143 / 208
第143話
しおりを挟むベッドに戻って寝転んだ。
足を開かされ、後孔に指が触れる。
「何もしてないのに濡れてる」
「ん、興奮、したから……」
凪が中を解していく。
「自分で乳首触って」
「ぁ……恥ずかしいよ……」
「恥ずかしいことならもっとしてるだろ」
凪の言葉に納得して、自分の乳首を抓る。
これはあんまり気持ちよくない。
「真樹はもっと優しく触る方が好きだと思うよ」
「やさしく」
「ああ。指の腹でそっと撫でてみて」
「……っん、ァ、さっきと、違う……っ」
フワフワと触ると気持ちよくて腰が揺れてしまう。
中を弄る指が前立腺をガリッと引っ掻いて、背中が浮いた。
「ひっ、い、ぃ……っ!」
「すごく震えてる。ここ好きだね」
「あっ、ァ、好き、好きっ、あぁぁ……っ」
「こっちも気持ちよくしよう」
「えっ、ぁ、あ……!」
震えていたペニスを凪がパクッと咥える。
視覚的にも身体的にも快感がやってきて、頭がパンクしそう。
「だ、め……っ、ぁ、だめ、いく、出る、すぐ出ちゃう……っ」
「いいよ、出して」
前立腺を揉むように刺激され、ペニスを扱かれる。
我慢できなくて射精してしまった。
「っぃ、いった、いったから、凪、やだ、もうだめ!」
射精したあとも同じように体を弄られる。
乳首に触れていた手を伸ばし、凪の髪を掴んだ。
「ゃ、だぁ……っ出る、潮、出ちゃうから、やめて、凪、やめて……っ!」
昼間に折角凪が整えてくれたベッドが、また汚れてしまう。
俺の言いたいことが伝わったのか、快感が止んだ。
身体はビクビクと震えたまま。
「確かにまた洗うのは面倒だな」
「っは、はぁ……ぁ、まだ気持ちいい……」
「真樹、こっち来て」
「ぅわっ!」
腕を引かれたかと思うと、凪が背中側に回ってぎゅっと抱きしめてきた。
その間数秒。反応できなくてビックリしてると後孔にペニスが宛てがわれた。
「えっ、ぁ、このままするのっ!?」
「床が汚れたら拭けばいいだけだから、ベッドの端っこでする。真樹はそのまま乗っとけばいいから」
「嘘、ホントにっ……?」
「挿れるよ」
ペニスがゆっくりと入ってきた。
思わず足に力が入って、爪先がピンと伸びる。
「うっ、ぁ、あ……これ、深い所まで、きちゃう……っ」
「好きなところにも当たるだろ」
ペニスが前立腺を引っ掻いて奥を突く。
思わず腰に回る凪の腕を掴んだ。
「だめ、だめっ、ぁ、おかしくなる、ぅ……っ」
「あー、すごく締まってる。気持ちいいよ」
「っ、あぁっ、ぁ、出る──ッッ!」
プシャッと潮を吹く。
床が濡れる。でもそれどころじゃなくて、止まらない律動に背中を反らして凪にもたれかかった。
「ひっ、ひぁぁっ、ぁ、ま、って、止まらない……っ!」
卑猥な水音が止まらない。
目の前が白く霞んでいく。
90
お気に入りに追加
1,954
あなたにおすすめの小説
この噛み痕は、無効。
ことわ子
BL
執着強めのαで高校一年生の茜トキ×αアレルギーのβで高校三年生の品野千秋
α、β、Ωの三つの性が存在する現代で、品野千秋(しなのちあき)は一番人口が多いとされる平凡なβで、これまた平凡な高校三年生として暮らしていた。
いや、正しくは"平凡に暮らしたい"高校生として、自らを『αアレルギー』と自称するほど日々αを憎みながら生活していた。
千秋がαアレルギーになったのは幼少期のトラウマが原因だった。その時から千秋はαに対し強い拒否反応を示すようになり、わざわざαのいない高校へ進学するなど、徹底してαを避け続けた。
そんなある日、千秋は体育の授業中に熱中症で倒れてしまう。保健室で目を覚ますと、そこには親友の向田翔(むこうだかける)ともう一人、初めて見る下級生の男がいた。
その男と、トラウマの原因となった人物の顔が重なり千秋は混乱するが、男は千秋の混乱をよそに急に距離を詰めてくる。
「やっと見つけた」
男は誰もが見惚れる顔でそう言った。
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
僕を愛して
冰彗
BL
一児の母親として、オメガとして小説家を生業に暮らしている五月七日心広。我が子である斐都には父親がいない。いわゆるシングルマザーだ。
ある日の折角の休日、生憎の雨に見舞われ住んでいるマンションの下の階にある共有コインランドリーに行くと三日月悠音というアルファの青年に突然「お願いです、僕と番になって下さい」と言われる。しかしアルファが苦手な心広は「無理です」と即答してしまう。
その後も何度か悠音と会う機会があったがその度に「番になりましょう」「番になって下さい」と言ってきた。
孕めないオメガでもいいですか?
月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから……
オメガバース作品です。
変なαとΩに両脇を包囲されたβが、色々奪われながら頑張る話
ベポ田
BL
ヒトの性別が、雄と雌、さらにα、β、Ωの三種類のバース性に分類される世界。総人口の僅か5%しか存在しないαとΩは、フェロモンの分泌器官・受容体の発達度合いで、さらにI型、II型、Ⅲ型に分類される。
βである主人公・九条博人の通う私立帝高校高校は、αやΩ、さらにI型、II型が多く所属する伝統ある名門校だった。
そんな魔境のなかで、変なI型αとII型Ωに理不尽に執着されては、色々な物を奪われ、手に入れながら頑張る不憫なβの話。
イベントにて頒布予定の合同誌サンプルです。
3部構成のうち、1部まで公開予定です。
イラストは、漫画・イラスト担当のいぽいぽさんが描いたものです。
最新はTwitterに掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる