人とも他人行儀やねえ……」
「坂田くん、こっちにいるんだっけ?」彼は、声のトーンもどことなく人懐っこい。「体育館のほう先に見てきたんだけど、すれ違っちゃったかな。あいつらのステージってトリだったよね」
――私がなにかを言う前に。
さかたぁああ! と絶叫が鼓膜に飛び込んだ。私が樹さんと向き合う間に、稜子さんの姿が忽然と消え、室内に目を戻せば窓際にいる坂田くんを発見。鬼ごっこみたく追い掛け回している。紗優なんてびっくりして腰が引けてる。更には、坂田くんは捕まってばしばし頭はたかれるままに……
――意外とアクティブな稜子さんに私は面食らった。
小さく、笑う息を聞いた。
教室の枠に肘で軽く寄りかかり、こめかみに指先を添えて、二人の姿を、見守っている。
……オセロの白と黒で言えば黒のほう。顔が瓜二つであっても色が声が表情が違う。
マキはこんなふうに、険のない眼差しで誰かを見守ったりしない。――話すのはほぼ標準語。声の音程がもっと低い。口の中で貯めこむようにぼそぼそと喋る。
声を荒げる場面では大きく開くけども、――そんな激情は滅多に見せない。
陰と陽、表と裏、光と影。
マキも好むシンプルな濃色の上下を着ていても、蒔田樹さんは、存在自体が明るいという印象だった。
保護者のように見守っていた樹さんが、こちらの露骨な目線に気づいたようで、
一瞬白眼を広げ、口許だけで優雅に微笑んだ。
――この一連の所作にも、私はものすごく動揺した。
マキが微笑みかけてくれる幻想を目の当たりにしている。
私の動揺を見て取り、鼻から息を抜けさせすうと笑う。――余裕だった。二つ違いと聞いている。喋り方はむしろマキより幼いのに、なんだか、行動すべてに大人の余裕を感じる。
私は自分から話題を振った。「……蒔田くんにはもう会いましたか。彼、二階のパソコンルームに居ると思います」
緊張で自分の声が上ずっている。
「あいつ。さっき行ったらちょうど休憩入ったばっかでさー。昔っからタイミング悪いんだよね。久しぶりに稜子と会わせてやりたかったのに……」
「久しぶりってどういう……」
疑問が思わず口をついて出た。
「……あ。すみません」
「いいよ。そんな気を遣わないで? ……都倉さんは、坂田くんと、一臣とも親しくしてるんだよね。もしよかったらさ、稜子励ますの、協力してくんない? ああ見えて彼女落ち込んでるんだよ、部活のことで」
「私にできることがあればなんでも……」
そこで安田くんの言葉が思い出された。
――男なら何だってできることはするでしょう。
します、と私は頷き、「……その前に一つ、樹さんに訊いてもいいですか」
「僕に? なんでもどーぞ」と胸筋のかたちの分かる胸を拳で叩く。「ただし、どんくらい試合に出てるってのはナシでね。全然控えだから」
「そうじゃありません」
笑いを立ててこちらを見る樹さんに、
不自然な質問をするけれども、なるべく不自然な語調にならぬよう留意しながら、私は、核心に切り込んだ。
「稜子さんとお付き合いされてどのくらいになるのですか」
* * *
パソコンルームに駆け込む私の姿を認めるなり、顔色を変えた紗優が椅子から降りた。「無駄やよっ! あたし、絶対一組なんか戻らんからねっ! 坂田に言われて来てんろ。真咲がいっくらゆーても無駄やからっ」
「……マキは」
紗優は拍子抜けして腕組みを解いた。
「マキ、どこにいるか知らないっ!?」
私は彼女の肩を掴んでいた。
――自分でも冷静さを失っているのが分かった。
完全に頭に血が登った状態。――紗優がどうやらそれを察し、
「……部屋、出て話しよっか」
一般に、学祭は生徒玄関の近くに、そして一階に出す店が有利だ。二階三階と上がるごとに客の入りは減る。
それでも、二階はまだ人の姿が目立ったし、……マイナーな生物室の控える三階の階段をあがりきり、廊下に数えるほどしかひとがいないのを見計らい、私は、口を開いた。
「紗優は、知ってたの? マキが稜子さんと付き合ってないってこと……」
――紗優が驚きに見開いて振り返る。知らない、とその両の目が明白に語るも、私はこぼれ落ちる言葉を止められやしなかった。
「三月から付き合い始めたのは、稜子さんと、マキのお兄さんの樹さんなんだよ。……マキじゃない」演奏会の夜の、マキが稜子さんを抱きしめた映像を思い返しながら私は続けた。「彼は、相談に乗ってただけで、ヨリなんか戻してなかったの」
――発言者が樹さんだと明かす必要は無い。
何故か足元をややふらつかせたように見えた紗優は、窓のあるほうの壁に寄りかかった。
私は、言葉に出したからか、すこし落ち着きを戻し、彼女に並んで寄りかかる。――背後からの初秋の日差しが生暖かい。「……にしても、なんでそんな噂広まったんだろうね。マキも、違うなら否定したって良かったのに……」確か――演奏会の夜に、わざわざ稜子さんをみんなの目につく場所へ見送りに行ったと聞いた。「なんだか、自分から広げる目的でもあったみたいな……紗優?」
――紗優に、同意を求めて隣を見たところ、
驚愕かなにかを露わにし、口元を押さえたままだ。
「どうしたの。気分悪いなら保健室に……」
「あんなあ真咲、……落ち着いて聞いてな」
紗優が私の手を取り、まっすぐに見つめてくる。
「混乱させるだけやと思って……あたし、ゆえんかってん。ごめん」
ただ頷いた。
――焦って急かしてはならない。
こんなに顔色を悪くさせ、震えるほど、苦しむなにかがあったのなら。
告白を待とうと思った。
「あたし、見てん。合宿の夜に――」
決意を秘める、黒い開いた瞳がためらいを見せ一瞬泳いだ。
かたちのいい唇がなにを告げるのかを私は凝視する。
「マキが真咲にキスしとったんを」
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