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一緒に眠りましょう
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晩餐の席で、改めて挨拶を交わして今後の話し合いが行われた。
「我々の息子のエトカーが陛下のお側に居りまして、開戦間近になれば知らせに参りますので、
それまで御逗留下さい」
「何から何までお世話になります」
リリーアリアは微笑んでエッカートに会釈した。
そしてその晩餐の席でも料理には驚かされるのである。
見た目は質素なのだが、パンは皮がカリッと焼けているのに中は柔らかく、バターの芳醇な香りがする。
サラダにかかっているソースも複雑な旨みがあり、美味しい。
肉も柔らかく、付け合せのソースも美味なのである。
「素晴らしいお料理で御座いますね」
とマルグレーテが驚いたように口にした。
「お褒めの言葉を頂き恐縮です。メルティアとミルティアが料理には一家言ございまして」
お礼の言葉を口にしながらも、アデリナはジト目で双子を見ている。
要するに、料理に煩いのだろう。
苦労が忍ばれると言うものだが、それでも美味しい食事は幸福な気分にさせてくれるのである。
母の視線に双子は慣れているのか、無邪気に笑顔を浮かべている。
「類稀なる才能の持ち主でございますわ。わたくしすっかりメアとミアに夢中になりましたの」
「メアもミアもリーア様に夢中です」
「ミアもメアもルティ様みたいにお城で侍女になりたいです!」
とんでもない事を言い出した双子に、エッカートが額に手をあてて、顔を俯けた。
「父は胃が痛くなってきたぞ…」
「まあ、くふふ、嬉しゅうございますわ。ああ、そういえば、明日は双子ちゃん達をお借りしても宜しくて?」
上品な笑顔を浮かべるリリーアリアに、エッカートが乾いた笑いを口に上せて質問した。
「ええ…ご存知とは思われますが、このように礼儀のなっていない娘で宜しければ幾らでも…」
「ええ、勿論それで宜しいのです。明日は皆で魔法の練習を致しますわ」
「それは…この子達がお話したという事ですわね?あれほど他人には話すなと申し付けてあったのに…」
アデリナの背後からドス黒いオーラが湧き出ているように見えて、リリーアリアはあら?と首を傾げた。
双子を見ると、お互い抱きしめあって震えている。
「いえ、わたくしが無理に聞き出したのですわ。わたくしも聖女の力を受け継ぐ身で、
魔法とも言える力もございますのよ」
擁護するリリーアリアの言葉に、アデリナが護衛騎士であるクリストハルトを見ると、クリストハルトは頷いた。
「聖女の力だけじゃなく、光の魔法を使われていたのを確認している。魔法の矢筒から矢を取り出せるのは、
魔法の素養がある者だけだ」
それを聞いて、アデリナは少し考え込むような仕草を見せた。
リリーアリアも、少し考えてから言葉を紡ぐ。
「勿論、アデリナ様のご心配も分かりますので、この事は他言は致しません。でも、どうしても今必要な事なのです。
どうか、お許しくださいませ」
まさか皇女という立場の者が、命令という形をとらずに懇願した事に、アデリナは目を瞬いた。
そして、ふわりと勝気な笑顔を見せる。
「殿下がそこまで仰るのなら、了承致しました。多少厳しくしても構いませんので、ご存分にどうぞ」
厳しくする事がお仕置き代わりになるらしく、最後は双子に視線を注ぎつつアデリナは言う。
どうやらお怒りは免れたと知った双子は、落ち着きを取り戻してデザートを食べ始めた。
「補給品は明朝、本陣に運ばせる事にする。殿下の護衛は俺1人で事足りるだろう」
クリストハルトの言葉にエッカートが頷いた。
「では家の部下を1人案内に随伴させましょう。ここからなら半日もかかりません」
リリーアリアは、頭の中で今朝や昨日見た地図を思い描いていた。
「では、最終決戦はローンハルではなく、ゴルドニア平原となりますのね」
「仰るとおりで御座います、殿下」
予定ではもう少し先、東だったのだが、思ったよりも戦場に近かったのだ。
数で決着を図りたいガルカンチュア帝国軍と、ゴルドニアの混成軍は、平原で戦う方が有利だからだ。
ローンハル王国の起伏のある土地は、奇襲向き、少数向きなのである。
「そう、良かったわ…」
何が良かったのだろうと、エッカートとクリストハルトは首を傾げるが、双子達は嬉しそうにうんうんと頷いていた。
「リーア様、さっきのお約束、まだ叶えて貰っておりません」
「ミアとメアは全部お話を致しましたよ」
双子が何かを要求し始めて、エッカートはまたもやぎょっとした顔をして双子を見ている。
「あらあら、そうね。では寝る前にお部屋に参りますわ」
皇女を部屋に呼びつけるとは何たる不敬か、と口を出したいところだが、それを皇女本人が許しているので、
エッカートはアデリナの怒りを見て心を落ち着けた。
「でしたらリーア様、メアとミアと一緒に寝ましょう」
「ルティ様も一緒に寝ましょう」
再び爆発しそうなアデリナと、胃痛が始まったのか苦悩する顔をするエッカートを見て、リリーアリアが苦笑した。
「クリス、一所に纏まっていた方が護衛もしやすいでしょう。リーンデル夫人、お部屋のご用意をして頂いたのに
大変心苦しゅうございますけれど、双子ちゃんのお部屋でお世話になりますわ」
「殿下の寛容さに感謝致します。クリストハルト様は、隣の部屋をお使いくださいませ」
「感謝する。……親ってのも大変そうだな、エッカート」
「はは…戦場で戦っている方がまだ気が楽というものです」
双子はその言葉にまあるく頬を膨らませているが、確かに心労が多そうではある。
リリーアリアは不快に思わないどころか、好意を持っているが、人によっては嫌悪するだろう。
だが、無邪気に見えて、二人はそういう相手にはきちんと振る舞える才覚も持っていると確信している。
部屋に戻ると、早速寝間着に着替えて、わくわくと目を輝かせている双子の前で、リリーアリアはベールを外した。
「何だか、期待を籠めた目で見られていると、ベールを取るのが恥ずかしくなりますわね」
「わあ……」
「綺麗……」
双子は頬を染めたままぽかん、と口を開けてリリーアリアの素顔を見詰めた。
柔らかく波のようにうねる金糸の髪と、陶器のように美しく白い肌はベールの外からでも分かっていたのだが、
瞳は夢見るようなゆらゆらと揺れるオレンジ色の光が宿っていて、容姿の可憐な美しさと相俟って、
これ以上はない美しさを醸し出していた。
黒いベール越しだと冷たく見える容姿なのに、ベールを取ったリリーアリアはまるで陽だまりのような柔らかい
温かさを纏っている。
その温かい光のような美しさが、人形のように精巧な美しさを彩っているのだ。
見慣れているはずのマルグレーテも、思わず魅入ってしまってから赤面した。
「わたしも何時までもご尊顔を拝すると魅入ってしまいます。慣れそうにもありません」
「くふふ、気に入って貰えたのなら何よりですわ。さあ、寝ましょう。明日は忙しいのですから」
「「はあい」」
うっとりしたまま、4人で並んで二つのベッドで眠りについた。
戦場に来て、思わぬ出会いがあって、もしかしたら戦争を打開出来るかも知れない方法も手に入れて、
美味しい食事や菓子を食べて、初めて城を出てから安心した気持ちでリリーアリアは目を閉じたのである。
「我々の息子のエトカーが陛下のお側に居りまして、開戦間近になれば知らせに参りますので、
それまで御逗留下さい」
「何から何までお世話になります」
リリーアリアは微笑んでエッカートに会釈した。
そしてその晩餐の席でも料理には驚かされるのである。
見た目は質素なのだが、パンは皮がカリッと焼けているのに中は柔らかく、バターの芳醇な香りがする。
サラダにかかっているソースも複雑な旨みがあり、美味しい。
肉も柔らかく、付け合せのソースも美味なのである。
「素晴らしいお料理で御座いますね」
とマルグレーテが驚いたように口にした。
「お褒めの言葉を頂き恐縮です。メルティアとミルティアが料理には一家言ございまして」
お礼の言葉を口にしながらも、アデリナはジト目で双子を見ている。
要するに、料理に煩いのだろう。
苦労が忍ばれると言うものだが、それでも美味しい食事は幸福な気分にさせてくれるのである。
母の視線に双子は慣れているのか、無邪気に笑顔を浮かべている。
「類稀なる才能の持ち主でございますわ。わたくしすっかりメアとミアに夢中になりましたの」
「メアもミアもリーア様に夢中です」
「ミアもメアもルティ様みたいにお城で侍女になりたいです!」
とんでもない事を言い出した双子に、エッカートが額に手をあてて、顔を俯けた。
「父は胃が痛くなってきたぞ…」
「まあ、くふふ、嬉しゅうございますわ。ああ、そういえば、明日は双子ちゃん達をお借りしても宜しくて?」
上品な笑顔を浮かべるリリーアリアに、エッカートが乾いた笑いを口に上せて質問した。
「ええ…ご存知とは思われますが、このように礼儀のなっていない娘で宜しければ幾らでも…」
「ええ、勿論それで宜しいのです。明日は皆で魔法の練習を致しますわ」
「それは…この子達がお話したという事ですわね?あれほど他人には話すなと申し付けてあったのに…」
アデリナの背後からドス黒いオーラが湧き出ているように見えて、リリーアリアはあら?と首を傾げた。
双子を見ると、お互い抱きしめあって震えている。
「いえ、わたくしが無理に聞き出したのですわ。わたくしも聖女の力を受け継ぐ身で、
魔法とも言える力もございますのよ」
擁護するリリーアリアの言葉に、アデリナが護衛騎士であるクリストハルトを見ると、クリストハルトは頷いた。
「聖女の力だけじゃなく、光の魔法を使われていたのを確認している。魔法の矢筒から矢を取り出せるのは、
魔法の素養がある者だけだ」
それを聞いて、アデリナは少し考え込むような仕草を見せた。
リリーアリアも、少し考えてから言葉を紡ぐ。
「勿論、アデリナ様のご心配も分かりますので、この事は他言は致しません。でも、どうしても今必要な事なのです。
どうか、お許しくださいませ」
まさか皇女という立場の者が、命令という形をとらずに懇願した事に、アデリナは目を瞬いた。
そして、ふわりと勝気な笑顔を見せる。
「殿下がそこまで仰るのなら、了承致しました。多少厳しくしても構いませんので、ご存分にどうぞ」
厳しくする事がお仕置き代わりになるらしく、最後は双子に視線を注ぎつつアデリナは言う。
どうやらお怒りは免れたと知った双子は、落ち着きを取り戻してデザートを食べ始めた。
「補給品は明朝、本陣に運ばせる事にする。殿下の護衛は俺1人で事足りるだろう」
クリストハルトの言葉にエッカートが頷いた。
「では家の部下を1人案内に随伴させましょう。ここからなら半日もかかりません」
リリーアリアは、頭の中で今朝や昨日見た地図を思い描いていた。
「では、最終決戦はローンハルではなく、ゴルドニア平原となりますのね」
「仰るとおりで御座います、殿下」
予定ではもう少し先、東だったのだが、思ったよりも戦場に近かったのだ。
数で決着を図りたいガルカンチュア帝国軍と、ゴルドニアの混成軍は、平原で戦う方が有利だからだ。
ローンハル王国の起伏のある土地は、奇襲向き、少数向きなのである。
「そう、良かったわ…」
何が良かったのだろうと、エッカートとクリストハルトは首を傾げるが、双子達は嬉しそうにうんうんと頷いていた。
「リーア様、さっきのお約束、まだ叶えて貰っておりません」
「ミアとメアは全部お話を致しましたよ」
双子が何かを要求し始めて、エッカートはまたもやぎょっとした顔をして双子を見ている。
「あらあら、そうね。では寝る前にお部屋に参りますわ」
皇女を部屋に呼びつけるとは何たる不敬か、と口を出したいところだが、それを皇女本人が許しているので、
エッカートはアデリナの怒りを見て心を落ち着けた。
「でしたらリーア様、メアとミアと一緒に寝ましょう」
「ルティ様も一緒に寝ましょう」
再び爆発しそうなアデリナと、胃痛が始まったのか苦悩する顔をするエッカートを見て、リリーアリアが苦笑した。
「クリス、一所に纏まっていた方が護衛もしやすいでしょう。リーンデル夫人、お部屋のご用意をして頂いたのに
大変心苦しゅうございますけれど、双子ちゃんのお部屋でお世話になりますわ」
「殿下の寛容さに感謝致します。クリストハルト様は、隣の部屋をお使いくださいませ」
「感謝する。……親ってのも大変そうだな、エッカート」
「はは…戦場で戦っている方がまだ気が楽というものです」
双子はその言葉にまあるく頬を膨らませているが、確かに心労が多そうではある。
リリーアリアは不快に思わないどころか、好意を持っているが、人によっては嫌悪するだろう。
だが、無邪気に見えて、二人はそういう相手にはきちんと振る舞える才覚も持っていると確信している。
部屋に戻ると、早速寝間着に着替えて、わくわくと目を輝かせている双子の前で、リリーアリアはベールを外した。
「何だか、期待を籠めた目で見られていると、ベールを取るのが恥ずかしくなりますわね」
「わあ……」
「綺麗……」
双子は頬を染めたままぽかん、と口を開けてリリーアリアの素顔を見詰めた。
柔らかく波のようにうねる金糸の髪と、陶器のように美しく白い肌はベールの外からでも分かっていたのだが、
瞳は夢見るようなゆらゆらと揺れるオレンジ色の光が宿っていて、容姿の可憐な美しさと相俟って、
これ以上はない美しさを醸し出していた。
黒いベール越しだと冷たく見える容姿なのに、ベールを取ったリリーアリアはまるで陽だまりのような柔らかい
温かさを纏っている。
その温かい光のような美しさが、人形のように精巧な美しさを彩っているのだ。
見慣れているはずのマルグレーテも、思わず魅入ってしまってから赤面した。
「わたしも何時までもご尊顔を拝すると魅入ってしまいます。慣れそうにもありません」
「くふふ、気に入って貰えたのなら何よりですわ。さあ、寝ましょう。明日は忙しいのですから」
「「はあい」」
うっとりしたまま、4人で並んで二つのベッドで眠りについた。
戦場に来て、思わぬ出会いがあって、もしかしたら戦争を打開出来るかも知れない方法も手に入れて、
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