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第二十七話 世界平和
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萬代社-社長室にて。
僕は目覚めるといつもの自室(社長室)にいた、どうやら寝落ちした所を連れて行かれたようだった。 部屋が何やら臭いと思っていると、僕の隣にいたのはあの時に従属したショゴスだった。そりゃ臭いわけである。とりあえずは貴重な手駒として扱おう。
萬「そうだね、君には第二秘書にでもなってもらうかな。まずは諸々雑用から覚えるのと、見た目だけどうにかしようかその姿だと社員のSANが減っちゃうからねAPP10前後くらいの人間の姿にでもなってくれ。」
二つの世界が混ざり合った結果か僕の手駒が随分と脱走をしている、本来ならば永続的に支配可能の筈である手駒が一人でに何処かに消えるなどあり得ない事だ。すぐに召喚が可能な者でさえ何故か召喚ができない。
萬「これは本当に困った、本来の僕の世界では計画のほとんどが達成されていたのに、世界が混ざり合った影響でそれもパーだ、本当に嫌だね邪神っていうのは今までの苦労ってもんをすぐに壊すんだ。迷惑極まりないね。幸いにも封印したアイツらは音器に定着してるみたいだから一先ずは安心かな。
でも悪いことだけじゃなかった。
中川悟、彼からは僕と似て非なるものを感じる。神話生物と仲を深めるその様はまるで僕の計画を否定するかの様だったが、ある意味新たな考えかもしれない。神話生物を切り捨てるのではなく、そこに人としての感性を与えて互いに共存する道。でもそれは彼がこちら側の世界の住人ではない故の考えなのかもしれない。
どちらにせよ僕は僕の計画を止めるつもりはない。
混沌や争いを望むモノ以外の永遠に続く世界平和。争いを止めるにはもっと巨大な、神に等しい力を持つ必要がある。
絶対的な力を持つ神を従える指導者が運営する世界という事実を全生命体が認知し、恐れ慄き、叛逆をも不可能とするほどの、それが目覚めれば世界が消える危機的状況を作れば、その指導者の意向に全生命体は従う構図ができる。
僕がその指導者となり、世界をより良き方向、争いの根絶、永遠に続く平和が満ち、彼女と交わした約束である真の世界平和の実現させる。
そのために日々努力するだけだ。
だけどこの僕の力のことはニャルラトホテプやその他の奴らには現状知られる訳にはいかない、悟の前ではやむお得ない時だけ使おう。彼も僕の理想に共感してくれるだろう。」
「社長、何一人で窓の外見ながらぶつぶつ言ってるんですか?」
萬躁矢が自らの思想に耽っていると、社長室の扉が開き赤髪の少女が入ってくる。
萬「おや、来てたのかい荒薪ちゃん。仕事の方は順調かい?」
荒薪「順調も何も、こんな世界になっちゃって1から作り直してます。社長なら何とかできますよね?」
萬「今はちょっと難しいかな、僕だってすぐには動きたいよ?でもちょっと今はあっちの世界の事についてもっと知っておきたいんだよねー。」
荒薪「社長さん、また仕事放り出すんですか?」
萬「またとは人聞きが悪いよ荒薪ちゃん。そうだな。荒薪ちゃん、他の幹部にも伝えておいてくれ、担当下の神格が消えた話だが、一人で無茶な事はしないように。幸いにもアザトースはまだ非活性状態だが、このような状況だいつ目覚めてもおかしくは無い。幹部は引き続き自らの役割を遂行してくれ。僕がまた一から全て従えるまで警戒は怠らないように、僕は僕で調査を進める今回の世界の融合における真相をね。」
荒薪「わかりました、原田さん、MOMOさん、あとはMr.Gにも連絡しますか?」
萬「彼にも頼むよ、彼は今は違う職場にいるけど彼も幹部の1人だ。」
荒薪「わかりました、後は例の件ですが。」
萬「例の件?」
荒薪「忘れたんですか?敵対組織の話ですよ。現在調査隊を派遣しているのですが連絡が途絶えました。やつらに捕まったのでしょう。」
萬「うわまじかー、あいつらも動き出したのか。世界の融合から世の中が急速に動き始めたみたいだね。僕も急がないとね。」
僕は目覚めるといつもの自室(社長室)にいた、どうやら寝落ちした所を連れて行かれたようだった。 部屋が何やら臭いと思っていると、僕の隣にいたのはあの時に従属したショゴスだった。そりゃ臭いわけである。とりあえずは貴重な手駒として扱おう。
萬「そうだね、君には第二秘書にでもなってもらうかな。まずは諸々雑用から覚えるのと、見た目だけどうにかしようかその姿だと社員のSANが減っちゃうからねAPP10前後くらいの人間の姿にでもなってくれ。」
二つの世界が混ざり合った結果か僕の手駒が随分と脱走をしている、本来ならば永続的に支配可能の筈である手駒が一人でに何処かに消えるなどあり得ない事だ。すぐに召喚が可能な者でさえ何故か召喚ができない。
萬「これは本当に困った、本来の僕の世界では計画のほとんどが達成されていたのに、世界が混ざり合った影響でそれもパーだ、本当に嫌だね邪神っていうのは今までの苦労ってもんをすぐに壊すんだ。迷惑極まりないね。幸いにも封印したアイツらは音器に定着してるみたいだから一先ずは安心かな。
でも悪いことだけじゃなかった。
中川悟、彼からは僕と似て非なるものを感じる。神話生物と仲を深めるその様はまるで僕の計画を否定するかの様だったが、ある意味新たな考えかもしれない。神話生物を切り捨てるのではなく、そこに人としての感性を与えて互いに共存する道。でもそれは彼がこちら側の世界の住人ではない故の考えなのかもしれない。
どちらにせよ僕は僕の計画を止めるつもりはない。
混沌や争いを望むモノ以外の永遠に続く世界平和。争いを止めるにはもっと巨大な、神に等しい力を持つ必要がある。
絶対的な力を持つ神を従える指導者が運営する世界という事実を全生命体が認知し、恐れ慄き、叛逆をも不可能とするほどの、それが目覚めれば世界が消える危機的状況を作れば、その指導者の意向に全生命体は従う構図ができる。
僕がその指導者となり、世界をより良き方向、争いの根絶、永遠に続く平和が満ち、彼女と交わした約束である真の世界平和の実現させる。
そのために日々努力するだけだ。
だけどこの僕の力のことはニャルラトホテプやその他の奴らには現状知られる訳にはいかない、悟の前ではやむお得ない時だけ使おう。彼も僕の理想に共感してくれるだろう。」
「社長、何一人で窓の外見ながらぶつぶつ言ってるんですか?」
萬躁矢が自らの思想に耽っていると、社長室の扉が開き赤髪の少女が入ってくる。
萬「おや、来てたのかい荒薪ちゃん。仕事の方は順調かい?」
荒薪「順調も何も、こんな世界になっちゃって1から作り直してます。社長なら何とかできますよね?」
萬「今はちょっと難しいかな、僕だってすぐには動きたいよ?でもちょっと今はあっちの世界の事についてもっと知っておきたいんだよねー。」
荒薪「社長さん、また仕事放り出すんですか?」
萬「またとは人聞きが悪いよ荒薪ちゃん。そうだな。荒薪ちゃん、他の幹部にも伝えておいてくれ、担当下の神格が消えた話だが、一人で無茶な事はしないように。幸いにもアザトースはまだ非活性状態だが、このような状況だいつ目覚めてもおかしくは無い。幹部は引き続き自らの役割を遂行してくれ。僕がまた一から全て従えるまで警戒は怠らないように、僕は僕で調査を進める今回の世界の融合における真相をね。」
荒薪「わかりました、原田さん、MOMOさん、あとはMr.Gにも連絡しますか?」
萬「彼にも頼むよ、彼は今は違う職場にいるけど彼も幹部の1人だ。」
荒薪「わかりました、後は例の件ですが。」
萬「例の件?」
荒薪「忘れたんですか?敵対組織の話ですよ。現在調査隊を派遣しているのですが連絡が途絶えました。やつらに捕まったのでしょう。」
萬「うわまじかー、あいつらも動き出したのか。世界の融合から世の中が急速に動き始めたみたいだね。僕も急がないとね。」
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