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第3話 おや?妹の様子が…
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ソフィア・アンドレ・レステンクール
レステンクール家の次女であり、アクセルの妹である。他の人には持っていない透明感のある白い肌をもっており、それと同様に白銀とも言ってもいい、雪の結晶のような白い髪が背中まで伸びている。鼻はシャープで小さく、柔らかな口元が魅力的であり、この世界でも随一と言っていいほど顔が整っている。
どんな人にも分け隔てなく関わっており、そのお淑やかさ、無自覚にでる微笑みは多くの人々の心を撃ち抜いている。その証拠にこのレステンクール領にファンクラブが出来るほどであり、今も現在進行で増加中である。
……ていうか異世界にもファンクラブがあるのか?と疑問が浮かんだのだが…まぁそこら辺は気にしたらダメなのだろうな。
そんな完璧と思われるソフィアにも少しばかり問題がある。それは…
「お兄様、お兄様!!大丈夫ですか!?もう一週間も目覚めなかったんですよ?お願いですから無茶はしないでください!もしお兄様が目覚めなかったらソフィアは……これから先、もう生きれる自信がありません…」
そうこれだ、重度のブラコン
これだけでも聞く限りかなりの重症っぽいな……
もう1人の兄であるアルマンや姉のマリアには普段見る家族みたいに仲良く接しているのだが、な~ぜかアクセルに対してはこのお兄様好き好きアピールを出して関わってくる。
簡単に言えばブラコンだな。
うん、何度も言うが、ブラコンだ……本当だぞ?
「…やはりお兄様のそばにいるべきでした。何故このようなタイミングで婚約者を探しに
王都に向かわなければならなかったのでしょうか?そもそも婚約者なんて居なくてもソフィアはお兄様さえいれば…あぁ、こんなこと考えてる時間すら勿体無いです。それよりお兄様のことです、もしあの時そばにいればこんな事にはならなかったかもしれないのに、やはりもう目を離さないように監禁するべきかしら………ぶつぶつぶつ……………」
………
…聞かなかったことにしようかな?
うん、その方がいいな。多分あれだ、ソフィアもソフィアで色々疲れているのだろう。じゃなかったら監禁みたいな聞こえちゃいけない発言が聞こえるはずがない‥はずだ。
でも流石に放っておくのもまずいので
「ソフィア、こっちおいで」
彼女に笑顔を見せながら、手をこちらに寄るようにくいくいと振る。
「?はい、お兄様」
頭に疑問を浮かべながらも、ちゃんとソフィアが近くにきたので、ここでお兄ちゃんスペシャル奥義①を発動する。
その名も、『抱きしめる』
ギュッ
「お、お兄様?何を…」
抱きしめられることに慣れてないのか、
ソフィアは顔を赤らめながら聞いてくる。
「心配かけてごめんねソフィア?不安だったよね、でもこの通りもう大丈夫だよ」
「そ、それでも…ソフィアは不安です」
「そっか、そりゃあそうだよね?でもソフィアには笑顔でいてほしいな。こんな可愛くて兄想いの妹に心配されて嬉しい気持ちはあるけど、ソフィアの笑顔を見ると幸せな気持ちになるからやっぱり笑っててほしいかな?」
「も、もうお兄様ったら…ふふっ」
ソフィアはそんなことを言いながら不安だった表情がだんだんと顔色が良くなるように笑顔になっていく。
その様子を感じ取って大丈夫そうだなと思ったので、俺はソフィアとの抱擁を終えるように離れる。
そうそうこれだよ、これ。前世の俺もソフィアのことが好きだったからな。こんな妹欲しかったな~と思うほどにね。だからその滅多に見ない笑顔を見れて少し感動している。
「…やはりお兄様はソフィアがいないとだめなのですね?」
「そ、ソフィア?」
あれ?でも様子がおかしいぞ??特におかしなことは何も言ってないはずだが…
「お兄様!!」
すると、お兄ちゃんもびっくりするような発言をソフィアは俺に言い放った。
「私たち……結婚しましょう!!!」
………ん?急なプロポーズにびっくりしまった。なぜ急に?
