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第四章:三人の旅
第百三十一話:英雄家と別れ
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英雄との別れは、至極あっさりとしたものだった。
別れの時に少々のトラブルはあったものの、結論から言えば、いつでも会えるのだからというもの。
三人は現在、ウアカリへ向かってと歩みを進めていた。
「いやー、今更だけどリアちゃん来なかったねー」
「でも、そのうちっていってたよ」
サラの少し寂しそうな言葉に、マナはなんともあっさりと返してみせる。
滞在期間の一週間、マナとタラリアは四六時中一緒に過ごしていた。
朝と夕は二人で並んで剣を振っていたし、昼間はタラリアが遊びを教えたり勉強を教えてみたり、ともかく仲のいい姉妹や親友の様に、二人は常に一緒に生活をしていた。
それこそグレーズの城でブリジット姫と一緒にいた時以上に、二人の仲は良い様子だった。
ところがマナもタラリアも、別れの時にはあっさりとしたものだった。
ブリジット姫に対してはマナは時折サラやクラウスが代筆を頼まれては手紙を書いていて、返事の手紙も何処からともなくサラが持って来てはマナに読んで聞かせるという文通をしている。
しかしタラリアに対しては、手のひらを合わせたどけで特に何も語らずに別れを済ませてしまった。
「あはは、マナは私より大人かもしれないね」
そんなマナの様子を見ていたサラが、苦笑いしながら言う。
別れてから既に二週間ほど、ブリジット姫との文通は既に二往復しているにも関わらず、タラリアには手紙をしたためる様子がない。
今更になってタラリアの名前を出し始めたサラを見て、マナはうーんと一唸りした後に言った。
「ブリジットちゃんはだいじなおともだちで、りあはこころのめいゆーだから?」
いつの間にやら、マナの仲ではそんなことになっていたらしい。
「へえ、なにそれー?」
こころのめいゆーとやらが何か分からない様子で、サラは問う。
すると、マナはうーんうーんと再び唸って、タラリアが言っていた言葉なのだろう、今までのマナなら言わなかっただろう言葉を捻り出す。
「なにもできないけど、なにかをしたいっておもってるなかま?」
「ああ、なるほど。リアちゃん悩んでたことあったもんね。英雄の娘なのに、何も出来ないって」
「りあ、かわいいのにね」
「それだけで誰にもできないこと出来てるのにねー」
ねー、と二人は姦しく息を合わせて話題をタラリアの容姿のことに転換していく。
しかし二人のやりとりを聞いていたクラウスは、なるほどと思う。
マナは以前、自分は勇者か魔法使いかと心を浮き立たせていた。
ところがマナは同年代のブリジット姫や大人の勇者達、英雄達、果てには旅に同伴することになったサラを見て、自分を知る内に、どちらの才能も持ち合わせていないだろうことに気づいてしまった。
それが、ショックでないわけは無かったのだろう。
そしてタラリアもまた、英雄の娘でありながら一般人であることに、コンプレックスを抱いていた。
二人は共に、周囲を化け物に囲まれた無力な少女だ。
となれば、多少年の差があった所で、仲良くなれるのは当然といった所なのかもしれない。
それも、既に魔法使いの力を見せ始めているブリジット姫とは違った形で、仲良くなることが、二人にとっては当然だったのだろう。
そしてきっと、タラリアは知っていて、マナは知らないのだろう。
マナは今のところなんの力も示していないものの、世界の救世主などと呼ばれていることを。
それでも尚、マナのことを心の盟友だと言ってくれたタラリアに、クラウスは静かに感謝をした。
そんなことを思ってから、サラとマナの会話に再び耳を傾ける。
「りあのけんはくらうすくらいきれー。まなもはやくあんなふうになりたいな」
「あはは、リアちゃんは勇者でも魔法使いでもないけど、何でも出来る凄い娘だからね。私の中ではオリーブさんくらい尊敬してるよ」
「くらうすのまま?」
「そうそう。オリーブさんはちょっと規格外だけど」
「きかくがいってなあに?」
