27 / 45
もしかして、やりかけ?
しおりを挟む
やっぱり無理だ。ディオンの指1本で脂汗が出てる。
「どんな感じですか?」
「吐きそうだ」
間髪入れずに返事する。
覚悟を決めたつもりだったが、体が受け付けない。眉根を寄せて耐えている僕を見ているうちに、ディオンの雰囲気が変わった。
「アルフォンスの顔、クルものがある・・・」
ディオンの股間が怪しい。重ねるだけのキスをしてきた。殴ってやりたいのを我慢してディオンの後頭部を掴み、腹立ち紛れに濃厚なべろちゅーをしてやる。動揺したディオンの指が動いた。その動きで生理的な嫌悪感に声が出る。ディオンが申し訳なさそうに眉を下げた。
たとえ無機物でも、自分より先に僕に挿入るのは許せない。ディオンのワガママによる却下で、拡張器ではなく彼の指を挿れられている。しかし、鼻息の荒い男に張り付いているより拡張器の方が楽な気がするのだが・・・
裸で対面座位状態。男の膝にまたがってこんな格好をするなんて、前世でも今生でも考えたこともなかった。ディオンの首に腕をまわして出来るだけ後ろに体重をかけないようにすると、どうしてもディオンにくっついてしまう。2人の腹に挟まれたディオンのモノはそそり立っているが、僕のモノはへなへなだ。僕の背中を撫でていたディオンの手が止まった。
「前も聞きましたが・・・その・・・あんな、すごい・・・キ、キスは・・・その・・・」
今してるのは、キスなんかより余程すごいことでは?ディオンの指の動きの方に気をとられ、僕は思考を放棄した。
「ああ、たくさんしたよ」
投げやりに答える。ディオンの体がこわばった。それにつれて指も動く。わざとなのか?
「クラウスさんとですか?」
低い声で聞かれる。
「違うよ」
「じゃあ、誰と?」
僕はぼんやりとディオンの顔を見た。
「前世で。女性と。人数は覚えてないほどたくさん」
前世の話しをする気はなかったが、嘘をつくのも面倒くさい。
「どう思う?」
僕は挑戦的に片頬で笑って見せた。
「どんな感じですか?」
「吐きそうだ」
間髪入れずに返事する。
覚悟を決めたつもりだったが、体が受け付けない。眉根を寄せて耐えている僕を見ているうちに、ディオンの雰囲気が変わった。
「アルフォンスの顔、クルものがある・・・」
ディオンの股間が怪しい。重ねるだけのキスをしてきた。殴ってやりたいのを我慢してディオンの後頭部を掴み、腹立ち紛れに濃厚なべろちゅーをしてやる。動揺したディオンの指が動いた。その動きで生理的な嫌悪感に声が出る。ディオンが申し訳なさそうに眉を下げた。
たとえ無機物でも、自分より先に僕に挿入るのは許せない。ディオンのワガママによる却下で、拡張器ではなく彼の指を挿れられている。しかし、鼻息の荒い男に張り付いているより拡張器の方が楽な気がするのだが・・・
裸で対面座位状態。男の膝にまたがってこんな格好をするなんて、前世でも今生でも考えたこともなかった。ディオンの首に腕をまわして出来るだけ後ろに体重をかけないようにすると、どうしてもディオンにくっついてしまう。2人の腹に挟まれたディオンのモノはそそり立っているが、僕のモノはへなへなだ。僕の背中を撫でていたディオンの手が止まった。
「前も聞きましたが・・・その・・・あんな、すごい・・・キ、キスは・・・その・・・」
今してるのは、キスなんかより余程すごいことでは?ディオンの指の動きの方に気をとられ、僕は思考を放棄した。
「ああ、たくさんしたよ」
投げやりに答える。ディオンの体がこわばった。それにつれて指も動く。わざとなのか?
「クラウスさんとですか?」
低い声で聞かれる。
「違うよ」
「じゃあ、誰と?」
僕はぼんやりとディオンの顔を見た。
「前世で。女性と。人数は覚えてないほどたくさん」
前世の話しをする気はなかったが、嘘をつくのも面倒くさい。
「どう思う?」
僕は挑戦的に片頬で笑って見せた。
3
お気に入りに追加
478
あなたにおすすめの小説
【完結済み】妹に婚約者を奪われたので実家の事は全て任せます。あぁ、崩壊しても一切責任は取りませんからね?
早乙女らいか
恋愛
当主であり伯爵令嬢のカチュアはいつも妹のネメスにいじめられていた。
物も、立場も、そして婚約者も……全てネメスに奪われてしまう。
度重なる災難に心が崩壊したカチュアは、妹のネメアに言い放つ。
「実家の事はすべて任せます。ただし、責任は一切取りません」
そして彼女は自らの命を絶とうとする。もう生きる気力もない。
全てを終わらせようと覚悟を決めた時、カチュアに優しくしてくれた王子が現れて……
友人とその恋人の浮気現場に遭遇した話
蜂蜜
BL
主人公は浮気される受の『友人』です。
終始彼の視点で話が進みます。
浮気攻×健気受(ただし、何回浮気されても好きだから離れられないと言う種類の『健気』では ありません)→受の友人である主人公総受になります。
※誰とも関係はほぼ進展しません。
※pixivにて公開している物と同内容です。
まだ、言えない
怜虎
BL
学生×芸能系、ストーリーメインのソフトBL
XXXXXXXXX
あらすじ
高校3年、クラスでもグループが固まりつつある梅雨の時期。まだクラスに馴染みきれない人見知りの吉澤蛍(よしざわけい)と、クラスメイトの雨野秋良(あまのあきら)。
“TRAP” というアーティストがきっかけで仲良くなった彼の狙いは別にあった。
吉澤蛍を中心に、恋が、才能が動き出す。
「まだ、言えない」気持ちが交差する。
“全てを打ち明けられるのは、いつになるだろうか”
注1:本作品はBLに分類される作品です。苦手な方はご遠慮くださいm(_ _)m
注2:ソフトな表現、ストーリーメインです。苦手な方は⋯ (省略)
【完結】私、殺されちゃったの? 婚約者に懸想した王女に殺された侯爵令嬢は巻き戻った世界で殺されないように策を練る
金峯蓮華
恋愛
侯爵令嬢のベルティーユは婚約者に懸想した王女に嫌がらせをされたあげく殺された。
ちょっと待ってよ。なんで私が殺されなきゃならないの?
お父様、ジェフリー様、私は死にたくないから婚約を解消してって言ったよね。
ジェフリー様、必ず守るから少し待ってほしいって言ったよね。
少し待っている間に殺されちゃったじゃないの。
どうしてくれるのよ。
ちょっと神様! やり直させなさいよ! 何で私が殺されなきゃならないのよ!
腹立つわ〜。
舞台は独自の世界です。
ご都合主義です。
緩いお話なので気楽にお読みいただけると嬉しいです。
王家の影一族に転生した僕にはどうやら才能があるらしい。
薄明 喰
BL
アーバスノイヤー公爵家の次男として生誕した僕、ルナイス・アーバスノイヤーは日本という異世界で生きていた記憶を持って生まれてきた。
アーバスノイヤー公爵家は表向きは代々王家に仕える近衛騎士として名を挙げている一族であるが、実は陰で王家に牙を向ける者達の処分や面倒ごとを片付ける暗躍一族なのだ。
そんな公爵家に生まれた僕も将来は家業を熟さないといけないのだけど…前世でなんの才もなくぼんやりと生きてきた僕には無理ですよ!!
え?
僕には暗躍一族としての才能に恵まれている!?
※すべてフィクションであり実在する物、人、言語とは異なることをご了承ください。
色んな国の言葉をMIXさせています。
【完結】双子の伯爵令嬢とその許婚たちの物語
ひかり芽衣
恋愛
伯爵令嬢のリリカとキャサリンは二卵性双生児。生まれつき病弱でどんどん母似の美女へ成長するキャサリンを母は溺愛し、そんな母に父は何も言えない……。そんな家庭で育った父似のリリカは、とにかく自分に自信がない。幼い頃からの許婚である伯爵家長男ウィリアムが心の支えだ。しかしある日、ウィリアムに許婚の話をなかったことにして欲しいと言われ……
リリカとキャサリン、ウィリアム、キャサリンの許婚である公爵家次男のスターリン……彼らの物語を一緒に見守って下さると嬉しいです。
⭐︎2023.4.24完結⭐︎
※2024.2.8~追加・修正作業のため、2話以降を一旦非公開にしていました。
→2024.3.4再投稿。大幅に追加&修正をしたので、もしよければ読んでみて下さい(^^)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる