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車内?

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「ベッドルームだ・・・」

 完全にマンションの一室3LDK・・・だが、名残もあって・・・

「・・・ベランダ?的な場所にハンドル?運転席?があるんだけど・・・」

「あぁ、緊急時にはこのまま運転できる様になってるからね」

「・・・ファンタ?」

 そこは最後まで言いなさい

「でもベッド二つしかないですよ?」

「あぁ、ボクはソファーで寝るから、二人で使ってよ」

 TVを見ながらゴロゴロしたい時が・・・

「そんな!なら・・・わ、わたしと・・一緒に寝ませんか?」

「お姉ちゃんずるい!知ってるんだよ!この前酒に酔った勢いでショウ君と一緒に寝たこと!」

「あ、あれは・・・」
 
 まぁ、中に他の人が入ってたから、実際はノーカン扱いでもいいんだけど・・・

「じゃぁ、こうしましょう!それぞれに私たちが寝て、ショウ君にどちらかを選んでもらって・・・よ、夜這いにきてもらいましょう」

「う、受けてたつわ!負けないだから!」

 そう言って二人はそれぞれのベッドルームに入っていった

「・・・それって、最初の選択肢のように、ぼくがどっちの部屋にも行かずに、ソファーで寝るっていうのもアリって事じゃないかな?
 さて、深夜にジャンクフードという悪魔のメニューを召喚しようかな」

 冷凍庫からピザをレンチン
 戸棚からポテチBig
 冷蔵庫から炭酸飲料各種
 
「飲み物OK!菓子OK!ピザOK!TVよし!DVDよし!ソファーOK!ヘッドフォンOK!念のため防音結界・・・さて・・・四十年ぶりの!」

 三十代の時以来の夜更かし・・・流石に年齢的なものには勝てずに、永らく・・・しかし、体が若返ったことで・・・

「DVDBOX制覇するぞ!」







 そして、眠ぬ夜を過ごした二人と、眠ぬ夜を過ごした一人は、目の下にクマを作りながら翌朝再会し・・・リビングの床に三人揃って撃沈し、夕方まで爆睡するのであった

「・・・結局三日かかったことになるんだよね・・・」

 そうだな・・・なんと無駄な時間を過ごしたのだろうか・・・

「まぁ、ソレでも期日内についたんだからいいじゃない。あの『ハマちゃん』があれば、移動も楽しくなりそうだし、行商が捗るわ!」

 あれに慣れたら・・・戻れなくなるぞ?馬車の上下振動とか・・・空調とか・・・

「じゃぁ、二人はギルドでアリスさんに会って、この手紙を見せておいてね?それと、夢応が何考えてくるか分からないから、安全にも充分注意してね?その辺はアリスさんやギルドに全面協力をお願いしても構わないと思うから」

 行商人の権利を無視した今回の招集・・・どこかで痛い目にあってもらわないとね
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