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順調な旅

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 食事も終わり、旅支度を整えて再出発

「スーの武器はそれだけ?」

 やや柄の長いロングソードと左手に固定された小型の盾。柄が長いのは、取り回しが悪いと思うが、戦闘時には簡易的な両手剣としても力を加えられるからだそうだ

「誰かの知識?」

「いや・・・本当は斬艦刀が良かったんだけど」

 ・・・君はまさか・・・

「○式?」

「いえ、液体金属・・・」

 ・・・

「また私を除け者にして!」

 トールが怒り出した・・・ごめんて・・・

「だから両刃の方がいいのか・・・」

「うん・・でもあんな動きは・・・」

 ソウダネーあんな上空に飛び上がって唐竹割なんて・・・目標ズレちゃうよね・・・じゃなくて!

「まぁ、魔法で身体強化して動きをトレースすれば可能だけど・・・」

 そんな話をしながら街道を移動・・・周辺警戒?それはさっきクロとシロの騒動で、まだ貰える見込みのないチュールを賭けの対象にした罰として、にやってもらっている

「さて、次の街までまだあるね・・・今までの移動ってこうやって歩いてたの?それとも馬車とか?」

「馬車での移動は、他の兼ね合いがあるので、出会えれば・・・ですね。なので基本は徒歩移動で・・・」

「それに姉が収納袋を持っているので、有事の際の最低限装備で移動できる点がありがたい。ショウさんも収納系の・・・あれ?収納袋は行商人だけ・・・それ以外は・・・すごく高くて・・・ん?ショウさんは転移者・・・なら手に入れる手段がないはず・・・ということは・・・」

 この子・・・察しがいいのかカレー馬鹿なのか・・・

「時期的にもこの国での勇者召喚とかぶる・・・ということはまさか・・・」

「察しがいい子は嫌いじゃないけど、あまり深読みするのはどうかと思うよ?勿論油断してあれこれやらかした自負はあるけど・・・その考えで間違いないよ」

「???」

 トールは状況を読み込めていない様子だ

「つまりだねお姉ちゃん。ショウは今回の勇者召喚でこっちに呼ばれた召喚者なんだよ・・・召喚者の基本パックでは、生活魔法と何かしらの【スキル】とを、神からもらってくるって・・・」

 勇者召喚に関しては各国で調べ上げられてるってことか・・・これは・・・

「改めて【勇者召喚】によってこの世界に呼ばれはしたが、無能と捨てられ、イチ冒険者で生計を立てているDランク冒険者です。
 現在王宮には数名の召喚勇者がいますが、使い物になるのは・・・いるかな?」
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