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第四章:三人の旅
第百四十一話:どこまで
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「それで、どこまでいったんですか?」
差し出されたサラの手を取って起き上がりながら、カーリーは尋ねた。
ウアカリは戦いも男も好きながら、その関係性に遺恨を残すことは殆どない。
その質問は、単純な興味からくるものの様だった。
「へ? どこまで?」
「AとかCとかですよ」
瞬時に意味が理解出来ずに聞き返すと、返ってきた答えは聞いたことがある様なものだった。
「なんだっけそれ」
ただ、社交的ではあるものの英雄の娘であったサラに恋愛関係の話をしてくる者などいない。
それはあまり馴染みのないもので、なんとなく男女関係の話だとは分かっているものの、覚えてはいなかった。
すると、カーリーは座ったまま腰の辺りを指差して言う。
「Aはもちろんアナ――」
「頭おかしいなウアカリは!」
サラの叫び声と共にゴツン、と重い音が鳴り響く。
魔法で強化された拳骨が、カーリーの頭を容赦無く打ち抜いた。
その威力は、デーモンなら一撃で葬れるのではという程。
「いったあああ……、そりゃ、他の国とは違いますよ。男女と言えばまず交尾からなんですから」
頭を抑えながら、それでも反省しない様子のカーリー。
「交尾って言うな! ほんとあんた達動物だね……」
「まあまあウアカリの生態は置いておいて、一晩何回ですか?」
「だから!」
尚も遠慮のないカーリーに声を一瞬荒げるが、サラは途端にしゅんとなる。
「…………まだ、一緒に眠ったり手繋いだりしただけ」
「は? 頭おかしいんじゃないですか?」
そろそろ一緒に旅を始めてから半年程が経つ。
その答えは、ウアカリであるカーリーには想定出来ない答えだった。
真顔で疑問を浮かべるカーリーに、サラは顔を赤くして狼狽える。
「い、いや、ほら。……ほら」
咄嗟に言い訳は出てこないのか、しばしもごもごした後に、更にしゅんと落ち込んだ様に言う。
「一緒に寝るだけでもまだ緊張するし、クラウスからしてくることもないし、マナのいるとこじゃできないし……」
英雄サンダルの家ではチャンスはあったけれど、それでも同じベッドで眠る以上のことは無かった。
「化け物の癖にヘタレなんですか?」
「言い方悪いなあ、もう。違うんだよ。ちゃんと私のことは好いてくれてるみたいだし興味が無いわけでもないみたいなんだけど、かと言って我慢してる感じでもないんだよね、クラウスって」
ウアカリに対して、クラウスがある程度の期待をしていたのは間違いが無かった。
しかしクラウスは例え二人きりでもすぐに眠ってしまうし、手を出したいと感じられる素振りも見せない。
女性に興味が無いわけではないけれど、何故か性行為には関心が無い。
サラにはその様に見えていた。
それを説明すると、カーリーは首輪傾げる。
「んん? それは生き物としておかしくないですか? 生き物が生きる目的は、まず子孫繁栄の為なんですから」
「急に真面目なこと言われると気持ち悪いな……。でも、そんな感じなんだよね」
いつもは頭が悪いカーリーも、それに関しては疑問らしく、顎に手を当てながら考える。
この国は、英雄であるマルスが楽園であるとした国だった。来る男はまず間違いなくウアカリ達の子孫繁栄の為に役立っているし、カーリーはその例外を見たことがない。
となれば、カーリーにとって考えられる理由は限られてくる。
「うーん、サラさんはトップクラスには及ばないにしろそこそこ可愛いには可愛いと言える気もしますし――」
「ほんと失礼だよねあんた」
ウアカリは全員が全員顔もスタイルも良い。
それに比べればサラは、と考えるものの、それほど魅力が無いわけではないと思う、というのが再び拳骨を受けたカーリーの感想だった。
「ウアカリなら逆に押し倒しますけど、そもそもサラさんがヘタレですし――」
「聖女の力でぶっ飛ばすよ?」
三度目の拳骨を落としながら、サラは肩を落とす。
言われてみればそれは真実ではあった。
ただし、目の前の人物に言われれば腹が立つというだけで。
「ごめんなさい、イリス様に聞いてみないと分かりませんね。ウチからのアドバイスは股を開けとしか」
「謝るところも何もかもがおかしい」
相変わらずサラとは常識の全てが違うウアカリ人に呆れはて拳骨を落とす気も無くなってくる。
それを見て、何を思ったのかカーリーは、再び真面目な思案顔へと変化した。
「でも、彼から感じる恐怖感って、死そのものなんですけど、んー、ウチらが殺される様な恐怖感は当然あるんだけど、別の恐怖もある気がするんですよねー」
始まりの剣であるクラウスはマナを喰らう。
その結果、胎内からマナを奪い取られたオリヴィアは勇者ではなくなった。
産まれてから、ウアカリの英雄クーリアと心を読む英雄エリーが見たクラウスは、勇者そのものを喰い殺すイメージだった。
そんな中、カーリーはウアカリとしてなのか違うのかは分からないものの、どこか新しいイメージを感じとったらしい。
「どういうこと?」
「いやぁ、ウチにはイマイチ分かりませんね。何せ、今のウアカリで最も男を見る目がないのがこのカーリーですから」
「ウアカリは基本的に全員男を見る目が無いってのが常識だと思うけど」
男なら強さ以外はどうでも良い、それが基本的なウアカリだ。
しかしそれに関しては、カーリーもウアカリを代表しての反論があった。
「あんな人外に惚れるサラさんに言われたくありませんよ」
「あんた……」
自分もちょっかいを出しておいて、と言いたかったものの、確かに殺される危険を感じる勇者が女としてクラウスを好くことはまずあり得ない。
カーリーのそれは本人すら一時の気の迷いだと言っているのだから、確かにここでおかしいのはサラの方だった。
「なんだか納得いかないけど……」
そう言うサラに、ようやく立ち上がったカーリーは腰をくねらせながら言う。
「ま、サラさんはもう少し女を磨くと良いんじゃないですかね。憧れのオリヴィア様みたいに」
「オリヴィアさんに会ったことも無いあんたに言われるとほんとムカつくなぁ」
出会い頭にクラウスを化け物呼ばわりしたり、この脳みそ筋肉は本当にわけが分からない、と溜息を吐いて、サラは頭を切り替える。
思えば、決着が付いて森が静かになってから、随分と時間が経っていた。
「まあ良いや、マナが心配そうな顔してるから行くよ。それと、私が勝ったんだからクラウスには妙な色目を使わない様に」
「はーい。タイプってわけでもないですし」
流石にそろそろ、それなら最初から手を出そうとするなと突っ込みを入れる気力も無くなったサラは、何も言わずにマナが待っているところへ向かって歩き出した。
――。
「ごめんねマナ、見えなかったでしょ? 私勝った、ん?」
森を出てマナのところへ行くと、マナはなんだか見たことがない表情で虚空を見ている様だった。
「どうしたの?」
普段なら興奮した様子で飛びついて来る所。
その様子は、なんだか異様だった。
少しばかりの怒気と、それをどう言語化しようとしているのかを考えている様にも見える。
眉間に皺を寄せたり、首を傾げたり、最後に口をへの字に曲げた後、ゆっくりと口を開いた。
「なんか、おっきいどらごんうまれたかも。さにぃがやっつけたようなの」
ドラゴン。
それは魔王を除いた通常の魔物の中では、最強の種類だった。
堅い鱗に覆われた体は当然ながら大きい程に強度が高く、サイズが倍なら強さはそれどころでは済まない。
知能も高く魔法を使う、正に化け物の中の化け物。
通常は40m程で生まれるとされるが、最近はどういうことか巨体で生まれることが多い。
英雄ですら、巨大なものは一人では倒せないとされている。
個人での討伐記録はレインとサニィを除けば、7年前にエリザベート・ストームハートが倒したという80mが最大。同サイズには、あのナディアすら負けている。
しかしもしも除いた二人を含めたとなると、そのサイズは別格だった。
「サニィがやっつけた、おっきいとなると、……120mクラス?」
もしもそうなら、それはもう天災の域だった。
魔王には及ばないものの、英雄が最低でも四人は必要と言われていて、それでも厳しいかもしれない。
全英雄が集結して、ようやく安全に倒すことが出来る。そんなレベル。
もちろん、僅か七人で安全に倒せるだろうと言われているのは随分とおかしいことではあるのだけれど、本当におかしいことはそんなことではなかった。
僅か五歳程度の肉体しか持たない無力な少女は、ふう、と息を吐いて、うんざりした様子で言った。
まるで、その天災が敵ですらないかの様に。
「わかんないけど、たぶん。…………なんかちょっと、なまいき」
差し出されたサラの手を取って起き上がりながら、カーリーは尋ねた。
ウアカリは戦いも男も好きながら、その関係性に遺恨を残すことは殆どない。
その質問は、単純な興味からくるものの様だった。
「へ? どこまで?」
「AとかCとかですよ」
瞬時に意味が理解出来ずに聞き返すと、返ってきた答えは聞いたことがある様なものだった。
「なんだっけそれ」
ただ、社交的ではあるものの英雄の娘であったサラに恋愛関係の話をしてくる者などいない。
それはあまり馴染みのないもので、なんとなく男女関係の話だとは分かっているものの、覚えてはいなかった。
すると、カーリーは座ったまま腰の辺りを指差して言う。
「Aはもちろんアナ――」
「頭おかしいなウアカリは!」
サラの叫び声と共にゴツン、と重い音が鳴り響く。
魔法で強化された拳骨が、カーリーの頭を容赦無く打ち抜いた。
その威力は、デーモンなら一撃で葬れるのではという程。
「いったあああ……、そりゃ、他の国とは違いますよ。男女と言えばまず交尾からなんですから」
頭を抑えながら、それでも反省しない様子のカーリー。
「交尾って言うな! ほんとあんた達動物だね……」
「まあまあウアカリの生態は置いておいて、一晩何回ですか?」
「だから!」
尚も遠慮のないカーリーに声を一瞬荒げるが、サラは途端にしゅんとなる。
「…………まだ、一緒に眠ったり手繋いだりしただけ」
「は? 頭おかしいんじゃないですか?」
そろそろ一緒に旅を始めてから半年程が経つ。
その答えは、ウアカリであるカーリーには想定出来ない答えだった。
真顔で疑問を浮かべるカーリーに、サラは顔を赤くして狼狽える。
「い、いや、ほら。……ほら」
咄嗟に言い訳は出てこないのか、しばしもごもごした後に、更にしゅんと落ち込んだ様に言う。
「一緒に寝るだけでもまだ緊張するし、クラウスからしてくることもないし、マナのいるとこじゃできないし……」
英雄サンダルの家ではチャンスはあったけれど、それでも同じベッドで眠る以上のことは無かった。
「化け物の癖にヘタレなんですか?」
「言い方悪いなあ、もう。違うんだよ。ちゃんと私のことは好いてくれてるみたいだし興味が無いわけでもないみたいなんだけど、かと言って我慢してる感じでもないんだよね、クラウスって」
ウアカリに対して、クラウスがある程度の期待をしていたのは間違いが無かった。
しかしクラウスは例え二人きりでもすぐに眠ってしまうし、手を出したいと感じられる素振りも見せない。
女性に興味が無いわけではないけれど、何故か性行為には関心が無い。
サラにはその様に見えていた。
それを説明すると、カーリーは首輪傾げる。
「んん? それは生き物としておかしくないですか? 生き物が生きる目的は、まず子孫繁栄の為なんですから」
「急に真面目なこと言われると気持ち悪いな……。でも、そんな感じなんだよね」
いつもは頭が悪いカーリーも、それに関しては疑問らしく、顎に手を当てながら考える。
この国は、英雄であるマルスが楽園であるとした国だった。来る男はまず間違いなくウアカリ達の子孫繁栄の為に役立っているし、カーリーはその例外を見たことがない。
となれば、カーリーにとって考えられる理由は限られてくる。
「うーん、サラさんはトップクラスには及ばないにしろそこそこ可愛いには可愛いと言える気もしますし――」
「ほんと失礼だよねあんた」
ウアカリは全員が全員顔もスタイルも良い。
それに比べればサラは、と考えるものの、それほど魅力が無いわけではないと思う、というのが再び拳骨を受けたカーリーの感想だった。
「ウアカリなら逆に押し倒しますけど、そもそもサラさんがヘタレですし――」
「聖女の力でぶっ飛ばすよ?」
三度目の拳骨を落としながら、サラは肩を落とす。
言われてみればそれは真実ではあった。
ただし、目の前の人物に言われれば腹が立つというだけで。
「ごめんなさい、イリス様に聞いてみないと分かりませんね。ウチからのアドバイスは股を開けとしか」
「謝るところも何もかもがおかしい」
相変わらずサラとは常識の全てが違うウアカリ人に呆れはて拳骨を落とす気も無くなってくる。
それを見て、何を思ったのかカーリーは、再び真面目な思案顔へと変化した。
「でも、彼から感じる恐怖感って、死そのものなんですけど、んー、ウチらが殺される様な恐怖感は当然あるんだけど、別の恐怖もある気がするんですよねー」
始まりの剣であるクラウスはマナを喰らう。
その結果、胎内からマナを奪い取られたオリヴィアは勇者ではなくなった。
産まれてから、ウアカリの英雄クーリアと心を読む英雄エリーが見たクラウスは、勇者そのものを喰い殺すイメージだった。
そんな中、カーリーはウアカリとしてなのか違うのかは分からないものの、どこか新しいイメージを感じとったらしい。
「どういうこと?」
「いやぁ、ウチにはイマイチ分かりませんね。何せ、今のウアカリで最も男を見る目がないのがこのカーリーですから」
「ウアカリは基本的に全員男を見る目が無いってのが常識だと思うけど」
男なら強さ以外はどうでも良い、それが基本的なウアカリだ。
しかしそれに関しては、カーリーもウアカリを代表しての反論があった。
「あんな人外に惚れるサラさんに言われたくありませんよ」
「あんた……」
自分もちょっかいを出しておいて、と言いたかったものの、確かに殺される危険を感じる勇者が女としてクラウスを好くことはまずあり得ない。
カーリーのそれは本人すら一時の気の迷いだと言っているのだから、確かにここでおかしいのはサラの方だった。
「なんだか納得いかないけど……」
そう言うサラに、ようやく立ち上がったカーリーは腰をくねらせながら言う。
「ま、サラさんはもう少し女を磨くと良いんじゃないですかね。憧れのオリヴィア様みたいに」
「オリヴィアさんに会ったことも無いあんたに言われるとほんとムカつくなぁ」
出会い頭にクラウスを化け物呼ばわりしたり、この脳みそ筋肉は本当にわけが分からない、と溜息を吐いて、サラは頭を切り替える。
思えば、決着が付いて森が静かになってから、随分と時間が経っていた。
「まあ良いや、マナが心配そうな顔してるから行くよ。それと、私が勝ったんだからクラウスには妙な色目を使わない様に」
「はーい。タイプってわけでもないですし」
流石にそろそろ、それなら最初から手を出そうとするなと突っ込みを入れる気力も無くなったサラは、何も言わずにマナが待っているところへ向かって歩き出した。
――。
「ごめんねマナ、見えなかったでしょ? 私勝った、ん?」
森を出てマナのところへ行くと、マナはなんだか見たことがない表情で虚空を見ている様だった。
「どうしたの?」
普段なら興奮した様子で飛びついて来る所。
その様子は、なんだか異様だった。
少しばかりの怒気と、それをどう言語化しようとしているのかを考えている様にも見える。
眉間に皺を寄せたり、首を傾げたり、最後に口をへの字に曲げた後、ゆっくりと口を開いた。
「なんか、おっきいどらごんうまれたかも。さにぃがやっつけたようなの」
ドラゴン。
それは魔王を除いた通常の魔物の中では、最強の種類だった。
堅い鱗に覆われた体は当然ながら大きい程に強度が高く、サイズが倍なら強さはそれどころでは済まない。
知能も高く魔法を使う、正に化け物の中の化け物。
通常は40m程で生まれるとされるが、最近はどういうことか巨体で生まれることが多い。
英雄ですら、巨大なものは一人では倒せないとされている。
個人での討伐記録はレインとサニィを除けば、7年前にエリザベート・ストームハートが倒したという80mが最大。同サイズには、あのナディアすら負けている。
しかしもしも除いた二人を含めたとなると、そのサイズは別格だった。
「サニィがやっつけた、おっきいとなると、……120mクラス?」
もしもそうなら、それはもう天災の域だった。
魔王には及ばないものの、英雄が最低でも四人は必要と言われていて、それでも厳しいかもしれない。
全英雄が集結して、ようやく安全に倒すことが出来る。そんなレベル。
もちろん、僅か七人で安全に倒せるだろうと言われているのは随分とおかしいことではあるのだけれど、本当におかしいことはそんなことではなかった。
僅か五歳程度の肉体しか持たない無力な少女は、ふう、と息を吐いて、うんざりした様子で言った。
まるで、その天災が敵ですらないかの様に。
「わかんないけど、たぶん。…………なんかちょっと、なまいき」
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