507 / 592
第四章:三人の旅
第百七話:英雄エリー
しおりを挟む
「これはまた、随分と強くなったみたいね」
エリーは言った。
ミラの村ではすんなりと歓迎され、復興の最中だというのに村で生まれた英雄を歓迎する催し物が開かれた。
エリーのことはもう25年も前からずっと村を挙げて応援していたらしく、当時を知る女性達は難しい立場にあったアリスとその娘達への仕打ちを後悔していたらしい。
エリーがレイン達と旅立ってから五年後、女神がこの地に降臨して以来、そう考え直したのだとか。
結局の所エリーは、きっちりと母の愛情を受けて育っていた為に村での記憶はそれほど強烈には残っていない。
みんなが自分や母親をあまり良く思っていないという記憶があるだけで、恨みがあるというわけではなかった。
その為、大変な時期に開かれた英雄を迎える祭りもすんなりと受け入れることにして、これで母への土産話も出来たなと、そう考えることにした。
村とエリーの関係は、たったそれだけ。
嫌な思い出が完全に払拭されることは無いけれど、おかけで巡り会えた縁もある。
今となっては、二度も盗賊に滅ぼされかけたことを同情する念の方が強かった。
そんな故郷を確認したかったのが、エリーがここに訪れた理由の一つ。
そしてもう一つの理由が、直接クラウスの威圧を受けた勇者達の深層心理を覗かせてもらうことだった。
勇者の上位種とも呼べるクラウスの威圧を受ければ、その恐怖は深層心理に深く刻まれる。
心の中で隠していることは覗けないエリーも、隠すことすら不可能な程に深く刻まれた記憶ならば簡単に掘り返すことが出来る。
マヤを呼び止めてクラウスと話しかけた途端に見えた深層の恐怖心は、それはもう凄まじいものだった。
今では人だと認めているその心も、クラウスと言った瞬間に走った緊張は、ちょうど抵抗の手段を一切持たない人が抜き身の剣を突き付けられているに等しい。
ただ名前を出しただけで一瞬とはいえそんな緊張感を覚えるのだから、意識してその威圧を思い出させようとすれば恐怖から狂ってしまう可能性すらあるのかもしれない。
マヤから読み取ったクラウスは、それ程だった。
「と言っても、無条件で怯える程じゃない。あのマヤって子はちゃんとクラウスを人として見てくれた」
「そうか。オリーブさんやお前達の教育は、正しかったということだな」
もしもクラウスが力に負ける様であれば、対策を考えなければならなかった。
しかし今のところは順調に、英雄に憧れる青年として活動しているらしい。
威圧もきちんと制御できているのなら、文句はない。
「ははは、そりゃ慈母神の様なオリ姉と心が読める私が育てれば、魔物でもなければ私達が思う良い子に育つはずだよ」
「妾の力はクラウスに対してはまるで役に立たなくてすまないな」
アリエルの正しき道を示す力は、クラウス個人に関しては何一つ示さない。
ただ、片割れとクラウスは必ず共にあれと言うだけ。
そして今回に関してはもし守れなければ魔王が世界に何体も現れることになるという結果まで示していて、しかしそれ以上の状況は一切示すことはない。
「何言ってるの。アリエルちゃんがいなけりゃこの世界はとっくに終わってたかもしれない。師匠とお姉ちゃんから継いだ世界を私達が魔王に滅ぼされることだけは、絶対にあっちゃいけないんだから」
家庭を全て飛ばして結論を導き出すアリエルの力は非常に有用だ。
ただ、それは人の感情を一切考慮しないというだけで。
ならばその部分は心が読めるエリーや知識の豊富なルークがカバーすれば良い。
そうして上手くやってきたのが、ここのところの20年間。
英雄達があえて英雄として振舞ってきたのも、勇者が少なくなるという現実から、少しでも人々を救う為だった。
エリーだけは、あえて裏方に回ってきたわけだけれど。
「そう言われるとライラを殺した価値もあるってものだな……」
アリエルは自嘲気味にそう告げる。
アリエルは20年間、一日足りともかつての護衛兼侍女であるライラを忘れた日はない。
自身の力が原因で魔王に殺され、反撃の一手となったライラ。
彼女はアリエルの中ではまだ、自分が殺したことになっている。
エリーはあえてそれを否定しなかった。
その後悔こそが、史上最悪の愚王の今の強さの一端になっていることは間違いが無かったから。
そしてその通り、アリエルは直ぐに思考を切り替える。
今は隣に、かつてのライラの様な最高の友人がいつも居てくれるのだから。
「で、エリー。クラウスの強さはどんなものだと考える?」
アリエルは問う。
現在の世界最強は、エリザベート・ストームハートと名前を変えている英雄エリーだ。
順位と呼ばれるこの世界のルールの第二位にあると予想されるエリーは、今や勇者や魔法使いでは肩を並べる者が一人として居ない孤高の強さを手に入れている。
そんなエリーの予想はこうだった。
「ナディアさんが言うには大会の時にはサンダルさんなら勝てるって言ってたみたいだけど、マヤの心を覗いた感じだと今は私よりも強いんじゃないかな。ま、旅してるんだから仕方ないよ」
なんでもない、と言うエリー。
それを見て、アリエルも安堵の息を漏らす。
この世界に於いて、強さと勝者は、少しだけ違う。
順位が恐らく正しいと認識して以来、一人の英雄の、一つの間違いに気づいたからだ。
エリーは勝利する。
もしもクラウスが暴走してしまったとしても、それを止める力がエリーには備わっている。
それを、アリエルも知っているから。
勇者の力を全て失い一般人となってしまったオリヴィアが、一般人ではどうあがいても絶対に勝てないはずのデーモンに勝利を収めたことで。しかしクラウスは15歳までサラに負け続けていたことで、確信しているから。
「油断だけはするなよ? お前はいつも危なっかしいんだから」
そんなアリエルの忠告を聞いて、エリーは言う。
順位とエリーの危なっかしさは別問題だ。心配してはいけないというルールはない。
「うん。自覚してる。でもさ、順位がクラウスにはついてないってのは、少し可哀想な気もするんだよね」
今のところ予想されている一位はサニィ、最下位はサラ、もしくはアーツ。
クラウスは唯一無二の存在であるにも関わらずその順位の外にある様で、エリーはどうしてもそれに同情してしまう。
もしクラウスに順位が適用されていたとしたら、きっと既に誰一人勝てなくなっているのだろうけれど、それでも。
現在の極々一部しか知ることが無い研究では、聖女サニィが急激に強くなったのは一つの簡単な理由があるとされているのだから。
エリーは言った。
ミラの村ではすんなりと歓迎され、復興の最中だというのに村で生まれた英雄を歓迎する催し物が開かれた。
エリーのことはもう25年も前からずっと村を挙げて応援していたらしく、当時を知る女性達は難しい立場にあったアリスとその娘達への仕打ちを後悔していたらしい。
エリーがレイン達と旅立ってから五年後、女神がこの地に降臨して以来、そう考え直したのだとか。
結局の所エリーは、きっちりと母の愛情を受けて育っていた為に村での記憶はそれほど強烈には残っていない。
みんなが自分や母親をあまり良く思っていないという記憶があるだけで、恨みがあるというわけではなかった。
その為、大変な時期に開かれた英雄を迎える祭りもすんなりと受け入れることにして、これで母への土産話も出来たなと、そう考えることにした。
村とエリーの関係は、たったそれだけ。
嫌な思い出が完全に払拭されることは無いけれど、おかけで巡り会えた縁もある。
今となっては、二度も盗賊に滅ぼされかけたことを同情する念の方が強かった。
そんな故郷を確認したかったのが、エリーがここに訪れた理由の一つ。
そしてもう一つの理由が、直接クラウスの威圧を受けた勇者達の深層心理を覗かせてもらうことだった。
勇者の上位種とも呼べるクラウスの威圧を受ければ、その恐怖は深層心理に深く刻まれる。
心の中で隠していることは覗けないエリーも、隠すことすら不可能な程に深く刻まれた記憶ならば簡単に掘り返すことが出来る。
マヤを呼び止めてクラウスと話しかけた途端に見えた深層の恐怖心は、それはもう凄まじいものだった。
今では人だと認めているその心も、クラウスと言った瞬間に走った緊張は、ちょうど抵抗の手段を一切持たない人が抜き身の剣を突き付けられているに等しい。
ただ名前を出しただけで一瞬とはいえそんな緊張感を覚えるのだから、意識してその威圧を思い出させようとすれば恐怖から狂ってしまう可能性すらあるのかもしれない。
マヤから読み取ったクラウスは、それ程だった。
「と言っても、無条件で怯える程じゃない。あのマヤって子はちゃんとクラウスを人として見てくれた」
「そうか。オリーブさんやお前達の教育は、正しかったということだな」
もしもクラウスが力に負ける様であれば、対策を考えなければならなかった。
しかし今のところは順調に、英雄に憧れる青年として活動しているらしい。
威圧もきちんと制御できているのなら、文句はない。
「ははは、そりゃ慈母神の様なオリ姉と心が読める私が育てれば、魔物でもなければ私達が思う良い子に育つはずだよ」
「妾の力はクラウスに対してはまるで役に立たなくてすまないな」
アリエルの正しき道を示す力は、クラウス個人に関しては何一つ示さない。
ただ、片割れとクラウスは必ず共にあれと言うだけ。
そして今回に関してはもし守れなければ魔王が世界に何体も現れることになるという結果まで示していて、しかしそれ以上の状況は一切示すことはない。
「何言ってるの。アリエルちゃんがいなけりゃこの世界はとっくに終わってたかもしれない。師匠とお姉ちゃんから継いだ世界を私達が魔王に滅ぼされることだけは、絶対にあっちゃいけないんだから」
家庭を全て飛ばして結論を導き出すアリエルの力は非常に有用だ。
ただ、それは人の感情を一切考慮しないというだけで。
ならばその部分は心が読めるエリーや知識の豊富なルークがカバーすれば良い。
そうして上手くやってきたのが、ここのところの20年間。
英雄達があえて英雄として振舞ってきたのも、勇者が少なくなるという現実から、少しでも人々を救う為だった。
エリーだけは、あえて裏方に回ってきたわけだけれど。
「そう言われるとライラを殺した価値もあるってものだな……」
アリエルは自嘲気味にそう告げる。
アリエルは20年間、一日足りともかつての護衛兼侍女であるライラを忘れた日はない。
自身の力が原因で魔王に殺され、反撃の一手となったライラ。
彼女はアリエルの中ではまだ、自分が殺したことになっている。
エリーはあえてそれを否定しなかった。
その後悔こそが、史上最悪の愚王の今の強さの一端になっていることは間違いが無かったから。
そしてその通り、アリエルは直ぐに思考を切り替える。
今は隣に、かつてのライラの様な最高の友人がいつも居てくれるのだから。
「で、エリー。クラウスの強さはどんなものだと考える?」
アリエルは問う。
現在の世界最強は、エリザベート・ストームハートと名前を変えている英雄エリーだ。
順位と呼ばれるこの世界のルールの第二位にあると予想されるエリーは、今や勇者や魔法使いでは肩を並べる者が一人として居ない孤高の強さを手に入れている。
そんなエリーの予想はこうだった。
「ナディアさんが言うには大会の時にはサンダルさんなら勝てるって言ってたみたいだけど、マヤの心を覗いた感じだと今は私よりも強いんじゃないかな。ま、旅してるんだから仕方ないよ」
なんでもない、と言うエリー。
それを見て、アリエルも安堵の息を漏らす。
この世界に於いて、強さと勝者は、少しだけ違う。
順位が恐らく正しいと認識して以来、一人の英雄の、一つの間違いに気づいたからだ。
エリーは勝利する。
もしもクラウスが暴走してしまったとしても、それを止める力がエリーには備わっている。
それを、アリエルも知っているから。
勇者の力を全て失い一般人となってしまったオリヴィアが、一般人ではどうあがいても絶対に勝てないはずのデーモンに勝利を収めたことで。しかしクラウスは15歳までサラに負け続けていたことで、確信しているから。
「油断だけはするなよ? お前はいつも危なっかしいんだから」
そんなアリエルの忠告を聞いて、エリーは言う。
順位とエリーの危なっかしさは別問題だ。心配してはいけないというルールはない。
「うん。自覚してる。でもさ、順位がクラウスにはついてないってのは、少し可哀想な気もするんだよね」
今のところ予想されている一位はサニィ、最下位はサラ、もしくはアーツ。
クラウスは唯一無二の存在であるにも関わらずその順位の外にある様で、エリーはどうしてもそれに同情してしまう。
もしクラウスに順位が適用されていたとしたら、きっと既に誰一人勝てなくなっているのだろうけれど、それでも。
現在の極々一部しか知ることが無い研究では、聖女サニィが急激に強くなったのは一つの簡単な理由があるとされているのだから。
0
お気に入りに追加
401
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる