8 / 29
#02.黒神
#02-01.無自覚な、おれのお姫様
しおりを挟む
鬼島佐織は、そこにいるだけで周囲の目線を集めまくる、そんな女だった。
目鼻立ちがくっきりしており、あこの子美人だな、と見た瞬間相手の脳髄に叩きつける。――美貌を。ひとによっては敗北感を認めるかもしれない。いや同性ならきっとそうだろう。
恵まれた女だな、と思うのだが、実は陰で苦悩している。その苦悩をおれが知るのはもうすこし先の話なのだが。
初めて会ったのは、彼女が新人の頃、事業部内研修の成果を発表すべく、プレゼンをするときだった。
うちの会社は、服装は自由だ。ま、流石にデニムやTシャツは許されないけれど、女は営業職でもない限り、スーツを着ない。
スーツを着るのが、鬼島佐織という女だった。
タイトにまとめた髪と、淡いグレーのスーツの組み合わせが、女教師みたいだ。
正直に、こんな女の先生がいたら、調教されたい、とおれは思った。
じっくりと周囲の反応を観察する余裕。淀みない口調。理知的な対応。――へえ、今年の新人はなかなか活きがいいのが来たなあ。とおれは感心した。
プレゼンの後は飲み会だった。その飲み会で、鬼島佐織は、先ほどとはまた違った朗らかな口調で、みんなの前で、
「苗字呼びされるの苦手なんで。仲良くなったら『さおちゃん』って呼んでくださーい! えへへ」
BPさんも入れると百五十人くらいいただろうか。瞬く間にその呼び名は浸透した。
けれど、おれは。彼女を『さお』と呼ぶ。その理由は。
「プレゼンすげえ上手だったけど、鬼島さん、理系だっけ?」
彼女が酌をして回るのが落ち着いた頃におれは話しかけた。座席の隅っこで彼女はきょとんした顔をして、
「えっと黒神さんさっきのわたしの自己紹介聞いてませんでした? わたしのことを『鬼島』と呼ぶのは敵だけですよ」
西尾維新ヲタと来たか。やれやれ。この子はどうやら、読書も趣味なのか。
「褒め言葉は素直に受け取っておけ、と新人研修で習わなかったか?」
「褒めてます? えーでもわたし的に今日のプレゼンは70点程度だったかなあ。質疑応答でテンパっちゃったし。あーいうときに超然としてないとまじ、駄目ですよね」
自己評価が低い。――見込みがある。
残念ながら、おれは当時から基幹系Tのメンバーだったから、彼女を引き入れることは叶わなかったのだが。
「いつかきみと仕事がしてみたい」
「え?」おれの小さな声は、鶴間さんの馬鹿でかいくしゃみにかき消されてしまった。
それから、おれは。彼女とは本社に帰社したときに顔を合わせる程度で。それ以上関係を深めることはなかった。
それでも、顔を合わせる程度でも、幾分かの情報は読み取れる。
本社でお尻に火のついた開発案件を担当してひーひー言ったり、柏谷さんの負荷を減らすべくてきぱきと業務をこなしたり。いろんな実践を積むきみは、日々成長していた。それは、パソコンに向かっているときの顔つきだけで分かる。――それから、いろんなひとたちがきみのことを評価していた。
優秀で、有能で、華麗で。
きみがただそこにいるだけで空間が華やいだ。
いっそきみのことをさっさとチームリーダーなんかにして、客先で顔を売ればいいのに。そう思えるほどで。
ただ、感情を表に出し過ぎるきらいはあるかな、という印象だった。新人の頃のあの口ぶりからすると。まあその喜怒哀楽を出す辺りも、彼女の個性とも言えようが。――可愛いからなにをやっても女は基本、許される。その格言を体現する存在だった。
彼女がUAT(受入試験)プロジェクトに配属されたときは、いよいよこのときが来たのだな、とおれは柏谷さんたちの意図を悟った。外で充分に経験を積んだ彼女は、UATの即戦力となるだろう。
予想通り、彼女は、一案件経験しただけで、次案件からは試験項目表を作成する立場となり。テスターとしてだけでなく、ドキュメント作成能力も一流であることも証明してみせた。
しかし。
気づいていないのか。同じフロアで背を向けて仕事をするおれは、仕事中、もどかしい気持ちになった。――早馬の野郎が気があることに気づいていない。早馬がおれの部下だったら、『公私混同するな!』と叱り飛ばしてやるところだ。BPであるゆえ、それが出来ないのが、もどかしい。
一ヶ月ほどは耐えたおまえだったが、早馬が仕込んだ検証データをパーにしたところで、とうとうおまえの怒りは頂点に達した。
真鍋がおまえの相談役になっていたのは知っている。あいつなら、分かってやれるだろう。おまえの、孤独を。
ところがおれがおまえに声をかけたとき、おまえは明らかに知らないでいた。
意外だった。
てっきり、真鍋のやつ辺りが示唆していそうなものなのに。
おれは、真鍋の気持ちを知っていた。
あいつがおれに対し、なにやら敵愾心を抱いているのは知っている。
けども、言葉を、止められなかった。
「――偽装、職場恋愛しないか。おれと」
おれの提案を受けたおまえは目を白黒させる。――へえ、こんな顔もするんだと。おまえの新たな一面を見つけたおれは嬉しくて仕方がない。だが表情には出さず、
「おれは、この見た目だからな。それなりに苦労している。つまり、特別な行為を抱かない相手である女性から、好意を抱かれるという現象だ。特にBPさんが相手なら、深刻な問題に発展しかねない。だから、基幹系Tはムサい男ばっかなんだ。――意図的に、くそ真面目そうな連中を入れている」
彼女の、表情が、動く。――それといまの提案とどう繋がっていくんですかと。
おれは頭のなかで理論を組み立てる。――すべて、アドリブだ。
「きみが、悩んでいるのを、おれは、知っている」
彼女の、表情が、動いた。――共感されることへの喜びがたっぷりとその麗しい目に満ちていく。このひとは、理解者なんだと。
おれはもう一歩踏み込む。
「――おれも、同じなんだ。さお。
おれたちは、利害が一致している。ともに、誤解されやすい同士なんだ。なら。互いのために、恋人を演じ切るのも手ではないか? 早馬の野郎は、相手がおれなら、すっこんでくれるさ。なんせおれは、人望が厚く、容姿に恵まれた、たぐいまれなるプロジェクトリーダー、なんだからな」
彼女は鼻を膨らませた。あ、これ、笑いをこらえてるときの顔だな。略して笑コラ。
「きみが彼氏持ちだと知れば、大概の男は諦める。きみのような美しい女の子が、心底惚れ込んだ男なら無理だと思うだろうな。しかも、相手がおれと来た。
どうだろう。さお。
乗るか? そるか」
彼女の決断は早かった。が、
「痛いこととか怖いこととか、しませんよね?」
信用がないなあ。
ま、おれは会社じゃ強面の面作ってるし、誤解されてもま、仕方ないんだけどな。
「約束する」とおれは彼女を見据え、「きみの嫌がることだとか、怖がることなんかは、絶対に、しない。仮に今後きみにそんなことをする輩が現れたら、おれが、ぶっ叩いてやる」
「頼もしいですね。黒神さんって。ま、いまあたしフリーですし。特に好きな相手もいませんから、魅力的な話ではあるんですけど。
職場恋愛するメリットってどこにあるんでしょう?」
「会社で、おまえのことを、守ってやれる。
おれという彼氏が傍にいることが分かれば、早馬の野郎も、大人しくはなるさ。効果、絶大だ」
「うーん」と顎を摘まみ考える彼女におれは、
「手始めに、水曜日に、指輪を買いに行こう。揃いの指輪をつけているのを見れば、奴ら、諦めるさ」
「奴らって」
――どれだけ多くの人間が慕っているのかに、気づいていないのな。
そーゆー疎いところも含めてきみは愛されている。無自覚な、おれのお姫様。
「黒神さんはいいんですか?」おれが頭をそっと押さえるのをいやがるそぶりもなく彼女は、「黒神さんだって、相手はより取り見取りじゃないですか。なんで、よりによって、わたしなんかを」
――きみだからいいんだ。
きみが、いい。
とは言えず、
「ちっこくって丸っこいからなーんか放っておけねーんだ。それに。近くできゃんきゃん吠えられてたら気になるだろ普通」
「あ……ですね」
逆効果だったか。おれは素直に反省する。「とにかく、交渉成立ってことで、いいんだな?」
「ただ、黒神さん……」
「うん」
「もし、他に、好きなひとが出来たときは、遠慮なく、言ってくださいね? 黒神さんとわたし、別Tだから、別れても気まずくなることなんかないと思いますけど」
「分かった。必ず言う」
その彼女の発言におれは悟る。――あーおれの気持ちなんか全然伝わってねえんだな、と。
ともあれ、こうしておれたちの偽装職場恋愛はスタートした。
*
目鼻立ちがくっきりしており、あこの子美人だな、と見た瞬間相手の脳髄に叩きつける。――美貌を。ひとによっては敗北感を認めるかもしれない。いや同性ならきっとそうだろう。
恵まれた女だな、と思うのだが、実は陰で苦悩している。その苦悩をおれが知るのはもうすこし先の話なのだが。
初めて会ったのは、彼女が新人の頃、事業部内研修の成果を発表すべく、プレゼンをするときだった。
うちの会社は、服装は自由だ。ま、流石にデニムやTシャツは許されないけれど、女は営業職でもない限り、スーツを着ない。
スーツを着るのが、鬼島佐織という女だった。
タイトにまとめた髪と、淡いグレーのスーツの組み合わせが、女教師みたいだ。
正直に、こんな女の先生がいたら、調教されたい、とおれは思った。
じっくりと周囲の反応を観察する余裕。淀みない口調。理知的な対応。――へえ、今年の新人はなかなか活きがいいのが来たなあ。とおれは感心した。
プレゼンの後は飲み会だった。その飲み会で、鬼島佐織は、先ほどとはまた違った朗らかな口調で、みんなの前で、
「苗字呼びされるの苦手なんで。仲良くなったら『さおちゃん』って呼んでくださーい! えへへ」
BPさんも入れると百五十人くらいいただろうか。瞬く間にその呼び名は浸透した。
けれど、おれは。彼女を『さお』と呼ぶ。その理由は。
「プレゼンすげえ上手だったけど、鬼島さん、理系だっけ?」
彼女が酌をして回るのが落ち着いた頃におれは話しかけた。座席の隅っこで彼女はきょとんした顔をして、
「えっと黒神さんさっきのわたしの自己紹介聞いてませんでした? わたしのことを『鬼島』と呼ぶのは敵だけですよ」
西尾維新ヲタと来たか。やれやれ。この子はどうやら、読書も趣味なのか。
「褒め言葉は素直に受け取っておけ、と新人研修で習わなかったか?」
「褒めてます? えーでもわたし的に今日のプレゼンは70点程度だったかなあ。質疑応答でテンパっちゃったし。あーいうときに超然としてないとまじ、駄目ですよね」
自己評価が低い。――見込みがある。
残念ながら、おれは当時から基幹系Tのメンバーだったから、彼女を引き入れることは叶わなかったのだが。
「いつかきみと仕事がしてみたい」
「え?」おれの小さな声は、鶴間さんの馬鹿でかいくしゃみにかき消されてしまった。
それから、おれは。彼女とは本社に帰社したときに顔を合わせる程度で。それ以上関係を深めることはなかった。
それでも、顔を合わせる程度でも、幾分かの情報は読み取れる。
本社でお尻に火のついた開発案件を担当してひーひー言ったり、柏谷さんの負荷を減らすべくてきぱきと業務をこなしたり。いろんな実践を積むきみは、日々成長していた。それは、パソコンに向かっているときの顔つきだけで分かる。――それから、いろんなひとたちがきみのことを評価していた。
優秀で、有能で、華麗で。
きみがただそこにいるだけで空間が華やいだ。
いっそきみのことをさっさとチームリーダーなんかにして、客先で顔を売ればいいのに。そう思えるほどで。
ただ、感情を表に出し過ぎるきらいはあるかな、という印象だった。新人の頃のあの口ぶりからすると。まあその喜怒哀楽を出す辺りも、彼女の個性とも言えようが。――可愛いからなにをやっても女は基本、許される。その格言を体現する存在だった。
彼女がUAT(受入試験)プロジェクトに配属されたときは、いよいよこのときが来たのだな、とおれは柏谷さんたちの意図を悟った。外で充分に経験を積んだ彼女は、UATの即戦力となるだろう。
予想通り、彼女は、一案件経験しただけで、次案件からは試験項目表を作成する立場となり。テスターとしてだけでなく、ドキュメント作成能力も一流であることも証明してみせた。
しかし。
気づいていないのか。同じフロアで背を向けて仕事をするおれは、仕事中、もどかしい気持ちになった。――早馬の野郎が気があることに気づいていない。早馬がおれの部下だったら、『公私混同するな!』と叱り飛ばしてやるところだ。BPであるゆえ、それが出来ないのが、もどかしい。
一ヶ月ほどは耐えたおまえだったが、早馬が仕込んだ検証データをパーにしたところで、とうとうおまえの怒りは頂点に達した。
真鍋がおまえの相談役になっていたのは知っている。あいつなら、分かってやれるだろう。おまえの、孤独を。
ところがおれがおまえに声をかけたとき、おまえは明らかに知らないでいた。
意外だった。
てっきり、真鍋のやつ辺りが示唆していそうなものなのに。
おれは、真鍋の気持ちを知っていた。
あいつがおれに対し、なにやら敵愾心を抱いているのは知っている。
けども、言葉を、止められなかった。
「――偽装、職場恋愛しないか。おれと」
おれの提案を受けたおまえは目を白黒させる。――へえ、こんな顔もするんだと。おまえの新たな一面を見つけたおれは嬉しくて仕方がない。だが表情には出さず、
「おれは、この見た目だからな。それなりに苦労している。つまり、特別な行為を抱かない相手である女性から、好意を抱かれるという現象だ。特にBPさんが相手なら、深刻な問題に発展しかねない。だから、基幹系Tはムサい男ばっかなんだ。――意図的に、くそ真面目そうな連中を入れている」
彼女の、表情が、動く。――それといまの提案とどう繋がっていくんですかと。
おれは頭のなかで理論を組み立てる。――すべて、アドリブだ。
「きみが、悩んでいるのを、おれは、知っている」
彼女の、表情が、動いた。――共感されることへの喜びがたっぷりとその麗しい目に満ちていく。このひとは、理解者なんだと。
おれはもう一歩踏み込む。
「――おれも、同じなんだ。さお。
おれたちは、利害が一致している。ともに、誤解されやすい同士なんだ。なら。互いのために、恋人を演じ切るのも手ではないか? 早馬の野郎は、相手がおれなら、すっこんでくれるさ。なんせおれは、人望が厚く、容姿に恵まれた、たぐいまれなるプロジェクトリーダー、なんだからな」
彼女は鼻を膨らませた。あ、これ、笑いをこらえてるときの顔だな。略して笑コラ。
「きみが彼氏持ちだと知れば、大概の男は諦める。きみのような美しい女の子が、心底惚れ込んだ男なら無理だと思うだろうな。しかも、相手がおれと来た。
どうだろう。さお。
乗るか? そるか」
彼女の決断は早かった。が、
「痛いこととか怖いこととか、しませんよね?」
信用がないなあ。
ま、おれは会社じゃ強面の面作ってるし、誤解されてもま、仕方ないんだけどな。
「約束する」とおれは彼女を見据え、「きみの嫌がることだとか、怖がることなんかは、絶対に、しない。仮に今後きみにそんなことをする輩が現れたら、おれが、ぶっ叩いてやる」
「頼もしいですね。黒神さんって。ま、いまあたしフリーですし。特に好きな相手もいませんから、魅力的な話ではあるんですけど。
職場恋愛するメリットってどこにあるんでしょう?」
「会社で、おまえのことを、守ってやれる。
おれという彼氏が傍にいることが分かれば、早馬の野郎も、大人しくはなるさ。効果、絶大だ」
「うーん」と顎を摘まみ考える彼女におれは、
「手始めに、水曜日に、指輪を買いに行こう。揃いの指輪をつけているのを見れば、奴ら、諦めるさ」
「奴らって」
――どれだけ多くの人間が慕っているのかに、気づいていないのな。
そーゆー疎いところも含めてきみは愛されている。無自覚な、おれのお姫様。
「黒神さんはいいんですか?」おれが頭をそっと押さえるのをいやがるそぶりもなく彼女は、「黒神さんだって、相手はより取り見取りじゃないですか。なんで、よりによって、わたしなんかを」
――きみだからいいんだ。
きみが、いい。
とは言えず、
「ちっこくって丸っこいからなーんか放っておけねーんだ。それに。近くできゃんきゃん吠えられてたら気になるだろ普通」
「あ……ですね」
逆効果だったか。おれは素直に反省する。「とにかく、交渉成立ってことで、いいんだな?」
「ただ、黒神さん……」
「うん」
「もし、他に、好きなひとが出来たときは、遠慮なく、言ってくださいね? 黒神さんとわたし、別Tだから、別れても気まずくなることなんかないと思いますけど」
「分かった。必ず言う」
その彼女の発言におれは悟る。――あーおれの気持ちなんか全然伝わってねえんだな、と。
ともあれ、こうしておれたちの偽装職場恋愛はスタートした。
*
0
お気に入りに追加
148
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
【R18】エリートビジネスマンの裏の顔
白波瀬 綾音
恋愛
御社のエース、危険人物すぎます───。
私、高瀬緋莉(27)は、思いを寄せていた業界最大手の同業他社勤務のエリート営業マン檜垣瑤太(30)に執着され、軟禁されてしまう。
同じチームの後輩、石橋蓮(25)が異変に気付くが……
この生活に果たして救いはあるのか。
※サムネにAI生成画像を使用しています
【完結】やさしい嘘のその先に
鷹槻れん
恋愛
妊娠初期でつわり真っ只中の永田美千花(ながたみちか・24歳)は、街で偶然夫の律顕(りつあき・28歳)が、会社の元先輩で律顕の同期の女性・西園稀更(にしぞのきさら・28歳)と仲睦まじくデートしている姿を見かけてしまい。
妊娠してから律顕に冷たくあたっていた自覚があった美千花は、自分に優しく接してくれる律顕に真相を問う事ができなくて、一人悶々と悩みを抱えてしまう。
※30,000字程度で完結します。
(執筆期間:2022/05/03〜05/24)
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
2022/05/30、エタニティブックスにて一位、本当に有難うございます!
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
---------------------
○表紙絵は市瀬雪さまに依頼しました。
(作品シェア以外での無断転載など固くお断りします)
○雪さま
(Twitter)https://twitter.com/yukiyukisnow7?s=21
(pixiv)https://www.pixiv.net/users/2362274
---------------------
私の心の薬箱~痛む胸を治してくれたのは、鬼畜上司のわかりづらい溺愛でした~
景華
恋愛
顔いっぱいの眼鏡をかけ、地味で自身のない水無瀬海月(みなせみつき)は、部署内でも浮いた存在だった。
そんな中初めてできた彼氏──村上優悟(むらかみゆうご)に、海月は束の間の幸せを感じるも、それは罰ゲームで告白したという残酷なもの。
真実を知り絶望する海月を叱咤激励し支えたのは、部署の鬼主任、和泉雪兎(いずみゆきと)だった。
彼に支えられながら、海月は自分の人生を大切に、自分を変えていこうと決意する。
自己肯定感が低いけれど芯の強い海月と、わかりづらい溺愛で彼女をずっと支えてきた雪兎。
じれながらも二人の恋が動き出す──。
同居離婚はじめました
仲村來夢
恋愛
大好きだった夫の優斗と離婚した。それなのに、世間体を保つためにあたし達はまだ一緒にいる。このことは、親にさえ内緒。
なりゆきで一夜を過ごした職場の後輩の佐伯悠登に「離婚して俺と再婚してくれ」と猛アタックされて…!?
二人の「ゆうと」に悩まされ、更に職場のイケメン上司にも迫られてしまった未央の恋の行方は…
性描写はありますが、R指定を付けるほど多くはありません。性描写があるところは※を付けています。
ミックスド★バス~家のお風呂なら誰にも迷惑をかけずにイチャイチャ?~
taki
恋愛
【R18】恋人同士となった入浴剤開発者の温子と営業部の水川。
お互いの部屋のお風呂で、人目も気にせず……♥
えっちめシーンの話には♥マークを付けています。
ミックスド★バスの第5弾です。
優しい微笑をください~上司の誤解をとく方法
栗原さとみ
恋愛
仕事のできる上司に、誤解され嫌われている私。どうやら会長の愛人でコネ入社だと思われているらしい…。その上浮気っぽいと思われているようで。上司はイケメンだし、仕事ぶりは素敵過ぎて、片想いを拗らせていくばかり。甘々オフィスラブ、王道のほっこり系恋愛話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる