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ベールを外すと分からない
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和気藹々と兄妹仲良く味見と言う名の食事をしていると、廊下が何やら騒がしくなり、突然ガチャリと扉が開いた。
「お待ち下さい!」
と制止する言葉と共に、そこに立っていたのは、従姉妹の王女、エリーゼだ。
胸に包みを抱いて、片手には先日直した兎の縫いぐるみ、ミルヒェをしっかりと持っている。
青く、大きな瞳をパチパチと瞬きした後で、きょろ、と誰かを探す素振りを見せてから、
そろそろと部屋の中に入ってきた。
「まあ、いらっしゃいエリーゼ」
漸く串焼き肉を咀嚼し終えたリリーアリアが声をかけると、エリーゼはまた驚いたように目を丸くした。
「リリーおねえさま…?」
「そうですわよ…ああ、普段はベールをしてますものね、これで分かるかしら?」
黒いベールを顔の前に垂らすと、エリーゼがぱああと笑顔になって、よちよちと走り寄って来た。
「リリーおねえさま、お誕生日おめでとうございます」
「まあ、ありがとう、エリーゼ、これは何かしら?」
またベールを上げて、包みをごそごそと開くと、エリーゼが身体を反らしてドヤッと言い放つ。
「ミルヒェのお友達ですの!」
「まあ、本当だわ。可愛らしい兎さんね。お名前はもう付けてありますの?」
「いいえ!おねえさまが付けてください」
膝に甘えるように凭れながら、嬉しそうにエリーゼがはにかんだ。
「では、決まったらエリーゼにお知らせ致しますわね」
兄達は和やかな視線を向けつつも、手に手に食べ物を持って齧り付いている。
小さい妹と言うのは可愛いと思うのだけれど、男女では感じ方が違うのかしら?
とリリーアリアは首を傾げた。
リリーアリアと再会した時のように、エリーゼを抱っこしたりするのかと思っていたのだが、
にこにこ見ているだけである。
と、リリーアリアは出入り口の前で固まったまま立っているアルフレートとオルネーアに気づいた。
「まあ、いらしてくれたのですね」
「ご挨拶が遅れました。娘の無作法をお許し下さいませ」
オルネーアが丁寧にお辞儀をすると、アルフレートも頭を下げた。
「そんな、わたくしにとってエリーゼは妹も同然ですもの。とても可愛い贈り物を頂きましたこと、感謝致しますわ」
さり気なくベールを元に戻して目元を覆い、リリーアリアは立ち上がってお辞儀を返した。
オルネーアは心配そうに、頬を染めたアルフレートを促す。
「さあ、貴方からもお渡ししなさい」
「あ……リリーアリア皇女殿下、お誕生日おめでとうございます」
アルフレートがぎこちなく挨拶をして、小さな箱を手渡してきたので、リリーアリアはそれを受け取った。
開けてみると、そこには一対の手袋が入っていた。
「馬術も武術もなさっていると聞いていますので、手を傷めぬようにと…武骨な贈り物で恐縮ですが…」
「いいえ、実用的で大変嬉しゅうございますわ。気遣ってくださってありがとう、アルフレート。
オルネーア様も、忙しい時間の合間に訪れて頂けて、大変嬉しく存じます」
再度お辞儀をする横に、ヴォルフガングも立ち上がって胸に手をあてて敬礼をした。
「遠く離れて我が妹が心配でしたが、親しくさせて頂いている様子に安心致しました。オルネーア妃」
「いえ、色々と助けていただいているのはわたくし達家族の方ですわ。それに、皆様方は戦場に赴かれているの
ですもの。何かお手伝い出来る事があれば、何なりと仰って下さいませ」
牽制と恭順。
ヴォルフガングの横顔を見ながら、リリーアリアは小さく溜息を吐いた。
礼を言っているようで、牽制の言葉なのである。
妹に何かあれば許さない、という意味も込めている。
相変わらず過保護なのである。
対してオルネーア妃は、その意に逆らわない意思を示したのだ。
「オルネーア様には母国からの支援を頂いておりますもの。兄や両親が安心して前線に赴けるのは、オルネーア様が
後方で色々な支援をして下さっている賜物です。お忙しいのですから、お気持ちだけで嬉しゅうございます」
今度はリリーアリアが、兄を窘める様に見上げた。
オルネーアも帝国とは反対側に位置する隣国であり、農業大国と言われるアルトリオ王国の王族だ。
戦場には食糧と言う形で支援物資を供給してくれている。
働き手まで駆り出される戦時中では、貴重な支援なのだ。
「勿体無いお言葉でございます、皇女殿下。では団欒を邪魔しては申し訳ありません、失礼させて頂きます。
エリーゼ、いらっしゃい」
「はい、おかあさま」
名残惜しそうに、リリーアリアのスカートから離れると、よちよちとエリーゼが母のいる方へ歩いて行く。
「エリーゼ、お手紙を楽しみにしていてね」
「はい、おねえさま!」
嬉しそうに振り返り、んしょんしょとミルヒェの手を振らせる姿は身悶えしたくなる位可愛らしい。
リリーアリアも貰った兎を抱き上げて、その手を振って見せた。
「色々と助けた、って何の話?」
さあ食べよう!と長椅子に戻って、ベールを捲りあげたリリーアリアに、ラインハルトが笑顔で聞いて来た。
「ああ、公爵救出と、王都付近の野盗狩りについても聞きたいな?」
ラインハルトの言葉に、ヴォルフガングも言葉を重ねた。
バレている。
リリーアリアは笑顔のまま圧を篭めて来る二人の兄を見詰めた。
「お待ち下さい!」
と制止する言葉と共に、そこに立っていたのは、従姉妹の王女、エリーゼだ。
胸に包みを抱いて、片手には先日直した兎の縫いぐるみ、ミルヒェをしっかりと持っている。
青く、大きな瞳をパチパチと瞬きした後で、きょろ、と誰かを探す素振りを見せてから、
そろそろと部屋の中に入ってきた。
「まあ、いらっしゃいエリーゼ」
漸く串焼き肉を咀嚼し終えたリリーアリアが声をかけると、エリーゼはまた驚いたように目を丸くした。
「リリーおねえさま…?」
「そうですわよ…ああ、普段はベールをしてますものね、これで分かるかしら?」
黒いベールを顔の前に垂らすと、エリーゼがぱああと笑顔になって、よちよちと走り寄って来た。
「リリーおねえさま、お誕生日おめでとうございます」
「まあ、ありがとう、エリーゼ、これは何かしら?」
またベールを上げて、包みをごそごそと開くと、エリーゼが身体を反らしてドヤッと言い放つ。
「ミルヒェのお友達ですの!」
「まあ、本当だわ。可愛らしい兎さんね。お名前はもう付けてありますの?」
「いいえ!おねえさまが付けてください」
膝に甘えるように凭れながら、嬉しそうにエリーゼがはにかんだ。
「では、決まったらエリーゼにお知らせ致しますわね」
兄達は和やかな視線を向けつつも、手に手に食べ物を持って齧り付いている。
小さい妹と言うのは可愛いと思うのだけれど、男女では感じ方が違うのかしら?
とリリーアリアは首を傾げた。
リリーアリアと再会した時のように、エリーゼを抱っこしたりするのかと思っていたのだが、
にこにこ見ているだけである。
と、リリーアリアは出入り口の前で固まったまま立っているアルフレートとオルネーアに気づいた。
「まあ、いらしてくれたのですね」
「ご挨拶が遅れました。娘の無作法をお許し下さいませ」
オルネーアが丁寧にお辞儀をすると、アルフレートも頭を下げた。
「そんな、わたくしにとってエリーゼは妹も同然ですもの。とても可愛い贈り物を頂きましたこと、感謝致しますわ」
さり気なくベールを元に戻して目元を覆い、リリーアリアは立ち上がってお辞儀を返した。
オルネーアは心配そうに、頬を染めたアルフレートを促す。
「さあ、貴方からもお渡ししなさい」
「あ……リリーアリア皇女殿下、お誕生日おめでとうございます」
アルフレートがぎこちなく挨拶をして、小さな箱を手渡してきたので、リリーアリアはそれを受け取った。
開けてみると、そこには一対の手袋が入っていた。
「馬術も武術もなさっていると聞いていますので、手を傷めぬようにと…武骨な贈り物で恐縮ですが…」
「いいえ、実用的で大変嬉しゅうございますわ。気遣ってくださってありがとう、アルフレート。
オルネーア様も、忙しい時間の合間に訪れて頂けて、大変嬉しく存じます」
再度お辞儀をする横に、ヴォルフガングも立ち上がって胸に手をあてて敬礼をした。
「遠く離れて我が妹が心配でしたが、親しくさせて頂いている様子に安心致しました。オルネーア妃」
「いえ、色々と助けていただいているのはわたくし達家族の方ですわ。それに、皆様方は戦場に赴かれているの
ですもの。何かお手伝い出来る事があれば、何なりと仰って下さいませ」
牽制と恭順。
ヴォルフガングの横顔を見ながら、リリーアリアは小さく溜息を吐いた。
礼を言っているようで、牽制の言葉なのである。
妹に何かあれば許さない、という意味も込めている。
相変わらず過保護なのである。
対してオルネーア妃は、その意に逆らわない意思を示したのだ。
「オルネーア様には母国からの支援を頂いておりますもの。兄や両親が安心して前線に赴けるのは、オルネーア様が
後方で色々な支援をして下さっている賜物です。お忙しいのですから、お気持ちだけで嬉しゅうございます」
今度はリリーアリアが、兄を窘める様に見上げた。
オルネーアも帝国とは反対側に位置する隣国であり、農業大国と言われるアルトリオ王国の王族だ。
戦場には食糧と言う形で支援物資を供給してくれている。
働き手まで駆り出される戦時中では、貴重な支援なのだ。
「勿体無いお言葉でございます、皇女殿下。では団欒を邪魔しては申し訳ありません、失礼させて頂きます。
エリーゼ、いらっしゃい」
「はい、おかあさま」
名残惜しそうに、リリーアリアのスカートから離れると、よちよちとエリーゼが母のいる方へ歩いて行く。
「エリーゼ、お手紙を楽しみにしていてね」
「はい、おねえさま!」
嬉しそうに振り返り、んしょんしょとミルヒェの手を振らせる姿は身悶えしたくなる位可愛らしい。
リリーアリアも貰った兎を抱き上げて、その手を振って見せた。
「色々と助けた、って何の話?」
さあ食べよう!と長椅子に戻って、ベールを捲りあげたリリーアリアに、ラインハルトが笑顔で聞いて来た。
「ああ、公爵救出と、王都付近の野盗狩りについても聞きたいな?」
ラインハルトの言葉に、ヴォルフガングも言葉を重ねた。
バレている。
リリーアリアは笑顔のまま圧を篭めて来る二人の兄を見詰めた。
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