540 / 592
第四章:三人の旅
第百三十九話:人であること
しおりを挟む
「おお、その通りだよクラウス君!」
クラウスの答えに、満足気にイリスは言う。
魔物と勇者の違いは、人であるか否か。
それが本当ならば、報われるかもしれない人々が出てくることを、クラウスは知っていた。
それは今は最早全滅したとされている、陰のマナを宿した人々だ。
そんなクラウスの心境を言霊の英雄は悟ったのだろう、マナについての話を始める。
「陰陽のマナというものは人間の男女と似ている、なんて感想を、私は抱いてる。性別が違っても、出来ることと出来ないことがあっても、どちらも同じ人間だからね。
ちなみに昔は陰のマナが男性で陽のマナが女性だと思ってたんだけど、どうやらそれは逆みたい」
そんなイリスの言葉に、一つだけ引っかかることがあった。
「男女で出来ることに差が?」
周囲の人々に支えられながらも、女手一つで育てられて来たクラウスには、その意味がいまいち分からなかった。
母はなんでも出来る。それが今までクラウスにとっては常識だったのだから。
ところが返って来た言葉は、唯一男性に惹かれる呪いを受けていないイリスにしてはウアカリらしい言葉だった。
「もちろんあるよ。子どもは女性しか産めない。
代わりに一度に作れる子どもの数は、男性なら限りがないじゃない? だからかも知れないけれど、勇者の割合は実は男性の方が多いみたい。たくさん死んでも、女性よりは繁殖に影響が少ないから。
現にウアカリの人口維持はそれで成り立ってるからね。
更にはそれを証明する様に、今は勇者が戦うけれど、かつて戦争をしていた時代には、主に男性が戦っていた、なんて文献もあるらしいんだよ」
「な、なるほど……」
余りに生々しい答えにクラウスはつい口ごもってしまう。
確かにそれを基に考えるなら、ウアカリの強い男を求める力は、理に適っているのかもしれない。
勇者の力は遺伝しないとはいうものの、それでも現に、サラには魔法の才能があって、クラウスには剣の才能がある。そして勇者ではなかったタラリアであっても、一般人レベルとしては凄まじく洗練されたものを持っている。
そんな風に納得していると、イリスは苦笑いをしていた。
思えば本題は、そこではない。
「それはともかくとして、勇者と魔物の違いは、人間であるか否か。もっといってしまえば、人間であろうとするか否かだと、私達英雄は結論付けた」
力強い声でイリスは断言する。
それは、はっきりと彼らが魔物ではなく、勇者だったと宣言したに等しい。
「陽のマナは分かりやすく超常現象を引き起こすけれど、実はそれって陰のマナも変わらない。ただのエネルギーであるはずのマナが生き物としての意思を持ち、実態を持った姿。それが魔物なんだから、存在すること自体が超常現象だよね」
魔物は特別な身体能力の高さは持っているが、勇者の様な特殊な能力も持っていなければ、陽のマナを用いなければ魔法を使えない。
マナが物質化している魔物だからこそ、魔法を使ってもマナ同士が混ざり合わないという話はよく聞く話だ。
ただ、陽のマナを用いて魔法を使う理由が分からなかった。それが魔物の存在そのものが魔法の様なものだからだと言われれば、確かに納得出来るものだった。
勇者は一つの身体能力を除けば、一つの特殊能力しか持ち合わせない。
つまり、魔物もそれと同じなのだから。
ただ実態を維持するという特殊能力を持った膂力の高い生き物が魔物だと言うのならば、確かに勇者と魔物との差は人であるか否かだ。
生のマナをそのまま操れてしまう魔法使いと勇者よりも、勇者と魔物は近い存在だと言えるのかもしれない。
「まあ魔法を使える魔物がなんで魔法を使えるのかは分かってないんだけどね」
そんなイリスの言葉は、目の前にいる英雄で何となく理解が出来た。
マナに語りかければ魔法事象を起こせるのだから、マナそのものな魔物がマナを利用することは、人が魔法を使うよりも簡単なことなのだろう。
一人納得するクラウスに、イリスは再び苦笑いしながら続けた。
どうやら再び話が逸れ初めていた様だ。
そしてそれは、クラウスにとっては救いの言葉だった。
「つまりは、英雄達の解釈では、魔物と化してしまった狛の村の人達も、英雄レインも、そして――」
英雄レインは、英雄達にとってはやはり勇者なのだ。
その出身地である狛の村の、陰のマナを体内に宿した半魔の人々も、英雄達の基準では勇者だったのだ。
最後は村内で全滅し、残った一人すら英雄達に殺されてしまった彼等も、人であり勇者だった。
それが聞けただけでも、ここに来た価値はあった。
クラウスが感動を受けていると、その話は更に予想外の所まで飛躍する。
「最後の数年間だけは、妖狐たまきすらも、勇者だったんだよ」
