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 オヤツを前に待つリル
 オヤツを目の前にして飛びつく二匹の猫

「・・・まぁ・・・その辺は今度話そうか・・・ちょっと気になる存在があるからボクは出かけてくるけど、君たちは仲良く食べて休んでていいからね?

 リル?食べていいよ?」

 そう言うと、安心したように食べ始めるリル。二匹の猫は・・・バツの悪そうな顔をしつつも食べることをやめない・・・猫だしな・・・

 さて、山の向こう側で剣戟が聞こえるんだけど・・・盗賊かな?戦争?な訳はないか・・・
 走る速度を少し上げて、山を越え・・・音のする方へ向かうと

「・・・へぇ~・・・剣戟だから人vs人と思ってたけど・・・剣vs剣なんてパターンがあるんだ・・・」
 
 さっきまでいた山の反対側の中腹では、不思議な光景が・・・空中に剣と剣が争っていたのだ・・

「大剣・・小剣・・・ナイフにハンマー・・・弓って・・・」

 どう目を凝らしてもだけが争っている・・・誰かが姿を消して、武器だけが見えているわけではない・・・

「・・・これ致命傷とか入るのかな?」

 そう余計な心配をしていると、戦場の一角でしょうぶがついたようで、どうやらどの武器にもクリスタル?の様なものが付いており、そこを砕かれると・・・その活動を終了するようだ。しかも・・・

「・・・倒した武器をしているのか?」

 どんな方式で吸収成長するのかは定かではないが、そのが伸びたり、幅が広がったり・・・

「ぉぃぉぃ・・・飛んでいくになってるんだが・・・」

 弓矢の成長がすごかった

「しっかし・・・これはなんだろう?」

 成長する武器が互いに戦って・・・吸収して成長して・・・ざっと見たところ、見始めた時からその数は1/10になっている・・・その結果・・・殆どまともな形をした武器が残っていなかった

「・・・アレは・・・元は大剣だったよな?」

 この戦場で最初に見かけた大剣・・・その名残は柄しか無く、今の姿は

「・・・刀身に数多くの剣先・・・というか刀身も太く・・・アレじゃぁ金砕棒だよ・・・切断武器が打撃武器に吸収成長とか・・・」

 そんなこんなで見守っていると、遂に場には二つの武器のみが対峙していた

「・・・棍?」

 片方は何の変哲もない棍だった

「と・・・アイツか」

 弓矢だった・・・が、既に色々手遅れだった

「・・・弓の部分が完全に刀じゃないか・・・近接も可能だな・・・それに既に弦が存在しない・・・矢も槍になってる上に先が三又?いや・・・形状変化かな?弦は薄らと・・・光の線?が見えるな・・・」
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