530 / 592
第四章:三人の旅
第百三十話:プレッシャー
しおりを挟む
「うぅえっくしょん! ああ、誰かが私の噂でもしてるかな」
「お前は二人居るようなものだしな」
「いやー、もしかしたら四人かもしれないよ、アリエルちゃん」
「ははは、そう言ってくれるのは嬉しい様な悲しいようなだな、エリー」
エリーとアリエルがミラの村にやってきてから一ヶ月、今日も二人はのんびりとミラの村の復興の手伝いをしていた。
ミラの村には膂力のある勇者はおらず、しばらく滞在することになったマヤもまた、英雄クラスに比べれば児戯に等しい膂力しか持ち合わせていない。
その為力仕事は基本的にエリーが行っていた。
エリーの仕事は基本的に村の人には出来ない力仕事と、戦闘の指導。
アリエルの仕事は彼らをまとめ、指示を出す指揮者だ。
とは言え二人は主人と護衛の関係でもあり、常に側を離れることはない。
ましてやここは仮にも敵国の中、たまにこんなやりとりをしながら、村の様子を見守っていた。
「それにしても、敵国のボスが村の復興をしてる、なんてギャグみたいなことだよね」
「こんなことがもっと気楽に出来たら良いんだがな。現状敵だと思ってないのは妾の国の人間と、この国の一部だけだから」
二人の目の前では、今も村人達が汗を流して働いている。
元気を振りまいていたマナにクラウスやサラ、エリーやアリエル、そして危機だったにも関わらず能天気なマヤとソシエ達によって、村人達にはすっかりと笑顔が戻っている。
それを見ながら、二人はのんびりと出されたお茶を飲む。
アリエルの方針は、基本的に英雄には頼らない村づくりを、だった。
先の事件は、元はと言えば聖女の結界に安心しきっていたことが原因だ。
魔物が入らないから安心という慢心が、人の悪意を見抜けなかった直接の原因である。
その為効率的な指示は出すものの、基本的には二人は村人達には不可能な仕事以外はこなさない様にしている。
その為、村人達が元気になり始めてからは、随分とのんびりと出来る様になってきたものだった。
そんな状況になって、エリーはふと思ったことを口にする。
「なんだか久しぶりに、休憩してる気がするよ」
「……そうだな。特にお前は、大変だっただろう」
アリエルがエリーの頭を不器用に撫でながら言う。
相変わらず小柄なアリエルと、今は身長も伸びてお姉さんといった雰囲気を持っているエリー。
その光景はなんだか見慣れないものではあったけれど、それを見た村人達は優しい目で微笑んだ。
「はあ、主君に撫でられるというのも悪くはないね」
「全く、妾が独裁者なら打ち首な物言いだな。ま、良いけど。どうだ? モノには出来そうか?」
周囲の暖かい視線に少しだけ頬を染めつつ、アリエルが尋ねる。
「そうだな、ちょっと怖いってところ。オリ姉が既に完璧に役目を果たしてくれたのが、私にとっては少しプレッシャーかな」
エリーの答えにアリエルは驚いた表情をする。
撫でる手を止め、目を見開くと言った。
「お前でも、プレッシャーを感じるんだな……」
エリーのこれまでの言動は、自分が最強。自分さえ居れば国は守れる。
そんな発言ばかりだった。
それが自分に喝を入れているのだということは分かっていたけれど、エリーが弱音を吐くということ自体がそもそも始めてだった。
「魔王戦までは、オリ姉が一緒に居てくれたことがなんだかんだ支えだった。クラウスが生まれてからも、皆が協力してくれた。でも、次は私の中が全てだから、流石にプレッシャーだよ」
その表情は暗さこそなかったものの、真剣なもの。
アリエルは何も言わず、撫でるのを再開した。
それに一度安心した表情をして、エリーは弱音を続けた。
「世界で私だけが、始まりの剣に対抗出来るなんてさ」
――。
それからしばらく、エリーとアリエルは二人で座ってのんびりと村を眺めていた。
村人達はそんな二人を見て、立ち止まって微笑んでから作業に戻っていった。
それはかつてクラウス達が、エリー達がやったことの恩返しの様で、「ちょっと情けないな」と呟くエリーにとって、とても温かいものだった。
「故郷だからな、少しくらいはそんな姿を見せても良いだろう」
そう言うアリエルに甘えて、エリーはそれからさらにしばらくのんびりとすることにした。
そんな静寂が壊されたのは、のんびりしようと決めてからすぐにやたらと勘の良い勇者がこちらに駆けて来た時だ。
流石に一ヶ月も滞在していれば、その勇者が来れば騒がしくなるということくらいは分かっている。
ただ、そのしんみりとできない勇者の騒がしさが、今は少し眩しく見えたのだと、今の内に弁解しておくことにして。
勇者は言った。
「お二人とも、もう一ヶ月もこの村に滞在してますけど、アルカナウィンドのことは大丈夫なんですか? あ、もしかしてそういう政策なんですか?」
しんみりとした雰囲気を一刀両断したその勇者は、可愛らしく首を傾げる。
しかし、場面は最悪だ。
ほんの少しだけ何もかもを忘れてのんびりしたかったエリーはその質問に対して、こう答えた。
「マヤ、あんた師匠、英雄レインの大ファンだったわよね? ちょうど良いからレインの剣を見せてあげる。今から5時間付き合いなさい」
別に帰れという意味で言われていないこと位は分かっている。
マヤの心はどこまでも純粋で、何の悪意もなく、ただ女王とその護衛が一ヶ月も国を離れることを心配していただけ。
しかし、落ち込んだ場面からもうちょっとのんびりと考えたところで言われれば、悪意の有無など流石に関係が無かった。
「あー、マヤ。そのことについては後で話すから、今はエリーに付き合ってくれると妾も助かる」
何やら様子のおかしい二人を、これまた気にした様子もなく、マヤは満面の笑顔で「はい! 嬉しいです!!」と答えるのだった。
その日、当然ながらマヤが歩いて帰ることは無く、エリーに背負われプルプルと震えながら「えへ、えへへ、レイン様すごいですぅ」とうわ言の様に呟いている姿が何人かに目撃されたらしい。
「お前は二人居るようなものだしな」
「いやー、もしかしたら四人かもしれないよ、アリエルちゃん」
「ははは、そう言ってくれるのは嬉しい様な悲しいようなだな、エリー」
エリーとアリエルがミラの村にやってきてから一ヶ月、今日も二人はのんびりとミラの村の復興の手伝いをしていた。
ミラの村には膂力のある勇者はおらず、しばらく滞在することになったマヤもまた、英雄クラスに比べれば児戯に等しい膂力しか持ち合わせていない。
その為力仕事は基本的にエリーが行っていた。
エリーの仕事は基本的に村の人には出来ない力仕事と、戦闘の指導。
アリエルの仕事は彼らをまとめ、指示を出す指揮者だ。
とは言え二人は主人と護衛の関係でもあり、常に側を離れることはない。
ましてやここは仮にも敵国の中、たまにこんなやりとりをしながら、村の様子を見守っていた。
「それにしても、敵国のボスが村の復興をしてる、なんてギャグみたいなことだよね」
「こんなことがもっと気楽に出来たら良いんだがな。現状敵だと思ってないのは妾の国の人間と、この国の一部だけだから」
二人の目の前では、今も村人達が汗を流して働いている。
元気を振りまいていたマナにクラウスやサラ、エリーやアリエル、そして危機だったにも関わらず能天気なマヤとソシエ達によって、村人達にはすっかりと笑顔が戻っている。
それを見ながら、二人はのんびりと出されたお茶を飲む。
アリエルの方針は、基本的に英雄には頼らない村づくりを、だった。
先の事件は、元はと言えば聖女の結界に安心しきっていたことが原因だ。
魔物が入らないから安心という慢心が、人の悪意を見抜けなかった直接の原因である。
その為効率的な指示は出すものの、基本的には二人は村人達には不可能な仕事以外はこなさない様にしている。
その為、村人達が元気になり始めてからは、随分とのんびりと出来る様になってきたものだった。
そんな状況になって、エリーはふと思ったことを口にする。
「なんだか久しぶりに、休憩してる気がするよ」
「……そうだな。特にお前は、大変だっただろう」
アリエルがエリーの頭を不器用に撫でながら言う。
相変わらず小柄なアリエルと、今は身長も伸びてお姉さんといった雰囲気を持っているエリー。
その光景はなんだか見慣れないものではあったけれど、それを見た村人達は優しい目で微笑んだ。
「はあ、主君に撫でられるというのも悪くはないね」
「全く、妾が独裁者なら打ち首な物言いだな。ま、良いけど。どうだ? モノには出来そうか?」
周囲の暖かい視線に少しだけ頬を染めつつ、アリエルが尋ねる。
「そうだな、ちょっと怖いってところ。オリ姉が既に完璧に役目を果たしてくれたのが、私にとっては少しプレッシャーかな」
エリーの答えにアリエルは驚いた表情をする。
撫でる手を止め、目を見開くと言った。
「お前でも、プレッシャーを感じるんだな……」
エリーのこれまでの言動は、自分が最強。自分さえ居れば国は守れる。
そんな発言ばかりだった。
それが自分に喝を入れているのだということは分かっていたけれど、エリーが弱音を吐くということ自体がそもそも始めてだった。
「魔王戦までは、オリ姉が一緒に居てくれたことがなんだかんだ支えだった。クラウスが生まれてからも、皆が協力してくれた。でも、次は私の中が全てだから、流石にプレッシャーだよ」
その表情は暗さこそなかったものの、真剣なもの。
アリエルは何も言わず、撫でるのを再開した。
それに一度安心した表情をして、エリーは弱音を続けた。
「世界で私だけが、始まりの剣に対抗出来るなんてさ」
――。
それからしばらく、エリーとアリエルは二人で座ってのんびりと村を眺めていた。
村人達はそんな二人を見て、立ち止まって微笑んでから作業に戻っていった。
それはかつてクラウス達が、エリー達がやったことの恩返しの様で、「ちょっと情けないな」と呟くエリーにとって、とても温かいものだった。
「故郷だからな、少しくらいはそんな姿を見せても良いだろう」
そう言うアリエルに甘えて、エリーはそれからさらにしばらくのんびりとすることにした。
そんな静寂が壊されたのは、のんびりしようと決めてからすぐにやたらと勘の良い勇者がこちらに駆けて来た時だ。
流石に一ヶ月も滞在していれば、その勇者が来れば騒がしくなるということくらいは分かっている。
ただ、そのしんみりとできない勇者の騒がしさが、今は少し眩しく見えたのだと、今の内に弁解しておくことにして。
勇者は言った。
「お二人とも、もう一ヶ月もこの村に滞在してますけど、アルカナウィンドのことは大丈夫なんですか? あ、もしかしてそういう政策なんですか?」
しんみりとした雰囲気を一刀両断したその勇者は、可愛らしく首を傾げる。
しかし、場面は最悪だ。
ほんの少しだけ何もかもを忘れてのんびりしたかったエリーはその質問に対して、こう答えた。
「マヤ、あんた師匠、英雄レインの大ファンだったわよね? ちょうど良いからレインの剣を見せてあげる。今から5時間付き合いなさい」
別に帰れという意味で言われていないこと位は分かっている。
マヤの心はどこまでも純粋で、何の悪意もなく、ただ女王とその護衛が一ヶ月も国を離れることを心配していただけ。
しかし、落ち込んだ場面からもうちょっとのんびりと考えたところで言われれば、悪意の有無など流石に関係が無かった。
「あー、マヤ。そのことについては後で話すから、今はエリーに付き合ってくれると妾も助かる」
何やら様子のおかしい二人を、これまた気にした様子もなく、マヤは満面の笑顔で「はい! 嬉しいです!!」と答えるのだった。
その日、当然ながらマヤが歩いて帰ることは無く、エリーに背負われプルプルと震えながら「えへ、えへへ、レイン様すごいですぅ」とうわ言の様に呟いている姿が何人かに目撃されたらしい。
0
お気に入りに追加
401
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる