上 下
1 / 6

時の神様

しおりを挟む
 この物語は厄災が世界を襲い英雄たちか封印する少し前、人と魔人が領地を争い合う勇者と魔王の時代のお話。
 
 とある森林の中、兄妹が魔物退治に出ていた。
 彼らは最近森の近くで魔物が出たと話を聞いたので村1番とまではいかないもののあくなき探究心を持つ彼らがで向くことにした。

 少年「グランドヴァイパー!」

 少女「火炎弾ファイヤ!」

 魔物「グギァァァ………!」

 少女「やったー!倒した!初めて1人で倒せた!
見てたお兄ちゃん?お兄ちゃん……?」

 少女が振り向いた先には、時間が止まったかのように硬直する森林と兄が映る。
 さっきまで鳴いていた鳥も、直ぐそこにいた死にかけの魔物もぴくりと動かない。
 完全に世界が止まっていた。
 停止する世界の中少女に物音が迫る。
 停止している世界で物音はしなさそうだが、確かに少女には何が近づいてる音が聞こえた。
 草根を掻き分ける音と土を踏みつける音がまた一歩、また一歩近づいていく。

 少女「誰かいるんですか?」

 ???「ああ、誰かいるぞ!」

 茂みの中から飄々とした雰囲気の男が現れる。
 その男からは敵意みたいなものはなく、むしろ少女に興味があるご様子だった。

 少女「おじさんは誰?」

 ???「ぐはぁっ!?唐突なお子様からの「おじさん」発言流石に心に効くねぇ。」

 男は改まって口を開く。

 ???「やぁ!俺の名前はクロニア。この世界の住民みんな知ってると思うけど、偉~い時空神様さ!」

 少女はその事実に衝撃が走る。

 クロニア「口ぽかーんと開けちゃって、なんでこんなところに神様がいるの?って顔してるな。」

 少女「そそそうでございます、時空神様。」

 少女は頭を下げて話す。

 クロニア「クロニアでいいってクロニアで。それと君に伝えたいことがあるんだ。」

 少女「伝えたいこと?」

 クロニア「君の魔術に対する熱い情熱が好きでね、君にチャンスをあげようかなと。」

 少女「チャンス?」

 クロニア「君の夢である大魔術師ウィザードになるためのお手伝いさ!」

 少女「わたしが大魔術師ウィザードになるの!?」
 クロニア「だが、ただとは言わない、てか言わん。交換条件さ。君の夢を叶えるお手伝いをする代わりに、君は僕のお手伝いをする簡単だろ?」

 少女「お手伝いは何をすれば?」

 クロニア「僕を楽しませることさ!君が大魔術師ウィザードになるその道のりでね!」

 少女「わかりました、それで大魔術師ウィザードになれるなら。」

 クロニア「よぉーし、契約成立ぅ。じゃ今から君には過去に行ってもらう。そこで近くのお城の玉座までいくといい。それが君が1番夢に近づくための第一歩さ!」

 空間に穴が開き少女は穴に入っていく。

 クロニア「いってらっしゃーい!」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

町1番のモリ突き漁師、異世界に漂流し、保有能力:「モリ突き」の槍使いになる。

葉分
ファンタジー
モリ突き漁師、海風槍太は海で漁中、海流に流され、起きた時には異世界に漂流していた!?  彼は、ひょんな事から槍使いになり、異世界で波瀾万丈な人生を送る。 この話は「モリ突き漁師、槍使いになる。」を一から作り直し改修をしたものです。大まかな内容は変わりませんが、前作より気合を入れて作りますので今後ともによろしくお願いします。

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

朝起きたら女体化してました

たいが
恋愛
主人公の早乙女駿、朝起きると体が... ⚠誤字脱字等、めちゃくちゃあります

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊

北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。

ぼくらの森

ivi
ファンタジー
かつて、この大陸には魔界軍と戦う二人の英雄がいた。青いドラゴンに乗って空を駆けるドラゴン乗り「空の英雄ジアン・オルティス」と、白黒斑毛の小さな馬に乗る騎士「地上の英雄レイ・ホートモンド」だ。  地上の征服を企む魔界軍に立ち向かう彼らのおかげで、今日もこの国は守られている。  ……誰もがそう信じていた。  しかし、その平和は長く続かなかった。魔界軍に止めを刺すべく出陣した遠征軍が消息を断ち、ついに誰一人として帰って来なかったのだ。  大草原遠征の指揮を取っていた二大英雄はたちまち「逃げ出した英雄」という汚名に染まり、二人を失った地上は、再び魔界軍の脅威にさらされることとなる。  ――あの遠征から四年。  人々の記憶から英雄の存在が薄れつつある今、一人の青年に大陸の運命が託されようとしていた。

大和型戦艦、異世界に転移する。

焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。 ※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。

処理中です...