「うーん、とね。オリーブさんは一般人なのに魔物をぽんぽん倒せるー、えーと、凄過ぎる人?」
「くらうすにもよくきいたよ。でーもん? たおしたのはくらうすのままだけだって」
ちょうど耳を傾けた所で母の話に切り替わり、クラウスは入ろうと思うも盛り上がってる二人の会話に割り込むのも悪い気がして、微笑むだけに留めてみると、サラが心配そうな顔をした。
「あれ、クラウスがオリーブさんの話に入って来ないなんてどうしたの? 体調悪いの?」
「サラは僕のことを何だと思ってるんだ……」
「マザコン」
「……」
息もつかせぬ即答に怒ることも出来ずにいると、今度はマナが心配そうにクラウスを見た。
「くらうす、ままのこと好きじゃなくなったの? まざこんじゃなくなったの?」
どうやら、マナはマザコンの意味をいつのまにか知っていたらしい。と言っても、きっとマナにとってママが好きという状況は、とてもポジティブなものだったのだろう。
いや、そういう意味では、マザコンの意味を知らないか、と妙なことを考えつつ、クラウスも言葉を捻り出す。
「いや、母さんのことを好きじゃなくなることはない。ただ、二人が楽しそうに話してるのもなんか、良いなと思っただけだよ」
やっぱりマザコンじゃん、と幼馴染の声を聞き流すと、マナはあからさまに安心した表情へと変わる。
元々ママを探したいと言っていたマナにとって、母が好きでなくなるということはもしかしたら、存在意義にすら関わることなのかもしれない。
そんなことを思いながら、クラウスはマナを抱き上げるのだった。
――。
「全く、あなたのせいでタラリアは傷付いてるって分かってますか?」
時は戻り、ある日の深夜、英雄邸ではそんな非難の声が上がっていた。
声の主は魔女ナディア。英雄らしくない英雄にして、タラリアの母親らしくない母親。
しかしその日は、珍しくそんな魔女が母親らしい言葉で父親を非難していた。
「いや、私はリアの為を思ってだな……」
「リアの為って何ですか? 籠の中の鳥にすることがリアの為なんですか? 世界はとても広いのに、その何も知らずに死んでいくのが、リアの為なんですか?」
「そんなことは言っていないだろう。時期が時期なんだ。君も分かっているだろう」
「分かりません。少なくとも、あの子達に同伴していけない理由が分かりません」
「それこそ君が一番分かっているはずだ」
話は並行線のまま、三時間程続いた。
最後にタラリアが起きてきて、こんなことを言うまで。
「ほらほら落ち着いて二人とも、わたしはお父さんの主張もお母さんの主張も分かってるから。
今回付いて行かなかったのは単純な理由。マナが力に目覚めるのをその場で見るのはちょっと怖かったからなんだ。お父さんの話を受けてじゃないから。
それにお母さんもだよ。クラウスさんにはサラちゃんが付いてるから。そもそもグレーズ王家は一夫一妻なんだし、サラちゃんのところもそうなんだから、わたしがちょっと気になってるのに気付いたからってくっつけようとするのはどうかと思うな」
そんな、どちらよりも大人びた言葉を。
親の心子知らずとは言うものの、その逆のパターンというものも、随分と多い。
両親の理想は、必ずしも子どもの理想ではない。
二人の親は今更ながらそんなことを自覚すると、いつもの様に隙ありと片方がナイフを投げ、片方が間一髪で回避をする、そんな仲直りをしてみせた。
トラブルの発端は、クラウス達が旅立つ時にナディアが言った一言「タラリア、付いて行っても良いんですよ」という言葉に対するサンダルの「いや、そんな危険なことは駄目だ」という一言だった。
――。
抱き上げられたマナは、言った。
「そうそう、そういえばりあ、おもしろいこといってたよ。
おかあさんのむすめなんだから、いざとなればごういんにうばうし、おとうさんのむすめなんだから、いせーをくどくのはらくしょうだって」
たどたどしいマナの言葉に二人が首を傾げていると、マナは意味を本当に分かっているのかいないのか、こう続けた。
「だから、いくのはあとでもいいんだ、って」
……。
少しの間の後、その言葉を理解した途端サラはサーっと顔を青くし、クラウスはほう、と頷いた。
自分からけしかけておいてサラが青くなる理由が分からないクラウスはしばらくサラの涙目の尋問に付き合うことになったのだが、やはり意味は分からず。
母以外の女は怖い。
結局そんな結論に至るのだった。
別れの時に少々のトラブルはあったものの、結論から言えば、いつでも会えるのだからというもの。
三人は現在、ウアカリへ向かってと歩みを進めていた。
「いやー、今更だけどリアちゃん来なかったねー」
「でも、そのうちっていってたよ」
サラの少し寂しそうな言葉に、マナはなんともあっさりと返してみせる。
滞在期間の一週間、マナとタラリアは四六時中一緒に過ごしていた。
朝と夕は二人で並んで剣を振っていたし、昼間はタラリアが遊びを教えたり勉強を教えてみたり、ともかく仲のいい姉妹や親友の様に、二人は常に一緒に生活をしていた。
それこそグレーズの城でブリジット姫と一緒にいた時以上に、二人の仲は良い様子だった。
ところがマナもタラリアも、別れの時にはあっさりとしたものだった。
ブリジット姫に対してはマナは時折サラやクラウスが代筆を頼まれては手紙を書いていて、返事の手紙も何処からともなくサラが持って来てはマナに読んで聞かせるという文通をしている。
しかしタラリアに対しては、手のひらを合わせたどけで特に何も語らずに別れを済ませてしまった。
「あはは、マナは私より大人かもしれないね」
そんなマナの様子を見ていたサラが、苦笑いしながら言う。
別れてから既に二週間ほど、ブリジット姫との文通は既に二往復しているにも関わらず、タラリアには手紙をしたためる様子がない。
今更になってタラリアの名前を出し始めたサラを見て、マナはうーんと一唸りした後に言った。
「ブリジットちゃんはだいじなおともだちで、りあはこころのめいゆーだから?」
いつの間にやら、マナの仲ではそんなことになっていたらしい。
「へえ、なにそれー?」
こころのめいゆーとやらが何か分からない様子で、サラは問う。
すると、マナはうーんうーんと再び唸って、タラリアが言っていた言葉なのだろう、今までのマナなら言わなかっただろう言葉を捻り出す。
「なにもできないけど、なにかをしたいっておもってるなかま?」
「ああ、なるほど。リアちゃん悩んでたことあったもんね。英雄の娘なのに、何も出来ないって」
「りあ、かわいいのにね」
「それだけで誰にもできないこと出来てるのにねー」
ねー、と二人は姦しく息を合わせて話題をタラリアの容姿のことに転換していく。
しかし二人のやりとりを聞いていたクラウスは、なるほどと思う。
マナは以前、自分は勇者か魔法使いかと心を浮き立たせていた。
ところがマナは同年代のブリジット姫や大人の勇者達、英雄達、果てには旅に同伴することになったサラを見て、自分を知る内に、どちらの才能も持ち合わせていないだろうことに気づいてしまった。
それが、ショックでないわけは無かったのだろう。
そしてタラリアもまた、英雄の娘でありながら一般人であることに、コンプレックスを抱いていた。
二人は共に、周囲を化け物に囲まれた無力な少女だ。
となれば、多少年の差があった所で、仲良くなれるのは当然といった所なのかもしれない。
それも、既に魔法使いの力を見せ始めているブリジット姫とは違った形で、仲良くなることが、二人にとっては当然だったのだろう。
そしてきっと、タラリアは知っていて、マナは知らないのだろう。
マナは今のところなんの力も示していないものの、世界の救世主などと呼ばれていることを。
それでも尚、マナのことを心の盟友だと言ってくれたタラリアに、クラウスは静かに感謝をした。
そんなことを思ってから、サラとマナの会話に再び耳を傾ける。
「りあのけんはくらうすくらいきれー。まなもはやくあんなふうになりたいな」
「あはは、リアちゃんは勇者でも魔法使いでもないけど、何でも出来る凄い娘だからね。私の中ではオリーブさんくらい尊敬してるよ」
「くらうすのまま?」
「そうそう。オリーブさんはちょっと規格外だけど」
「きかくがいってなあに?」
「うーん、とね。オリーブさんは一般人なのに魔物をぽんぽん倒せるー、えーと、凄過ぎる人?」
「くらうすにもよくきいたよ。でーもん? たおしたのはくらうすのままだけだって」
ちょうど耳を傾けた所で母の話に切り替わり、クラウスは入ろうと思うも盛り上がってる二人の会話に割り込むのも悪い気がして、微笑むだけに留めてみると、サラが心配そうな顔をした。
「あれ、クラウスがオリーブさんの話に入って来ないなんてどうしたの? 体調悪いの?」
「サラは僕のことを何だと思ってるんだ……」
「マザコン」
「……」
息もつかせぬ即答に怒ることも出来ずにいると、今度はマナが心配そうにクラウスを見た。
「くらうす、ままのこと好きじゃなくなったの? まざこんじゃなくなったの?」
どうやら、マナはマザコンの意味をいつのまにか知っていたらしい。と言っても、きっとマナにとってママが好きという状況は、とてもポジティブなものだったのだろう。
いや、そういう意味では、マザコンの意味を知らないか、と妙なことを考えつつ、クラウスも言葉を捻り出す。
「いや、母さんのことを好きじゃなくなることはない。ただ、二人が楽しそうに話してるのもなんか、良いなと思っただけだよ」
やっぱりマザコンじゃん、と幼馴染の声を聞き流すと、マナはあからさまに安心した表情へと変わる。
元々ママを探したいと言っていたマナにとって、母が好きでなくなるということはもしかしたら、存在意義にすら関わることなのかもしれない。
そんなことを思いながら、クラウスはマナを抱き上げるのだった。
――。
「全く、あなたのせいでタラリアは傷付いてるって分かってますか?」
時は戻り、ある日の深夜、英雄邸ではそんな非難の声が上がっていた。
声の主は魔女ナディア。英雄らしくない英雄にして、タラリアの母親らしくない母親。
しかしその日は、珍しくそんな魔女が母親らしい言葉で父親を非難していた。
「いや、私はリアの為を思ってだな……」
「リアの為って何ですか? 籠の中の鳥にすることがリアの為なんですか? 世界はとても広いのに、その何も知らずに死んでいくのが、リアの為なんですか?」
「そんなことは言っていないだろう。時期が時期なんだ。君も分かっているだろう」
「分かりません。少なくとも、あの子達に同伴していけない理由が分かりません」
「それこそ君が一番分かっているはずだ」
話は並行線のまま、三時間程続いた。
最後にタラリアが起きてきて、こんなことを言うまで。
「ほらほら落ち着いて二人とも、わたしはお父さんの主張もお母さんの主張も分かってるから。
今回付いて行かなかったのは単純な理由。マナが力に目覚めるのをその場で見るのはちょっと怖かったからなんだ。お父さんの話を受けてじゃないから。
それにお母さんもだよ。クラウスさんにはサラちゃんが付いてるから。そもそもグレーズ王家は一夫一妻なんだし、サラちゃんのところもそうなんだから、わたしがちょっと気になってるのに気付いたからってくっつけようとするのはどうかと思うな」
そんな、どちらよりも大人びた言葉を。
親の心子知らずとは言うものの、その逆のパターンというものも、随分と多い。
両親の理想は、必ずしも子どもの理想ではない。
二人の親は今更ながらそんなことを自覚すると、いつもの様に隙ありと片方がナイフを投げ、片方が間一髪で回避をする、そんな仲直りをしてみせた。
トラブルの発端は、クラウス達が旅立つ時にナディアが言った一言「タラリア、付いて行っても良いんですよ」という言葉に対するサンダルの「いや、そんな危険なことは駄目だ」という一言だった。
――。
抱き上げられたマナは、言った。
「そうそう、そういえばりあ、おもしろいこといってたよ。
おかあさんのむすめなんだから、いざとなればごういんにうばうし、おとうさんのむすめなんだから、いせーをくどくのはらくしょうだって」
たどたどしいマナの言葉に二人が首を傾げていると、マナは意味を本当に分かっているのかいないのか、こう続けた。
「だから、いくのはあとでもいいんだ、って」
……。
少しの間の後、その言葉を理解した途端サラはサーっと顔を青くし、クラウスはほう、と頷いた。
自分からけしかけておいてサラが青くなる理由が分からないクラウスはしばらくサラの涙目の尋問に付き合うことになったのだが、やはり意味は分からず。
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