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甘い物をくれるなら
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暫くすると街中で行軍の速度が落ちたかと思うと、堅牢な建物に挟まれた門の中に騎士達が進んでいく。
建物には行軍してきた騎士達とは別に、何人もの人間が武器を片手に直立不動の姿勢を保っていた。
「ああ、彼らは町の治安維持をする騎士隊でね。この屋敷の周囲は彼らの宿舎だ」
門を入ると木々と前庭の奥に、三階建てだが、こじんまりした屋敷が見えてくる。
そして、ジェレイドの言った様に、庭の奥にも横にも木々の向こうに武骨な石造りの建物が見える。
「街を護る騎士様達も沢山いらっしゃるので、ここは守りが万全なのですね」
「そうだよ。火事で類焼しないように石造りにしてるしね」
まるで肉の盾だよと言われているようで、マリアローゼはジト目を向ける。
「違う違う、この屋敷だけじゃなくて、彼らの安全も加味してだからね!?」
「それならよろしいですけれど」
先に屋敷に着いた馬車からは、わらわらと兄達が出てきて、マリアローゼの姿を確認してから屋敷の中へ入っていく。
シルヴァインだけは、そのまま入口に腕組みして留まっていた。
少し見詰めあった後で、ジェレイドがマリアローゼをシルヴァインへと預けた。
「僕は騎士達と会議があるから、後は頼んだぞ、ツチラト」
「は。行ってらっしゃいませ、旦那様」
返事をしたのは、家令と思しき人物で、褐色の肌に黒髪の美青年だった。
青年、というか年齢不詳で、父や叔父と同年代かもしれない。
鋭い目をしているが、ジェレイドを見送った後、マリアローゼをみてにっこりと微笑んだ。
「お嬢様がいらっしゃる日を一同心待ちにしておりました。ただ今部屋にご案内を致します」
ツチラトの言葉に合わせて、居並んだ使用人達が丁寧に頭を下げた。
「こちらこそ、お世話になります。これから、宜しくお願い致しますね」
「勿体無いお言葉でございます」
会釈をしたツチラトの横に立っている女性が、一歩進み出た。
「どうぞ、こちらへ」
白い肌に黒髪を束ねて後頭部で団子にしている髪形の女性で、こちらも鋭く切れ長で鮮やかな赤い瞳をしている。
歩き方もキビキビとしていて、シルヴァインはマリアローゼを抱っこしたままその後に続いた。
入ってすぐ左側に上に上る階段があり、壁に沿うように右に折れ曲がっている。
上りきって廊下を歩いて、一つ目の左側の部屋に案内された。
広く快適そうな部屋は、平原の城と似た作りになっていて、正面が応接間、左側に寝室、右側に護衛用の部屋が
続いている。
そこには、既にカンナとユリアも待機していた。
「わたくしはメイナと申します。何か御用が御座いましたら何時でもお呼び下さいませ」
「ええ、メイナ、案内をありがとう」
ぺこり、と頭を下げてお辞儀をしてから、メイナは部屋を後にした。
ノクスとルーナが早速部屋をマリアローゼ仕様に整えている。
「よし、じゃあ俺は出かけてくるから、ローゼはちゃんと休むんだよ。明日は海の屋敷だからね」
「お兄様は何処へ参られますの?」
床に降ろされながら、シルヴァインに問いかけると、兄はにっこりと微笑んだ。
「商会の建設地と、孤児院の視察と、冒険者ギルドに顔を出してくるよ」
「わ、わたくしも行きたいですわ!」
ふんす!と力強く言ってみるものの、シルヴァインは苦笑しつつふるふると首を横に振った。
「まずは俺とキースが行ってくるし、君は体力的にもそろそろ休む時間だろう。安心して任せておいで。
嫌でもその内何度も行く事になるんだから…まあ、嫌なら行かなくてもいいけどね」
「嫌になったり致しませんけれど…分かりました。お任せいたします…」
しゅん、となりつつスカートを摘んでお辞儀をしたマリアローゼに、シルヴァインは顔を寄せた。
そして、頬に口付ける。
「んなっ、な、な、何をなさいますの!」
突然の、不意打ち行為に、マリアローゼは赤面してぱたぱたと小さな手で振り払った。
ハハハ、と笑いながら身体を起こしたシルヴァインは、指でマリアローゼのおでこを突く。
「元気付けただけさ。お土産も買ってくるから良い子にしてるんだよ」
「もう!わたくしは淑女ですのよ!……でも……甘い物を下さったら、水に流して差し上げます……」
家族の間ではそこまで恥ずかしい行為ではないのかも?と思いなおして、マリアローゼはもじもじと譲歩案を告げた。
シルヴァインはそれを聞いて嬉しそうに、頷く。
「甘いものは捧げるけど、忘れなくて良いからね」
にっこりと微笑む野生的な魅力に溢れたキラキラオーラに押されて、マリアローゼは目を逸らした。
イケメンオーラが眩しすぎるんですけど…
「は、早く行ってらっしゃいませ」
吐息のような笑い声を残して、シルヴァインは颯爽と出て行き、背後でどさりと何かが倒れるような音を聞いてマリアローゼが振り返ると、ユリアが倒れていた。
「と、尊い……」
お兄様のオーラにさすがのユリアさんも参ったのかしら?と心配そうに見詰めてから頷く。
「マリアローゼ様が今日も尊いぃぃ!!」
違った。
ユリアはいつもと同じだったのである。
建物には行軍してきた騎士達とは別に、何人もの人間が武器を片手に直立不動の姿勢を保っていた。
「ああ、彼らは町の治安維持をする騎士隊でね。この屋敷の周囲は彼らの宿舎だ」
門を入ると木々と前庭の奥に、三階建てだが、こじんまりした屋敷が見えてくる。
そして、ジェレイドの言った様に、庭の奥にも横にも木々の向こうに武骨な石造りの建物が見える。
「街を護る騎士様達も沢山いらっしゃるので、ここは守りが万全なのですね」
「そうだよ。火事で類焼しないように石造りにしてるしね」
まるで肉の盾だよと言われているようで、マリアローゼはジト目を向ける。
「違う違う、この屋敷だけじゃなくて、彼らの安全も加味してだからね!?」
「それならよろしいですけれど」
先に屋敷に着いた馬車からは、わらわらと兄達が出てきて、マリアローゼの姿を確認してから屋敷の中へ入っていく。
シルヴァインだけは、そのまま入口に腕組みして留まっていた。
少し見詰めあった後で、ジェレイドがマリアローゼをシルヴァインへと預けた。
「僕は騎士達と会議があるから、後は頼んだぞ、ツチラト」
「は。行ってらっしゃいませ、旦那様」
返事をしたのは、家令と思しき人物で、褐色の肌に黒髪の美青年だった。
青年、というか年齢不詳で、父や叔父と同年代かもしれない。
鋭い目をしているが、ジェレイドを見送った後、マリアローゼをみてにっこりと微笑んだ。
「お嬢様がいらっしゃる日を一同心待ちにしておりました。ただ今部屋にご案内を致します」
ツチラトの言葉に合わせて、居並んだ使用人達が丁寧に頭を下げた。
「こちらこそ、お世話になります。これから、宜しくお願い致しますね」
「勿体無いお言葉でございます」
会釈をしたツチラトの横に立っている女性が、一歩進み出た。
「どうぞ、こちらへ」
白い肌に黒髪を束ねて後頭部で団子にしている髪形の女性で、こちらも鋭く切れ長で鮮やかな赤い瞳をしている。
歩き方もキビキビとしていて、シルヴァインはマリアローゼを抱っこしたままその後に続いた。
入ってすぐ左側に上に上る階段があり、壁に沿うように右に折れ曲がっている。
上りきって廊下を歩いて、一つ目の左側の部屋に案内された。
広く快適そうな部屋は、平原の城と似た作りになっていて、正面が応接間、左側に寝室、右側に護衛用の部屋が
続いている。
そこには、既にカンナとユリアも待機していた。
「わたくしはメイナと申します。何か御用が御座いましたら何時でもお呼び下さいませ」
「ええ、メイナ、案内をありがとう」
ぺこり、と頭を下げてお辞儀をしてから、メイナは部屋を後にした。
ノクスとルーナが早速部屋をマリアローゼ仕様に整えている。
「よし、じゃあ俺は出かけてくるから、ローゼはちゃんと休むんだよ。明日は海の屋敷だからね」
「お兄様は何処へ参られますの?」
床に降ろされながら、シルヴァインに問いかけると、兄はにっこりと微笑んだ。
「商会の建設地と、孤児院の視察と、冒険者ギルドに顔を出してくるよ」
「わ、わたくしも行きたいですわ!」
ふんす!と力強く言ってみるものの、シルヴァインは苦笑しつつふるふると首を横に振った。
「まずは俺とキースが行ってくるし、君は体力的にもそろそろ休む時間だろう。安心して任せておいで。
嫌でもその内何度も行く事になるんだから…まあ、嫌なら行かなくてもいいけどね」
「嫌になったり致しませんけれど…分かりました。お任せいたします…」
しゅん、となりつつスカートを摘んでお辞儀をしたマリアローゼに、シルヴァインは顔を寄せた。
そして、頬に口付ける。
「んなっ、な、な、何をなさいますの!」
突然の、不意打ち行為に、マリアローゼは赤面してぱたぱたと小さな手で振り払った。
ハハハ、と笑いながら身体を起こしたシルヴァインは、指でマリアローゼのおでこを突く。
「元気付けただけさ。お土産も買ってくるから良い子にしてるんだよ」
「もう!わたくしは淑女ですのよ!……でも……甘い物を下さったら、水に流して差し上げます……」
家族の間ではそこまで恥ずかしい行為ではないのかも?と思いなおして、マリアローゼはもじもじと譲歩案を告げた。
シルヴァインはそれを聞いて嬉しそうに、頷く。
「甘いものは捧げるけど、忘れなくて良いからね」
にっこりと微笑む野生的な魅力に溢れたキラキラオーラに押されて、マリアローゼは目を逸らした。
イケメンオーラが眩しすぎるんですけど…
「は、早く行ってらっしゃいませ」
吐息のような笑い声を残して、シルヴァインは颯爽と出て行き、背後でどさりと何かが倒れるような音を聞いてマリアローゼが振り返ると、ユリアが倒れていた。
「と、尊い……」
お兄様のオーラにさすがのユリアさんも参ったのかしら?と心配そうに見詰めてから頷く。
「マリアローゼ様が今日も尊いぃぃ!!」
違った。
ユリアはいつもと同じだったのである。
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