あぁ…ブラコンだからなのかな?そう思った俺は動揺を顔に出ないように、ソフィアに答える。
「いやソフィア?冷静に考えて流石に兄妹じゃあ結婚できないぞ?」
「そんなもの、愛の力で乗り越えて見せます!!」
「いや~愛の力だけじゃあ乗り越えられないと思うな~お兄ちゃんは」
「そ、そんな!?何故です!こんな可愛くてお兄様想いで天才で優秀でお兄様のことなら誰にも負けない自信があって完璧で一途でお兄様の事を誑かしてる女狐がいたら即時に排除できる人、他にいませんよ!!!」
「うん、ソフィア?そこまで言ってないし、なんか所々恐ろしい発言してる所があるからとりあえず落ち着こうか?」
うーんこの子は何を言っているのだろうか?分かってはいたが重度のブラコンすぎる…あれ?確か姉であるマリアもブラコンだったが作者曰く妹よりも重症らしい
……ソフィアでこれなら……姉のマリアはさぞかし酷いだろうな……ハハッ…
「…お兄様?いまソフィア以外の女狐の事を考えましたね?」
「え!?い、いやぁ…気のせいじゃないかな?」
さっきの幸せそうな雰囲気を一変させ、今度は闇のオーラを纏ってるのでは?と思われるほどの雰囲気で俺に問い詰める。
なんで分かった!?というか原作でたまに見て思ったけど、どうして人の考えてること分かるんだ?素直に怖いよ…
それに、実の姉を女狐呼ばわりって……
「…とぼける気なんですね?そうなんですね……?いいでしょう、お兄様にはソフィアの事しか考えられないようにお話をしてあげます。ちょうどいいので監禁の準備もしましょうか」
そう言うとソフィアはどこからかロープを取り出して俺に近づいてくる。
「そ、ソフィア?一回落ち着け?な?
は、話せばわかるから!!」
「ふふっだからソフィアの部屋でお話しましょうと言ってるではないですか?」
「いや怖いよ!?そのお話って何!?お兄ちゃんそれを教えてくれたら嬉しいな!!」
ふふふっ、と笑いながらそんなことは知らないと思わんばかりに、だんだんと近づいてくる。
も、もしかして俺の人生終わった?あんな宣言もしたのに?
そんなことを絶望の中、考えていたらドアのノック音が聞こえた。
「アクセル様?カリナです、今、旦那様にアクセル様の状況を報告したところ、アクセル様を連れてこいと。ですので一度準備をして旦那様のお部屋へお越しください」
この声は……カリナか!助かった、このまま俺の人生あの世へまっしぐらするところだった…。
「あ、あぁ分かった。すぐに行くよ」
「それでは部屋の外でお待ちしておりますので準備の方をお願いします」
そんな会話を終えると「チッ…」と舌打ちのような音が聞こえた……ソフィアじゃないよね?
「…今回は邪魔が入りましたか、まぁいいでしょう。また次の機会にでもチャンスは待つとします」
今回は見逃すと言っているかのようにソフィアは俺から離れた。
「ではお兄様、また会える時を楽しみにしております」
「う、うん俺もまたソフィアに会えるの楽しみにしてるよ?」
「ふふっではごきげんよう」
さっきのブラコン妹はどこにいったのか、ソフィアは部屋から出ていった。
ちなみにそれに気づいたカリナが「ソフィア様!?」と驚いたのは言うまでも無い。
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どんな人にも分け隔てなく関わっており、そのお淑やかさ、無自覚にでる微笑みは多くの人々の心を撃ち抜いている。その証拠にこのレステンクール領にファンクラブが出来るほどであり、今も現在進行で増加中である。
……ていうか異世界にもファンクラブがあるのか?と疑問が浮かんだのだが…まぁそこら辺は気にしたらダメなのだろうな。
そんな完璧と思われるソフィアにも少しばかり問題がある。それは…
「お兄様、お兄様!!大丈夫ですか!?もう一週間も目覚めなかったんですよ?お願いですから無茶はしないでください!もしお兄様が目覚めなかったらソフィアは……これから先、もう生きれる自信がありません…」
そうこれだ、重度のブラコン
これだけでも聞く限りかなりの重症っぽいな……
もう1人の兄であるアルマンや姉のマリアには普段見る家族みたいに仲良く接しているのだが、な~ぜかアクセルに対してはこのお兄様好き好きアピールを出して関わってくる。
簡単に言えばブラコンだな。
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………
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でも流石に放っておくのもまずいので
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彼女に笑顔を見せながら、手をこちらに寄るようにくいくいと振る。
「?はい、お兄様」
頭に疑問を浮かべながらも、ちゃんとソフィアが近くにきたので、ここでお兄ちゃんスペシャル奥義①を発動する。
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「お、お兄様?何を…」
抱きしめられることに慣れてないのか、
ソフィアは顔を赤らめながら聞いてくる。
「心配かけてごめんねソフィア?不安だったよね、でもこの通りもう大丈夫だよ」
「そ、それでも…ソフィアは不安です」
「そっか、そりゃあそうだよね?でもソフィアには笑顔でいてほしいな。こんな可愛くて兄想いの妹に心配されて嬉しい気持ちはあるけど、ソフィアの笑顔を見ると幸せな気持ちになるからやっぱり笑っててほしいかな?」
「も、もうお兄様ったら…ふふっ」
ソフィアはそんなことを言いながら不安だった表情がだんだんと顔色が良くなるように笑顔になっていく。
その様子を感じ取って大丈夫そうだなと思ったので、俺はソフィアとの抱擁を終えるように離れる。
そうそうこれだよ、これ。前世の俺もソフィアのことが好きだったからな。こんな妹欲しかったな~と思うほどにね。だからその滅多に見ない笑顔を見れて少し感動している。
「…やはりお兄様はソフィアがいないとだめなのですね?」
「そ、ソフィア?」
あれ?でも様子がおかしいぞ??特におかしなことは何も言ってないはずだが…
「お兄様!!」
すると、お兄ちゃんもびっくりするような発言をソフィアは俺に言い放った。
「私たち……結婚しましょう!!!」
………ん?急なプロポーズにびっくりしまった。なぜ急に?
あぁ…ブラコンだからなのかな?そう思った俺は動揺を顔に出ないように、ソフィアに答える。
「いやソフィア?冷静に考えて流石に兄妹じゃあ結婚できないぞ?」
「そんなもの、愛の力で乗り越えて見せます!!」
「いや~愛の力だけじゃあ乗り越えられないと思うな~お兄ちゃんは」
「そ、そんな!?何故です!こんな可愛くてお兄様想いで天才で優秀でお兄様のことなら誰にも負けない自信があって完璧で一途でお兄様の事を誑かしてる女狐がいたら即時に排除できる人、他にいませんよ!!!」
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……ソフィアでこれなら……姉のマリアはさぞかし酷いだろうな……ハハッ…
「…お兄様?いまソフィア以外の女狐の事を考えましたね?」
「え!?い、いやぁ…気のせいじゃないかな?」
さっきの幸せそうな雰囲気を一変させ、今度は闇のオーラを纏ってるのでは?と思われるほどの雰囲気で俺に問い詰める。
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「…とぼける気なんですね?そうなんですね……?いいでしょう、お兄様にはソフィアの事しか考えられないようにお話をしてあげます。ちょうどいいので監禁の準備もしましょうか」
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「いや怖いよ!?そのお話って何!?お兄ちゃんそれを教えてくれたら嬉しいな!!」
ふふふっ、と笑いながらそんなことは知らないと思わんばかりに、だんだんと近づいてくる。
も、もしかして俺の人生終わった?あんな宣言もしたのに?
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「アクセル様?カリナです、今、旦那様にアクセル様の状況を報告したところ、アクセル様を連れてこいと。ですので一度準備をして旦那様のお部屋へお越しください」
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「あ、あぁ分かった。すぐに行くよ」
「それでは部屋の外でお待ちしておりますので準備の方をお願いします」
そんな会話を終えると「チッ…」と舌打ちのような音が聞こえた……ソフィアじゃないよね?
「…今回は邪魔が入りましたか、まぁいいでしょう。また次の機会にでもチャンスは待つとします」
今回は見逃すと言っているかのようにソフィアは俺から離れた。
「ではお兄様、また会える時を楽しみにしております」
「う、うん俺もまたソフィアに会えるの楽しみにしてるよ?」
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