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上司は強面
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予想外のトラブルに見舞われ、おんぼろ倉庫で上司と二人、雨を凌ぐ事になった。苦手なタイプではないので沈黙は気にならないが時間帯もあって周囲は薄暗く、びしょ濡れの躰に冷えた空気が一層沁みる。何か出そうですねと冗談めかして話題を振ると、大きな掌で優しく頭を撫でられた。
「問題ない、先程片付けた」
会社の駐車場には何故か柳の木が植えられている。その下から出てきた幽霊が上司と目が合うなり、悲鳴をあげて消えてしまった。
「問題ない、先程片付けた」
会社の駐車場には何故か柳の木が植えられている。その下から出てきた幽霊が上司と目が合うなり、悲鳴をあげて消えてしまった。
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