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*煩悩の閑話*

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    「お前は、ここが好きだな」
コンラートはクラウスの乳首をつまみながら前立腺を刺激した。押さえつけられて動けない体のかわりに、クラウスのモノがぶるりと震える。
「そこ、い・・・コン、ラト・・・」
快感に上擦った声がクラウスの口から漏れた。コンラートの心に嗜虐心が顔を出す。
「いやなのか?ではやめてやろう」
言いながら乳首から離した手で、今度はクラウスのモノを掴む。直接の、そして前立腺への刺激でクラウスの眉間に皺がよった。指で輪を作り、緩く扱く。快感の波を逃がすように、クラウスの肩が浮いた。コンラートは扱いていた指で根本をいましめ、さらに前立腺を刺激した。
「やっ、苦し・・・」
クラウスの顔が苦悶に歪む。
「その顔、最高にそそられる」
コンラートの表情が愉悦にみちる。
「どうして欲しい?かなえてやる。言ってみろ」
言いながらコンラートは、クラウスの菊の花への指を増やした。たっぷりと香油を塗り込められたそこは、つぷりと抵抗もなく受け入れる。圧迫感にクラウスが息を吐き、コンラートの指を締めつけた。コンラートはさらに指を増やし、クラウスの菊をなぶる。クラウスは言葉にならない声を出して頭を振った。
「どうして欲しいのだ?」
コンラートは上体を倒し、クラウスの耳を食みながら耳許で囁いた。クラウスが自分の声に弱いことを知ったうえで。クラウスの下半身が震える。
「いか・・・て・・・」
クラウスの途切れ途切れの声にコンラートの口角が上がった。
「いい子だ」
いましめていた指を緩ませ、ゆっくりと上下させる。コンラートの手を汚しながらクラウスの腹に白濁が飛び散った。それを満足そうに眺めるコンラートは、自分の指についたものをクラウスに見せつけながらじっくりと舐めとった。クラウスの頬が羞恥に染まる。コンラートは菊へ入れていた指をずるりと抜きだし、クラウスの足を抱え上げた。クラウスの菊へ己の凶悪なモノを押し当て、一気に半分ほど侵入した。クラウスの息が止まる。何度体を合わせても、クラウスの反応は初心な最初の頃とあまり変わらない。もっと自分の色に染めたいコンラートはそこを少し不満に思っていたが、快感の度合いが深まっていることは感じていた。クラウスの腰がねだるように揺れる。浅い抽挿を繰り返しながらコンラートはクラウスの顔を見た。半開きになった口からは呼吸音だけが聞こえてくる。半分意識が飛んでいる様子に、コンラートはニンマリした。自分のモノを最奥まで突き入れる。クラウスの背が弓なりに反った。この時のクラウスは、無意識に必ずコンラートの肩に手を伸ばす。まるでコンラートを離すまいとするかのように。指のあとがつきそうなほどの力にコンラートの喜びが増した。最奥への突き上げで、クラウスは何度もドライオーガズムに達する。クラウスの内壁が搾り取るかのようにうねり、コンラートを締めつけてくる。コンラートは歓喜に酔った。

    まだだ、もっとクラウスが欲しい

コンラートの目に狂気が宿る。一度達しても容積の変わらないコンラートのモノがクラウスの内壁を抉る。

クラウスは、コンラートの狂気の中に絡めとられていった。
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