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クリムシチュ
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「ハムハム・・・ん!?」
肉の中まで味が染み込んでいるので、噛み締めるたびに幸せが・・・
「良いねこれ・・・お店でも出せば・・・イケるんじゃないか?」
今まではツノしか素材として買い取って無かったらしいが、肉も解体すればかいとりそざいと見なしてもらえるなら・・・受け入れられるまでは厳しいだろうが、こう言ったことは最初にやったもん勝ちだ!
「美味かったよ!これは逆にボクが君にお金を支払わないといけないくらいだよ
!」
料理人の彼はボクの言葉に驚き戸惑い、頑なにお金を受け取ろうとしなかったので
「じゃぁこうしよう!ここに追加のツノ兎の肉があるから、また何か料理にチャレンジしてくれないか?勿論足りなければ幾らでも採ってくるさ!」
その提案に驚きつつも、確実に自身のJobに自信を持っている感じがした
そんなこんなの時間を過ごしていると昼も近くなってきたので、そろそろ・・・
「ちょっと知り合いと手合わせしてくるから、この続きの話はまたね?」
そう言って料理人の彼とそのパーティーと別れ、五人組の方は・・・まだ脳筋コンビ(斥)がアンジェさんから解放されてないので心の中で手を合わせつつギルドを後にした
「さて、ミリアさんは・・・あれ?」
詰所の前には人だかりができていた。その中心には身長2mの女性が・・・蒼いドレスアーマーを着込んで佇んでいた
「・・・何事ですか?」
それが今のボクに出せる精一杯の言葉だった・・・が、そうも言っていられないのでそっと詰所の知り合い・・・いた!
「ハンスさん!ミリアさんのあの姿はどういうことですか?」
「モーリア君か・・・あんな副隊長初めてみたよ・・・着飾るとあんなに美人に見えるんだね・・・」
それ本人の前で絶対に言っちゃダメなセリフです
「今からミリアさんと手合わせに行く予定だったんですが・・・この人だかり何とかできませんか?」
ハンスさん無言で首を横に振り・・・無理かorz
「ハンスさん!流石にボクはあの中に入っていってミリアさんと一緒に行動する勇気はないので、先に外に一人で出ます。ミリアさんには『先に出たから森で待ち合わせ』と伝えてもらえませんか?この埋め合わせは必ずするので!」
「そうだね・・・あの中に君が入っていけば・・・おもしr・・・いやいや、大変だろうから、その案で行こうか」
今この人面白いって言おうとしたよね・・・その言葉・・・後で後悔しても知りませんよ???
そしてボクの提案通りにコトが進み、森の前で待つこと数刻
「モ~リ~ア~く~ん?」
仁王が蒼いドレスアーマーを着込んで現れた・・・
▶︎逃げる
戦う
謝る
だが回り込まれた
「ごめんなさいorzあの中に入っていく勇気はなかったです」
あっさりと降伏した
「私だって/////恥ずかしかった/////んだよ?」
2mの巨神が顔を赤くしてモジモジと・・・考えてみよう・・・自身の身長の二倍以上の・・・いやいや・・・
「今日は手合わせというか、ボクの実力の確認でしたよね?それなら普段の門番の格好でも良かったんじゃないですか?それならあんなに注目されることもなかったと思うんですけど?」
「そうなんだけど!でもね!お、男の子と二人でお出かけなんて・・・その・・・初めてのことだったから・・・家族に相談したらこの服を・・・それ以外はダメだって言われてね?」
どんな説明をしたんだろうか・・・やることは冒険者試験のようなものなのに・・・返り血で深紅のドレスアーマーで帰宅しても知らないよ?
少し離れて見れば、その全体像は美人さんで、ドレスアーマーも似合っている。しかし・・・会話する距離に近づけば・・・見上げてもその顔は見えず・・・アーマー部分しか見え・・・あれ?なんかその装甲強化されてませんか?過剰に・・・
「じゃぁ、始めますか?手合わせにします?それともツノ兎を狩りますか?」
「・・・(もぅ・・・少しくらい褒めたりしてくれても良いじゃないの)・・・そうね、ツノ兎にそんなに都合よく出会えるんなら」
「それならそこの茂みに三匹いますよ?もう少し奥に行けばメガビッグ種もしますが・・・どっちにします?」
何か言いたそうな顔をしていたけど、頭を左右に少し振り
「それも【測量士】の能力なのかしらね?じゃぁ・・・小手調で近い方から見せてもらえる?」
そう言ってミリアさんは万が一の戦闘準備をし、ボクは
「ストーンバレット!」
まだ茂みから出てこないツノ兎に向かって魔法を撃ち、一匹にヒットすれば残りの二匹が飛び出てきて
「エアーバレット!ウォーターバレット!」
出てきた二匹をそれぞれ違う魔法で倒した。火やカッター系を使うと、肉質が・・・いや、解体手順が面倒くさくなるからね・・・ほら、切れ方とかで?火系だと血管塞いじゃうから血抜きがね?
「・・・あれ?魔法?ストーンにエアーにウォーター?三種?」
「ぁ、大丈夫ですよ?他の属性も使えるけど、この後の解体の手間と威力でこの三種に絞っただけなので」
奥のメガビッグ種の時は他の魔法も使ってみようかな?
なんて見当違いのことを考えながら倒した三匹のツノ兎を回収してその場で穴を開けて台や架台を作り、ツノ兎を吊るしていき、血抜き、解体、不要部分の破棄をいつも通り行なっていると
「はぇ?モーリア君何してるの?」
「え?解体ですよ?」
何?って・・・あぁ
「もしかしてツノだけ回収してました?」
「勿論・・・解体してどうするつもりなの?」
意識改革から始めなきゃね・・・って事か
「まぁこれに関しては後で説明するので、もう少し待っててくださいね?」
作業も終盤だったので先に簡易解体場を元の土に戻して穴も埋めて・・・ぁ、破棄部位は焼却してもよかったかな?
「終わったの?奥に行く?」
「そうですね。目的のメガビッグ種に行く前に少し寄り道しますけど、いいですか?」
ミリアさんに断りを入れて昨日の大樹へ・・・洞の中に小熊はいなかったが、腰鞄の中から少し前に作ったツノ兎の燻製や串肉(は危ないから串から外して)をあるだけ出しておいた
「モーリア君?その洞の中に何かあるの?」
「先日ここで一晩寝たんですけど、その時に仲良く?なった動物にお土産を置きにきたんですよ」
「・・・森に一泊?動物と仲良く?お土産?」
ミリアさんには情報量が多すぎた様だ
「ここをそのまま使うかわかりませんが、一緒に一晩明かした仲だったので・・・また会えますかね?」
「大丈夫じゃないかな?その子が魔物化したり悪さして、討伐対象にならない限りはね?」
ミリアさん・・・サラッとそんなこと言わないでくださいよ・・・
「じゃぁ・・・此処から231m先にメガビッグ種二匹とビッグ種十四匹いますから・・・仕留めていいですか?」
「・・・・・・・?」
暫くボクの言葉を理解するのに時間がかかり、それでも意味が分からずに首をコテンと・・・綺麗な人がすると破壊力あるけど・・・目視するには数m離れないといけないから・・・雰囲気だけでなんとか
「まぁ肉の件と森の中だから・・・凍らせたほうがいいかな?」
大規模殲滅魔法・・・いやいや環境破壊魔法?更地魔法?言い方や表現方法は多岐にわたるけど、要するにツノ兎のお肉の美味しさを知ってもらうには大量の肉が必要に・・・なので火・土・雷・風系統のは・・・そうなると選ぶべきは凍結系・・・話しながらボクの有効射程距離200mまで近寄り
「範囲指定!その命の時間を停止めよ・・・ブリザード!」
ツノ兎の気配は消えた・・・が
「・・・ミリアさんの意識も・・・止まっちゃったか・・・」
立ったまま気絶していた
肉の中まで味が染み込んでいるので、噛み締めるたびに幸せが・・・
「良いねこれ・・・お店でも出せば・・・イケるんじゃないか?」
今まではツノしか素材として買い取って無かったらしいが、肉も解体すればかいとりそざいと見なしてもらえるなら・・・受け入れられるまでは厳しいだろうが、こう言ったことは最初にやったもん勝ちだ!
「美味かったよ!これは逆にボクが君にお金を支払わないといけないくらいだよ
!」
料理人の彼はボクの言葉に驚き戸惑い、頑なにお金を受け取ろうとしなかったので
「じゃぁこうしよう!ここに追加のツノ兎の肉があるから、また何か料理にチャレンジしてくれないか?勿論足りなければ幾らでも採ってくるさ!」
その提案に驚きつつも、確実に自身のJobに自信を持っている感じがした
そんなこんなの時間を過ごしていると昼も近くなってきたので、そろそろ・・・
「ちょっと知り合いと手合わせしてくるから、この続きの話はまたね?」
そう言って料理人の彼とそのパーティーと別れ、五人組の方は・・・まだ脳筋コンビ(斥)がアンジェさんから解放されてないので心の中で手を合わせつつギルドを後にした
「さて、ミリアさんは・・・あれ?」
詰所の前には人だかりができていた。その中心には身長2mの女性が・・・蒼いドレスアーマーを着込んで佇んでいた
「・・・何事ですか?」
それが今のボクに出せる精一杯の言葉だった・・・が、そうも言っていられないのでそっと詰所の知り合い・・・いた!
「ハンスさん!ミリアさんのあの姿はどういうことですか?」
「モーリア君か・・・あんな副隊長初めてみたよ・・・着飾るとあんなに美人に見えるんだね・・・」
それ本人の前で絶対に言っちゃダメなセリフです
「今からミリアさんと手合わせに行く予定だったんですが・・・この人だかり何とかできませんか?」
ハンスさん無言で首を横に振り・・・無理かorz
「ハンスさん!流石にボクはあの中に入っていってミリアさんと一緒に行動する勇気はないので、先に外に一人で出ます。ミリアさんには『先に出たから森で待ち合わせ』と伝えてもらえませんか?この埋め合わせは必ずするので!」
「そうだね・・・あの中に君が入っていけば・・・おもしr・・・いやいや、大変だろうから、その案で行こうか」
今この人面白いって言おうとしたよね・・・その言葉・・・後で後悔しても知りませんよ???
そしてボクの提案通りにコトが進み、森の前で待つこと数刻
「モ~リ~ア~く~ん?」
仁王が蒼いドレスアーマーを着込んで現れた・・・
▶︎逃げる
戦う
謝る
だが回り込まれた
「ごめんなさいorzあの中に入っていく勇気はなかったです」
あっさりと降伏した
「私だって/////恥ずかしかった/////んだよ?」
2mの巨神が顔を赤くしてモジモジと・・・考えてみよう・・・自身の身長の二倍以上の・・・いやいや・・・
「今日は手合わせというか、ボクの実力の確認でしたよね?それなら普段の門番の格好でも良かったんじゃないですか?それならあんなに注目されることもなかったと思うんですけど?」
「そうなんだけど!でもね!お、男の子と二人でお出かけなんて・・・その・・・初めてのことだったから・・・家族に相談したらこの服を・・・それ以外はダメだって言われてね?」
どんな説明をしたんだろうか・・・やることは冒険者試験のようなものなのに・・・返り血で深紅のドレスアーマーで帰宅しても知らないよ?
少し離れて見れば、その全体像は美人さんで、ドレスアーマーも似合っている。しかし・・・会話する距離に近づけば・・・見上げてもその顔は見えず・・・アーマー部分しか見え・・・あれ?なんかその装甲強化されてませんか?過剰に・・・
「じゃぁ、始めますか?手合わせにします?それともツノ兎を狩りますか?」
「・・・(もぅ・・・少しくらい褒めたりしてくれても良いじゃないの)・・・そうね、ツノ兎にそんなに都合よく出会えるんなら」
「それならそこの茂みに三匹いますよ?もう少し奥に行けばメガビッグ種もしますが・・・どっちにします?」
何か言いたそうな顔をしていたけど、頭を左右に少し振り
「それも【測量士】の能力なのかしらね?じゃぁ・・・小手調で近い方から見せてもらえる?」
そう言ってミリアさんは万が一の戦闘準備をし、ボクは
「ストーンバレット!」
まだ茂みから出てこないツノ兎に向かって魔法を撃ち、一匹にヒットすれば残りの二匹が飛び出てきて
「エアーバレット!ウォーターバレット!」
出てきた二匹をそれぞれ違う魔法で倒した。火やカッター系を使うと、肉質が・・・いや、解体手順が面倒くさくなるからね・・・ほら、切れ方とかで?火系だと血管塞いじゃうから血抜きがね?
「・・・あれ?魔法?ストーンにエアーにウォーター?三種?」
「ぁ、大丈夫ですよ?他の属性も使えるけど、この後の解体の手間と威力でこの三種に絞っただけなので」
奥のメガビッグ種の時は他の魔法も使ってみようかな?
なんて見当違いのことを考えながら倒した三匹のツノ兎を回収してその場で穴を開けて台や架台を作り、ツノ兎を吊るしていき、血抜き、解体、不要部分の破棄をいつも通り行なっていると
「はぇ?モーリア君何してるの?」
「え?解体ですよ?」
何?って・・・あぁ
「もしかしてツノだけ回収してました?」
「勿論・・・解体してどうするつもりなの?」
意識改革から始めなきゃね・・・って事か
「まぁこれに関しては後で説明するので、もう少し待っててくださいね?」
作業も終盤だったので先に簡易解体場を元の土に戻して穴も埋めて・・・ぁ、破棄部位は焼却してもよかったかな?
「終わったの?奥に行く?」
「そうですね。目的のメガビッグ種に行く前に少し寄り道しますけど、いいですか?」
ミリアさんに断りを入れて昨日の大樹へ・・・洞の中に小熊はいなかったが、腰鞄の中から少し前に作ったツノ兎の燻製や串肉(は危ないから串から外して)をあるだけ出しておいた
「モーリア君?その洞の中に何かあるの?」
「先日ここで一晩寝たんですけど、その時に仲良く?なった動物にお土産を置きにきたんですよ」
「・・・森に一泊?動物と仲良く?お土産?」
ミリアさんには情報量が多すぎた様だ
「ここをそのまま使うかわかりませんが、一緒に一晩明かした仲だったので・・・また会えますかね?」
「大丈夫じゃないかな?その子が魔物化したり悪さして、討伐対象にならない限りはね?」
ミリアさん・・・サラッとそんなこと言わないでくださいよ・・・
「じゃぁ・・・此処から231m先にメガビッグ種二匹とビッグ種十四匹いますから・・・仕留めていいですか?」
「・・・・・・・?」
暫くボクの言葉を理解するのに時間がかかり、それでも意味が分からずに首をコテンと・・・綺麗な人がすると破壊力あるけど・・・目視するには数m離れないといけないから・・・雰囲気だけでなんとか
「まぁ肉の件と森の中だから・・・凍らせたほうがいいかな?」
大規模殲滅魔法・・・いやいや環境破壊魔法?更地魔法?言い方や表現方法は多岐にわたるけど、要するにツノ兎のお肉の美味しさを知ってもらうには大量の肉が必要に・・・なので火・土・雷・風系統のは・・・そうなると選ぶべきは凍結系・・・話しながらボクの有効射程距離200mまで近寄り
「範囲指定!その命の時間を停止めよ・・・ブリザード!」
ツノ兎の気配は消えた・・・が
「・・・ミリアさんの意識も・・・止まっちゃったか・・・」
立ったまま気絶していた
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