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魔族暗躍編
59.学園祭
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学園祭、それはリア充がキャッキャウフフするイベントである…… 少なくとも前世ではそうであったと認識している。
僕は友達の展示に顔を出して、いくつか目ぼしい屋台で食べ物を物色したらすぐに帰宅していた。
正直、良い思い出も悪い思い出もない。良くも悪くも興味があまりないイベントであった。
そのため冒険者学校の学園祭もそんなもんだろうなと、どこか他人事に思っていた。先程までは……
「さて、知っていると思うが我が国の冒険者学校の学園祭での目玉イベント、武道祭が近づいてきた」
いや知らないんだけど…… と心の中でツッコミを入れつつ、恐らく勝ち抜き戦で戦っていくイベントなんだろうと当りをつける。
周りを見ると各々闘志を瞳に宿しており、一人だけ置いていかれている感が半端ない。
……いや、アリアさんはどちらかというとアワアワしてるな。
「教官、武道祭とはなんでしょうか?」
自分の予想が大体当たっているとは思いつつも、念の為教官に質問をする。
「ぬ、シリウス知らなかったのか? ……まぁいい。武道祭とは全学年混同で勝ち抜き戦を行う祭りだ。この戦いはそのまま学園対抗戦の予選になっている。各学年の最上位者がチームを組み、後の学園対抗戦の代表者となるのだ」
学園内でのイベントというだけでなく、学校対抗戦の予選でもあるのか。
しかも各学年から確実に一人は出場決定と。
目立つのは嫌いだから参加する気がない僕には関係ないけど。
「それは自由参加ですよね?」
一応追って質問をすると、ディアッカ教官は眉を潜めた。
「自由参加ではあるが…… シリウスは参加するだろう?」
「いや、しないつもりですが」
ディアッカ教官が呆れた表情で口を開こうとした瞬間、ふいにロゼさんが立ち上がり、僕の顔を掴んで思い切りガンをつけてきた。
いや待って、顔近い。
「シリウス、何を言ってるの? あなたの出場は確定事項」
ロゼさんや、あなた僕に対する殺意が高すぎません?
「シリウス殿は勿論参加ですな。我と筋肉を共鳴せねばならないですしな!」
「シ、シリウス君なら優勝できると思います……」
「シリウスが出ないとつまらないじゃない」
僕のクラスメイトはライバルが減ってラッキーっていう感情はないのだろうか。
皆好戦的すぎるでしょ。
「うむ。確定事項…… とまでは言わないが、一学年の成績最優秀者が出場しないというのは普通はありえないな」
そうなのだ、この間あった成績中間発表でなぜか僕が最優秀者になってしまったのだ。
しかもこの学校は成績上位者を晒していくスタイルの学校であったため、一学年の間で凄く目立ってしまっている。
廊下を歩いていたり学食に行ったりするとチラチラとこちらをみる目線とコソコソ話が聞こえてくる。
きっとあんなガキが…… みたいな感じで言われているんだろう。悲しくなってきた。
「ということで、一応全員にエントリー用紙を配っておくぞ。参加する者は放課後に教官棟のボックスに提出するように」
そういうとディアッカ教官はさっさと教室を出ていった。
用紙を受け取ると、ロゼさん、エアさん、ムスケル、ランスロットはすぐに書き込みをはじめていた。
「アリアさんも参加しないんですか?」
仲間を見つけたとアリアさんに話しかける。
「私は戦いはあまり得意じゃないので、医療班に参加しようかなって思ってます」
アリアさんは苦笑する。さり気なく突き放された気がするのはきっと気のせいだろう……
そんな話をしていると、後ろからガッと肩を掴まれた。
「シリウス、用紙持っていってあげる。今書いちゃって」
ロゼさんが有無を言わさないオーラを纏いながらそう言い放つ。
「えっと、寮で考えてから書こうかなー…… なんて……」
「今、書いて」
「……分かりました」
ロゼさんの視線に負け、渋々とエントリー用紙に記入する。
可愛い女の子にここまで真剣な目で戦いを所望されて断れるはずがなかった。
◆
翌日、朝から迷宮に潜りに来た。
全学年混合での勝ち抜き戦となると、『闘気』を身に付けている上級生が沢山いるはずだ。
そう思うと、実戦での『白気』の運用経験を積んでおきたい。
できれば『闘気』も身に着けておきたいが…… こちらは正直難しいだろう。
『闘気』の構築は始めているが、物凄く時間がかかりそうだ。
恐らく理想形まで持っていくのには数年単位で時間がかかるだろう。
武道祭までにギリギリ実戦で使える形まで持っていけるか怪しい上に、付け焼き刃の『闘気』が役に立つかと言われると微妙である。
迷宮転移盤で三十階層に転移する。
今回はガス対策に風の魔石をトルネ商会で購入してきた。
風の魔石で発生させた空気を周囲に纏うことで綺麗な空気を吸うことができ、また悪臭が体に着くのを防ぐことができる。
素晴らしい効果の風の魔石だが、周囲の臭いや空気を感じることができないため周辺環境を把握できないという欠点がある。
この階層については過去の探索者たちによってガスの濃度はあまり変化がないことが報告されているため、そこまで問題はないはずではあるが。
一応対ガスマスクと解毒薬なども購入はしてある。
前回の教訓から『亜空間庫』の収納容量が無限なのをいいことに、様々な探索の役に立ちそうな道具を買い集めたのだ。
マッドゴーレムを『白気』を纏った拳で爆散させる。
……この階層で『白気』はオーバーキルすぎるな。
ただ気力を纏うだけで余裕で倒せるレベルの相手なので分かりきってはいたのだが。
『白気』の扱いには慣れてきたが、どれだけの威力が出ているかイマイチ実感が湧かない。
そんなことを考えているうちに三十九階層のボス部屋の前に辿り着いていた。
ボス部屋は誰かが入っているようで、扉の光が消えていた。
少し休んでから入ろうと思っていたので、活性水とマナポーションを飲みながら小休止する。
小腹が空いているが泥だらけの格好でなおかつガスが発生しているような環境で、瓶から摂取できるポーションはともかく食べ物を摘む気は流石に起きなかった。
そろそろ気力も魔力も十分回復したと思ったところで、ちょうど良く扉に淡い光が点った。
先客が下の階に降りていったのだろう。
特に気負うこともなく扉を開けてボス部屋に足を踏み入れる。
そこには紫色の四足歩行の…… 竜がいた。ポイズンリザードの上位種、ポイズンドラコだ。
体長は六メートル程度と竜種にしては最小クラスのもので、能力も竜種の中では最弱クラスの魔物だ。
また当然の如く、取り巻きとして五匹のポイズンリザードがいた。
そして何より今までのボス部屋と異なっていたのは…… 鎧や剣、杖、バッグ等といった冒険者の持ち物らしき物がそこら中に散乱していることであった。
僕は友達の展示に顔を出して、いくつか目ぼしい屋台で食べ物を物色したらすぐに帰宅していた。
正直、良い思い出も悪い思い出もない。良くも悪くも興味があまりないイベントであった。
そのため冒険者学校の学園祭もそんなもんだろうなと、どこか他人事に思っていた。先程までは……
「さて、知っていると思うが我が国の冒険者学校の学園祭での目玉イベント、武道祭が近づいてきた」
いや知らないんだけど…… と心の中でツッコミを入れつつ、恐らく勝ち抜き戦で戦っていくイベントなんだろうと当りをつける。
周りを見ると各々闘志を瞳に宿しており、一人だけ置いていかれている感が半端ない。
……いや、アリアさんはどちらかというとアワアワしてるな。
「教官、武道祭とはなんでしょうか?」
自分の予想が大体当たっているとは思いつつも、念の為教官に質問をする。
「ぬ、シリウス知らなかったのか? ……まぁいい。武道祭とは全学年混同で勝ち抜き戦を行う祭りだ。この戦いはそのまま学園対抗戦の予選になっている。各学年の最上位者がチームを組み、後の学園対抗戦の代表者となるのだ」
学園内でのイベントというだけでなく、学校対抗戦の予選でもあるのか。
しかも各学年から確実に一人は出場決定と。
目立つのは嫌いだから参加する気がない僕には関係ないけど。
「それは自由参加ですよね?」
一応追って質問をすると、ディアッカ教官は眉を潜めた。
「自由参加ではあるが…… シリウスは参加するだろう?」
「いや、しないつもりですが」
ディアッカ教官が呆れた表情で口を開こうとした瞬間、ふいにロゼさんが立ち上がり、僕の顔を掴んで思い切りガンをつけてきた。
いや待って、顔近い。
「シリウス、何を言ってるの? あなたの出場は確定事項」
ロゼさんや、あなた僕に対する殺意が高すぎません?
「シリウス殿は勿論参加ですな。我と筋肉を共鳴せねばならないですしな!」
「シ、シリウス君なら優勝できると思います……」
「シリウスが出ないとつまらないじゃない」
僕のクラスメイトはライバルが減ってラッキーっていう感情はないのだろうか。
皆好戦的すぎるでしょ。
「うむ。確定事項…… とまでは言わないが、一学年の成績最優秀者が出場しないというのは普通はありえないな」
そうなのだ、この間あった成績中間発表でなぜか僕が最優秀者になってしまったのだ。
しかもこの学校は成績上位者を晒していくスタイルの学校であったため、一学年の間で凄く目立ってしまっている。
廊下を歩いていたり学食に行ったりするとチラチラとこちらをみる目線とコソコソ話が聞こえてくる。
きっとあんなガキが…… みたいな感じで言われているんだろう。悲しくなってきた。
「ということで、一応全員にエントリー用紙を配っておくぞ。参加する者は放課後に教官棟のボックスに提出するように」
そういうとディアッカ教官はさっさと教室を出ていった。
用紙を受け取ると、ロゼさん、エアさん、ムスケル、ランスロットはすぐに書き込みをはじめていた。
「アリアさんも参加しないんですか?」
仲間を見つけたとアリアさんに話しかける。
「私は戦いはあまり得意じゃないので、医療班に参加しようかなって思ってます」
アリアさんは苦笑する。さり気なく突き放された気がするのはきっと気のせいだろう……
そんな話をしていると、後ろからガッと肩を掴まれた。
「シリウス、用紙持っていってあげる。今書いちゃって」
ロゼさんが有無を言わさないオーラを纏いながらそう言い放つ。
「えっと、寮で考えてから書こうかなー…… なんて……」
「今、書いて」
「……分かりました」
ロゼさんの視線に負け、渋々とエントリー用紙に記入する。
可愛い女の子にここまで真剣な目で戦いを所望されて断れるはずがなかった。
◆
翌日、朝から迷宮に潜りに来た。
全学年混合での勝ち抜き戦となると、『闘気』を身に付けている上級生が沢山いるはずだ。
そう思うと、実戦での『白気』の運用経験を積んでおきたい。
できれば『闘気』も身に着けておきたいが…… こちらは正直難しいだろう。
『闘気』の構築は始めているが、物凄く時間がかかりそうだ。
恐らく理想形まで持っていくのには数年単位で時間がかかるだろう。
武道祭までにギリギリ実戦で使える形まで持っていけるか怪しい上に、付け焼き刃の『闘気』が役に立つかと言われると微妙である。
迷宮転移盤で三十階層に転移する。
今回はガス対策に風の魔石をトルネ商会で購入してきた。
風の魔石で発生させた空気を周囲に纏うことで綺麗な空気を吸うことができ、また悪臭が体に着くのを防ぐことができる。
素晴らしい効果の風の魔石だが、周囲の臭いや空気を感じることができないため周辺環境を把握できないという欠点がある。
この階層については過去の探索者たちによってガスの濃度はあまり変化がないことが報告されているため、そこまで問題はないはずではあるが。
一応対ガスマスクと解毒薬なども購入はしてある。
前回の教訓から『亜空間庫』の収納容量が無限なのをいいことに、様々な探索の役に立ちそうな道具を買い集めたのだ。
マッドゴーレムを『白気』を纏った拳で爆散させる。
……この階層で『白気』はオーバーキルすぎるな。
ただ気力を纏うだけで余裕で倒せるレベルの相手なので分かりきってはいたのだが。
『白気』の扱いには慣れてきたが、どれだけの威力が出ているかイマイチ実感が湧かない。
そんなことを考えているうちに三十九階層のボス部屋の前に辿り着いていた。
ボス部屋は誰かが入っているようで、扉の光が消えていた。
少し休んでから入ろうと思っていたので、活性水とマナポーションを飲みながら小休止する。
小腹が空いているが泥だらけの格好でなおかつガスが発生しているような環境で、瓶から摂取できるポーションはともかく食べ物を摘む気は流石に起きなかった。
そろそろ気力も魔力も十分回復したと思ったところで、ちょうど良く扉に淡い光が点った。
先客が下の階に降りていったのだろう。
特に気負うこともなく扉を開けてボス部屋に足を踏み入れる。
そこには紫色の四足歩行の…… 竜がいた。ポイズンリザードの上位種、ポイズンドラコだ。
体長は六メートル程度と竜種にしては最小クラスのもので、能力も竜種の中では最弱クラスの魔物だ。
また当然の如く、取り巻きとして五匹のポイズンリザードがいた。
そして何より今までのボス部屋と異なっていたのは…… 鎧や剣、杖、バッグ等といった冒険者の持ち物らしき物がそこら中に散乱していることであった。
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