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エピローグ
しおりを挟むやっぱり私はトゥルーエンドが気になって翌日大学でプレイ済みの友達に聞いてみた。
「ねぇ、乙女ゲームに付いてるBLゲームあったじゃん。あれのトゥルーエンドってどんな?運命の相手って誰?」
「えー聞いてちゃっていいの?」
「うん、クリアできる気しないから」
「運命の相手ってのは実はランダムで、リセットするたびに変わるの。女主人公が結婚する相手もランダムで変わったでしょ」
「あぁ、たしかに」
「そんでトゥルーエンドは男主人公から好きって言わないと見れないの。でもこの選択肢がなかなか出なくてさぁ…とりあえず一発で見るのは無理」
なるほど、つまりクリアには女主人公の相手除く四人から運命の相手を見つけ出して、しかも超難易度高い選択肢をくぐり抜けなきゃいけないわけね…
最初の相手選びの時点でトゥルーエンドの確立は4分の1になるんだ。
たしかに一発でトゥルーエンドはきつそう。
私がやった以上に何回もやらないとみれないのかもしれない。
ゲームだから何回もやり直しできるけど、これが現実だったら男主人公は相当運が良くないとクリアできなさそうだ。
それこそ前世どころか前前世から徳を積んどかないと。
まぁ、でも、実際そうだよね。
何個もある選択肢から選んだ結果を後悔することなんてざらだ。もちろんやり直しも効かない。
間違った選択肢を選ぶことは人にはたくさんある。
そのなかでも結ばれることができたとしたら、それこそ『運命の相手』なんじゃないかな。
そんなふうに思った。
次の瞬間には明後日発売するBL小説のことを考えてたけど。
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