藍の魔王の眷属、現存していた最古の魔物の一人、いくつもの国を滅ぼし、魔王の隣で英雄達と戦った妖狐たまき。
それが、勇者だったとイリスは言う。
英雄レインの話をいつもしてくれた母も、たまきの話はあまりしなかった。
だからただ文献に載っている、藍の魔王の眷属で、魔王が死んだことで戦いをやめ、母を治療した後に死んだことはクラウスも知っていたけれど……。
疑問を悟ったのだろう、イリスはそれまでの苦笑ではなく、優しげに微笑んで教えてくれた。
「それまで犯した罪を、魔物だったから仕方ない。と洗い流せる人にとっては、かもしれないけれどね。
でも、少なくともたまきは、レインさんに初めて出会った日から、ただの一人も人を殺めていない。
それどころか、魔王となってしまったレインさんの進行を抑え、ナディアさんの命を繋ぎ、私達が極力死なない様にと立ち回っていたことが、今は分かっている。
ただ間違いなく言えるのは、たまきが居なかったら私達は、エリーちゃんとオリヴィアさんさえいれば勝てたのかも知れないけれど、ほぼ全滅に近い形になってたはずなんだ」
その言葉の真の意味は隠したままに、イリスは懐かしげに言った。
魔王戦で何があったのかを、英雄達は一様に語りたがらない。
それはきっと、彼女達にとっての英雄がレインだったからなのだろう。
だからなのか、それを誤魔化す様に、イリスは語る。
「勇者ってかつては異人って呼ばれてたでしょ?
人とは異なる者。それを、最初の魔王の討伐に命を懸けて立ち向かっていった勇姿を認められて、勇者と呼ばれる様になった。
でもさ、実際は魔物によく似ていて、体内にマナを宿しているんだから、現代では魔物や魔法の様に魔人と呼ぶのが正しいんだよね。
もしくは陽のマナをどうしても聖なるものにしたいのなら、魔法ではなく奇跡と呼ぶとか。
でも、奇跡という言葉は聖女サニィの為にあるのだから、魔法としか言えないし、魔法を奇跡と呼んだら魔物が使う魔法も奇跡と呼ばないといけないのか……。
なんか、人の感情ってほんと、面倒くさいよね。あはは」
そう少し悲しげに笑うイリスは確かに言霊の英雄で、英雄達が背負っている何かを、代弁しているかの様で。
「だからね、何があっても、人であることを忘れてはいけないんだよ」
そんなイリスの言葉は、クラウスの心にとても自然に浸透いった。
クラウスの答えに、満足気にイリスは言う。
魔物と勇者の違いは、人であるか否か。
それが本当ならば、報われるかもしれない人々が出てくることを、クラウスは知っていた。
それは今は最早全滅したとされている、陰のマナを宿した人々だ。
そんなクラウスの心境を言霊の英雄は悟ったのだろう、マナについての話を始める。
「陰陽のマナというものは人間の男女と似ている、なんて感想を、私は抱いてる。性別が違っても、出来ることと出来ないことがあっても、どちらも同じ人間だからね。
ちなみに昔は陰のマナが男性で陽のマナが女性だと思ってたんだけど、どうやらそれは逆みたい」
そんなイリスの言葉に、一つだけ引っかかることがあった。
「男女で出来ることに差が?」
周囲の人々に支えられながらも、女手一つで育てられて来たクラウスには、その意味がいまいち分からなかった。
母はなんでも出来る。それが今までクラウスにとっては常識だったのだから。
ところが返って来た言葉は、唯一男性に惹かれる呪いを受けていないイリスにしてはウアカリらしい言葉だった。
「もちろんあるよ。子どもは女性しか産めない。
代わりに一度に作れる子どもの数は、男性なら限りがないじゃない? だからかも知れないけれど、勇者の割合は実は男性の方が多いみたい。たくさん死んでも、女性よりは繁殖に影響が少ないから。
現にウアカリの人口維持はそれで成り立ってるからね。
更にはそれを証明する様に、今は勇者が戦うけれど、かつて戦争をしていた時代には、主に男性が戦っていた、なんて文献もあるらしいんだよ」
「な、なるほど……」
余りに生々しい答えにクラウスはつい口ごもってしまう。
確かにそれを基に考えるなら、ウアカリの強い男を求める力は、理に適っているのかもしれない。
勇者の力は遺伝しないとはいうものの、それでも現に、サラには魔法の才能があって、クラウスには剣の才能がある。そして勇者ではなかったタラリアであっても、一般人レベルとしては凄まじく洗練されたものを持っている。
そんな風に納得していると、イリスは苦笑いをしていた。
思えば本題は、そこではない。
「それはともかくとして、勇者と魔物の違いは、人間であるか否か。もっといってしまえば、人間であろうとするか否かだと、私達英雄は結論付けた」
力強い声でイリスは断言する。
それは、はっきりと彼らが魔物ではなく、勇者だったと宣言したに等しい。
「陽のマナは分かりやすく超常現象を引き起こすけれど、実はそれって陰のマナも変わらない。ただのエネルギーであるはずのマナが生き物としての意思を持ち、実態を持った姿。それが魔物なんだから、存在すること自体が超常現象だよね」
魔物は特別な身体能力の高さは持っているが、勇者の様な特殊な能力も持っていなければ、陽のマナを用いなければ魔法を使えない。
マナが物質化している魔物だからこそ、魔法を使ってもマナ同士が混ざり合わないという話はよく聞く話だ。
ただ、陽のマナを用いて魔法を使う理由が分からなかった。それが魔物の存在そのものが魔法の様なものだからだと言われれば、確かに納得出来るものだった。
勇者は一つの身体能力を除けば、一つの特殊能力しか持ち合わせない。
つまり、魔物もそれと同じなのだから。
ただ実態を維持するという特殊能力を持った膂力の高い生き物が魔物だと言うのならば、確かに勇者と魔物との差は人であるか否かだ。
生のマナをそのまま操れてしまう魔法使いと勇者よりも、勇者と魔物は近い存在だと言えるのかもしれない。
「まあ魔法を使える魔物がなんで魔法を使えるのかは分かってないんだけどね」
そんなイリスの言葉は、目の前にいる英雄で何となく理解が出来た。
マナに語りかければ魔法事象を起こせるのだから、マナそのものな魔物がマナを利用することは、人が魔法を使うよりも簡単なことなのだろう。
一人納得するクラウスに、イリスは再び苦笑いしながら続けた。
どうやら再び話が逸れ初めていた様だ。
そしてそれは、クラウスにとっては救いの言葉だった。
「つまりは、英雄達の解釈では、魔物と化してしまった狛の村の人達も、英雄レインも、そして――」
英雄レインは、英雄達にとってはやはり勇者なのだ。
その出身地である狛の村の、陰のマナを体内に宿した半魔の人々も、英雄達の基準では勇者だったのだ。
最後は村内で全滅し、残った一人すら英雄達に殺されてしまった彼等も、人であり勇者だった。
それが聞けただけでも、ここに来た価値はあった。
クラウスが感動を受けていると、その話は更に予想外の所まで飛躍する。
「最後の数年間だけは、妖狐たまきすらも、勇者だったんだよ」
藍の魔王の眷属、現存していた最古の魔物の一人、いくつもの国を滅ぼし、魔王の隣で英雄達と戦った妖狐たまき。
それが、勇者だったとイリスは言う。
英雄レインの話をいつもしてくれた母も、たまきの話はあまりしなかった。
だからただ文献に載っている、藍の魔王の眷属で、魔王が死んだことで戦いをやめ、母を治療した後に死んだことはクラウスも知っていたけれど……。
疑問を悟ったのだろう、イリスはそれまでの苦笑ではなく、優しげに微笑んで教えてくれた。
「それまで犯した罪を、魔物だったから仕方ない。と洗い流せる人にとっては、かもしれないけれどね。
でも、少なくともたまきは、レインさんに初めて出会った日から、ただの一人も人を殺めていない。
それどころか、魔王となってしまったレインさんの進行を抑え、ナディアさんの命を繋ぎ、私達が極力死なない様にと立ち回っていたことが、今は分かっている。
ただ間違いなく言えるのは、たまきが居なかったら私達は、エリーちゃんとオリヴィアさんさえいれば勝てたのかも知れないけれど、ほぼ全滅に近い形になってたはずなんだ」
その言葉の真の意味は隠したままに、イリスは懐かしげに言った。
魔王戦で何があったのかを、英雄達は一様に語りたがらない。
それはきっと、彼女達にとっての英雄がレインだったからなのだろう。
だからなのか、それを誤魔化す様に、イリスは語る。
「勇者ってかつては異人って呼ばれてたでしょ?
人とは異なる者。それを、最初の魔王の討伐に命を懸けて立ち向かっていった勇姿を認められて、勇者と呼ばれる様になった。
でもさ、実際は魔物によく似ていて、体内にマナを宿しているんだから、現代では魔物や魔法の様に魔人と呼ぶのが正しいんだよね。
もしくは陽のマナをどうしても聖なるものにしたいのなら、魔法ではなく奇跡と呼ぶとか。
でも、奇跡という言葉は聖女サニィの為にあるのだから、魔法としか言えないし、魔法を奇跡と呼んだら魔物が使う魔法も奇跡と呼ばないといけないのか……。
なんか、人の感情ってほんと、面倒くさいよね。あはは」
そう少し悲しげに笑うイリスは確かに言霊の英雄で、英雄達が背負っている何かを、代弁しているかの様で。
「だからね、何があっても、人であることを忘れてはいけないんだよ」
そんなイリスの言葉は、クラウスの心にとても自然に浸透いった。
0
お気に入りに追加
401
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる